film0198: DIAL M FOR MURDER (1954)

April 19 2020 10:58

DIAL M FOR MURDER
邦題「ダイヤルMを廻せ!」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.81
国内映画レビューサイト偏差値:3.67
海外映画レビューサイト偏差値:4.07
だい評点:★★★
USA
1954年5月29日公開
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:レイ・ミランド、グレース・ケリー etc
製作・配給:ワーナー・ブラザーズ
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
マーゴの読む新聞には推理作家マーク・ハリディの乗る客船が到着するニュースが載っていた。1年前まで2人は愛人関係にあった彼を、マーゴは夫である元テニス選手のトニーと会わせようと家に招待したが、話の中で実はマーゴがマークからの手紙の件で何者かに脅迫されていたことが判明し…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
約20年ぶりの視聴!
さすがに20年ぶりともなるとディテール覚えてないなー。
 
どの人物目線で観るかによって、
感覚違うんだろな。
 
俺は不倫・浮気絶対許せないマンなので、
夫の犯行バレないでくれ視点だったから、
押し掛けてきたうえに、嘘のストーリーで自白して罪かぶれっていう愛人のウザさがヤバいレベルでイライラ。
 
っていうか、
そりゃあ夫もあそこまでやるのはアレだけど、
どう考えても愛人の男がいちばんクズじゃね?
 
・そもそも愛人の夫がテニス遠征中に不倫関係に
・帰国中、愛人から手紙が来なくなってもしつこく手紙を送り続ける
・愛人には夫に早く離婚を切り出せと迫り、その間は普通の友人として愛人の夫と交流する
・愛人宅に押し掛け、でっち上げの筋書きを考えたから、あんたは罪被ってくれと夫に迫る
 
 
すがすがしい程のクズ!!!!!
 
こんなクズが最終的に何事もなく正義面してるのがどうも腑に落ちない感。
 
 
理論上完璧に練られた完全犯罪もね、
ちょっとしたアヤでシナリオにズレなんて生じるし、
1個のズレが増幅されてどんどん大きくなるのよ、
って。
 
誰かが考えた計画が、
その通り寸分違わず実行できるのはね、
そんなのは小説の中だけなのよ。
って。
 
そのへんのアイロニーが利いていてプロットはすき。
 
妻の気まぐれ。
勧めたのがスクラップのせいでそこにハサミがある。
時計の故障。
席を立たせてくれない友人の長話。
前の人の長電話。
そしてこの話の中で最も重要な点である、「鍵をいつ元の場所に戻すか」の考え方の差違。
さらに何とか上手く乗り切っても、突如押し掛けてくる妻の愛人。
 
思ってもいないことなんて、
いくらでも起きるんだよ!
 
犯罪を企図するよりも、不貞を訴え出たほうがよっぽどコスパ良い。
 
 
でもマジでね、
浮気するやつは殺されても仕方ないのは事実だぞ!


Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

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