カテゴリーアーカイブ: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0275: HOTEL MUMBAI (2018)

July 16 2020 15:36

HOTEL MUMBAI
邦題「ホテル・ムンバイ」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.94
国内映画レビューサイト偏差値:4.04
海外映画レビューサイト偏差値:3.74
だい評点:★★★★
オーストラリア / USA / インド
2018年9月7日公開 (トロント国際映画祭)
監督:アンソニー・マラス
出演:デヴ・パテル、ナザニン・ボニアーディ etc
製作:インディア・テイクワン・プロダクション etc
配給:アイコン・フィルム、ブリーカー・ストリート・メディア
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
2008年11月26日、ゴムボートに乗ってムンバイへやって来たムスリムの若者の一団は、タクシーに分乗して市内の各地へと向かって行った。一方、”タージマハル・パレス・ホテル”に勤めるシーク教徒のアルジュンは、VIPを迎える大事な仕事にも関わらず靴を忘れてしまい…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
面白かった!
いちおう前情報としては、
「2008年にインドで実際に起こった同時多発テロ事件に基づく、客を守り抜いたホテルマンの話」
というのだけ得ていたので、
感動大作!みたいなのを想像してたけど。
 
全然ちがった!
 
ヒューマンドラマ要素ほぼなし!
実質パニック映画だよなぁこれ。
 
Wikiを読んでも、テロ事件のタージマハルホテル内部での詳細はさほど載っていないので、どこまでが実話でどこまでが脚色かわからないけど、
何にせよあれだけのヤバい場面、
緊張感半端ねぇぇぇぇぇ!!
 
でもね、
パニック系の映画、漫画、小説類に目がないワタクシが明確に言います。
とりあえず部屋から出るな…
 
客の人たち、アホの子しかいない!!
まずは、テーブル類をドアに寄せてすぐ入ってこれないようにしておいて、
そんでありったけのバスタオル、シーツ、カーテンの類を結んで窓から逃げれるようにしとくのがセオリーやぞ。。
あと、廊下を移動する時は靴を脱げ!!
わざわざ足音立てて相手に気付かせる必要がどこにあるん!
 
部屋は出るわ、
足音立てて走るわ、
ザーラの旦那が捕まったのは当然なのである…
 
 
アルジュンが警備室で靴を脱いでる時に、モニターに同僚の死体見つけた時がこの話のいちばんの肝だよな。
靴を忘れてなければ、自分があそこにいるはずだったという運命の分岐。
義妹に感謝しなさい。
 
 
宗教が全ての元凶。
俺は宗教を否定するつもりはないけど、
何らかの宗教を信じる人に言うとさ、
 
あなたは、
人より神を上に置いてませんか?
 
「人」を軽んじるから、人に対して残虐になれるんだぜ。



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film0274: LA CHIENNE (1931)

July 15 2020 16:28

LA CHIENNE
邦題「牝犬」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.87
国内映画レビューサイト偏差値:3.93
海外映画レビューサイト偏差値:3.74
だい評点:★★
フランス
1931年11月20日公開
監督:ジャン・ルノワール
出演:ミシェル・シモン、ジャニー・マレーズ etc
製作・配給:ブロンベルジェ=リシュベー事業所
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
メリヤス製造の会社で会計係を務める中年男ルグランは、地味で面白みのない恐妻家として同僚たちから馬鹿にされており、社長の叙勲を祝う宴席でも、門限があると言って2次会の誘いを断ったが、その帰路、女が酔った男に殴り倒されるのを偶然目撃し…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
うーん。
相当評価が高い作品だったんで、期待して観たんだけど、
なんでこんなに評価高いんだろ??
 
ちょっと構われただけで勘違いした中年親父が、
会社の金を横領して貢いだ挙げ句、
殺人の罪を人におっ被せて裁判の傍聴にまで行くとか、
ク ズ 中 の ク ズ !!!!!
 
そもそもあの程度で勘違いするとか、
さすがにキモさがヤバさMAXなのでは?
 
 
人の善意につけ込みつつフワフワと何も考えていないクソビッチ。
クソビッチを利用して金をせしめることしか考えていないうえに、その金もギャンブルで使い込むカス男。
 
勝  手  に  や  っ  て  ろ
 
 
さらには夫を虐げまくって、前夫を褒め続ける糞婆ァと、
実は生きててタカリにやってくるゴキブリ前夫。
 
マトモな人間が!?いない!?
 
唯一マトモなのは管理人?のおばさんだけなんだよなぁ。
 
 
クズしかいない映画の楽しみ方が俺にはわかりまてん!



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film0272: 大脱獄 (1975)

July 13 2020 10:52

大脱獄
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.07
国内映画レビューサイト偏差値:3.28
海外映画レビューサイト偏差値:2.65
だい評点:★★★

日本
1975年4月5日公開
監督:石井輝男
出演:高倉健、菅原文太 etc
製作・配給:東映
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
網走刑務所の死刑囚用の独房棟では、執行の宣告を恐れる日々に精神を病む者もおり、ある朝も一人の死刑囚が窓を割ったガラスを使って自殺した。強盗殺人の罪で服役する梢一郎は、その騒ぎを苦々しく眺めていたが、死刑囚の中に脱獄を企てる輩がいて…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
全然期待してなかったんだけど、地味に面白かった!
 
まぁ、筋立てそのものはわりとどうでもいいわ。
わりとって言うか、おまけみたいなもんなんだよなぁ。
この映画の面白い部分に本筋は全く関わってない(笑
 
尿を湯たんぽ代わりに使って、
ネズミを捕まえてまで食べる極限のサバイバル。
ようやく人里で潜伏できると思ったら、
今度は新聞報道で自分の正体に気付く人が出てくるという、人の目との戦い。
 
このスリル!
 
何だかんだで見入っちゃう緊張感あり。
正直、いざ復讐の段になるとどうでもいいもんなあ。
 
 
高倉健はあんまりツボじゃないんだけど、
菅原文太は格好いいな!
 
って思ったの何でだろうって考えたんだけど、
たぶんあれだ、
健さんは無口で、菅原文太は陽気なんだな!
 
たぶん俺、無口な男に美学を感じないんだわ。



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film0270: STOP MAKING SENSE (1984)

July 09 2020 11:49

STOP MAKING SENSE
邦題「ストップ・メイキング・センス」
 
映画レビューサイト総合偏差値:4.25
国内映画レビューサイト偏差値:4.22
海外映画レビューサイト偏差値:4.31
だい評点:★★★

USA
1984年4月24日公開(サンフランシスコ国際映画祭)
監督:ジョナサン・デミ
出演:トーキング・ヘッズ、スティーヴ・スケールズ etc
製作:トーキング・ヘッズ
配給:シネコム・ピクチャーズ
◎ヘント国際映画祭グランプリ
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
1983年の12月、ハリウッド・パンテージズ・シアターでトーキング・ヘッズの4DAYSライヴが開催された。最初に出てきたのはギターとラジカセを手にしたデヴィット・バーン一人で、リズムマシンのビートに合わせて弾き語りを終えると、次にはベースのティナ・ウェイマスが登場し…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
トーキングヘッズ。
 
といえば!
ク!マ!ぼ!く!じょ!
 
ではなく。
そうですね、SCRIPTのシングル曲ですね。
あの曲名ってこのバンドから取ったんだなたぶん。
って程度にはトーキング・ヘッズってバンドを全く知りませんでした。
洋楽もそこそこ聴いてきたのに。
 
そんなワタシですが、
映像作品としての評価が異常なレベルで高いこの作品をいつか観よう観ようとは思っていたので、
U-NEXTで配信されたのを機に、純粋に一映画としての鑑賞で御座います。
 
そこまで評価高いってことは、
斬新な演出や何かすごい仕掛けがあるんだな。ワクワク。
と思って最後まで観る。
観る。
 
 
普通のライヴ映像だった!!!!!!!!!!!!
 
 
ここまで評価高い理由!
さっぱりわかりま10!!!!!
 
いや、曲は悪くないよ。
ロックかと思ってたらむしろ横ノリ系だったし、
ボンゴのリズムがグルーヴ感満載だし、
ベースの子は可愛らしい。
 
 
でも普通のライヴ映像だよな!!!!!!??????
もしかしたらファンにはホッテストな何かがあるのかもしれん…
だがトーキング・ヘッズ初知見の者には特にない!!!!!!
 
当時は撮り方が斬新だったとか??
でも現代観点では別に普通よね。
とりあえずライヴ映像としてまあそれなりに楽しめたよ、くらいの感想しかない!
 
 
米米CLUBの名前の元ネタとして知ってたTOM TOM CLUBがトーキング・ヘッズの派生ユニットなのを知ったのが一番の収穫。
 
まぁ、音楽好きな人なら、
普通のライヴ映像として観る分には損はないと思う。
得も別にないけど。



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film0269: SUNRISE (1927)

July 08 2020 13:36

SUNRISE
邦題「サンライズ」
 
映画レビューサイト総合偏差値:4.12
国内映画レビューサイト偏差値:4.16
海外映画レビューサイト偏差値:4.02
だい評点:★★
USA
1927年9月23日公開
監督:F・W・ムルナウ
出演:ジョージ・オブライエン、ジャネット・ゲイナー etc
製作・配給:FOX
◎アカデミー芸術作品賞、撮影賞、主演女優賞
◎キネマ旬報最優秀外国語映画賞
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
とある田舎の村。その村には都会から避暑にやってくる人たちがいたが、その中でも一人、長期滞在する女性が村の男性たちの視線を集めていた。農家の男も、妻子のある身にも関わらず牧場のものを売り果たすほどにその女に入れあげてしまい、ついには妻を水死させて一緒に町に住もうと唆されてしまい…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
サイレントがあまり得意ではないワタクシですが、
ムラナウ監督の「最後の人」がダメだったワタクシですが、
でもめげない!
 
めちゃめちゃ評判がいいので、
サイレントでもいい、ムルナウでもいい、
「サンライズ」を観る!
 
さんら~いず、手のひらに太陽~♪
とbabamaniaが頭の中でループしてる!
どうでもいい!
 
 
結論!
まあ、面白くないことはなかったんだけど、
登場人物3人の心の動きが超神速すぎて待ってけさい!!
 
街の女!
お前何のタイミングでそこまで男に惚れた!?
最初騙してるのかと思ったら、わりと本気で言ってるじゃん!
 
妻!
あんな目に遭っておきながら、そこそこ簡単に立ち直ったな!
牧場の財産まで売ったのに信頼感大丈夫か!?
 
そして何よりも夫!
お前なんやねん!
愛人と一緒に暮らしたいから妻を殺そうとして、
ギリギリで思い留まってやっぱ妻がいいや、
って、最後には愛人を殺そうとするとか、
最低オブ最低、完全にゴミやないか!
最上級のゴミだ最上級!ゴミエスト!
むしろ一緒にされるゴミに申し訳ないわ!
 
 
っていうかねぇ、
見た目もどう見ても妻のほうがめっちゃ可愛いし、
献身的にいろいろやってくれて、気立ての良さMAXだし、
どこに浮気する要素があんねん…
 
そも、
貢ぐ金のために家財売ったりまでしてんのに、
わりと贅沢な旅してる資金はどこから…?
 
妻が無事助け出されてめっっっっっちゃ良かったんだけど、
おい夫!お前に喜ぶ権利なんてないわ!!
さすがに夫には因果応報の運命が待っててほしかったなぁ。
 
 
いちばんの見所。
殺されそうになって全力逃走するシーンの本気感すき。



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film0254: LITTLE CAESAR (1931)

June 23 2020 16:05

LITTLE CAESAR
邦題「犯罪王リコ」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.37
国内映画レビューサイト偏差値:3.27
海外映画レビューサイト偏差値:3.57
だい評点:★★

USA
1931年1月3日公開
監督:マーヴィン・ルロイ
出演:エドワード・G・ロビンソン、ダグラス・フェアバンクス・Jr. etc
製作:ファースト・ナショナル・ピクチャーズ
配給:ワーナー・ブラザーズ
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
シーザー・エンリコ・バンデーロ、愛称”リコ”は、片田舎での押し込み強盗に飽き足らず、相棒のジョー・マッサーラと共に一旗揚げようと都会に出る決意をした。しかしジョーはダンサーへの夢を捨てきれず足を洗いたいと主張するが、リコは半ば脅すような形でジョーを連れて都会のギャングの子分となる。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
フィルム・ノワールの歴史的なものを読んでると、
その嚆矢として必ず名前の出てくるこの「犯罪王リコ」。
 
まぁ、それはわかる!
後のフィルム・ノワールに継承されるような、
主人公の非道の中に垣間見える人情(でも9割方非情)。
子分たちも女性も使い捨て的なぞんざいな扱い。
怒り以外の感情を面に出さないギャングたちを協調する陰影の強い画面。
 
1931年の映画にしては、
完成度の高い映画だなと思いました。した。
1950年頃の映画と言われても信じるわ。
 
でも完成度と面白さは別なんだよな~。
いや、面白くないわけじゃない。
むしろそこそこ面白い。
 
でも★2でしょ、って?
 
リコが糞野郎すぎてモヤモヤしたまま終わるんですもの!!
 
新入りがボスにあんな態度取って、
むしろあれ殺されてても文句言えないやつやぞ…
一般人が銃撃に巻き込まれるのも屁とも思ってないし、
ジョーが金よりもダンサーの仕事がしたいって言ってるのを無理矢理脅迫してギャングに繋ぎ止めるし、
モラル0の暴れん坊にはさすがにイライラしかしない!
 
 
それにしても、
エドワード・G・ロビンソン観るの5作目だけど、
「深夜の告白」の気難しいひねくれ者だけど敏腕な調査員、
「飾窓の女」の情けない中年男、
「十戒」のろくでもない小悪党、
全く違うタイプのキャラで違和感なく演じ分けてるのはめっちゃいい役者だなと。
「キー・ラーゴ」のギャングのボスだけがこの系統。
見た目はめっちゃ中年のオッサン感しかないのに、主役バンバン張る人気なのが海外の映画界の懐の深さだと思うわ。
 
 
ってかさぁ、
この邦題付けたやつ、土下寝でも足らんから土下埋しろよな!
カエサルの故事をイメージしながら観るべき作品でしょうよ!
ホント思うけど、邦題つける人が全く学がない説だわ。
 
それでもまだ、最近の
「ストーリーの重要なとこを邦題で既に言っちゃうパトゥーン」
よりはよっぽどマシだから、
邦題付ける係の質のヤバさは極限まで来てるな。



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film0253: 妖星ゴラス (1962)

June 23 2020 14:49

妖星ゴラス
 
映画レビューサイト総合偏差値:4.12
国内映画レビューサイト偏差値:4.16
海外映画レビューサイト偏差値:4.02
だい評点:★★
日本
1962年3月21日公開
監督:本多猪四郎
出演:池部良、久保明 etc
製作・配給:東宝
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
1979年9月29日午後8時、土星探査の任務を負った日本の宇宙船 JX-1・隼号が富士山麓宇宙港から打ち上げられた。しばらくの間は異常なく航行していたが、火星軌道を通過したところで、地球太陽系第一放送が冥王星付近に質量が地球の6,000倍あるという黒色矮星「ゴラス」を発見したという報をもたらし…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
そろそろこんなワタクシにも、
東宝の特撮SFテイストがわかってきました!
 
ストーリーがちょっとずつ違うけど、
展開とか演出とかだいたい同じ!!
まぁ、特撮映画の人気少しずつ落ちるわけですなあ。
記憶喪失って、ラドンでもやったじゃん…
あと、佐原健二が出てるとSF感めっちゃある!
西條康彦もちょい役で一緒に鳳号に乗ってるから、
あのへんの場面だけ完全にウルトラQ感。
 
 
ちな、天体にブースト装置付けて軌道をずらすって、
今だとちょこちょこ見るけど、
当時は前例あったのかな?
ゴラスが最初だとしたら素晴らしいアイディアだと思うわ。
逆襲のシャアもアイディア自体はこれの踏襲よね。
 
 
天体衝突のプロット自体は楽しめたし、そこだけなら★4に近い★3なんだけど、
さすがに途中で出てきた南極の怪獣いらなかったでしょうよ…
期限を衝突ギリギリにするためのストーリーなのはわかるけど、
リアリティのある宇宙SFから、急に空想系怪獣ものに落とした罪はでかいぞ。
あれ1つで大減点だわ。よくあんな脚本GO出したな。
 
そして何よりも、
俺ら宇宙のパイロットぉ~♪
って歌、ずべ公天使並みの衝撃的なダサさなんだけどさ、
パイロットの仲間内で唱和するのはまぁ、仕方ないにしても、
あれナイトクラブみたいなとこでやるのは普通におかしいだろ!
 
 
地球の命運を懸けた超重要プロジェクトで、
あんだけ国際首脳会議の肝煎りだったわりに、
現場の人の大半が日本人なのはエキストラ集める問題ですかね?



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film0252: 2-HEADED SHARK ATTACK (2012)

June 22 2020 15:17

2-HEADED SHARK ATTACK
邦題「ダブルヘッド・ジョーズ」
 
映画レビューサイト総合偏差値:1.54
国内映画レビューサイト偏差値:1.89
海外映画レビューサイト偏差値:0.84
だい評点:★★
USA
2012年1月17日発売OV
監督:クリストファー・レイ
出演:ブルック・ホーガン、デイヴィッド・ガレゴス etc
製作:アサイラム
配給:サイフィー
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
2人の女性がジェットスキー中に人食い鮫に襲われ、彼女らを引っ張るモーターボートに乗っていた3人も続いて犠牲になった。一方その頃、バビッシュ教授と妻のアン、そして十数人の学生たちは、大学の研究合宿でソロモン諸島へ向けての船旅中だったが…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
うん!ひどい!(笑
ひどいのはわかってて、
そのひどさを楽しみに観たから満足感は、ある!(笑
 
何がひどいって、
いやもちろん全部ひどいんだけど、
何よりもカット割りがクッソ下手なんだよなぁ。
 
2~3秒の間に目まぐるしく4~5カット入れたりとか、
みんなが島で歩いてるだけのシーンを、
何故かアングルをほぼ変えてないのにワンカットじゃなく数カットに分けて繋いでるとか、
 
学生のなんちゃって映画部でももっと上手く撮るわーい!!!!
 
 
サメ映画といえば当然ジョーズなわけですけれども、
ジョーズを観ないで「鮫の惑星」を観てしまったワタクシには、
基準が鮫の惑星なので、このレベルでも、
まぁ、悪くないじゃん!(明るい顔
と思えてしまうのがサメ映画の凄いところ!
ジョーズを観ないままのほうが幸せになれる…
 
序盤のガリ勉いじりのシーンで、
あぁ、これはガリ勉とそれを擁護した女のコが生き残るパトゥーンやな。
いじったマッチョは最後に謝りつつ2人を助けて死ぬやつかな。
と思ってたら、
 
マッチョ、最後までただのクズで終わるとは!!
 
教授も何だかんだ狼狽してるだけだし、
奥さんもトップクレジットの癖に何もしてないし、
最後に2人を助けてガソリンを点火させて死んだコ、名前も大して呼ばれてないし、
キャラ立ちしてるやつ少ねぇ!
まぁ、サメが主役ということか。。
 
島が崩壊するメカニズムよくわからないし、
結局最初に3人が襲われたのも含め、何だかんだ電気も音も大してなくてもピンポイントで人狙いに来てるし、
浸水してるってわりに浸水してる様子も危機感も大してないし、
とかなんとか、
まぁツッコミ所はいろいろあるけど、
ダブルヘッドに大して「突然変異かな?他の生物には稀にあるんだ」
で済ませたのは正解!
あれをもっともらしい理由付けすると墓穴掘るからな…
 
モンスターパニック系の映画なんてそれくらいでいいのだ!
観るほうはコメディ映画としてしか観てないからな…



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film0251: BAAHUBALI: THE BEGINNING (2015)

June 22 2020 12:00

BAAHUBALI: THE BEGINNING
邦題「バーフバリ 伝説誕生」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.83
国内映画レビューサイト偏差値:3.74
海外映画レビューサイト偏差値:4.02
だい評点:★★
インド
2015年7月9日公開
監督:S・S・ラージャマウリ
出演:プラバース、タマンナー etc
製作:アルカ・メディアワークス
配給:アルカ・メディアワークス、スリ・テナンダル・フィルム etc
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
マヒシュマティ王国の外れにあるとある洞窟で、赤ん坊を抱えた女性が息を潜めていた。しかしついに追に見つかってしまい、返り討ちにはするものの赤ん坊ともども川に飲まれてしまう。彼女は大瀑布の頂に祈りながら、赤ん坊を水上に掲げて絶命するが、付近の村人がそれを発見し…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
予告編を見てさ、
応援上映の様子とかも見たから、
ファンタジーアクション巨編だな!ワクワクすっぞ!
と思って見始めたら、、、
 
コメディ映画だった!!!!!!
 
あの激流で直立して赤子を掲げたまま死ぬとか、
放物線じゃない謎の伸びのある大ジャンプとか、
分子構造が不明なレベルでしなる枝とか、
数十メートルから落下して怪我一つしてないダイヤモンドボディとか、
序盤からツッコミ所だけで進んでいくストーリィ!
 
大ジャンプの軌跡とか、ムササビみたいな軌跡だからな…
どこに飛膜隠してるんだよ。。
 
正直、序盤、2回くらい寝た!
うーん、これを150分とかきついなぁ、
と思ってたんだけど、
 
後半、逆襲するかのような面白さ!!
バーフバリとバラーラデーヴァによる王位争奪戦!
そこに迫る蛮族の驚異的な量の兵士!
そしてシヴァガミの下した結論とは!!!
 
おっもしれぇぇぇぇぇぇ!!!
 
っていうか、前半全くいらなくね?
前半出てきた人たち、結局ただカッタッパの話聞いてるだけ状態。
何のためにあんなに無駄に尺使ったんや…
 
っていうかさ、
男キャラではカッタッパだけ格好良いじゃん!
って思ってたら、
まさかの!
まさかの!!!
 
これずるいやん。
 
 
ってかさ、
これ要するに、
インド版の「オデュッセイア」だよね?
 
追っ手を逃れて生き延びた子供が拾われて育ち、
ついに自分のルーツに辿り着くプロットとか、
功績をより挙げたほうが王位を継承するプロットとか、
基本的にオデュッセイアの変形?
 
先に「ユリシーズ」観といて良かった。
 
 
前半無ければ★4つでも全然いいんだけど、
前半がひどすぎたな…。
 
っていうか、
これ応援上映でそんなに応援するとこなくね?
むしろカッタッパコールしたいやつ。
相手の兵士の死体を吊して、軍旗ごと持ってくシーン、
ついにカッタッパもチートキャラに覚醒したか!
と思って嬉しかったんだけど。
 
まさかの!
まさかの!!!
 
映画なのにこの引っ張りかた、
ずるいよなぁ。



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film0230: UN CONDAMNÉ À MORT S’EST ÉCHAPPÉ OU LE VENT SOUFFLE OÙ IL VEUT (1956)

May 22 2020 10:44

UN CONDAMNÉ À MORT S’EST ÉCHAPPÉ OU LE VENT SOUFFLE OÙ IL VEUT
邦題「抵抗 -死刑囚の手記より-」
 
映画レビューサイト総合偏差値:4.07
国内映画レビューサイト偏差値:4.03
海外映画レビューサイト偏差値:4.14
だい評点:★★★★★
フランス
1956年11月11日公開
監督:ロベール・ブレッソン
出演:フランソワ・ルテリエ、シャルル・ルクランシュ etc
製作:ゴーモン、NEF
配給:ゴーモン
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
1943年、ドイツ占領下のリヨン。フォンテーヌ中尉はナチスに逮捕され、連行される車内から逃走する機会を窺っていた所に運良く路面電車が横切り護送車が停車。果敢に脱出を試みるが、後続の護衛車によりすぐに取り押さえられてしまい、拳銃の銃身で殴られ大怪我を負う。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
これはね、素晴らしい!
 
ベッケル監督の「穴」よりも前なんだな。
ってことはこっちが元祖か。
フランスには優秀な脱獄映画を生み出す風土がある…?
 
例えばUSAなら「第十七捕虜収容所」みたく、
どんな人がどの場面を見ても楽しめるような、
いろんな要素がごちゃっと詰め込まれて盛り沢山だけど。
 
「抵抗」といい「穴」といい、
もう目的は脱獄だけで、
脱獄を目指す、ただひたすらにそのための場面以外一切ない。
もちろんBGMもない。
余計な物を削ぎ落として、芯だけにする。
 
そのリアリズム、やばすぎやん。
 
 
しーんと静まりかえった消灯後の独房棟で、
ガンガン音を立てて削る!削る!
それでバレないわけないやん!!!
って思うけど、
実話だからしょーがない。
 
実話ってのはそれだけで免罪符だな。
それは無理やろ!無理やろ!
と思いながら見る緊張感、
「穴」でコンクリをガンガンやってた時みたいだけど、
こっちのほうが独房な分、
孤独感によって更に緊張感が増幅されてて良いな。
 
ってかまぁ、捕まってる理由も理由だからってのもあるけど、
当然みんな、誰かが脱獄のための準備をしてるのはあの音で気付くわけで、
それでも誰一人密告する人が出てこないってのは、
うん、フォンテーヌだけじゃなくて、
囚人みんなのレジスタンスなんだぜ。
 
最後の最後、
どこかで思い切らないと、
時間が経てば経つほど当然発見されやすくなるわけで、
(殺した見張りが見つかった瞬間経路追われるからなぁ)
あそこは時間かけちゃいかんとこなんだけど、
あれも実話部分なのかね。
よく見つからずに済んだな。
 
 
排泄物を捨てるためにバケツを持って穴の前に並ぶ。
食事は皿1皿のみ。
当時の収容所を知る貴重な内容。
劣悪だよなぁ。
 
 
「死刑執行人もまた死す」「抵抗」と、
ゲシュタポに虐げられた人の映画をここまで見てきたから、
ゲシュタポ側の観点の映画とかあったら見てみたいな。
 
ゲシュタポ側にも言い分はある…?
カイジの利根川みたく、中間で葛藤してる可能性は、あるよな。



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