月別アーカイブ: 12月, 2019

film0152: 天河伝説殺人事件 (1991)

December 06 2019 10:12

天河伝説殺人事件
 
映画レビューサイト総合偏差値:2.44
国内映画レビューサイト偏差値:2.48
海外映画レビューサイト偏差値:2.35
だい評点:★★
日本
1991年3月16日公開
監督:市川崑
出演:榎木孝明、岸惠子 etc
製作:角川書店
配給:東映
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
新宿のビル街で、男が突然苦しみ卒倒した。同じ頃、田園調布では初老の男性と若い女性が能の稽古をしており、奈良の奥深い山村では若い2人の男女が人目を避けて逢い引きを、また浅見光彦は無実の罪で吉野の駐在に連行されていた。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
湿っぽい!
暗い!
なのに主人公とか警部が軽すぎてちょっと全体の雰囲気に入りきれなかったやーつ。
暗いなら暗いに振り切ってくれたほうが良かったけどなー。
 
あと、
2つのシーンを数秒毎に切り替える手法やめて!
マジであれはせわしなさすぎて気持ちが入り込みにくい!
 
 
ストーリー全体は正直どうでもいい的。
これ映画にする必要あった?
ボリューム的にも2時間サスペンスで済むやつだと思うけどなあ。
全体的な位置関係がめっちゃわかりにくい上に、
結局過去の男女関係うんぬん、出生関係うんぬんかよ…
っていう、名家を舞台にした近年のサスペンスにありがち(というかほぼそれ)な内容で終わっちゃうのがなぁ。
 
この人とこの人が怪しいよなぁ。
ってのが綺麗にそのまま結論だから、
意外性も全然ないし。。
 
TVで暇な時に何かしながら見る分にはちょうどいい感じだけど、
映画館でこれ見せられたら俺なら数年愚痴るわ。
逆に言うと、Amazonプライムビデオで2時間サスペンス代わりに流し見する分には悪くないコンテンツ。
腰据えて観るものではないと思うけどね。
 
 
ただ音楽はめっちゃ好き。
’80s~’90s初頭のシティ系ジャズフュージョンが東京のシーンで頻繁に流れてアーバン感がすごい。
それが余計に天河村の田舎感とギャップを作り出してる意味では、上手いなぁと思う。
サスペンスでジャズフュージョンってさ、
当時のADVゲーム思い出すよね。探偵今里美沙とか、石見銀山殺人事件とか、あとリバーヒルのJBハロルドシリーズのPC98リメイク版とかもそうかな?
 
これらのADV全部やった人どんだけいるんだよって話だけどな…。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0150: レベッカ (1940)

December 04 2019 10:23

REBECCA
邦題「レベッカ」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.78
国内映画レビューサイト偏差値:3.66
海外映画レビューサイト偏差値:4.02
だい評点:★★★
USA
1940年3月21日公開
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ジョーン・フォンテイン、ローレンス・オリヴィエ etc
制作:セルズニック・インターナショナル・ピクチャーズ
配給:ユナイテッド・アーティスツ
◎アカデミー作品賞、撮影賞
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
「わたし」はド・ウィンター家の大邸宅マンダレーへ行く夢を見ていた。打ち捨てられたマンダレーは月に照らされて幻想的な雰囲気を醸し出していた。「わたし」とマンダレーの思い出の始まりは、モンテカルロのホテルの側にある崖で一人の紳士を見かけたことで…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
いつもの、ドキドキ、ハラハラ、命を狙われるスリルを「動」のヒッチコックだとしたら、
これは完全に「静」のヒッチコック。
 
多くを語らないマキシム、
前妻を引き合いに圧迫するダンヴァース夫人、
前半のひたすら漂う不穏さやばい!!
 
ヒッチ作品って、
だいたいまず序盤に事件が起きて、
その真相を解き明かさなくちゃ!ってのが定番だけど、
 
何が起こるかわからねぇぇぇぇぇ!!!!!!
 
でも怖ぇぇぇぇぇぇ!!!!!
 
マンダレーの神秘的な雰囲気も相俟って、
ストーリー展開が全く読めない!!!
 
 
からの~、
 
まさかのマキシムのレベッカに対する憎悪!
そして明かされる死の真相!!
マキシムを殺人犯に仕立て上げる従兄弟とダンヴァース!!
 
そして!!
 
意 外 な 結 末  !!
 
うぉぉぉぉぉ!って思ってたら。
 
さらにサイコすぎるエピローグまで待ってた!!!!!!!!!!
 
 
これでもか!これでもか!
と殴りつけてくる終盤のラッシュはヒッチの真骨頂。
 
 
で。
世の女性たちがわかるべきなのはね、
男って、何かでイラっとしたり落ち込んだりしても、
「好き」って言われてぎゅってされるだけでね、
もうそれで上機嫌になるんですよ。
マキシムのあやし方、
あれをやっていれば、
もめることなんてほぼありません!断言!!
 
男から見たら、完全に理想の妻だよねぇ。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0148: ドクムシ (2016)

December 01 2019 18:33

ドクムシ
 
映画レビューサイト総合偏差値:1.60
国内映画レビューサイト偏差値:1.66
海外映画レビューサイト偏差値:1.52
だい評点:★
日本
2016年4月9日公開
監督:朝倉加葉子
出演:村井良大、武田梨奈 etc
制作:ツインピークス
配給:松竹
 
【限りなくネタバレの少ないあらすじ】
スギウラレイジが目を覚ますと、そこは見覚えのない殺風景な部屋だった。恐る恐る隣室に繋がる扉を開けると、そこには6人の男女がいたが、レイジは彼らから何か事情を知っているのではないかと疑われ詰問されるが…。
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
久々にここまでひどい作品を観た!
観てしまったぞーーーー!!
ここまでひどいのは邦画だと『東京ゾンビ』以来では?
 
最近のマイブームがデスゲな勢いに乗って、
デスゲっぽいのを適当にチョイス。
 
村井良大。
はい、当たりでしょこれ。
と、
「戦国鍋TV」ヲタクのワタクシは意気揚々と見始めたのですよ。
ですよ。
 
 
くっそ野郎ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!
 
 
謝れ!
七本槍に謝れ!
天正遣欧少年使節にも、信長にも、全部謝れ朝倉!!!
 
もうね、
村井良大の無駄遣い!!!!
 
 
っていうかね、
村井くん以外にも主要キャストは演技上手くて、
けっこうみんないい役者だな、って思えるんだけど。
けど。
 
テーマらしいテーマ、皆無!!!!!!
ストーリー展開、場当たり過ぎ!!!!!!
最初から最後までプロットが抜けだらけ!!!!!!
 
よくこれ公開しようと思ったな。
オドレには無いのか!恥という概念が!!
 
思わず倒置法で問いかけるくらいの酷い作品よ…
陶芸家並みのプライドがあるならマスターフィルムを叩き割りなさい。
さあ。
 
原作付きらしいけど、
さすがに原作はここまで酷くないんじゃないかと思ってるから、
逆にめっちゃ興味わいてる。
 
 
デスゲだからって、
「とりあえず人を残忍に殺しとけばOK★」
くらいの感覚でシナリオ作るのはやめて。
デスゲこそしっかりとシステムも心理面も裏付け作らないと説得力なくなるから、
最もと言って過言じゃないくらい力量問われるやつなんだよなぁ。
 
レビューサイトの偏差値1点台はさすがに地雷。



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