film0193: QUAI DES ORFEVRES (1947)

April 12 2020 02:03

QUAI DES ORFEVRES
邦題「犯罪河岸」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.73
国内映画レビューサイト偏差値:3.67
海外映画レビューサイト偏差値:3.85
だい評点:★★★
フランス
1947年9月9日公開
監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
出演:ベルナール・ブリエ、ルイ・ジューヴェ etc
製作:マジェスティック・フィルム
配給:コロナフィルム
◎ヴェネツィア国際映画祭監督賞
◎エドガー・アラン・ポー賞最優秀外国映画賞
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
二人の女性歌手が仕事を探しにレオパルディ・エージェントにやってきた。そこでは演芸場「エデン」でピアノ伴奏者として働くモーリスがレッスンをつけていたが、彼の妻で同じく「エデン」で働く人気歌手のジェニーが歌の教師から太股を触られていることがどうしても気になってしまい…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
面白かった!
途中、相当強引なやり方で自白を引き出そうとする警察たちに胸糞感はあったけど、
それなのに見終わった後はわりと爽やかな気持ちになるのがすごい。
 
プロットが絶妙なのは、
終盤、ついにモーリスが完落ちになって、
あー、ついに芋づるでジェーンまで辿り着くかー。
と思ったタイミングで、銃を探し始める警察。
 
えっっっっっっ!!!!!!!
もしや真犯人、別にいる????????
 
って終盤で急に目線変えてくる力業!!
 
この仕掛け方、
さすがフランスのヒッチコックだわぁ。
 
逆に言うと、
視聴者はジェーンの犯行方法を知っている。
警察は実際の死因を知っている。
そのズレが、それぞれの逆側を聞いた瞬間に、
ほぼ同時に繋がったんだよな。
映画の中の警察と、観てるこっちがシンクロする。
この仕掛けって地味にすごいと思うのよな。
 
 
なお、
ジェーンは見た目は良くないけど、
歌が上手すぎて、
最初のステージだけでも保存版だと思うわ。


Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

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