film0194: 静かな雨 (2020)
静かな雨
映画レビューサイト総合偏差値:3.45
国内映画レビューサイト偏差値:3.45
海外映画レビューサイト偏差値:—-
だい評点:★
日本
2020年2月7日公開
監督:中川龍太郎
出演:仲野太賀、衛藤美彩 etc
製作:WIT STUDIO、Tokyo New Cinema
配給:キグー
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
大学で教授の助手を務める行助は、いつものように目覚まし時計を止めてソファベッドから身を起こし、身支度をして大学へ向かう。そんな日を過ごしていた。そんな彼の毎日の最大の楽しみは、途中のパチンコ店の駐車場の一角にあるたい焼き屋に寄ることだった。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
これ、絶対俺の涙腺にクリティカルヒットするやつじゃん!
と思って観に行ったんですよぉ。
邦画なんてめったに観ないのに、
記憶障害で恋人の記憶を留められないとか、
俺的にいちばん泣くやつじゃん!
と思って観に行ったんですよぉ。
地 雷 踏 み !!!!!!
あのね、
正直レビュー書くのもつらくなるレベルで地雷でしたわ。
何が何って、
えっっっ、何を表現したいの?
って。
好きな人(片思い)が、事故でそれ以降の記憶を蓄積できない障害を負ってさ、
まずどうするかめっちゃ悩むとこだろ!!!!!
即「一緒に暮らそう」って。
お前、これ幸いと好きな人と既成事実作りに行っただけやないか!
いろんなこと悩んで悩んで悩んだ結果の提案ならそれでいい。
目覚めて即日それか!
こよみが家に来た瞬間の表情とか、
お前どう見てもただ喜んどるだけやないか!!
で、
その後延々と繰り返される、
好きな人と同棲して幸せですエピソード。
まぁその中でも、
毎朝繰り返される珈琲からの説明イベント。
昨日買った電球がどこ置いたかわかんない。
楽しかった焼き芋の記憶覚えてない。
まぁ、いろいろ溜まるよな。
どこかで将来どうやっていくのかって、
そういう葛藤にぶち当たるんだろな。
って思ってたらさ、
爆発ポイント、元彼への嫉妬かい!!!!!!
そして言い出したのが、
「ぼく、ブロッコリー嫌い!見るのも嫌!」
死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!
あのな、
好きなものだろうが嫌いなものだろうが、
覚えてられないの前提で家に呼んだんじゃないんかい!
お前が来いって言うから来たんだろが!!
ブロッコリー嫌いなの覚えてもらえてない?
そんなんも受け容れる覚悟もできてないのにお前は女を一緒に住まわせたんかぁぁぁーーーー!!!!!
ねぇ、何なの?
今の二十歳そこそこの男って、こんななの?
自分のやったことに覚悟も持てないの?
やせ我慢でもいいから格好付けようと思わないの?
そして出て行ったこよみを見つけて、
ソファで二人寄り添い合う。
なんやねん!結局好きな人といる幸せで悩み捨てたんか!!!!
いや、でも、さすがにそろそろ将来を考えていろいろ悩み始める頃だろう。。
と思いつつまたもや繰り返される、
ただの幸せな日常をぼーっと眺めていたら。
突如流れ出すエンドロール!!!!!!!
いや、そんなはずはない。
こんな大変な状況なのに、
「えへへ、ぼく幸せです」
だけで終わるわけがない。
これは、あれだな。
本編の9割くらいのとこでエンドロール流しておいて、
最後にイベント起こして終わるやつだな!
と思って、エンドロール中もただひたすら幸せそうにたい焼き分けあっこしてる二人を眺めていたんですよ。
そ の ま ま 終 わ り や が っ た
ねぇ、何なのこの映画?
好きな人が記憶障害になったのをいいことに一緒に住むことにしました。
大変なことも少しあるけど、総じて幸せです。
何の悩みも見えない、
基本的に主人公が鼻の下伸ばしてるだけの映画、
えっ、これって観る価値あるの?
階段から始まる二人の物語、
満月のモチーフと隕石のニュース、
君の名は。を強く意識してるよね。
記憶を持てないこよみ。
脚の不自由な行助。
決して満月でない二人が、
暦を留められないこよみと、
前に行くのが容易ではない行助が、
記憶よりも大事なものを抱きしめながら必死に前に進むストーリー。
名前だけ見ても、
そうでなきゃいけないと思うんだけど、
前に行くことへの必死さが何も見えなかったんだよなぁ。
見えなかったんだよなぁ。