月別アーカイブ: 3月, 2020

あへん、えへん。

March 08 2020 20:14

既報の通り、
昨夜は釧路勢(+ぐらむ)と飲みに行ったわけだけど。
 
 
メンツ最強すぎでは!?
 
 
しょーもない話から、
恋愛論、
熱い人生論に至るまで、
 
 
振れ幅でかすぎ!!!!
 
 
 
かんちゃんとラムネが溺れてたらどっち助ける?って話から、
酢昆布の話まで、
 
This is カオス!!
 
前回釧路勢がビアガに来た時は、
大人用紙おむつの話とかしてたし、
どうしようもない大人代表!
 
若い世代にオーバーエイジで入っても貫禄見せる自信あるわ。
 
 
 
つっちーから、
「だいさんの無茶振りは無茶すぎる」って言われたけど、
さすがよくわかってるな。



Categories: 普通の日。

東方の五賢人。

March 07 2020 18:44

垣原賢人は関係ねぇ。
 
 
 
何日か前につっちーから、
「週末札幌に行きますよ~、釧路勢何人か一緒です!」
って話だけは聞いてたけど。
 
 
昼に用事終わった後、
とりあえず帰って仮眠取ろうかな。
夜は映画にしようか、一座にしようか、どうするかな?
 
と思ってたら。
 
 
「ノースサファリ来てますよ~。夕方に札幌駅に戻って飲みに行きましょ」
 
ってつっちー特派員からの入電。
行く!!!!!
 
 
接客業組は土日は来れないだろうし、
つっちーと仲良いといったら、あの人とあの人とあの人あたりかな~
などと漠然と想定しながら行ったら。
 
全然違った!!(ねもだけ当たった)
想定外すぎるメンバーでオラ楽しいぞ!



Categories: 普通の日。

film0162: ゴジラの逆襲 (1955)

March 07 2020 09:59

ゴジラの逆襲
 
映画レビューサイト総合偏差値:2.76
国内映画レビューサイト偏差値:2.77
海外映画レビューサイト偏差値:2.75
だい評点:★
日本
1955年4月24日公開
監督:小田基義
出演:小泉博、若山セツ子 etc
製作:東宝
配給:東宝
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
「海洋漁業株式会社」の魚群探査機が洋上を飛行していたが、パイロットの小林からのエンジン故障との報告を最後に通信が途絶。無線係の秀美は、すぐに恋人でもある僚機のパイロット月岡に連絡し、月岡は現場に急行。小島に不時着した小林機を発見するが…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
久々に!
久々に!!
途中で寝た映画が出現したぞヤホーーイ(倒)
 
うん、
ひどい!!!!(確信)
 
 
前作ではゴジラだけでも持て余すからこそのストーリーだったのに、
 
まさかの唐突なアンギラス!!!!!
 
 
二匹の凄絶な闘いが始まる!
かと思いきや!!
 
微笑ましいじゃれ合い!!!!!
 
 
こんな迫力の無い怪獣を冒頭に見せられて、
果たして我々はどんな気持ちでこの後の展開を待ち受ければいいのか!!!
 
 
結局ストーリーにたいして影響なかったアンギラス!
唐突な囚人の脱走!
ゴジラの突然の北上!(しかも移動速度はやい)
死ぬフラグ立てすぎの小林と、結局誰だかわからない写真の女のコ!!!
 
御都合主義にも程があるやろ!!!!!!!
 
 
 
まあ、
ストーリーはまだいい(よくないけど)。
 
前作の大ヒットは、
何よりも精巧なジオラマをゴジラが破壊する迫力とリアリティ。
 
札幌の街をどれだけ再現するのかな?
と思ってたら。
 
舞台はずっとただの雪山!!!!!!!!
 
しかも。
雪山を爆撃してできた氷塊に閉じ込められるゴジラ。
ねぇ、それ、どう見てもさ、
 
 
冷蔵庫で普通に作った氷やないかい!!!!!!!!
 
 
氷山ならともかく、
雪山爆破してそんなデカい氷塊ができるかーーーーー!!!!!!!
 
 
はぁ、はぁ。。。
 
思い返して興奮しているようですが、
実際観てる時は、普通に睡魔城の虜でした。
 
やっつけ仕事にも程があるやろ。。。
 
 
 
おニャン子内ユニットのニャンギラスは、アンギラスのもじりだと知ったのが唯一の収穫。
それにしても志村喬はこの時代の映画何観ても出てるのすごいね。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

誰でもないナニカとの二重奏は旧型のアハハ。

March 05 2020 23:40

今日も元気にだいですよ。
 
 
自粛自粛、知らねぇよ!
どこに行ってもこんなガラガラな中で伝染るくらいなら、
通勤でとっくに伝染ってるよ!
 
というか通勤でとっくにキャリアになってる可能性が高いからこそ、
免疫力をつける生活は大切。
 
 
というわけで。
 
人数が足りないよ!へるぷ!へるぷ!
としのさんからお呼びがかかったので一座に行くこととして、
 
最近の自粛ムード的に客入りがそうとう厳しそうだったので、
一座前にサンちゃんの店に飲みに行ってきた。
 
山形の酒造で作ってるっていうラ・フランスのお酒を飲みながら話を訊く。
やっぱ客入りはそうとう厳しいってさ。
まあもともと繁盛してる店じゃないしより厳しいだろな。。。
不要不急の外出を避けて!なんて言われたら、
一人飲みなんて最も不要不急の外出だからな…
 
こういう時こそ友達の店に顔を出さねば感はある。
みんなも行ったげて!
 
 
 
一座ではついに念願の試み。
霊界での裁縫!!!
 
ボタンつけとかネクタイ裏のほつれを縫うのとかって、
家にいるとサボっちゃってやらないから、
人狼の時に裁縫セット持って行ってやるのはめっちゃ効率的!
 
これからも持参で行くわ。。。
 
 
ってかほぼ全村でカミヒロさんに疑われ続けるの笑う。
全部村側だったのに!(笑
初日怪しく見えるのは仕様です。



Categories: 人狼。, 普通の日。

film0161: HIGH NOON (1952)

March 05 2020 10:35

HIGH NOON
邦題「真昼の決闘」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.63
国内映画レビューサイト偏差値:3.50
海外映画レビューサイト偏差値:3.90
だい評点:★★★
USA
1952年5月1日公開
監督:フレッド・ジンネマン
出演:ゲイリー・クーパー、グレイス・ケリー etc
製作:スタンリー・クレイマー・プロダクション
配給:ユナイテッド・アーティスツ
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
荒野で落ち合った3人のガンマン。彼らが街へやってきたのを見て、街の人々はざわめき立つ。酒場の前でたむろする連中も「今日はどえらい一日になりそうだな」と口を突く。ガンマンたちは保安官事務所の前で馬を止め…。
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
ものの解説や口コミなどを読むと、
「勇敢な保安官がひとり孤独に~」とか、
「薄情な街の人~」とか、
そういう「理解を得られなかった正義の男の物語」みたく受け取られているけど。
でも。
でも。
 
そんなんは勇気でも何でもありませんから~~~~!!!!ア、アラララア、ア、アァ!
 
いいですか、
普段教会にも顔を出さず、よそ者の異宗派の女と結婚し、
酒場で人々と交流するでもなく、ガンマンたちからは疎まれていて、
街に友人らしい友人もほとんどいない。
 
こんな人、信頼得られなくて当たり前ですから~~~~!!!!ア、アラララア、ア、アァ!
 
教会に乗り込んで説得した時にダンディなおじさんが言ってた、
「我々は保安官に高い給料を払っているんだぞ!」
ってね、
要するに、何年もこの街に何年も住んでいながら、
街の人たちからは「傭兵」としか思われていなかったんですよ。
そりゃそうですよ、街の人に溶け込む努力を何一つしていないんだもの。
 
挙句の果てには、
いいから逃げろという人々の声にも耳を貸さず、
この街で荒くれを待ち受けて戦うから、みんな助けてって。
 
街の人「いいから、よそでやれよ…」状態!
 
たしかにね、ケインの努力によりミラー一派が一掃されて、
女子供が出歩けるクリーンな街になって街の人たちが感謝しているのは間違いないでしょう。
 
ケインが頑張ってミラーを逮捕したのは、
職務のためもあるでしょう。
街のためと考えてもいたでしょう。
 
だがしかし。
街のためではあっても、街の「人」のためではないのです!
彼は「人」をあまりに軽視しすぎている。
新妻の言葉にも町長の言葉にも全く耳を貸さないのが端的にそれを表していると思いませんか。ませんか。
 
だからこそ、
街の人々はケインの行為そのものに感謝はしていても、
ケインという「人」に感謝をしていない。
 
街の人が理解してくれない?
街の人を理解していないのはお前だ~~~~!!!
街の人が冷たい?
街の人に冷たいのはお前だ~~~~!!!
 
 
古い時代のお父さん、こんな人いませんか?
会社のため。
家庭のため。
その中にいる「人」一人一人と向き合ってますか?
 
 
映画は時代を映す鏡。
1952年にはもしかするとこの生き方が良しとされていたのかもしれないけど。
現代の目から見ると、周囲の迷惑を顧みないただの頑固おじさんですね。
 
「ハーヴェイ、お前はわかってない」
 
お前も充分わかってないよ!



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0160: THE AFRICAN QUEEN (1951)

March 04 2020 16:21

THE AFRICAN QUEEN
邦題「アフリカの女王」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.42
国内映画レビューサイト偏差値:3.24
海外映画レビューサイト偏差値:3.79
だい評点:★★★
USA
1951年12月26日公開
監督:ジョン・ヒューストン
出演:ハンフリー・ボガート、キャサリン・ヘプバーン etc
製作:ホライゾン・ピクチャーズ
配給:ユナイテッド・アーティスツ
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
アフリカの奥地の小さな村に作られた粗末な教会に、キリスト教に帰依した村民たちが大勢集っていた。宣教師サミュエル、その妹ローズとともに賛美歌を歌う最中、郵便を配達する貨物船「アフリカの女王号」が到着。船長のチャーリーが教会へとやって来たが…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
基本的にワタクシは、キャストを一切見ずに映画を見始めるクチなので、
だいたいやっぱり最初に出てくる美男美女あたりが主演かなと思うわけです。
 
宣教師のあまり冴えないおっさんと、
気難しい顔したおばさん、
ニヤニヤしっぱなしの無精髭の男。
 
主演っぽい人、おらん!!!
 
 
まあ、そういう映画も、ある。
宣教師が村民を導くエクソダス的なやつかな?
 
 
宣教師早々に死んだやんけ!!!
 
 
とりあえずそんなこんなで残った二人の冒険を見ながら、
このニヤニヤ顔、何て役者さんかな?
と思って検索すると。
 
 
ボギーやんけ!!!(倒)
 
 
マルタの鷹も黄金もキー・ラーゴも見たけど全く気付かなかったわ!
こんなにキャラ変するってある!?
 
 
ボギー、ボギー、あんたの時代は良かったぁぁ~♪
ってジュリーが歌ってたけど、
 
今作しか観たことない人が聴いたら頭に「?」しか出ないやつだぞ!
 
男がピカピカの、キザでいられたぁぁぁ~~~♪
 
キザさの欠片もないっっっ!!
(定義にもよる)
 
 
まぁ、それはそれでええんです。
 
 
そこそこ妙齢(役柄的にも老けて見える)の男女2人しか出てこない中、
ベッタベタの吊り橋効果!!!
もうね、
ベッッッッッタベタ!
ベッッッッッッッッッッタベタ!
 
今こんなのやったら、公式Twitterが炎上するわ!
 
 
ところがだぞ。
ベッタベタすぎて予定調和感しかないのに、
何故かけっこう面白く最後まで観れてしまうのだ!!!
 
何なんだろうなこれ。
 
 
映像がすごいかっていうと、
激流シーンの合成感半端ないし、
蚊のシーンとかもじゃもじゃしてるだけで不自然だし、
何かこれといった凄いとこがある映画じゃないけど。
 
でも普通に面白い!!
 
これね、
たぶんマルタの鷹の時みたいなクールなボギーならたぶん面白くないんだよな。
呑んべでだらしなくて野卑なキャラの人間的な変化の時間軸があるから、最後まで飽きずに楽しめるんだと思うわ。
このキャラを演じきったボギーに乾杯。
 
Wikiによると、この作品でアカデミー主演男優賞取ったってさ。
わかるわ。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0159: JEUX INTERDITS (1952)

March 03 2020 11:21

JEUX INTERDITS
邦題「禁じられた遊び」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.81
国内映画レビューサイト偏差値:3.71
海外映画レビューサイト偏差値:4.02
だい評点:★★
フランス
1952年5月9日公開
監督:ルネ・クレマン
出演:ブリジット・フォッセー、ジョルジュ・プージュリー etc
製作:シルバー・フィルム
配給:コロナフィルム
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
1940年6月、パリから避難する人々をドイツの戦闘機が襲撃。車の故障により徒歩で逃げることを余儀なくされるポーレットとその両親だったが、隠れている最中、逃げ出した犬を追ってポーレットは飛び出してしまい…
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
わからんなー。
反戦映画の名作!みたいな扱いをされてるけど、
俺にはこれが反戦映画にはどうしても見えないんだよなあ。
 
 
愛犬が寂しがるといけないからといって、
墓を作るために虫や小動物を顔色一つ変えずに殺していく二人。
隣人の墓から十字架を引き抜いて、
自分の家と隣人の家とに修復不可能な諍いを起こし、
さらには、聖書の一節を暗唱できるほどの敬虔さでありながら、
教会からまで十字架を盗むという冒涜を犯すミシェル。
 
えっ、
これって戦争の構図と何が違うの?
規模の違いはあっても、
自分の欲のために他人を害しても構わないという感情。
戦争を起こす為政者と何ら変わりないじゃん。
 
幼い二人の行為も否定して反戦だというならわかる。
でも二人の行為は無垢だとか純粋だとか言っておいて反戦映画だ、ミシェルやポーレットは被害者だ、というレビューが多いのは本当にわからん。
それならば両家の諍いを乗り越えようとしている姉や隣家の息子のほうがよっぽど反戦のシンボルなのでは?
 
 
両親の死よりも愛犬の死のほうに心を向け、しかもその興味は次第に墓の装飾にだけ向けられるポーレット。
そのために実の兄の霊柩車や墓からまでも十字架を盗むミシェル。
頭の弱い天然女に、
嘘つき不誠実な男が熱をあげて破滅の道を突き進む物語。
と置き換えたほうがよっぽどしっくり来る。
 
 
前述した二人の行動や、
隣家への悪口三昧の家族、
故障したポーレットの一家の車を突き落とす避難民、
争いなんてさ、
下々の人間から全部始まってんだな。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0158: THE BEAST FROM 20,000 FATHOMS (1953)

March 01 2020 14:02

THE BEAST FROM 20,000 FATHOMS
邦題「原子怪獣現わる」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.13
国内映画レビューサイト偏差値:3.09
海外映画レビューサイト偏差値:3.21
だい評点:★★
USA
1953年6月13日公開
監督:ユージン・ローリー
出演:ポール・クリスチャン、ジョルジュ・プージュリー etc
製作:ジャック・ディエツ・プロダクション
配給:ワーナー・ブラザーズ
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
北極圏のとある島で水爆実験が行われた。その影響を調査にいった調査隊4人だったが、放射線量の異常な上昇を目にし、ネスビット教授は、同僚と手分けして周辺地域を調査することにした。吹雪がどんどん酷くなる中、集合時刻を決めて調査に向かうが…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
当時の技術の問題。
それはわかる、わかるぞぉ。
頭でわかっても心がごねるのだけどこんな僕。。。
 
カクカクしすぎやろー!!!!!!
 
いや、わかってるんです。
そんなに映画を観てこなかったワタシでも、
ハリーハウゼンの特撮技術ストップモーションうんぬんかんぬんあんどれかんどれ。
でもやっぱりね。。
 
カクカクしすぎやろー!!!!!!
初期のファミコンのスプライト落ちかーーーー!!!
 
 
表現手法うんぬんの問題じゃなくね、
感情移入して観ていた映画が、
あのカクカク感で一気に現実に引き戻されるんじゃぁーーー!!!
 
そう考えるとやっぱり円谷プロの着ぐるみが最強説なのか。。
 
 
ただストーリーはけっこうしっかりしているので、
リドサウルスのシーン以外はハラハラモヤモヤしながら夢中に楽しめる。
ジェットコースターのレールを上っていくシーンは、
高所恐怖症のワタシには地獄の緊張感でございますぞ。
 
 
公開は初代『ゴジラ』の前年。
ということで、
「海から怪獣が上陸して街を破壊する」系の映画の元祖(たぶん)として、特撮好きな人は観ておくべきだし、そうでなくてもこんな映画があるよ、ってことだけは頭の隅に留めておいてほしいのである。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0157: ACE IN THE HOLE (1951)

March 01 2020 10:13

ACE IN THE HOLE
邦題「地獄の英雄」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.96
国内映画レビューサイト偏差値:3.90
海外映画レビューサイト偏差値:4.07
だい評点:★★★★
USA
1951年6月14日公開
監督:ビリー・ワイルダー
出演:カーク・ダグラス、ジャン・スターリング etc
製作・配給:パラマウント
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
ニューメキシコの小さな新聞社を一人の男が訪れた。男はチャールズ・テータムと名乗り、数多くの大新聞者を渡り歩いてきた自分には週250ドルの価値があるが、週給50ドルで記者になるという。編集長が理由を尋ねると、テータムは過去の出来事を説明し出し…。
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
久々に本格派の名作引き当てたぞ。
 
新聞記者の欺瞞と驕溢にスポットを当てた社会派作品。
『群衆』もそうだけど、このテーマは外れがないなー。
50年以上経った今でも普遍的なテーマなのがすごいわ。
 
レオの健康よりも、
自分の名声を優先するテータム。
夫の健康よりも、
お金を優先するロレイン。
 
二人の利害が一致してレオの救出先延ばし作戦が始まるわけだけども、
絶妙なのは、二人の目的自体は一致してないんだよな。
テータムは目先のお金には興味がない。
全ては記者として成り上がるためにやってる。
 
だからこそ、
レオはギリギリで救出しなくてはいけなかった。
このニュースはハッピーエンドで終わらせなければいけなかった。
 
彼は悪徳記者で、
記事のでっち上げでも、過剰演出でもやるけれど、
そのために人を殺すのは彼の中では違った。
たしかにそうだ。
彼がやったことは、
自分と保安官と技師をヒーローにし、被害者の妻を悲劇のヒロインにし、被害者のレオまでもを世間の大ヒーローにしたのであって、
結果として誰一人を貶めてもいない。
 
おそらく彼は、
関係者全員にとっての利益=善
という原則で動いている。
端から見て、当然それこそがメディアの傲慢の根っこだとは思うわけだけれども、メディア内部がその原理で未だに動いているのも事実。
少なくともテータムはそこに疑問を些かも抱いていなかった。
 
自分の演出記事が、最終的にレオにとっても利益になると信じていた。
そのレオが助からないとわかった時、
彼の行為はそもそもの原則を失ったのだ。
 
だから彼はレオを最後に幸せにしてやりたかった。
だから彼はレオのことを考えないロレインのことが許せなかった。
目的のズレによる悲劇の連鎖。
 
 
昔、「スターは一夜にして作る」と豪語したメディアがあった。
 
傲慢はね、
いつしか取り返しのつかない穴の中に転落させるよ。
エースのカードだってね、
使いどころ間違えたらただの1/52だからな。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。