月別アーカイブ: 7月, 2020

film0275: HOTEL MUMBAI (2018)

July 16 2020 15:36

HOTEL MUMBAI
邦題「ホテル・ムンバイ」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.94
国内映画レビューサイト偏差値:4.04
海外映画レビューサイト偏差値:3.74
だい評点:★★★★
オーストラリア / USA / インド
2018年9月7日公開 (トロント国際映画祭)
監督:アンソニー・マラス
出演:デヴ・パテル、ナザニン・ボニアーディ etc
製作:インディア・テイクワン・プロダクション etc
配給:アイコン・フィルム、ブリーカー・ストリート・メディア
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
2008年11月26日、ゴムボートに乗ってムンバイへやって来たムスリムの若者の一団は、タクシーに分乗して市内の各地へと向かって行った。一方、”タージマハル・パレス・ホテル”に勤めるシーク教徒のアルジュンは、VIPを迎える大事な仕事にも関わらず靴を忘れてしまい…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
面白かった!
いちおう前情報としては、
「2008年にインドで実際に起こった同時多発テロ事件に基づく、客を守り抜いたホテルマンの話」
というのだけ得ていたので、
感動大作!みたいなのを想像してたけど。
 
全然ちがった!
 
ヒューマンドラマ要素ほぼなし!
実質パニック映画だよなぁこれ。
 
Wikiを読んでも、テロ事件のタージマハルホテル内部での詳細はさほど載っていないので、どこまでが実話でどこまでが脚色かわからないけど、
何にせよあれだけのヤバい場面、
緊張感半端ねぇぇぇぇぇ!!
 
でもね、
パニック系の映画、漫画、小説類に目がないワタクシが明確に言います。
とりあえず部屋から出るな…
 
客の人たち、アホの子しかいない!!
まずは、テーブル類をドアに寄せてすぐ入ってこれないようにしておいて、
そんでありったけのバスタオル、シーツ、カーテンの類を結んで窓から逃げれるようにしとくのがセオリーやぞ。。
あと、廊下を移動する時は靴を脱げ!!
わざわざ足音立てて相手に気付かせる必要がどこにあるん!
 
部屋は出るわ、
足音立てて走るわ、
ザーラの旦那が捕まったのは当然なのである…
 
 
アルジュンが警備室で靴を脱いでる時に、モニターに同僚の死体見つけた時がこの話のいちばんの肝だよな。
靴を忘れてなければ、自分があそこにいるはずだったという運命の分岐。
義妹に感謝しなさい。
 
 
宗教が全ての元凶。
俺は宗教を否定するつもりはないけど、
何らかの宗教を信じる人に言うとさ、
 
あなたは、
人より神を上に置いてませんか?
 
「人」を軽んじるから、人に対して残虐になれるんだぜ。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0274: LA CHIENNE (1931)

July 15 2020 16:28

LA CHIENNE
邦題「牝犬」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.87
国内映画レビューサイト偏差値:3.93
海外映画レビューサイト偏差値:3.74
だい評点:★★
フランス
1931年11月20日公開
監督:ジャン・ルノワール
出演:ミシェル・シモン、ジャニー・マレーズ etc
製作・配給:ブロンベルジェ=リシュベー事業所
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
メリヤス製造の会社で会計係を務める中年男ルグランは、地味で面白みのない恐妻家として同僚たちから馬鹿にされており、社長の叙勲を祝う宴席でも、門限があると言って2次会の誘いを断ったが、その帰路、女が酔った男に殴り倒されるのを偶然目撃し…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
うーん。
相当評価が高い作品だったんで、期待して観たんだけど、
なんでこんなに評価高いんだろ??
 
ちょっと構われただけで勘違いした中年親父が、
会社の金を横領して貢いだ挙げ句、
殺人の罪を人におっ被せて裁判の傍聴にまで行くとか、
ク ズ 中 の ク ズ !!!!!
 
そもそもあの程度で勘違いするとか、
さすがにキモさがヤバさMAXなのでは?
 
 
人の善意につけ込みつつフワフワと何も考えていないクソビッチ。
クソビッチを利用して金をせしめることしか考えていないうえに、その金もギャンブルで使い込むカス男。
 
勝  手  に  や  っ  て  ろ
 
 
さらには夫を虐げまくって、前夫を褒め続ける糞婆ァと、
実は生きててタカリにやってくるゴキブリ前夫。
 
マトモな人間が!?いない!?
 
唯一マトモなのは管理人?のおばさんだけなんだよなぁ。
 
 
クズしかいない映画の楽しみ方が俺にはわかりまてん!



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0272: 大脱獄 (1975)

July 13 2020 10:52

大脱獄
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.07
国内映画レビューサイト偏差値:3.28
海外映画レビューサイト偏差値:2.65
だい評点:★★★

日本
1975年4月5日公開
監督:石井輝男
出演:高倉健、菅原文太 etc
製作・配給:東映
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
網走刑務所の死刑囚用の独房棟では、執行の宣告を恐れる日々に精神を病む者もおり、ある朝も一人の死刑囚が窓を割ったガラスを使って自殺した。強盗殺人の罪で服役する梢一郎は、その騒ぎを苦々しく眺めていたが、死刑囚の中に脱獄を企てる輩がいて…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
全然期待してなかったんだけど、地味に面白かった!
 
まぁ、筋立てそのものはわりとどうでもいいわ。
わりとって言うか、おまけみたいなもんなんだよなぁ。
この映画の面白い部分に本筋は全く関わってない(笑
 
尿を湯たんぽ代わりに使って、
ネズミを捕まえてまで食べる極限のサバイバル。
ようやく人里で潜伏できると思ったら、
今度は新聞報道で自分の正体に気付く人が出てくるという、人の目との戦い。
 
このスリル!
 
何だかんだで見入っちゃう緊張感あり。
正直、いざ復讐の段になるとどうでもいいもんなあ。
 
 
高倉健はあんまりツボじゃないんだけど、
菅原文太は格好いいな!
 
って思ったの何でだろうって考えたんだけど、
たぶんあれだ、
健さんは無口で、菅原文太は陽気なんだな!
 
たぶん俺、無口な男に美学を感じないんだわ。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0270: STOP MAKING SENSE (1984)

July 09 2020 11:49

STOP MAKING SENSE
邦題「ストップ・メイキング・センス」
 
映画レビューサイト総合偏差値:4.25
国内映画レビューサイト偏差値:4.22
海外映画レビューサイト偏差値:4.31
だい評点:★★★

USA
1984年4月24日公開(サンフランシスコ国際映画祭)
監督:ジョナサン・デミ
出演:トーキング・ヘッズ、スティーヴ・スケールズ etc
製作:トーキング・ヘッズ
配給:シネコム・ピクチャーズ
◎ヘント国際映画祭グランプリ
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
1983年の12月、ハリウッド・パンテージズ・シアターでトーキング・ヘッズの4DAYSライヴが開催された。最初に出てきたのはギターとラジカセを手にしたデヴィット・バーン一人で、リズムマシンのビートに合わせて弾き語りを終えると、次にはベースのティナ・ウェイマスが登場し…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
トーキングヘッズ。
 
といえば!
ク!マ!ぼ!く!じょ!
 
ではなく。
そうですね、SCRIPTのシングル曲ですね。
あの曲名ってこのバンドから取ったんだなたぶん。
って程度にはトーキング・ヘッズってバンドを全く知りませんでした。
洋楽もそこそこ聴いてきたのに。
 
そんなワタシですが、
映像作品としての評価が異常なレベルで高いこの作品をいつか観よう観ようとは思っていたので、
U-NEXTで配信されたのを機に、純粋に一映画としての鑑賞で御座います。
 
そこまで評価高いってことは、
斬新な演出や何かすごい仕掛けがあるんだな。ワクワク。
と思って最後まで観る。
観る。
 
 
普通のライヴ映像だった!!!!!!!!!!!!
 
 
ここまで評価高い理由!
さっぱりわかりま10!!!!!
 
いや、曲は悪くないよ。
ロックかと思ってたらむしろ横ノリ系だったし、
ボンゴのリズムがグルーヴ感満載だし、
ベースの子は可愛らしい。
 
 
でも普通のライヴ映像だよな!!!!!!??????
もしかしたらファンにはホッテストな何かがあるのかもしれん…
だがトーキング・ヘッズ初知見の者には特にない!!!!!!
 
当時は撮り方が斬新だったとか??
でも現代観点では別に普通よね。
とりあえずライヴ映像としてまあそれなりに楽しめたよ、くらいの感想しかない!
 
 
米米CLUBの名前の元ネタとして知ってたTOM TOM CLUBがトーキング・ヘッズの派生ユニットなのを知ったのが一番の収穫。
 
まぁ、音楽好きな人なら、
普通のライヴ映像として観る分には損はないと思う。
得も別にないけど。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0269: SUNRISE (1927)

July 08 2020 13:36

SUNRISE
邦題「サンライズ」
 
映画レビューサイト総合偏差値:4.12
国内映画レビューサイト偏差値:4.16
海外映画レビューサイト偏差値:4.02
だい評点:★★
USA
1927年9月23日公開
監督:F・W・ムルナウ
出演:ジョージ・オブライエン、ジャネット・ゲイナー etc
製作・配給:FOX
◎アカデミー芸術作品賞、撮影賞、主演女優賞
◎キネマ旬報最優秀外国語映画賞
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
とある田舎の村。その村には都会から避暑にやってくる人たちがいたが、その中でも一人、長期滞在する女性が村の男性たちの視線を集めていた。農家の男も、妻子のある身にも関わらず牧場のものを売り果たすほどにその女に入れあげてしまい、ついには妻を水死させて一緒に町に住もうと唆されてしまい…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
サイレントがあまり得意ではないワタクシですが、
ムラナウ監督の「最後の人」がダメだったワタクシですが、
でもめげない!
 
めちゃめちゃ評判がいいので、
サイレントでもいい、ムルナウでもいい、
「サンライズ」を観る!
 
さんら~いず、手のひらに太陽~♪
とbabamaniaが頭の中でループしてる!
どうでもいい!
 
 
結論!
まあ、面白くないことはなかったんだけど、
登場人物3人の心の動きが超神速すぎて待ってけさい!!
 
街の女!
お前何のタイミングでそこまで男に惚れた!?
最初騙してるのかと思ったら、わりと本気で言ってるじゃん!
 
妻!
あんな目に遭っておきながら、そこそこ簡単に立ち直ったな!
牧場の財産まで売ったのに信頼感大丈夫か!?
 
そして何よりも夫!
お前なんやねん!
愛人と一緒に暮らしたいから妻を殺そうとして、
ギリギリで思い留まってやっぱ妻がいいや、
って、最後には愛人を殺そうとするとか、
最低オブ最低、完全にゴミやないか!
最上級のゴミだ最上級!ゴミエスト!
むしろ一緒にされるゴミに申し訳ないわ!
 
 
っていうかねぇ、
見た目もどう見ても妻のほうがめっちゃ可愛いし、
献身的にいろいろやってくれて、気立ての良さMAXだし、
どこに浮気する要素があんねん…
 
そも、
貢ぐ金のために家財売ったりまでしてんのに、
わりと贅沢な旅してる資金はどこから…?
 
妻が無事助け出されてめっっっっっちゃ良かったんだけど、
おい夫!お前に喜ぶ権利なんてないわ!!
さすがに夫には因果応報の運命が待っててほしかったなぁ。
 
 
いちばんの見所。
殺されそうになって全力逃走するシーンの本気感すき。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。