月別アーカイブ: 1月, 2019
January
17
2019
14:22
THE ADVENTURES OF ROBIN HOOD
邦題「ロビンフッドの冒険」
映画レビューサイト総合偏差値:3.49
国内映画レビューサイト偏差値:3.29
海外映画レビューサイト偏差値:3.90
だい評点:★★★
USA
1938年5月12日公開
監督:マイケル・カーティス
出演:エロール・フリン、オリヴィア・デ・ハヴィランド etc
製作・配給:ワーナー・ブラザーズ
◎アカデミー美術賞、編集賞、作曲賞
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
1191年、獅子心王リチャードは十字軍の遠征に出るにあたって、留守中の統治を親友のロンシャンに任せていた。王弟ジョンは軽んじられたことを恨み、自分を支持する貴族らと謀議を巡らせ王位を簒奪しようとしていた。一方でジョンのサクソン人に対する圧政は反感を買い…。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
あの!有名な!ロビン・フゥゥゥッッド!!
普通程度の教養のある人なら、
名前だけは!みんな知ってる!ロビン・フゥゥゥッッド!!
ただ、
どんな話か知ってる人って、
たぶん日本人じゃそんな多くない。
正直、ロビン・フッドとウィリアム・テルがごっちゃにならない?
俺は、なる!
ごっちゃ王に、俺はなる!
でも、ごっちゃになるということは、
少なくとも両者ともに間違いなく弓の名手なのだ。
というわけで、
初のロビン物語を楽しむのであーる。
をををっっっっ!カラー映画!!!!!!!!
1938年なのにカラー!
ごく初期のカラーなので、目がチカチカするような色彩!
俺が子供の頃の古い海外ドラマ(名犬ラッシーとか)もこんな色だったなぁ。
とか思いつつ。
古い記憶だから違うかも。
ををををを!派手なアクション!!!!!!
枝をくるくるしたりとか、
アクロバティックなアクションって古い映画であまり見た記憶なかったから、
1938年にして今の戦隊もののような動きをしていることに感動。
特撮すらマトモにない時代によく撮ったなぁ。
ストーリーもね、
やっぱこういう伝承の類はちょっと破天荒でもいいし、
ベッタベタの勧善懲悪でも溜飲が下がるから良いね!
リアリティがない?
古くからの伝承だから、これでいいのだ!
と納得させる力があるからこういうのは強い。
もうね、水戸黄門と一緒ですわ。
特に小難しいことを考える必要がないし、
登場人物の心なんて、善と悪しかないから、
ただひたすらにバッタバッタとなぎ倒すのを見てなさい!
くらいの割り切り。
清い。
ロビン・フッドってこういう人なのな!
という知識も含め、
映画史初期の娯楽作を堪能させていただきましたぞ!
ごちそうさまでした。
January
17
2019
13:42
BROKEN LULLABY
邦題「私の殺した男」
映画レビューサイト総合偏差値:3.90
国内映画レビューサイト偏差値:3.99
海外映画レビューサイト偏差値:3.74
だい評点:★★★★
USA
1932年1月19日公開
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:フィリップス・ホームス、ナンシー・キャロル etc
製作・配給:パラマウント
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
1919年11月11日、初めての終戦記念日にパリは沸き返っていたが、祝砲の音に戦時中の記憶が蘇り気の触れる傷病兵もいた。教会では戦争に行った兵士たちが集まっていたが、解散後も席についたまま一人だけ帰らない男がいた。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
号泣に次ぐ号泣!
泣くだろこんなん!!!!
ウダウダしてねぇで、言うことはちゃんと言えやぁぁぁ!!!
と終盤まで思いながら、
ちょっとイライラモヤモヤサラサラチクチクして観てたんだけども、
全ての幸せを取り戻したかのような老夫婦のあの姿!!!!!
あれを見ると、
全てを正直に言うことが正しいのかどうかわからなくなるな…
そしてね、
結局女は強いんだなとか何とか。
あの状況で、
とっさに全てを赦して、
そして、
お世話になった二人の夢を壊さないで、と、
二人を幸せにするためにここで生きて、と、
言えるかふつう?
その時のエルザの意を決した表情、
あの頃と今、
失われた時間を繋ぐかのように奏でられたピアノの音色。
泣くだろこんなん!!!!!!
どんなにつらくても、
どんなに苦しくても、
それを乗り越えようと決意した時に、
その時に素敵なものが生まれるんだろうな。
逃げてちゃダメよ、
って、エルザが言った。
うん、がんばろう。
January
09
2019
10:37
SABOTAGE
邦題「サボタージュ」
映画レビューサイト総合偏差値:3.35
国内映画レビューサイト偏差値:3.30
海外映画レビューサイト偏差値:3.44
だい評点:★★★
UK
1936年12月2日公開
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ジョン・ローダー、シルヴィア・シドニー etc
製作・配給:ゴーモン・ブリティッシュ
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
ある夜、ロンドンで大規模停電が発生した。何者かが発電所に侵入し、工作活動を行ったのだ。突然の停電に街は大パニックとなったが、急遽マッチや蝋燭を売るなど抜け目ない者もいた。そんな中、映画館では入場料を払い戻せと客が騒ぎ出し…。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
レビューとかを読んでると、相当賛否両論あるけど、
俺は好きだぞ!!!!!!
子供に爆弾を運搬させた結果、
思った通りに着かずに子供が爆死しちゃう。
それを、
ワー不謹慎だの、
キャー娯楽作としてどうのだの、
知るかぁぁぁぁぁぁぁ!!
不謹慎厨か!
プロ市民か!
ヒッチ本人や昔の客がワーワー言うのはまだいい!
昔だからな!
いま!
世界のあちこちで!
テロリストがやってる常套手段だろがぁぁぁぁ!
まずは!
世界のテロリストどもに言えやぁぁ!
まして!
今回は!
殺す気無かったやろがぁぁ!
自爆させる気満々のテロよりよっぽどマシじゃ!
現実を突き付けて問題提起するのもまた映画だろが!!
現実に起こってること(よりもさらにソフト)まで規制したら!
何も表現できなくなるやろ!!!!!
はぁ…はぁ…
すみません取り乱しました。
何にせよな、
その怒りで遂に夫を刺し殺すところから、
結局今までの爆破テロの準備が伏線となっての映画館の崩壊まで、
わりとヒッチっぽくない!
でも、イイ!!!
間の細かいことよりさ、
最後の最後で正義が勝つ。
それでいいじゃない。
ヒッチコック作品の娯楽性ってそこが全てだと思うんだけどなぁ。
January
07
2019
11:27
IT HAPPENED ONE NIGHT
邦題「或る夜の出来事」
映画レビューサイト総合偏差値:3.95
国内映画レビューサイト偏差値:3.91
海外映画レビューサイト偏差値:4.02
だい評点:★★★
USA
1934年2月21日公開
監督:フランク・キャプラ
出演:クラーク・ゲーブル、クローデット・コルベール etc
製作・配給:コロンビア
◎アカデミー作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞
◎ナショナル・ボード・オブ・レビュー最優秀作品賞
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
富豪アンドリュースは、娘エリーを無理矢理所有船に乗せて船旅に出るが、父親に黙って放蕩者ウェストリーと婚約したことを巡り父娘の激しい口論が始まる。頑として聞かない父親に立腹したエリーは、甲板から海に飛び込んで船を脱出する。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
ロマンティィィィッッッッック!
基本ね、ラブロマンスもの好きじゃないんだけどね、
いや、面白かったわ!
ってかさ、
エリー全然美人じゃないじゃん?
しかも性格悪いじゃん?
ピーターだってわりと性格悪いじゃん?
途中まではね、
イライラしかしない。しない。
でもな。
惹かれ合い始めてからの二人の気持ち、
わかりすぎる!!!!!!!!(涙)
それなんだよ!
男の矜恃!
ジェリコの壁!
好きなんだけど、自分のものじゃないから!
もともとそういうつもりで同行したわけじゃないし!
あー!あー!
って。
わかる!!!!!!!!!!
お互い好きだからこそ、
悪いほうに悪いほうに考えちゃって離れることになって、
そしてその後の、父親に啖呵切りにいるピーター!
「金目的じゃねぇんだよ!」
って、
わかるぅぅぅぅぅ!!!!!!(号泣)
「自分のものじゃないから」
って作ったジェリコの壁ってね、
要するに自分の気持ちに整理をつけるための壁なんですよ。
もうね、
必要ないよね、って。
うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
ロマンティック。
今は子供っぽいロマンスしかないから、
プライド溢れるロマンスはいいな。
January
06
2019
08:07
時空の旅人
映画レビューサイト総合偏差値:2.83
国内映画レビューサイト偏差値:2.75
海外映画レビューサイト偏差値:2.99
だい評点:★★日本
1986年12月20日公開
監督:真崎守
出演:戸田恵子、村田博美 etc
製作:角川春樹事務所
配給:東宝
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
新暦392年、NEO TOKYO。謎の要塞の中を必死に逃げ回るもついに捕らえられてしまう夢を見て一人の若い男が飛び起きた。彼は時空転移装置を小型ポッドに搭載して建物から脱出するも、追っ手の放ったミサイルに被弾してしまい、ついに時空転移装置を起動させる。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
時空の旅人といえば、
俺の世代にはあの!超クソゲーなケムコのファミコンソフトで有名なわけですが!
俺もやったことあるけど、あれはマジで稀代のクソゲー。
でも映画はさすがにクソ映画ではなかったから大丈夫!
むしろこの内容をよくあそこまでクソゲー化したなというほうがすごい。
とりあえず萩尾望都のデザインしたキャラクターが派手。
眼がデカいもんなぁ。
でも等身とか動きがリアル路線だから嫌いじゃないぞ。
というかどっちかというと好き寄り。
まぁよくあるタイム・リープものだけど、
日本人にタイム・リープものが相当容易に受け容れられるのって、
どう考えてもドラえもんの功績でかすぎるよなぁ。
ぼく桃太郎のなんなのさが一番すき。
昔からバケルくんがめっちゃ好きなんだけど、
バケルくんって藤子F作品の中でも知名度低くない?
本能寺の変を起こらなくする勢(敵)と、
歴史は改変しちゃダメ勢(味方)の戦いが繰り広げられる!
という筋書きが、
実は本当に未来を憂えてたが故に、
本能寺の変を起こらなくして強い支配者の元に世界を守ろう、
そして核戦争で荒廃する未来を消してしまおう、
という信念の元に敵も戦っていたことが判明!
さぁ、どうする!
っていうプロットって、地味に結構優秀だよな?
評価が低いのは、登場人物のほとんどから意思が感じられないとこかね。
テコとか先生とか、
もはや現代に戻りたい意思すら失われてきてるから、
危機感皆無だからな。。
同時代的にどう思われてたのかはわからないけど、
回顧的に見ると、めっちゃ角川映画って感じする。
中学生受けしそう。
でも萩尾望都って、当時でももっと上の年齢層向けだよなぁ。
そのへんかな?
January
04
2019
23:52
MODERN TIMES
邦題「モダン・タイムス」
映画レビューサイト総合偏差値:4.10
国内映画レビューサイト偏差値:4.03
海外映画レビューサイト偏差値:4.25
だい評点:★★
USA
1936年2月5日公開
監督:チャールズ・チャップリン
出演:チャールズ・チャップリン、ポーレット・ゴダード etc
製作:チャールズ・チャップリン・プロダクション
配給:ユナイテッド・アーティスツ
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
地下鉄から出てきて一斉に工場へ向かうエレクトロ鉄鋼会社で働く労働者の波。彼らは一糸乱れず次々にタイムカードを押して整然と持ち場につき、始業のベルに合わせて作業を開始するのだった。一方社長室では、社長がカメラで各班の作業を確認していて、第5班にスピードを上げるよう指示を出した。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
初チャップリン!
時が過ぎ、貴方が消えてもずっと待っていたチャップリン!
Oh, ロンリー…
ブラックユーモアだってチラっと聞いてたから、
モンティ・パイソンみたいなアイロニーしかないやつをイメージしてたんだけど、
まさかの人情話だった!!
貧困にあえぐ二人が心を通じ合わせる物語。
想像してなさすぎて心の準備できてませんこんにちは。
後半から急にそっちに舵を切るとは何ともはや。
前半はアイロニーまじりながらも、
軸足はお笑いのほうよね。
そう考えるとパイソンズって黒すぎなのでは?
トゥー・ブラック。
よろしく。
サイレントはコメディ向きなんだろうなぁ。
ドラマと違って、余計な字幕とかも不要だから、純粋に面白かったわ。
チャップリンとかキートンとか、サイレント時代にコメディ・スターが多士済々なのはそれかな。
っていうか自動食事マシーンやばい(笑
あそこだけでこの作品観る価値ある!!
どうやって撮影したのかめっちゃ気になる…
スピードアップしたあとのコーンとか、
死んじゃう!!!!(笑
そう考えるとやっぱり後半の人情話部分がなぁ。。。
コメディ的なもの云々だけじゃなくて、
女のコに対する接し方が自分と違いすぎて共感できない!(笑
女のコの前で情けない男を見るとイライラしちゃう。
うは、ラブコメ観るの絶対向いてないタイプ!
そういう意味では、おどけたキャラってあんまり得意じゃないから、
基本的にチャップリンの映画は向いてないような気がした、そんな初プリン。
January
04
2019
23:02
THE 39 STEPS
邦題「三十九夜」
映画レビューサイト総合偏差値:3.58
国内映画レビューサイト偏差値:3.48
海外映画レビューサイト偏差値:3.79
だい評点:★★
UK
1935年6月6日公開
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ロバート・ドーナット、マデリーン・キャロル etc
製作・配給:ゴーモン・ブリティッシュ
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
カナダから帰国したばかりの外交官ハネイが演芸場に見世物を見に来ていた。その日のショーは、常人離れした記憶力を誇るという記憶術師・Mr.メモリー。客席からの様々な質問に答えていくMr.メモリーだったが、その最中に客席で銃声が起こり、場内はパニックに。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
ヒッチコックでしかない!
お得意の「気付いたら容疑者になってる」やつ!
ラノベ風に言えば、
「人を助けた俺が、気付いたら容疑者になっていた件」
的なやつ!
友達にラノベ作家がいるにも関わらず、ラノベを一度も読んだことのないワタシのイメージです。
最初に助けた女スパイ。
こいつと二人で逃走する物語だな。
と思いきや、
死んだーーーーーー!!!!!!
今までにないパターン。
そこからは二転三転しつつ、
これまでの「警察からの逃亡」から、
「犯罪集団からの逃亡」へと華麗なる転身!
これも今までにないパターン。
宿では、
「下にいる犯罪集団」と、
「下にいる宿の主人」、
両方からの逃亡!!
とにかくよく逃げる映画。
それがゆえにスリルは永続マシーン。
そして最後の、
まさかの冒頭からの伏線超ロングパス!!!!!!
すげぇぇぇぇ!福森もびっくり!
あいつ、最後にまた出てくるのはさすがに想像できない!!!!
その意味で脚本はすげぇ。
マジですげぇ。
けどな。
そんな雑な機密情報の保管の仕方あるかぁぁぁぁぁ!!!!!
万が一忘れたり記憶違いがあったりしたらどうするんじゃぁぁぁ!!!!!
マジそれだけは無理やぞ…
そこの無理感だけで★2つくらい減点してるわ。
あとみんな指摘してるけど、
邦題ひどすぎィィィィィ!!!!
「39STEPS」っていう言葉自体がストーリーの鍵なのに、
「三十九夜」って何だよ。夜どこから来た。
January
04
2019
19:12
羅生門
映画レビューサイト総合偏差値:3.82
国内映画レビューサイト偏差値:3.70
海外映画レビューサイト偏差値:4.07
だい評点:★★
日本
1950年8月26日公開
監督:黒澤明
出演:三船敏郎、志村喬 etc
製作:大映京都撮影所
配給:大映
◎ヴェネツィア映画祭金獅子賞、伊批評家賞
◎NBR監督賞、外国映画賞
◎ブルーリボン脚本賞
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
破壊され、打ち捨てられた山門で旅の法師と杣売りが雨宿りをしていた。そこに一人の下人も大雨を避けてやってくるが、盛んに首をかしげる杣売りのことが気になり、何があったのかを尋ねると、法師と杣売りは検非違使の庭でとても不思議な経験をしたという…。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
言わずと知れた世界のクロサワの出世作であり、
ワタクシにとっては「わが青春に悔なし」に続くクロサワ作品2本目。
わが青春が酷すぎたせいで、
世界のクロサワに対する幻想が、
世界のナベアツレベルまで霧消しつつありますが、
が。
が。
俺、クロサワ合わないのかもしれない!!!!!
最強伝説ではなかったか。。。
古い時代の日本人がそうだったのかもしれないけど、
単純!!!!!!!
特に旅法師!
「みんな嘘ついてるの…人がもう信じられないの…」
からの~
「お前!子供助けるなんていいやつ!お前のおかげで人を信じられる!」
いやいやいやいやいやいや、
そいつ、短剣盗んだの隠して、
お白州でも本当のこと知ってるのに言わなかったやつですから!
現代にいたら全種類の詐欺に漏れなく引っ掛かるレベル!
多襄丸と金沢も、お互い自分が何してんのかよくわかってないまま戦ってんじゃねぇよ!
とかとか。
人はみんな嘘つきよ★信用しちゃダメよ★
ってテーマかと思ったら、
最後にちょっとだけいい話感出してきたし、
何ていうか、
観た後に残るものが何もない作品だったんだよなぁ。
でもね、
役者の快演はすごい。
真砂のヤバいサイコ感。
あれ、ベストオブ気違いだろ。
それを見てよくわからないまま戦い始めた多襄丸のめっちゃ困った顔も素晴らしすぎ。
同じようなプロットでミステリ作ったら面白いものできそうな気もする。
でももうある気もする。
January
03
2019
10:40
KING KONG
邦題「キング・コング」
映画レビューサイト総合偏差値:3.68
国内映画レビューサイト偏差値:3.57
海外映画レビューサイト偏差値:3.90
だい評点:★★★
USA
1933年3月2日公開
監督:メリアン・C・クーパー、アーネスト・B・シェードザック
出演:フェイ・レイ、ロバート・アームストロング etc
製作・配給:RKO
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
撮影のためならライオンさえも恐れないという映画監督カール・デナムの撮影隊を乗せた船は、通常の3倍の乗組員が乗員し、さらには強力な爆弾まで積んでいるという。一刻も早く出発したいデナムと船長だが、一つだけ問題があった…。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
さすがに90年近く前の特撮なんて、ねぇ。。
まぁ、チャチなのは覚悟して観とこ!
と、思って観たんですよ、ええ。
観たんですよ…。
うおー!全然観れるっっっ!!!!!!!!!
まあそりゃあさ、
コングの動きカクカクしてるし、
NYの場面ではいかにも合成感あるし、
技術的な部分で古さは否めない!けど!
ストーリー!テンポ!演出!
古さを感じさせない!!!!
原住民vs撮影隊vsコングのシーンとか、
CGが無いぶん、逆に迫力あって全然楽しめるわ。
ストーリーはねぇ、まあ、アレです。
そうとういろんなフォロワーが出てるから、既視感強い。
ってか既視感しかない。
初めて観たのに、
ストーリー展開が逐一予想つくのって、
そんだけ後世に影響与えまくってんだろなぁ。
それでも面白く観れるのは作品としての力よ。
現代の目線で見たら、コングって可愛い系だと思うんだけど、
当時はあれで怖く感じてたんだろか??
時代によって変わる価値観。楽しいなぁ。
January
02
2019
22:22
M
邦題「M」
映画レビューサイト総合偏差値:4.03
国内映画レビューサイト偏差値:3.98
海外映画レビューサイト偏差値:4.14
だい評点:★★
ドイツ
1931年5月11日公開
監督:フリッツ・ラング
出演:ピーター・ローレ、オットー・ヴェルニケ etc
製作:ネロ・フィルムAG
配給:スター・フィルム
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
路地で遊ぶ子供たちが無邪気に「知らない人がやってきて斧で斬られる」という歌を歌っていた。路地に面したアパートメントに住む主婦は、最近発生している連続殺人事件のことを思い子供たちを叱るが、子供たちは聞く耳を持たず…。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
「巨匠フリッツ・ラングの最高傑作!」
「サスペンス、スリラー史上の金字塔!」
みたいな触れ込みが多い作品なので、
めっちゃ期待して観たんですよ。
めっっっちゃ期待したんですよ。
期待値高すぎたやもしれぬ。。。
いや、面白いのは面白いの。
殺人犯、警察、暗黒街の三すくみの対立構造。
銀行の中で、ドアを挟んだ時の緊張感。
きちんとした弁護士を立ててる秘密裁判。
そして何よりも、
地下に連れて行かれて顔を上げた時の、
あの居並ぶ遺族やギャングたちの圧迫感!!!!!
ベッケル監督の「穴」のラストシーン並みの鳥肌!!!!!
このシーンといい、
精神異常者の犯罪に対してどう考えるべきかの問題提起といい、
1931年でこのテーマで撮れてるというのは実際すごい。
1931って、クイーンもクリスティもまだキャリアの序盤期だからなぁ。
ただマジでね、
期待値上げすぎた!!!!!
そりゃあ名作だから、
ここを下敷きに映画は進化していってるわけですよ。
現代から観たら、めっちゃ特別ってわけではなかった。
上手さはわかるんだけどなー。
終わり方も、ちょっと少しモヤモヤする感じ。
私刑の否定ってとこがテーマにあるんだろうけど、
否定すべき理由を落とし切れていないから腑に落ちないんだよなあ。
そこの部分で、
「何が主題の映画なのか」が靄っちゃってる感。
あれなら中途半端に弁護なんてしないほうがすっきりしたなー。
ちなみに。
主人公?というべきなのかわからないけど(前半顔出てないし)、
犯人役のピーター・ローレって表情作り上手くてめっちゃいい役者だなと思った。
でもスター性は全く感じない(笑