月別アーカイブ: 4月, 2020
April
19
2020
10:58
DIAL M FOR MURDER
邦題「ダイヤルMを廻せ!」
映画レビューサイト総合偏差値:3.81
国内映画レビューサイト偏差値:3.67
海外映画レビューサイト偏差値:4.07
だい評点:★★★
USA
1954年5月29日公開
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:レイ・ミランド、グレース・ケリー etc
製作・配給:ワーナー・ブラザーズ
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
マーゴの読む新聞には推理作家マーク・ハリディの乗る客船が到着するニュースが載っていた。1年前まで2人は愛人関係にあった彼を、マーゴは夫である元テニス選手のトニーと会わせようと家に招待したが、話の中で実はマーゴがマークからの手紙の件で何者かに脅迫されていたことが判明し…。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
約20年ぶりの視聴!
さすがに20年ぶりともなるとディテール覚えてないなー。
どの人物目線で観るかによって、
感覚違うんだろな。
俺は不倫・浮気絶対許せないマンなので、
夫の犯行バレないでくれ視点だったから、
押し掛けてきたうえに、嘘のストーリーで自白して罪かぶれっていう愛人のウザさがヤバいレベルでイライラ。
っていうか、
そりゃあ夫もあそこまでやるのはアレだけど、
どう考えても愛人の男がいちばんクズじゃね?
・そもそも愛人の夫がテニス遠征中に不倫関係に
・帰国中、愛人から手紙が来なくなってもしつこく手紙を送り続ける
・愛人には夫に早く離婚を切り出せと迫り、その間は普通の友人として愛人の夫と交流する
・愛人宅に押し掛け、でっち上げの筋書きを考えたから、あんたは罪被ってくれと夫に迫る
すがすがしい程のクズ!!!!!
こんなクズが最終的に何事もなく正義面してるのがどうも腑に落ちない感。
理論上完璧に練られた完全犯罪もね、
ちょっとしたアヤでシナリオにズレなんて生じるし、
1個のズレが増幅されてどんどん大きくなるのよ、
って。
誰かが考えた計画が、
その通り寸分違わず実行できるのはね、
そんなのは小説の中だけなのよ。
って。
そのへんのアイロニーが利いていてプロットはすき。
妻の気まぐれ。
勧めたのがスクラップのせいでそこにハサミがある。
時計の故障。
席を立たせてくれない友人の長話。
前の人の長電話。
そしてこの話の中で最も重要な点である、「鍵をいつ元の場所に戻すか」の考え方の差違。
さらに何とか上手く乗り切っても、突如押し掛けてくる妻の愛人。
思ってもいないことなんて、
いくらでも起きるんだよ!
犯罪を企図するよりも、不貞を訴え出たほうがよっぽどコスパ良い。
でもマジでね、
浮気するやつは殺されても仕方ないのは事実だぞ!
April
19
2020
10:34
ISLAND IN THE SKY
邦題「男の叫び」
映画レビューサイト総合偏差値:3.05
国内映画レビューサイト偏差値:2.85
海外映画レビューサイト偏差値:3.33
だい評点:★★★
USA
1953年9月3日公開
監督:ウィリアム・A・ウェルマン
出演:ジョン・ウェイン、ロイド・ノーラン etc
製作:ウェイン・フェローズ・プロダクション
配給:ワーナー・ブラザーズ
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
カナダ上空をフライトするドゥーリー機長の小型機は、気温マイナス10℃の環境で氷結の危機にさらされていた。オーロラの影響で近隣の管制との通信も途絶され、着陸しようにも飛行場の場所も距離もわからない状況に陥っていた…。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
はい!ワタクシの大好物「雪山パニックもの」でございます!
俺なんでこんなに雪山パニックものが好きなんだろう。
って、考えてみたらですね、
たぶん、危機感が伝わるからだと思うんですよねぇ。
我々道民にとっては、
真冬に軽装備で何日も放置されるってそれだけで、
死ぬやろ!!!!!!!!!!
っていう確信しか感じないからね。
普通の遭難なら、自分が遭難したことないってものあって、
ワンチャン頑張れば生きてられるかも!?
と思うけど、
雪山遭難を想像した瞬間に、
いや、死ぬやろ!!!!!!!!
しか思わないもんなぁ。
まして雪崩発生!とかなったら、
生存確率ゼロやろ!!!!!!!!
以外の感想がない。
道民にとって、
いちばん身近にある死って、凍死だよなぁ、
と、思うわけです。
そんな中、大好きな「牛泥棒」のウィリアム・A・ウェルマン監督の雪山もの。
どうでもいいけど、「・A・」って、顔に見えるね。
レビューで「ウェルマン監督って何で日本で評価低いんだろう」ってのを読んだんだけど、これ観て完全にわかったわ。
危機感よりも信仰が上位に来てるんだな。
「牛泥棒」では、妻への日常的なメッセージよりも、神の考えとはどういうものか、ってのが遺書のメインだったし、
「戦場」では、襲撃される虞がある中でも戦没者への祈りを優先してたし、
今回もそう。せっかく僚機からの通信が来たから絶対に逃しちゃ行けないタイミングにも関わらず、死者の葬送を優先する。
あのね、
まずは生き延びることが優先やろ!!!!!!!
ってのが現代のごくごく通常の価値観なのに、
この監督って、むしろ信仰が優先なんですよ。
そりゃあ日本での評価上がらないわな。
それが貫かれてるから、
ジョン・ウェイン演じるドゥーリー機長も無茶苦茶言うんですよね。
部下から、わー助けてーどうすればいいんだろうー!って言われても、
「祈れ!!」としか言わない。
俺、上司がこんなならマジでぶち切れるわ。
あとあれな。
木や枝ででっかくHELPって文字作っておけば見つかりやすい、
って救助例とかあるじゃん?
そういうのやらないから、ああ、この時代はそういうアイディア自体なかったんだな、
って思ってたら、
僚機に発見してもらってから、
「LOVATT DEAD」って。
そのアイディアあるなら最初から「HELP」ってやっとかんかい!!!!!!!
まあそんなこんなツッコミ所あるけど、
特にあんな極寒で操縦席の窓開けたら死ぬぞ、
下手したら閉まらなくなるぞ、
とかあるけど、
総じて好きですよ。
主眼としては遭難側のサバイバルものというよりは、
捜索側の仲間意識の強さを描いた作品という感じ。
こういう男の世界の映画好きだからなー。
1950年になっても、
まだ地図の空白地帯ってあったんだな、ってのがすごい。
冒険心くすぐられるよね。
April
17
2020
14:43
STAGE FRIGHT
邦題「舞台恐怖症」
映画レビューサイト総合偏差値:3.38
国内映画レビューサイト偏差値:3.35
海外映画レビューサイト偏差値:3.44
だい評点:★★★USA
1950年2月23日公開
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ジェーン・ワイマン、リチャード・トッド etc
製作・配給:ワーナー・ブラザーズ
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
イヴとジョニーは警察を巻いてイヴの父親の船へ逃げるところだった。警察に追われている理由をイヴが尋ねると、ジョニーは数時間前の出来事を語り始めた。愛人関係にある人気女優のシャーロットが突然訪ねてきて、夫を殺してしまったと言うのだった…。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
ヒッチの作品って、最初に犯行のあらましから始まるやつけっこうあるじゃん?
「第3逃亡者」とか「私は告白する」とか「ロープ」とか。
今回はそっちパターンか。
あーあ証拠燃やしちゃったよ。
普通に警察行った方がいいのに無茶するから逆効果じゃね?
とか思いながら中盤観てたんですよ。
わりと退屈だな。
盗聴仕掛けるのか、力業だな。
罠にかけて自白させるとか、けっこう無理矢理な解決じゃね?
とか思いながら終盤観てたんですよ。
あれ?
自白してもおかしくない場面で、
まだ無実の主張続けるの???
あれ?
もしやこれって、冒頭の…
ヒ ッ チ や り や が っ た な !!!!!!
あの場面でも自白しない
→これホントのこと言ってんじゃね?
→ということは…
からの一気の畳みかけ!!
クリスティのアクロイドを思い出すような冒頭の大仕掛け!
たしかにあれって全部、ジョニーの説明なのよな。
ヒッチ定番の最後のラッシュがこんな形で来るとは!!
1時間以上、効かないジャブを打たれ続けて油断したとこへのタイソン級ストレート。
めっちゃいいKOされたわ!
映画始まる時に、
「SAFETY CURTAIN」って書いてある幕が上がるオープニングだったから、
あれ?原題SAFETY CURTAINだっけ?って思ったんだけど、
wikiで調べると、欧米の劇場には鉄製の防炎シャッターみたいなのが設置されてんのな。
SAFETY CURTAINを下ろして事件の幕が下りる。
っていう構成はおしゃれやね。
でも、最後あれ下ろす必要あった??
April
17
2020
14:02
BATTLEGROUND
邦題「戦場」
映画レビューサイト総合偏差値:3.49
国内映画レビューサイト偏差値:3.43
海外映画レビューサイト偏差値:3.62
だい評点:★★★
USA
1949年11月9日公開
監督:ウィリアム・A・ウェルマン
出演:ヴァン・ジョンソン、マーシャル・トンプソン etc
製作・配給:MGM
◎アカデミー脚本賞、撮影賞
◎ゴールデングローブ脚本賞、助演男優賞
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
1944年12月、ドイツ第47機甲師団は、戦略上の要衝としてベルギーのバストーニュへの進撃を企図していた。そんな中、パリ郊外の米軍基地ではクリスマスムードが漂っており、翌日の休暇の過ごし方を兵士たちがそれぞれに考えていたが…。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
こういう映画では、
いつも問題が発生するのである。
みんな軍服着てるから、見分け全くつかねぇぇぇ!
どこかで見たことある大男・ホリーだけは早めに見分けつきました。
どこで見たかな~、と思って調べたら、ケイン号のマリクだった!
たしかに見た目はそうだけど、正反対のキャラだから気付かなかったぜ。
あとは眼鏡のハンセンだけしか見分けのつかないまま、
ストーリーは進む進む。
何て言うかね、
リアル路線の戦争映画だよね。
レビューとか読むとね、
陽気でコメディタッチなので緊迫感に欠ける~、
みたいなこと書いてる人もいるけど、
いやぁ、実際あんなもんだと思いますよ。
いつ戦闘に突入するかわからないからこそ、
歌ったり、多少のジョークでも飛ばしてないと精神が壊れちゃう。
そして包囲された後の疲弊、
バストーニュで残飯を漁る住民、
そして何よりも、
銃撃戦での焦燥と狂乱!
あの銃撃戦の息を飲む迫力、
これはヤバい!
死の恐怖と戦いながらの、
あと少し待て、あと少し待て、のジリジリ感!!
リアルだよなぁ。
ストーリー自体は中身なしです(笑
バストーニュ攻防戦での局地戦そのものに焦点を当てたものなので、
個別のドラマは個々の口から語られる簡単なものだけ。
だから、起承転結のあるドラマを期待してる人には物足りないだろな。
でもね、
この映画はあの戦闘シーンで充分だと思うんですよねぇ。
あの、努力だけではどうにもならない、
偶然の要素も強い「死」をすぐ横に感じながらの必死な時間。
咄嗟の行動ができないからブーツは履いて寝ろと言われてたのに、
それを守らなかったがゆえに死ぬこともある。
動くなと衛生兵から言われてたのを守っていたがゆえに死ぬこともある。
戦闘中の死なんて理不尽ですわ。
兵力や戦略で、大局としてどっちが勝つか負けるか、これを左右はできる。
でも、どんなに大局有利であっても、
戦闘の中では死ぬ兵士もいる。
勝つとか負けるとかどうだこうだじゃなくて、
生きるためには、殺すしかない。
戦闘に入っちゃえば、それだけなんだよね。
ってのを感じられるいい作品。
April
16
2020
11:50
静かな雨
映画レビューサイト総合偏差値:3.45
国内映画レビューサイト偏差値:3.45
海外映画レビューサイト偏差値:—-
だい評点:★
日本
2020年2月7日公開
監督:中川龍太郎
出演:仲野太賀、衛藤美彩 etc
製作:WIT STUDIO、Tokyo New Cinema
配給:キグー
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
大学で教授の助手を務める行助は、いつものように目覚まし時計を止めてソファベッドから身を起こし、身支度をして大学へ向かう。そんな日を過ごしていた。そんな彼の毎日の最大の楽しみは、途中のパチンコ店の駐車場の一角にあるたい焼き屋に寄ることだった。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
これ、絶対俺の涙腺にクリティカルヒットするやつじゃん!
と思って観に行ったんですよぉ。
邦画なんてめったに観ないのに、
記憶障害で恋人の記憶を留められないとか、
俺的にいちばん泣くやつじゃん!
と思って観に行ったんですよぉ。
地 雷 踏 み !!!!!!
あのね、
正直レビュー書くのもつらくなるレベルで地雷でしたわ。
何が何って、
えっっっ、何を表現したいの?
って。
好きな人(片思い)が、事故でそれ以降の記憶を蓄積できない障害を負ってさ、
まずどうするかめっちゃ悩むとこだろ!!!!!
即「一緒に暮らそう」って。
お前、これ幸いと好きな人と既成事実作りに行っただけやないか!
いろんなこと悩んで悩んで悩んだ結果の提案ならそれでいい。
目覚めて即日それか!
こよみが家に来た瞬間の表情とか、
お前どう見てもただ喜んどるだけやないか!!
で、
その後延々と繰り返される、
好きな人と同棲して幸せですエピソード。
まぁその中でも、
毎朝繰り返される珈琲からの説明イベント。
昨日買った電球がどこ置いたかわかんない。
楽しかった焼き芋の記憶覚えてない。
まぁ、いろいろ溜まるよな。
どこかで将来どうやっていくのかって、
そういう葛藤にぶち当たるんだろな。
って思ってたらさ、
爆発ポイント、元彼への嫉妬かい!!!!!!
そして言い出したのが、
「ぼく、ブロッコリー嫌い!見るのも嫌!」
死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!
あのな、
好きなものだろうが嫌いなものだろうが、
覚えてられないの前提で家に呼んだんじゃないんかい!
お前が来いって言うから来たんだろが!!
ブロッコリー嫌いなの覚えてもらえてない?
そんなんも受け容れる覚悟もできてないのにお前は女を一緒に住まわせたんかぁぁぁーーーー!!!!!
ねぇ、何なの?
今の二十歳そこそこの男って、こんななの?
自分のやったことに覚悟も持てないの?
やせ我慢でもいいから格好付けようと思わないの?
そして出て行ったこよみを見つけて、
ソファで二人寄り添い合う。
なんやねん!結局好きな人といる幸せで悩み捨てたんか!!!!
いや、でも、さすがにそろそろ将来を考えていろいろ悩み始める頃だろう。。
と思いつつまたもや繰り返される、
ただの幸せな日常をぼーっと眺めていたら。
突如流れ出すエンドロール!!!!!!!
いや、そんなはずはない。
こんな大変な状況なのに、
「えへへ、ぼく幸せです」
だけで終わるわけがない。
これは、あれだな。
本編の9割くらいのとこでエンドロール流しておいて、
最後にイベント起こして終わるやつだな!
と思って、エンドロール中もただひたすら幸せそうにたい焼き分けあっこしてる二人を眺めていたんですよ。
そ の ま ま 終 わ り や が っ た
ねぇ、何なのこの映画?
好きな人が記憶障害になったのをいいことに一緒に住むことにしました。
大変なことも少しあるけど、総じて幸せです。
何の悩みも見えない、
基本的に主人公が鼻の下伸ばしてるだけの映画、
えっ、これって観る価値あるの?
階段から始まる二人の物語、
満月のモチーフと隕石のニュース、
君の名は。を強く意識してるよね。
記憶を持てないこよみ。
脚の不自由な行助。
決して満月でない二人が、
暦を留められないこよみと、
前に行くのが容易ではない行助が、
記憶よりも大事なものを抱きしめながら必死に前に進むストーリー。
名前だけ見ても、
そうでなきゃいけないと思うんだけど、
前に行くことへの必死さが何も見えなかったんだよなぁ。
見えなかったんだよなぁ。
April
12
2020
02:03
QUAI DES ORFEVRES
邦題「犯罪河岸」
映画レビューサイト総合偏差値:3.73
国内映画レビューサイト偏差値:3.67
海外映画レビューサイト偏差値:3.85
だい評点:★★★
フランス
1947年9月9日公開
監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
出演:ベルナール・ブリエ、ルイ・ジューヴェ etc
製作:マジェスティック・フィルム
配給:コロナフィルム
◎ヴェネツィア国際映画祭監督賞
◎エドガー・アラン・ポー賞最優秀外国映画賞
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
二人の女性歌手が仕事を探しにレオパルディ・エージェントにやってきた。そこでは演芸場「エデン」でピアノ伴奏者として働くモーリスがレッスンをつけていたが、彼の妻で同じく「エデン」で働く人気歌手のジェニーが歌の教師から太股を触られていることがどうしても気になってしまい…。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
面白かった!
途中、相当強引なやり方で自白を引き出そうとする警察たちに胸糞感はあったけど、
それなのに見終わった後はわりと爽やかな気持ちになるのがすごい。
プロットが絶妙なのは、
終盤、ついにモーリスが完落ちになって、
あー、ついに芋づるでジェーンまで辿り着くかー。
と思ったタイミングで、銃を探し始める警察。
えっっっっっっ!!!!!!!
もしや真犯人、別にいる????????
って終盤で急に目線変えてくる力業!!
この仕掛け方、
さすがフランスのヒッチコックだわぁ。
逆に言うと、
視聴者はジェーンの犯行方法を知っている。
警察は実際の死因を知っている。
そのズレが、それぞれの逆側を聞いた瞬間に、
ほぼ同時に繋がったんだよな。
映画の中の警察と、観てるこっちがシンクロする。
この仕掛けって地味にすごいと思うのよな。
なお、
ジェーンは見た目は良くないけど、
歌が上手すぎて、
最初のステージだけでも保存版だと思うわ。
April
10
2020
18:04
OUT OF THE PAST
邦題「過去を逃れて」
映画レビューサイト総合偏差値:3.83
国内映画レビューサイト偏差値:3.77
海外映画レビューサイト偏差値:3.96
だい評点:★
USA
1947年11月25日公開
監督:ジャック・ターナー
出演:ロバート・ミッチャム、ジェーン・グリア etc
製作・配給:RKO
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
「ジェフ・ベイリー」の看板を掲げたガソリンスタンドにやって来た男が、働いている少年に店主ジェフの所在を尋ねるが留守だという。仕方なく向かいのカフェでジェフを待つことにした男だが、その店ではちょうど女主人と常連客がジェフの噂をしていて…。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
久々に、
観て損した!!!!!
と思ったやつ!
嘘ばっかつくし、バレそうになったらとりあえず殺そうとする性悪女。
依頼主に嘘ついて仕事中に女と逃げるわ、言うべきこともはっきり言えないわのだらしな男。
悪いことやって稼いでるわりに、裏切り者の言うことも何故か信じちゃう単純男。
長いものには巻かれとけ感で、上にはペコペコ、目下の人にはめっちゃ無礼な小判鮫男。
上映時間のうち8割方、
こんなしょーもない4人のドタバタを見せられ続ける。
面白いわけあるかぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
あのね、クズですクズ。
K、U、Z、U。
逆から読んだら疼く。
もう疼くくらいイライラしますよホント。
まともな人がアンしか出てこないし(少年は別枠)、
その唯一のまともな人が最後に傷ついて終わるとか、
え?
この映画高く評価する人って、
鬼畜なの?陵辱マニアなの??
最後はね、ダメよあれは。
あの形にするとね、アンにとって黒歴史ができちゃうんですよ。
忘れろ、ってことを言いたいんだろうけど、
いい想い出を忘れるのと黒歴史を忘れるのではね、
労力も違うし、
何よりも自己否定が生じちゃうんですよね。
愛してるなら!なおさら!
愛する人にそんな黒歴史を負わせちゃダメです。
とかなんとか。
思いながらモヤモヤしかなく終わった。
ロバート・ミッチャムね、
他の役者がわりと見分けがつきにくくて難儀する中、
彼だけは独特の顔で間違えないからいいわ。
個性は大事。
April
08
2020
14:35
SPELLBOUND
邦題「白い恐怖」
映画レビューサイト総合偏差値:3.54
国内映画レビューサイト偏差値:3.44
海外映画レビューサイト偏差値:3.73
だい評点:★★
USA
1945年10月31日公開
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:イングリッド・バーグマン、グレゴリー・ペック etc
製作:セルズニック・インターナショナル、ヴァンガード・フィルム
配給:ユナイテッド・アーティスツ
◎アカデミー作曲賞
◎NYFCC女優賞
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
精神科の女医コンスタンスは、精神不安定で男性に色目を使う患者に手を焼きながらも、診察を機械的に行っていた。彼女はかつて恋をしたこともない理論派医師であり、自分に言い寄る男たちの行動も理解できないでいた。ある日、勤める医院に新院長が着任することとなり…。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
最近やたらヒッチを観てる気はするけど。
でもやっぱね、安定して面白いのよ。
ハラハラさせるストーリー作りの天才でしかない。
でもな。
簡単に惚れすぎやねん!!!!!
ヒッチの作品のお決まりとして、
いつもなんだかんだ結局惹かれ合って~。
ってのはあるけどさ、
秒やん秒!!!!
いや、これがもともと恋多き女、とかならわかるよ?
恋をしたことがなく、
キスしてくる男に「そのような感情は興味深い」なんて冷静に分析してたやつが。
秒で惚れるか!!!!
あまりの急な発情に、
視聴者置いてけぼり!!!!
いくら何でもさぁ、
急な逃避行に出て、その間仕事どうする気なの??
行動飛びすぎてて共感抱く間も無い!
前院長もさぁ、
職を追われたくないのか、エドワーズが嫌いなだけなのか、
そのへんの動機はっきりしないうえに、
行くスキー場なんてどうやって嗅ぎつけたんや!!!
しかも!
偶然にもエドワーズが崖に落ち、
偶然にもバランタインが記憶喪失になるという都合の良さ!
これはあかん、これはあかんぞヒッチ…。
あとね、邦題がだめ。
限界までだめ。
せっかく「SPELLBOUND」って原題が、
ダリのアートディレクションにぴったり合ってるのに、
白い!恐怖とな!!
邦題担当した人はマジで大反省してほしい。
April
08
2020
13:46
THE LOST WEEKEND
邦題「失われた週末」
映画レビューサイト総合偏差値:3.62
国内映画レビューサイト偏差値:3.49
海外映画レビューサイト偏差値:3.90
だい評点:★★
USA
1945年10月5日公開
監督:ビリー・ワイルダー
出演:レイ・ミランド、ジェーン・ワイマン etc
製作・配給:パラマウント
◎アカデミー作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞
◎カンヌ映画祭パルム・ドール、男優賞
◎ゴールデングローブ作品賞、監督賞、男優賞
◎NBR男優賞
◎NYFCC作品賞、監督賞、男優賞
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
兄の家に居候している作家志望のドン・バーナムは、アルコール中毒からの脱却のためにと兄が計画した実家への週末旅行の荷造りを急いでいた。兄に見つからないように窓の外に吊り下げて隠したウィスキーを荷物に忍ばせるため、兄の目を逸らそうと策を巡らすものの…。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
さすがビリー・ワイルダー!
さすが!さすがなんだよ!
目を離せないスピーディな展開。
不安を煽るような不穏なBGM。
ちょっと小粋な台詞の数々。
でもな。
でもな。
主人公がクソ人間すぎてイライラするぅぅぅう!!!!!
あのね、
兄弟や恋人にまで嘘をつく、
掃除婦の給料をくすねる、
酒を買ったのをばれないように小細工する、
心配して徹夜までしてる恋人を放置する、
女引っ掛けたうえにすっぽかす、
恋人の両親との約束もすっぽかす、
病院から隙を見て脱走する、
あげくの果てには、
無銭飲食のうえに隣の客のバッグを盗難。
恋人の想い出のコートまで勝手に質入れ。
キ ン グ ・ オ ブ ・ ク ズ
いいか。
90分もこんなクズ所業をずっと見続ける身にもなれやぁぁぁ!!!!
33歳にもなって、
「ぼく、ゆうめいなさっかになるのがゆめなんだ!」
で、
兄に養ってもらって、
恋人に鬼畜の如き所業。
人類の最底辺!!!!!
というか、
生物の最底辺!!!!!
兄が「いっそ死んでくれたらありがたい」って言うのに対し、
ヘレンが「なんてことを!」
って言うけどさ、
そりゃ思うだろ!
むしろ殺さないどころか面倒まで見てる兄よ。
もはや神と仏を超えた存在とまで言えるわ。
レビューとか読んでるとさ、
ドンの気持ちがわかって~、とか、
身につまされる~、とか書いてる人たまにいるけど、
この気持ちわかる人、マジやばくね?
前述したようなクソ所業、
わかるぅ~★
とか、
酒入ってるから仕方ないよネ★
とか思う人って、、
害 悪 な の で は
いやね、アル中になってしまった人が、
もう理性の無い毒々モンスターになるのはね、
わかるんです。わかってます。
だからこそね、
周囲はきちんと強制入院させて!!!!!
人権ガー、
とか、
本人の意思ガー、
とか。
ゾンビに意思があるのか!!!!!
人の肉を求めて彷徨うゾンビに、
ゾンビだから仕方ないよネ★
って言えるのか!言ってみろ!
もうね、病気なの。
理性を失ってるモンスターなの。
周囲が捕捉して治療しないとダメなの。
夢が~、
とかそんなんじゃ立ち直らないの。
周囲が甘々なんすよ。
言っとくけど、出版契約も無いようなやつは作家じゃなくてただの無職だぞ!
April
07
2020
09:31
月曜から飲み。
誘われたらもちろん行きます。
っていうか、何気にこの面子での飲みって始めてよな。
やっぱねぇ、
ちょっと口の悪い、というか、
遠慮しないで何でも言うタイプのひと、
すき。
ノリが合うんだろなぁ。
俺も口さがないほうだからな…
でもね、
もちろん最低限の気遣いは必要だけどさ、
遠慮ばっかしてたら、そんなんはともだちじゃないじゃん?
お互いのことを好きでいれば、
本当に嫌がるほどのことなんて、自然と出てこないじゃん?
とかなー。
この前ふっかから、
「だいさんは女とばっか遊んでる」
って言われたけど、
女のコのほうがノリが合うのは昔から!
人との接し方が似てるのかな。
映画を観てるのも、
音楽を聴いてるのも、
それは自分を成長させる大事な時間だけど、
ともだちは俺をもっと成長させてくれんだぜ。
さんくす。
Categories: さんきゅ。