月別アーカイブ: 6月, 2019

film00098: リアル鬼ごっこ (2008)

June 25 2019 15:35

リアル鬼ごっこ
 
映画レビューサイト総合偏差値:2.17
国内映画レビューサイト偏差値:2.02
国際映画レビューサイト偏差値:2.47
だい評点:★日本
2008年2月22日公開
監督:柴田一成
出演:石田卓也、谷村美月 etc
製作:ジェネオン・エンタテインメント
配給:ファントム・フィルム
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
“佐藤”姓の人が次々と怪死を遂げる謎の事態が全国で起きていた。そんな中、「どんなものからも逃げ切ることができる」と豪語する高校生・佐藤翼は、幼なじみで今は対立する不良グループの佐藤洋の一味に追われるが、まくことに成功する。しかしある日、多勢に取り囲まれついに捕まってしまう。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
レビューサイトの点数が全てを物語っている…!
 
ストーリーはねぇ、案外悪くないんですよ。
厨二病丸出しのトンデモ設定だけど、
生死がリンクしたパラレルワールド設定を上手く活かしててね、
案外悪くないんですよ。
 
悪いのはね…
 
 
登場人物ほぼ全てが大根なんですぅぅぅ!!!!!
 
 
主人公、あの棒演技ヤバすぎて、
設定よりもリアリティない!!
もうちょっと気持ち入れんかい!!!
 
妹も、友人たちも、
みんな演技過剰で棒読み!!!
あさひくんとかすずかの舞台のほうがよっぽどみんな演技しとるぞ…
最後のシーンの妹の棒読み感とか鳥肌立つレベルでひどい。
 
キャスターの人だけは演技良かった。
 
 
総じて酷いからこれ以上書くこと無いんだよなぁ。
SFって現実味が無いからこそ、演技でリアリティを出すのが大事だと思うんだけど、
なんかいろいろ残念。
 
「鬼ごっこ」っていう身近な題材だからこそ、
もっとリアル感出さなきゃいけなかったと思うけどな。
あれだけ異世界感出されちゃうと、もう俺らの知ってる「鬼ごっこ」とはかけ離れすぎてるんだよなぁ。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0097: インシテミル 7日間のデス・ゲーム (2010)

June 25 2019 10:10

インシテミル 7日間のデス・ゲーム
 
映画レビューサイト総合偏差値:2.32
国内映画レビューサイト偏差値:2.16
海外映画レビューサイト偏差値:2.64
だい評点:★★★日本

2010年9月2日公開
監督:中田秀夫
出演:藤原竜也、綾瀬はるか etc
製作:ツインズジャパン
配給:ワーナー・ブラザーズ
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
コンビニで求人誌を立ち読みする結城に、ある実験の被験者を募集する時給11万2千円の求人メールに応募しようか悩んでいるという美女が話しかけてくる。結城は怪しすぎると思い止まらせようとするも、高額報酬に惹かれて結局は自身が応募してしまう。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
なんとなくデスゲームが見たい気分になって、
「デスゲーム」で検索かけたら最初に出てきたのがこれだった。
そりゃそうだな。
 
その程度なので、前知識なしで視聴開始。
 
 
ダンガンロンパじゃん!
と、昨年、ゲーム好きの当時のパートナーからダンガンロンパをやらされた(1は面白かった)ワタクシは思うのでありましたが、
インシテミルの原作のほうが先なのな。
これよりもさらにオリジンがあるのかは知らない。
ちなみにダンロンよりも嘘つきゲームのほうが好き。
 
 
っていうか、
綾瀬はるか、くっそあやしぃぃぃぃ~!!!!
 
見知らぬ男にいきなりわけのわからない情報落とすとか、
サスペンス的観点で絶対黒幕なやつじゃん。
から始まり、
その後ずっと圧倒的怪しい位置に立ち続ける綾瀬。
もうちょっとマスキングできなかったものかね。
 
 
やっすーいデスゲかと思ってたら、
いろんなミステリをモチーフにしてるから、
むしろミステリ好きに楽しめるやつだったのは素直に評価する。
最初に出てくるインディアン人形で、
あっ、そして誰もいなくなっただな!
ってミステリ好きはすぐ気付くから、
死んだ人が実は死んでないパトゥーンあるな。
ってのはわりと想定内。
 
死体の現認されてないのって北大路だけだったから、
実際は死んでないとしたらそこだけなんだけど、
綾瀬が撃ったように上手く意識を持っていかせる作りは上手いなと。
ってか、そっちに意識を全振りさせる武田真治のサイコ感やばいな。あれはたぶん素。
 
 
細かいとこ言えばいろいろあるけど、
原作のほうではきちんと理由とか整理されてるかもだから、
ちっちゃいことは気にすんな、それワ(略)
カップルはなんであんなとこで?部屋あるやん?とか、
斧で自爆するのわけわからんとか。
 
ってかあの女も、
めっちゃチャラギャル系なのに、出たら結婚するはずだったのに!
って頭おかしくなるのがなんとなくミスマッチかなぁ。
あのタイプの人のキレポイントってそこじゃないんだよなぁ。
とか。
 
でもさ。
あの斧やばば。
バーツじゃん!!
他の人と比べて間合い的にも重さ的にも圧倒的不利感ある。
そもそも持ち運べないしな…。
 
ってか斧が凶器の作品って何あったっけ?
ホームズあたりだとありそうな気がするけど。。
Yの悲劇の凶器のマンドリンとかあったら、
それ割り当てられた人絶望しかないな、とか、
いろんなミステリの凶器思い出していろいろ妄想できる愉しみが残されているから、その意味でミステリ好きにはマジで良作。
 
 
これでキャラにもっと悲壮感とか焦燥感があればいい作品になったのになあ。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0093: THE BLACK SWAN (1942)

June 11 2019 17:00

THE BLACK SWAN
邦題「海の征服者」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.40
国内映画レビューサイト偏差値:3.47
海外映画レビューサイト偏差値:3.27
だい評点:★★
USA
1942年12月4日公開
監督:ヘンリー・キング
出演:タイロン・パワー、モーリーン・オハラ etc
製作・配給:20thセンチュリーFOX
◎アカデミー撮影賞
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
海賊ジェイミーは、カリブ海を荒らし回る海賊王ヘンリー・モーガンの腹心であったが、捕まり拷問を受けていた。そこにトミー・ブルーをはじめとする一味の仲間が駆けつけ、ジェイミーは命からがら救い出される。モーガンを処刑しようとする大英帝国軍に反旗を翻そうとするが、モーガンが恩赦により刑を免れただけでなく、ジャマイカ総督に任命されたと知り…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
観た中で「ロビンフッドの冒険」の次の古いカラー映画!
やっぱりこの時代のちょっと原色の濃いカラー好き。
 
衣装、すごい!
船、すごい!
マストが倒れるシーンとか、
船いっぱい使った超大人数の殺陣とか、
撮影は、すごいぞ!
さすがアカデミー撮影賞だわ。
 
でもな。
 
荒くれしかいなくて共感できるキャラいねぇぇぇ!!!!!
 
ジェイミー悪い奴じゃないんだけど、
女のコへの態度、俺は好きじゃないぞ…
 
モーガンも元々は海賊だから仕方ないけど、
あんなのばっかまとめていくの大変すぎるだろ…
 
 
とりあえずテーマも何もない、ひたすらにアクション映画!
ロビンフッドといい、アクション映画は派手なほどいいから、
カラーにし甲斐あったんだろうな。
 
実際、
船底からブルーたちがわさぁぁぁっと出てきて、
前述の大規模な殺陣になっていくシーンは壮観です。
 
 
ただ、
進化した現代の殺陣を見慣れてるせいか、
その間合いとか、剣さばきとか、
 
相手を本気で殺す気皆無だろ!!!!!!!!
 
って見えちゃう。
相手に当たらないようにしてる剣さばきだもんなぁ。
でもジェイミーとリーチの一騎打ちだけは、
わりと本気で当たってもおかしくない感じでやってるからすごい。
 
 
ちなみに、
駅馬車、コンドル、スミス都へ行くに次いでまたもやトーマス・ミッチェル登場。
ホントこの人は存在感あるな。

 



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0092: GRAND HOTEL (1932)

June 10 2019 00:49

GRAND HOTEL
邦題「グランド・ホテル」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.52
国内映画レビューサイト偏差値:3.47
海外映画レビューサイト偏差値:3.62
だい評点:★★
USA
1932年4月12日公開
監督:エドマンド・グールディング
出演:グレタ・ガルボ、ジョーン・クロフォード etc
製作・配給:MGM
◎アカデミー賞(作品賞)
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
ベルリンのグランドホテルの電話交換室では数多くのオペレーターが休む間もなく電話の取次を行っていた。出産を控えた妻を心配するスタッフ、余命宣告され遺書の処置を悩む会社員、大型合併の協議を明日に控えた工場経営者、プリマ・ドンナのメイド、金を無心する男爵…。様々な人の思いが交錯する。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
グランド・ホテル形式!
今ではいろいろな媒体で当たり前のように使われるグランド・ホテル形式!
ゲーマーにとってもチュンソフトの「街」のザッピングシステムでおなじみのグランド・ホテル形式!
その元祖がこの作品だそうです。歴史が長い。
 
それぞれの選択が少しずつ絡み合うプロットは精緻にして巧妙。
「街」をプレイした人にとっては、
もっとさりげなく一人の選択がレバレッジで他の人にも影響を与えると面白いんだけどもと思っちゃうけど!
「運命じゃない人」とかみたいなね。
でも、現実なんてそう風が吹いただけで桶屋が儲かるものでもないので。
 
映画だからこれくらいわかりやすくてそれはそれでよい!
 
 
でもな。
ガイゲルンあっさり恋に落ちすぎ!!!!!
フレムヒェンも何をそんなにクリンゲラインに惹かれたのかわからん!!!!!
 
チョロさにかけては帝王級の俺でさえ理解できない。
みんな一夜にして性格豹変しすぎてていろいろやばい。
観てるこっちが置いてかれるわ。
 
 
面白くないわけじゃないんだけど、
結局人間としての深いドラマがあるのって、グルシンスカヤだけなんだよな。
あとの人って、わりと単純な「出来事」なんだけど、
グルシンスカヤだけは「解放」の物語。
 
だからこそ、最後のシーンがとてもせつない。
 
 
登場人物の行動が共感できなさすぎて、うーんなトコはあるけど、
それでもグルシンスカヤの物語だけで観る価値は充分にあると思!
 
でも何でグレタ・ガルボって人気あったの?



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0091: FREAKS (1932)

June 03 2019 23:13

FREAKS
邦題「怪物團」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.76
国内映画レビューサイト偏差値:3.69
海外映画レビューサイト偏差値:3.91
だい評点:★★★
USA
1932年2月12日公開
監督:トッド・ブラウニング
出演:ウォレス・フォード、オルガ・バクラノヴァ etc
製作・配給:MGM
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
「空中の孔雀」との異名を持つ人気美人軽業師クレオパトラを見上げる、同じテトラリニ夫人のサーカス団に所属する小人症のハンス。その様子を彼の婚約者フリーダは苦々しく思い詰問するが、ハンスは愛しているのはフリーダだけと言いながらもクレオパトラに近づいていく。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
いろいろと!
すごい!(語彙)
 
現代では絶対できないやつだよなぁ。
映画っていうか、
そもそもこういう人たちを集めたサーカス自体が絶対できないだろな。
 
そういう意味では、
実際に当時は見世物として活躍していた身体障害者たちをそのままの姿で観れる、
それだけでこの映画の価値って無限でしかないわ。
 
でもさ。
今こういうサーカス団ができないのって、
「障害者を見世物にするなんてジンケンガー!キー!」
っていうぷろふぇっしょなる()な市民の方々の声によるものなわけだけれども、
本人がそれでお金を稼ぐことを選ぶのであれば、
それは身体的にはハンディキャップかもしれないけど、
精神的、生活的にはハンディキャップじゃないんだよな。
 
それを第三者が「人権!人権!ムッフッフ」って言っててもさ、
うーん、それは違うんじゃね?
っていうのを、
この映画に出てくる活き活きとした団員たちから学んでほしいなぁ。
 
おっぱいの大きいおねえちゃんがグラビアとかストリップに出ててもさ、
別に誰も人権がー!とか言わないわけじゃん。
ルチャ・リブレのミゼットレスラーもそうだけどさ、
背が小さい人がそれを見せて金を稼ぐことってさ、
おっぱいが大きいのと何が違うの?って。
 
身体的特徴を見せて金を稼いでることに、
あれはダメ、これはOKって、
それが差別じゃないのかよ!
 
とか何とか。
 
 
クレオパトラの最後の処遇について賛否両論あるのはわかる。
そりゃそうだわな。
でもさ、やり方は別として、
裏切ったやつ、仲間を傷つけたやつは許さない!
そう思うのって、
どんな人だってみんな一緒じゃん?
 
何も変わらないんだよ、みんなね。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。