月別アーカイブ: 5月, 2005

ヤァ、ヤァ、ヤァ。

May 25 2005 23:15

久々に読書ブームが来たので、
コーチャンフォーのミュンヘン店に行って、4千円ぶんの本を仕入れ。
 
その中で『サッカーがやってきた~ザスパ草津という実験~』を最初に読み始めたが、まぁ、サッカーファンならその道程ってのはもちろん知ってる話なんだが、
じゃぁ実際その中で、選手は、スタッフは、サポーターはどう感じ、どう苦しんだか、
ってのは、やっぱこういうまとまった形で読む機会ってのは無いんで、今後のJリーグ100年計画のモデルケースの一つとして、非常に参考になるわけだ。
まぁ、やはりコツコツチームを作って上がってきたクラブじゃないんで、現時点でかなり苦労してはいるが、
それもまぁ、例えばヨーロッパならまずカテゴリ昇格したら、エレベーターから始まって、次第に力つけて、ってのが当たり前なんで、昇格即安定勢力ではなく、
ザスパや失速してきたヴォルティスの現状を見るに、少なくともJ2とJFLの間ってのは、健全なピラミッドを形成していると言える(J1とJ2の間ってのは、もうちょっと時間が経たないと上手くピラミッドにならない気がするが)。
そんなわけで、コンサドーレ、横浜FC、ザスパ、アルビレックスあたりは、ホントの意味でJの未来を担うクラブとしての期待は大きいのだ。



Categories: カルチャーの嵐。

丸太を抱いて昼食を。

May 14 2005 22:20

久々の連休。
なんか土曜に休みなのって、先月の30日にGWで休みだったのを除けば、1ヶ月ぶりだもんなぁ。
というわけで、せっかくの連休なので、羽を伸ばそう。
普段の日曜日っちゃぁ、洗濯して、洗い物して、ぐったり。だからなぁ。
 
そんなわけで、昼ご飯を食べに、最近一部で話題の店(笑)「デモデ・クイーン」に行ってみた。
なんかジャンクでうさんくさい外見を裏切らず、よく映画で見るような騒々しいアメリカのレストランダイナーな感じが、すごく俺の心を惹きますよ。
だってツイン・ピークスで何度も出てきたもん、こういう店。
 
やっぱコンセプトレストランってのぁ、変わった料理を出しゃぁいいってもんでは無く、雰囲気そのものをその国に持ってかないとダメでしょ。客がわざわざその店に行くってのは、非日常感を味わいたいから行くんであってね。
そういう意味では、内装は当然として、卓上調味料も、ケチャップやマスタードがアメリカ製なのはもちろん、醤油までが逆輸入品にこだわった作りってのは、なんか今俺、アメリカにいるよ~、みたいな感じで好きだね、俺は。
 
家からわりと近いし、また行くと思う。
余裕がある時なら、その後でディコヤに行って紅茶ってのが優雅なパターン?



Categories: 普通の日。

胃・戦士。

May 07 2005 22:50

もともと胃のそんな強いほうでは無いんだが、
それでも以前は胃がダメになるのなんて1月に1回とかそんな感じだったのに、
先月の上旬くらいからはほぼ毎日胃の調子が悪くて、仕事中なんかかなり苦しい。
食べたりするともぅダメ。気持ち悪くて気持ち悪くてさぁ。
胃薬飲んでるんだけど全然効き目無し。
 
でもGWでようやく久々に胃の調子が良い感じになり、焼肉を食べに行ったくらい快調だったのだが、今日もまた胃の具合最悪。
仕事戻って2日目でこれかよ。。。
俺の胃はあと何ヶ月持つんだろうか(悩)



Categories: つらつらと。

暫定的進化論。

May 06 2005 23:17

後悔も何も引っくるめて何でも笑って言えてたはずの俺の生活が、
最近はとても笑ってなぞ言えないことに囲まれてるのは、
俺の人生にとって完全なる退行なのはわかりきってるんだ。



Categories: 感情。

七大陸周遊記~第4章~ (4)道産ベビ。

May 05 2005 23:58

(この文章は、2005年5月の日記を2019年5月20日に改題・改編・加筆したものです)
 
 
【2005年5月3日】
今日は適当に寄りたいとこに寄りながら帰るだけなので、
朝からめっちゃ余裕かまして10時まで宿でのんびり。
旅に出ると毎朝早くて寝不足になりがちだから、
たまにはこれでいいのだ(パパ)
 
 
まずは、昨夏にできたばかりの道の駅「ひがしかわ道草館」へ。
東川町は写真が有名らしい。写真の町。
どういうことかはわからないけど、
写真自体は好きなので、とりあえずシンパシーは感じておく。
っていうか、俺が子供の頃って、
写真部の人とかってめっちゃオタク扱いされるような雰囲気だったけど、
(どんな人がいたかもよく知らないけど)
最近は全然そんな感じでもなくなったから、写るんですとデジカメは偉大。
 
 
富良野方面を経由して、滝里湖へ。
よく整備された湖畔の綺麗なダム湖。
キャンプ場も併設してるらしい。
このデザイナー建築みたいなのがキャンプセンター。
シャレオーツ。
 
 
山道を抜けてカナディアンワールドへ。
なんか、小学校5年くらいの時に、
クラスの女の子の中で大ブームになったカナディアンワールド。
「赤毛のアン」の世界を再現したとかなんとか(曖昧)。
こんなとこにあったんだなー。感動。
なお、赤毛のアンがどういう話なのかは全く知らない。
 
まあ、きっと行けば赤毛のアンのこともわかるだろう。
という期待も込めて行ったら。
 
潰れてたわ(死)
 
入場自由のただのカナダ風公園になってた。。。
場内には親子連れが4~5組くらい。ボール遊びしてたりとか。
壊れたままの電灯が哀れすぎて泣く。

 
誰もいない建物の中に白熊の親子。
おまえ、きっと往時は子供たちが群がってたんだろうな。
もはやこの佇まいに寂しさしか感じない。
 
 
最寄りの道の駅「スタープラザ芦別」へ。
こちらはなかなかの盛況。
道の駅のすぐ裏手にある大観音像目当ての人がけっこういる模様。
やはり日本では「観音>>>>>赤毛」なのですね、ははうえさま。。。
 
敷地内に野菜の直売所もあります。
米米CLUBは解散したはず。
 
 
このまま滝川のほうに出ていつも通りの道で帰るのもつまらないので、
南の山道を通って帰ってみることにする。

さすが大観音の町だけあって、墓石屋さんが何軒か集まってる一角があって、
信号待ちの時、
「墓石か~、厳かな気持ちになるな~」
と思ってふと見ると。
全然楽しそうだったわ。
 
 
三段の滝。
いいね~。
個人的には、落差のある滝よりも、急流の滝が好きです。
近くで撮影する時の迫り来る迫力が半端ない。
油断すると死ぬからね~。命がけで撮るよ!
 

 
あとはもう、桂沢湖のほうに抜けて帰るのみです。
今回の旅はね、初めての道北。サロマ湖晴天リベンジ。博物館系巡り。
今までとはまたちょっと違うスタイルで行ってきましたけども。
昨年までは院生やらフリーターやらの立場での旅だったんで、
初めての有職人種での旅は、世間様一般の休みという今までと違う繁忙期旅で、混雑とかも含めて、いろいろ目新しかったな。
全てが刺激。
 
思えばさ、
オホーツクに消ゆのスポットに行きたいで始まった自分の旅の歴史。
今はもうそれも卒業して、
道の駅も含めてさ、
「北海道をもっと知りたい、全部行きたい!」
になってんだよなあ。
自立。
 
でもね、
まだまださ、
行きたいとこ、
知りたいとこ、
行けば行くほどね、増えてくんだよ。
 
すごいね。
どんどんどんどん、
北海道LOVE。
がもりもりに増してく。

自分の住んでるとこもよく知らないやつがさ、
道外の何を見てもきちんとそれを理解できるわけないじゃん!
って思うから、
まずは、北海道、全部見ます。全部聞きます。全部嗅いで触って味わいます!
 
有職人種はね、
そんな頻繁には行けなくなるかもだけど、
やっちゃうぞー。
 
 
今日の運転距離:約230km



Categories: 旅。

七大陸周遊記~第4章~ (3)上川キャノンボール。

May 05 2005 21:53

(この文章は、2005年5月の日記を2019年5月19日に改題・改編・加筆したものです)
 
 
【2005年5月2日】
朝。
窓から外を見やると、昨日までとは一転、青空がそこに!
昨日までが完全に雲しかない天気だったので、ようやく旅らしい感じになった。
 
 
なんやかんやでちょっと宿を出るのが遅れて、9時半の出発。
現金に不安があったものの、無事カードが使えました。
 
道の駅「サロマ湖」に寄ってスタンプを押した後は、
この天気なら!行ける!
一昨年、視界がほぼ無いレベルの濃霧のため何も見えなかったサロマ湖展望台にリベンジ!
 
長い砂利道の末に辿り着く駐車場から10分ほど階段を登り、
さあ、いよいよ2年ぶりの展望台!
をををを!見える!サロマ湖が見えるぞぉ!!!!
 
泊まっていた緑館も、

なんと、サロマ湖の切れ目まで見えるぞ!
これはすごい。
360’の視界が売りの展望台だけど、正直反対側は森と山しか見えないのでどうでもよくて(ひどい)、
サロマ湖をこんなに俯瞰で見えるのだけで、来る価値ありまくり。
車じゃないとちょっと来れない場所だけど、と思ったけど、
そもそもサロマ自体、車じゃないとほぼ来れない場所だから問題なかった。
 
 
展望台と同じく、
この天気なら前回の濃霧でほとんど見えなかったとこにリベンジするチャンス!
ワッカ原生花園はまだ花もほとんど咲いてないだろうから(学習)、見送りでOK。
ならば能取岬まで行っちまいましょう!ってなもんです。
すごい!
前回は朧気にシルエットが見えるだけだった灯台がくっきり見える(笑)!
こんな色だったのか…。
 
 
能取岬の後は、網走市内へ入って博物館網走監獄へ。
入口のとこでは、明治の脱獄王がお出迎え。
脱獄王といえど、質素な格好です。
真面目に掃き掃除してて脱獄しそうにない。
油断につけこむやつだな!

掲示されている順路の看板を見てみると、
けっこう広いんで、全部じゃなくある程度廻るコースなんてのが推奨されております。
何を言っとる!全部見るわ~い!
というわけで、左回りに粛々と回ります。
 
場内は、様々な移築物に蝋人形たちが当時を再現するように配置されていて、
今なら確実に人権屋さんが放っておかないだろうな、っていう過酷な暮らしを目の当たりにできます。
こんな環境なら、そりゃあ誰もが網走送りを恐れるよなあ。
外仕事の時は、こんな藁葺きの小屋に囚人たちは薄着で雑魚寝。
さすがに外仕事は4月~11月だけだったらしいんだけど、
とはいえ4月とか11月の夜とか寒さが絶対やばいやつじゃん。
しかもね、
枕とか無くて、一本の丸太を枕にしてみんな寝てるの。
そしたらさ、朝になったら丸太の端っこを看守が叩いたらみんな起きるから便利なんだってさ。
人権もへったくれもない。
朝ご飯は雑穀に汁一椀だけ。しかも立食。つらい。
 
昼はね、農業したり、

鍛冶仕事をしたり、

日用品を作ったりします。

炊事も分担。

大根もちゃんと洗います。

 
監房はこんな感じ。
ストーブは真ん中にこんなパイプみたいなの通ってるだけ。
これ各房までたいして熱気行かないって!
看守めっちゃこええ。
警棒伸ばしっぱとか、使う気満々じゃん。
 
独房では正座が基本?
 
ちなみに、刑務所暮らしだけが大変なわけではありませぬ。
何せ飛行機も無い時代、こんな僻地まで来るのです。
こんな感じで徒歩で護送されるとか何とか。
熊に狙われてるやん!
現代でも札幌から車で7時間とか8時間とかかかるのに、
まともに道路も開削されていない時代に徒歩とかマジ死ぬ。
それ考えたら、脱獄王とか、脱獄した後どうしたんだ…
 
 
あ、当時の法服が展示されていたんだけど、
着てる人が完全にポリゴン。
スターフォックスでこれと同じやつ出てきたの見たわ。
 
 
 
そんなこんなで2時間弱ほどで網走監獄を見学し終え、先を急ぎます。
ホントは網走でもうちょっといろいろ見たかったんだけど、
今夜の宿は旭川なのであまり悠長にも構えてられないの。
 
39号線を行き、道の駅「メルヘンの里めまんべつ」で軽い昼食。
そんなにメルヘン感はなかった。

女満別を抜け、美幌を越え、端野に差し掛かった頃。
なんか道端に米のキャラの看板があちこちに。
俺のアンテナにビビビっと来るタイプのキャラ。
ビビビ婚。
看板をよく見ると名前が書いてある。
「のんたくん」
端野町だからのんたくん。シンプル。
 
 
北見、留辺蘂を越え、生田原へ。
ここにある「ちゃちゃワールド」が今日のメインイベント。
木のおもちゃの博物館っていうだけで、絶対楽しいに決まってるじゃん!

場内にはたくさんの大きいくるみ割り人形や煙出し人形が。

1Fには、世界各地の伝統的な木製おもちゃが展示されてて、
うん、すごいなこれ。
見たこともないようなおもちゃもたくさん。
世界は広い。

 
上階は、実際に木のおもちゃで遊べるコーナー。
積み木もあるし、

木馬もあるよ。
天才騎手降臨。
 
 
来るまで全然知らなかったんだけど、
ちゃちゃワールドは藤城清治の影絵の美術館を併設してるの!
暗い館内に佇む、光を受けたたくさんの影絵。
これには、ただただボーっと不思議な感覚のまま立ち尽くすしかなかったのでした。
特に吹き抜けを飾る超大型の影絵。
ここで1時間とか2時間とか黙って見ていることができます。
ほんとに幻想的な世界。
ここはねぇ、ホント行ったことない人は絶対1回行ったほうが良い。と勧めて回ろう。
 
 
結局ちゃちゃワールドでそうとう時間を使ってしまったので、すっかり夕方。
遠軽、丸瀬布を抜け、白滝に入ったところ、
なんと白滝に新しく道の駅ができたとの情報を入手。
行ってみると、もう閉まってた。。。
なおここは、道内初の一般道からも高速道路からも入れる道の駅。
しかも!
ちょうどICのトコなので、ここから高速に乗ることも可能。
 
というわけで。
 
いいでしょうか皆様方。
実はワタクシ、教習所の高速教習の時以外、一度も高速に乗ったことがございません。
ムーくんがノンターボ軽だから、そもそもあんまりスピードが出ないから一般道でもたいして変わらないからな。
でもですよ。
実は旭川のホテルのチェックイン時刻が既に目前に迫っております。
そしてこの白滝の先には軽殺しの急坂・浮島峠が待ち受けております。
しかも現段階でそこそこ交通量多い。
 
嗚呼。
嗚呼。
 
ムーくん史上初の高速の旅、スタート。
 
 
少々待機のうえ、後ろから車が来ないタイミングで高速に突入します。
なんせムーくんのパワーでは60km/hに上げるだけでも、全力キックダウンしないかぎり20秒はかかる。でもエンジンに負担かかるからキックダウンはしたくないしね~。
なんて思ってる間に、後ろから猛スピードで車が(死)
 
ここ、延々と追越車線の無い片側1車線。
さすがにこうなると俺も全力でスピードを出すしかない。
キックダウンで一気に90km/hまで加速。
それでもどんどん距離を詰めてくる後続車。
 
こうなりゃ、ままよ!
 
完全アクセルベタ踏みで全力フルスロットル。
エンジン回転数は未曾有の5000回転。
もう半端じゃないエンジン音。こんなん聞いたことねぇ。
それでもノンターボ軽の出るスピードは105km/hが限界。
ベタ踏みなんでもうここが限界です。勘弁して(泣)
 
それでもぴったり俺のスリップストリームに入ってくる後続車。
スピードを、緩めるわけには、、行かない!!!!
高速制動の良くない軽で、全力ベタ踏みのままカーブに挑み続ける。
ステアリングを切りながら、今にも吹っ飛びそうな横Gをなんとか耐える!
これ、いつスピンや横転してもおかしくないGだぞ。
 
 
カーブの度に死を覚悟しながらなんとか40kmの距離を走り抜け、
だい、
一般道に、
生還。
もう高速乗らねえぞ。。。
 
 
地獄のロードファイトの甲斐あって、
チェックイン予定時刻ちょいオーバー程度でホテルに到着。
お気に入りのレオパレスホテル。
 
今日は死んだように眠ります。
おやすみなさい。
高速の夢だけは見ませんように…
 
 
今日の運転距離:約340km



Categories: 旅。

七大陸周遊記~第4章~ (2)白鳥パレード。

May 05 2005 02:16

(この文章は、2005年5月の日記を2019年5月19日に改題・改編・加筆したものです)
 

【2005年5月1日】
さぁ、2日目ですよ~!
 
普段は朝食を食べないワタクシも、
ホテルの朝食バイキングはしっかりと食べまする。
ただし朝は胃が全然働いていないので少食。
そんな感じでたらふく(当社基準)食べて身支度、8時にいざ出発である。

まずは稚内に来たからには行っておかねばならないでしょう!稚内公園へ。
稚内のシンボル(たぶん)・氷雪の門。
樺太で亡くなった方の慰霊のために造ったもので、
氷雪の中で厳しく生き抜いた人々を象徴してるらしいけど、
どう見てもパイレーツの「だっちゅーの」にしか見えないのはまあいい。
 
稚内公園は高台にあるので、市街地を一望できる。
こう見るとやっぱり小さい街よね。
真ん中にあるいちばんデカいのが昨夜泊まった全日空ホテル。
 
 
公園から降りようと思ってた道が、
ロードマップにはあるのに実際は無いというトラブルに遭い、
墓地の中で20分ほど彷徨うハメに。縁起悪い。
御霊たちごめんなさい。
 
結果元来た道から公園を降り、大沼へ。
ロードマップには「白鳥飛来地」って書いてるのよね。見れるといいなあ。
 
と思って向かってみたら。
 
もはや見れるとかそういうレベルじゃなかった。

駐車場で車停めてさ、ドア開けた瞬間、
外からすごい騒音聞こえるから何かと思ったのよ。
湖畔まで行くと一面の白。
鳴き声だけでこんな大音量になるなんてある!?
 
ウトナイ湖くらいのイメージしかなかった俺を殴りたい。
なお、道路中、白鳥たちの羽根でいっぱいで、一面なかなかに野鳥の臭い充満。
自然のスケールのデカさを感じますわ。
 
 
白鳥たちとしばし戯れた後は、宗谷岬へ。
家一つ無い道をしばし行きます。
途中からバイク3台が微妙な位置でずっと追尾してきて落ち着かない。
追い越してくれればいいのに。
 
宗谷岬の駐車場には観光バスがたくさん。
車もバイクもたくさん。さすが日本最北端。
昨日行ったノシャップとの違いときたら。
No.1にならなくてもいい~♪
やっぱりNo.1にならなきゃダメなんですね…
三角なモニュメントの前でみんな写真を撮っていきます。
変なポーズをしたい者には人がたくさんいるトコは鬼門。
ピラミッドパワー!マキマキ!
というわかる人にしかわからない写真を撮りたかったけど、断念します。
いつかやってやる。
 
隣には間宮さんもいます。
でも誰もこっちでは写真を撮らない。かわいそう。
やっぱりね、「最北端」っていう文字にしかみんな興味ないんですよね。
「林蔵」では客を呼べない。
我々道民は小学校から地元史をちゃんと習うので、馴染み深い人ではあるんだけど、
結局「樺太に行った人」くらいしか印象はないから仕方ないよな。
 
 
宗谷岬を出て、オホーツク海側をどんどん南下します。
この道がやばい。
延々と何もない。家一つない。
俺は異世界に迷いこんだのではないかと不安になるレベルで何もない道を30分ほど行った末に、
ようやく辿り着きましたよ。道の駅「さるふつ公園」。
道の駅にあるホテル。めっちゃ綺麗。
猿払村に泊まる用事がある人ってどれだけいるのか。
経営状態が心配。
隣には風車があります。
猿払村は酪農が盛んで、生乳の生産量が年間2万tを超えた記念で建てられたらしい。
なぜ風車なのかは不明。
 
なお、ホテルや風車といった目立つ建物があるにもかかわらず、
道の駅本体はこんなの。
敷地の端っこにあるから、最初全然気付かなかったぜ。。。
 
 
猿払の南は浜頓別町。
左にオホーツク海、右手は原野や川や沼という道を30分ほど進むと。
どうやら原生花園があるようなので寄ってみます。
俺、どこでも原生花園行ってるな。
ベニヤ原生花園。
 
いやね、この季節、何もないのはわかってるんですよ…
もはや何もない季節の原生花園マニアと勘違いされる勢い。
夏にまた来よう。
って何回も書いた気がする。
 
 
ベニヤ原生花園のすぐ近くにはクッチャロ湖。
白鳥の飛来地でたぶん道内一有名なとこ。
稚内大沼よりは少し少ない気がするけど、それでも相当な数の白鳥たち。
 

白鳥の足って初めて間近で見た気がする。
 
 
さて、ここからどうしようかな。
内陸のほうってあんまり行く機会ないから、
ピンネシリに行って砂金掘りとかやってみたいんだけど。
でも今日の宿は夕食付きなので18時くらいには着きたいんだよなあ。
と考えると、内陸側に行くのはきついな。
と思い、そのままオホーツク海沿いに南下することに。
 
北見神威岬を越え、
 
ウスタイベ千畳岩へ。
看板の濁点が取れてるけど、ウスタイ「ベ」なのでお間違えなく。
というか、「北」の字の左右で色が違うの何なんや…
 
なお、千畳岩はこんな景色。
柱状節理的なアレですかね。
積み重なったような岩に容赦なく波が押し寄せてます。
こういう救いようのない最果てな景色、好きなんだよなあ。
ビーチリゾートと対極中の対極。
 
 
枝幸町の道の駅「マリーンアイランド岡島」に到着。
船を模した建物。
中はひたすら物産。たぶん物産館をそのまま道の駅にしたんだろな。
観光案内みたいなのがほとんど無い。
道の駅でいちばん大事なのってそっちな気がするんだけど、どうなんでしょ。
 
 
さらに1時間ほど行くと、道の駅「おうむ」。
もう14時近くなので、そろそろ昼でも食べようかな、と思っていたら、
やたら混んでいて駐車場が満車。
どうやら駐車場の一角を使って「毛がに祭り」をやっている模様。
駐車場でやったら、車の客が来れないじゃん!
 
仕方ないので路駐でスタンプだけ押して退散。
20分ほど先に道の駅「おこっぺ」があるので、そっちで何か食べよう。
と思っていたんですよ。
思っていたんですよ!
 
いざ着いてみるとね、
土産物屋に併設された4席だけの小さい食堂があるだけ。。。
美味しんぼなら山岡さんさえ匙を投げそうな何のウリもない普通の食堂。
でももうここより先は食べるとこが無いので、仕方ないよね。。
 
ということで蕎麦を頼みます。
うん、普通の蕎麦。
 
 
さあて、昼食というチェックポインツをクリアしたところで、
またもや思案すべき選択肢でございます。
 
3年前の旅では、サロマ側からここまで北上してきて、
そんで内陸のほうに折れて西興部から名寄に抜けて帰ったけど、
その時はまだ西興部の道の駅がなかったんで、
せっかくなら今回行ってみたい気持ちがある。
んで、そのまま西興部から南下して滝上にも行ってみたいなあ、とか。
 
ただ、その時少ししか見れなかった紋別の観光もしたいな、
という気持ちもあるので、どちらを選ぶか。究極の選択。
 
結果、紋別はきっとまた行く機会があるけど、
もしかしたら西興部はもう行く機会が無いかもしれぬ!
と考えて、ちょっと時間がタイトだけど内陸側の道へ。

 
左右ともに畑の続く西興部の国道を、多少スピードを出して(といっても80km/hほど)目的地へと急ぐ。
前方に、10~20km/hで走る農機が出現したので、
うん、直線だし対向車も全く来てないし、さっさと右から抜いちゃおう~、
と思って早めに対向車線に出て、
少しスピードを上げながらいざその農機を抜こうとした瞬間。
 
農機がウィンカーも上げずに急に右折してくる!!!!!!!!!
 
やば!!!!!
と一気に急ブレーキを踏む俺。
後ろが浮きそうなレベルで急停車するムーくん。
車内に置いているものが全て散乱して、後部座席のものまでもがフロントガラスに飛んでくる。
あと10cmくらいのとこで衝突はギリギリ回避したものの、
車内はひどい惨状。
 
しかも、
その状態にもかかわらず、
農機はたぶんこっちに全く気付かずにそのまま何事も無く右折して畑に入っていく。
さすがの俺も窓を開けて、
「おい!見てんのかコラァ!」
と叫ぶも、それでも少しも気付いていない模様。
見ると、ミイラと見紛うばかりのたぶん90歳オーバーのクソ爺ィ。
 
もう、ホントね、
交通行政はきちんと年齢制限とかを考えるべきです。
周囲を見ない、
見る気もない、
音すらマトモに聞こえない、
そういう人が公道を運転しているという事実をどう考えるのかという問題。

警察もさ、
スピードを少しオーバーする人なんかよりも、
何も来ていない一時停止できちんと止まりきらなかった人よりも、
事故防止を本気で考えるならもっと取り締まるべきものってあるんじゃないの?
まあ、警察が事故防止や犯罪防止をきちんと考えてるわけがないんですけどね…。
 
ほんと、人生でいちばんタイトな急ブレーキを踏んだ瞬間ですわぁ。
あとちょっとだけスピード出てたら死んでた。
運は強いわ俺。

ともあれ、久々に走る西興部市街。
新しい建物は全てオレンジ色の外観で統一されてて素敵。
街全体がオレンジっていうのは、観光的にはウリになるよね。
道の駅「にしおこっぺ花夢」もそのコンセプトに沿った建物。
中には大型のからくりオルガンがあって、毎正時に自動演奏されるよう。
今回は時間が合わなかったので見れなかったけど、
止まっててもめっちゃメルヘン。
次はちゃんと時間合わせて来てみたいなあ。
 
 
花夢から少し戻り、道道137号から南下して滝上町へ。
前から来てみたかった滝上だけど、この時期は芝桜は咲いておりません。当たり前。
ただ、芝桜はなくとも川や橋の景色がきれいな街並み。
道の駅「香りの里たきのうえ」も人はいないけど、芝桜シーズンは混み合うんだろうなぁ。

 
 
再度オホーツク側に出て、15時半過ぎに紋別市内へ。
お財布が心許なかったので、ATMで下ろそうと思って北洋銀行を探すこと30分。
 
えっ、紋別唯一の北洋銀行なのに、日曜ATM閉まってるの…!?
 
すいません、札幌の感覚で物事を考えてました。
でも紋別で日曜にお金下ろしたい人どうするんだ…
 
 
そんなこんなで30分ロスしてしまったものの、
せっかく紋別に来たからには、ギリギリまで観光はする。
というわけで、どうしても行きたかったオホーツク流氷科学センターGIZAへ。
氷点下の環境をテーマにした博物館。
昨年行った上川のアイスパビリオンと違うのは、
アイスパビリオンは気温の低さそのものがテーマで、
こっちは氷点下の生態や科学がテーマって感じかな。
白熊もいるよ。
 
 
時間も時間なので、急ぎ足で宿へと向かいます。
30分ほど走って、懐かしの上湧別へ。いや~ん、懐かしのチューピッド(愛)
いつの間にか道の駅の名前が「なかゆうべつ」から「かみゆうべつ温泉チューリップの湯」に変わってんのな。
上湧別、全力のチューリップ押し。いいと思います。
 
せっかくなので、宿に遅れることを覚悟で、チューリップ公園のほうへ行ってみる。
なんと!
まだシーズンには1ヶ月ほど早いにもかかわらず、少しだけ咲いてた!
3年前はすでに時期外れで全くチューリップが咲いてなかったんで、
今回ちょっとだけでも咲いてるの見れてうれしい。
 
 
元の道に戻って後は宿へと。
途中、ふと窓を見ると、林の中に大量の水芭蕉発見。
あー前回来た時に、もぅ時期が過ぎてたのか全然咲いてなかったトコじゃん。
というわけで、車を停めて木道へ。
一面に広がる水芭蕉は、寒さも時間も忘れてしまうほどの壮観。
水芭蕉って、決して華やかではないけど、ひっそりと佇む上品な感じが好き。
 
 
 
結局いろいろ寄り道しちゃいましたが、ようやく到着です。
本日の宿はサロマ湖温泉ホテル緑館。
古い宿だけど、夕食は豪華。
3階の客室まで、エレベーターが無いのでスーツケースを持って階段を昇るのがちょっと大変(笑)

レイクビューだけど、もう暗くて何も見えないので、おとなしく寝ます(笑)
おやすみなさい。
 
 
今日の運転距離:約390km



Categories: 旅。

七大陸周遊記~第4章~ (1)北の国へと。

May 04 2005 23:16

(この文章は、2005年5月の日記を2019年5月16日に改題・改編・加筆したものです)
 
 
【2005年4月30日】
さぁ、今年も旅ですよー!
Drive my carってわけで、Around the world、いや、around the 北海道。
俺様がやって来たヤァ!ヤァ!ヤァ!(謎)
 
毎年夏前後に行ってたわけだけど、今年は夏にまとまった休みが取れなさそうなんで、GWに強行。
今回は社会人ということで財布にも少し余裕があるんで、
今までのように超ターボな旅ではなく、
あちこち見て回って、
ちゃんと食べるものも食べて、
優雅な旅をしようかと。
 
正直、今までは毎回、夏休みを外して、
しかも平日に行ってたんでスイスイだったけど、
初の行楽期旅行なんでちょい不安はあるものの、
キャリーバッグに着替えと愛用の枕(笑)を詰め込んで、9時、いざ出発~♪
 
 
とりあえずはまず行き慣れた道。
石狩街道で海まで出て、あとはずっと北上。
途中、俺の最愛のドライヴスポット、厚田の高台公園で海を見ながらマートで買ったざるラーメンを食す(笑)
 
ここからはひたすら北上北上。
浜益を過ぎ、増毛で国稀酒蔵に寄って甘酒をいただきます。
完全にそれだけのために寄ったやつ(笑)
昨年の春、サークルでドライヴに行ったときに甘酒が美味かったんですよね~。
今日は気温低いし風も強いしだから、甘酒で暖まろうというエクスキューズ!
何も買う気が無い客ですが、こうやって宣伝してるのでお許し下され…。
 
さらに北上して留萌到達。
今までこの道をこれより北に行ったことは無い。
サークルで来た時もここから東の方に抜けてったのよね。
この道を行けば、どうなる(略)。ドッキドキなの(純)
 
まあ、せっかく来たわけなので、
とりあえず留萌一の(たぶん)観光スポット・黄金岬に立ち寄る。
まぁ正直、特に絶景な岬では全くないな。
夕陽が映えると綺麗なのかもしれないけど、今日の天気だとちょっとね…。
下に降りてみたかったんだけど、あまりに寒いので断念。次へ行こう。
 
 
時刻はすでに12時近く。そろそろランチのことも考えねばならぬ。
っていうか、こっから先は食べるとしたら道の駅しかないなぁ。
どこで食べよう。
と思案しつつしばらく走って辿り着いたのは、道の駅「おびら鰊番屋」。
ここからの道の駅は初物。
あからさまに興奮してスタンプを押しに行くだい(笑)
ここで昼食をとってしまおうかと思い中の食堂を覗くものの、
正直、食べたいものが無かったんで、次へ行くことに。
にしん尽くしなので、にしん好きにはいいかもなんだけど。
 
なお、道の駅には重要文化財・旧花田家番屋が併設されてる(番屋に道の駅が併設されてるというほうが正しいかも)けども、
今日は道程も長いので、入らないで次行きます(笑)
暖かくなってからまた来るよ~。
 
 
さぁオロロンラインをさらに北上。
左手には天売・焼尻が見えております。
初めて見る天売焼尻。感動(涙)。
未知の風景にテンションが上がりつつ、苫前を過ぎ、羽幌へ。
さあいざ、道の駅「ほっと・はぼろ」へ!
国道から「道の駅は右折よん★」って標識に従って行ったものの、
あれ?道の駅が?ないよ?
ぐるぐる回ってみたものの、あるのはサンパレスみたいなでっかい温泉ホテルだけ。
おかしいな~?
と思って調査すると、温泉ホテルの裏手の奥のほうに建物発見!
でも駐車場がない。。。
道の駅なのに駐車場がないなんてこと、ある!?
と思い、敷地にあった案内板を見てみると、
その建物は道の駅ではなく野鳥センターとのこと(倒)
 
じゃぁ道の駅はどこにあんのよ。と思ったらさ、
さっきの温泉ホテルの中に道の駅があるんだってさ(再倒)
たしかに入口の前まで来たら道の駅って書いてるけどさ、、、
そんなもんわかるかーーーーい(殴)
 
なんせ温泉ホテルの中にスタンプがある。
みたいな感じなので、スタンプだけ押してさっさと退散。
野鳥センターと併設のバラ園へは、バラが満開になった頃にまた来る。きっと。
 
 
食べれるとこまだかな~、と思いつつ、さらに北上を続け、初山別突入。
天文台があるという噂を聞きつけ、元宇宙少年のだいは勇んで行くのじゃ。
 
こ・・・これは。。。
 
なんか旧時代感漂う天文台がありました(萎)
入口で茶色のスリッパに履き替えて下さいっていう。
なんか学校開放で行く、ちょい古い体育館の雰囲気。いやーん。
 
しかもさ!
外には超チープなUFOのベンチが(汗)
しかも1基だけ。
隣にある食堂も、かなりアレ(想像しろ)だったので、
ここでも昼食は諦めてそそくさと退散。
なおも北上を続けることとする。
 
 
左手には、天売・焼尻に代わって利尻富士が見え始め、
絶景を愛でながらフフフ~ンな気分でどらいびん。
2時を過ぎ、そろそろ食べねば、ホントに食べる場所がなくなってしまう。
という危機の中で、最後の砦・道の駅「富士見」に到着。
可愛いのか可愛くないのか微妙なマスコット・モモちんがお出迎え。
昔の学研の学習マンガによくいたようなタッチ。
 
この道の駅にはわりと人気のあるらしいレストラン「とんがり館」がある。
中はすごく上品な雰囲気。
売りは海鮮らしく、海鮮がそんなにお好みではないワタクシですが、背に腹は代えられぬ。
和風カレーを注文し、待つこと5分。さぁ食べるぞ~、おなか減った。
「!」
わ~、スパイシーさが微塵も無い、昔ながらの家庭のカレーみたいなやつ!
俺のあんまり得意じゃない味のやつだ!
あれですあれ、そば屋のカレーみたいな。
次来た時はラーメンにしよう…
 
 
とりあえず満腹になったところで次は道の駅「てしお」へ。
まあ、なんて言うかこれといって見所のない地味な道の駅なんですけども、
スタンプの絵柄のセンスがやばい。
まるで20年前のセンスの絵に「おーいしじみ」ですよ。
何だよ「おーい」。
とてもシュールで、一度見たら忘れられないスタンプ。
狙ってやってるんだとすれば超ハイセンスだが、たぶん狙ってない(決)
個人的には好きすぎて泣ける。
 
 
ひたすらオロロンラインを北上してきたけど、遂にここで迂回。
何故って、目的地は幌延。そう、トナカイ牧場ですねぇ。
昨年、本で見てからずっと行きたかったの。
 
内陸に切り込み、山道を走ることしばし。
全く何も無い景色の中に遂に出てきましたよ!憧れのやつ!
想像してたよりかなり小さい感じだけど、
ログハウス風の建物がいい雰囲気!北欧風!
中の券売機でチケットを購入~、いざ入場。
わー!トナカイだ!角がトナカイ!絵本とかで見たやつ!
お鼻が真っ赤じゃないのは何故…。
 
ここではね、店内で100円でエサを買って、トナカイにあげれるのよ!
さっそくエサの袋を開けると、その気配を感じて、
ものすごい数のトナカイがわさわさこっちに寄ってきた。怖いよー(泣)
それー、食えー!
と思い、足下に一掴み投げてやったところ、
「貴様!余が地べたに落ちた物なぞ食うと思っておるのか!たわけ!」
って感じで、一頭たりとも食べる気配がない。。
こんなノーブルな動物初めてだよ!
 
そこまで言われては(言われてないけど)仕方ない。
「へへー、どうぞお召し上がり下さいませ」と、
掌に乗せて、おそるおそるトナカイの口元に近づけてみる。
もう奪い合うかのようにトナカイたち、殺到。
狂ったように舌でベロンベロンに舐め回してくるんすよ。
もう、髄の髄までベロンベロン。
ベロンベロンのバー。
掌に乗せた分が無くなったら、
もっとよこせー!もっとよこせー!
って勢いで鼻息フンフン。
追加分を乗せたらまたベロンベロン。
いやーん、掌がヌルヌルして気持ち悪いよー(泣)
 
もうね、後ろから後ろからどんどん来るの。
牧場の人は一切エサをやってないんじゃないかと疑うレベル。
ヌルヌル地獄の中、なんとかエサ一袋分全部をトナカイの胃袋へ納めることに成功。
それすら足りないのか、エサが入ってた紙袋まで奪って食っちまいやした。
山羊だけじゃなくトナカイも紙食べんのか!
という新鮮な感動。よりも、
そこまで空腹なことがちょっと心配になったぞ。
 
エサも無事終えたし、
容赦なく寒風が吹き付けてきてもぅ耐えられない寒さなので、屋内に撤退。
この寒さの中でも他に客が3グループいるのがすごい。
 
中の土産物コーナーには、トナカイの肉が缶詰で売っております。
トナカイを可愛がった後にトナカイの肉を食べるのもいろいろ感じるものがあるが、まあそれも生物の理。
なお缶詰は味噌煮と大和煮だけ。
そのままの味の製品はいっさい無いってことは、きっと味にクセがあるんだろうなぁ。
 
それにしても考えると素晴らしい商業サイクルよね。
普通の食肉産業ってのは、育てるためのエサ代はコストなわけだけど、
トナカイ牧場の方式ではエサは観光客が買ってやってくれるわけだから、
エサ代がコストじゃなく収入になるわけよね。
もちろん毎日全頭にエサやるのに充分な入場者あるわけではないだろうから、
さすがに実際はコストのほうが多そうではあるけど、
少なからずエサ買ってくれる客もいるわけで、
それが全く無いトコと比べればコスト的には絶対いいに決まってるよね。
よくできとる。
 
 
そんなことを考えつつ、お次は豊富温泉へ。
ものの本によると、ここのお湯は原油が含まれていて、
肌にめちゃめちゃいいとか何とか。
原油が肌にいいって何だよ!と思ったけど、モール泉も突き詰めれば同じ理屈か。
豊富の温泉郷に入ると、町営の「ふれあいセンター」って施設の看板が出ていたので、そこに入ることに。
 
これはすごい。
浴室に充満する石油の匂い。
湯船に浮く黒い油。
こんな温泉初体験なのでめっちゃ新鮮。
でもね、肌触りは別にヌルヌルしてるとかではなくて、
肌当たりのさらっとした感じ。ふっしぎー。

1時間ほど入浴。
肌に効いてるかは実感ないけど、
きっと効いてるんだろう!(ぷらせぼ)
 
 

もぅ時間も時間だし、このまま目的地の稚内まで行くのがいいんだろうけど、
せっかくここまで来たのでどぅしても見たいサロベツ原野。
ということで、思い切って迂回してサロベツ原生花園へ。
 
しかし!
気候的に予想はしてたけど、まだ全然咲いてないのな。
まだ完全に冬の気温だからな…。
ただ、ここはけっこうスケールデカいから、ハイシーズンにまた来たいやつ。
 
 
んで、そのまま国道までとって返し、南下してパンケ沼へ。
 薄暗くなってきてさらに寒い中、湖岸まで行くと、わりと壮観。
なんか木道の感じが、春国岱とかあのあたりを思い出す。
何もない寂しい景色を眺めながらちょっとぼんやり休憩。
さらに南下しサロベツ原野のビジターセンターに行くが、
さすがに5時半とあればもう閉館してた。まぁ予想はしてた…。
すぐ裏には長沼があって木道もかなり続いてるようだけど、
こちらももちろん何も咲いていないので、ちょっと行ったとこで引き返します。
 
 
後はオロロンラインに戻ってひたすら北上。
途中、浜勇知園地にも寄ってみるけど、もちろん何もない。
やっぱ夏に来ないとダメかー!

そして18時半過ぎ。
ノシャップ岬到達~!!!!!!!!!
さすがにこの時間だし人っ子一人いませぬ。
わーい貸し切り。嬉しくねえ。
時計つきのモニュメントって珍しい。
イルカが「おいお前、こんな時間に何しに来てんだよ」
って時計を指してるように見える。ごめんよ。
 
 
さぁ、いよいよ初めての稚内市街。
下調べによると、喫茶「お天気屋」のリシリアンカレーが美味しそうだったので、近くのサツドラに車を置いて食べに行く。
昼もカレーだったとかそういうのは気にするものではない!
 
近所の学生や、ライダーもよく来る店な感じで、小綺麗ないい雰囲気の店。
リシリアンカレーは簡単に言うと、ドライカレー(笑)
盛り方が利尻富士をイメージしてるとかなんとか。
スパイスがしっかり利いてて、軽い酸味も食欲をそそる感じでマヂで美味かった。
マスターの話だと、サロマ方面は今日は雪が降ったらしいよ(死)
明日どうすんべ。。。
でもなんか明日は少し天気が回復するとのことだったので、それに望みを繋ぐ。てるてる坊主作らなきゃ!
 
 
今日の宿・全日空ホテルはさすがに全日空だけあって格調高い。
明日は実際に走ってみて時間次第でルート考えればいいから、
明日のことは特に何も考えず、寝ます。
少しでも暖かくなりますように。。
道北寒すぎんぜ!
 
 
今日の運転距離:約390km



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