月別アーカイブ: 3月, 2020

film0169: FROM HERE TO ETERNITY (1953)

March 15 2020 02:16

FROM HERE TO ETERNITY
邦題「地上より永遠に」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.39
国内映画レビューサイト偏差値:3.22
海外映画レビューサイト偏差値:3.73
だい評点:★★★USA
1953年8月5日公開
監督:フレッド・ジンネマン
出演:バート・ランカスター、モンゴメリー・クリフト etc
製作・配給:コロムビア・ピクチャーズ
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
1941年夏、オアフ島の米軍基地にラッパ手のプルーイットが転属してきたが、偶然出会った以前の同僚アンジェロから、この部隊は荒っぽいぞと警告を受ける。大尉を待つ間、娯楽室でビリヤードをするプルーイットに、ウォーデン曹長が叱責し…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
説明書によれば基地にまつわる愛憎ドラマみたいな話だったので、
正直あまり期待しないで観たわけだけども。
 
うわ!!
普通に面白いやんけ!!!!!
 
前半(というか7割くらい)の、
ボクシングへの参加を巡る不当な扱いや、
ウォーデンの不倫愛と任官への逡巡、
プルーとロリーンの愛の行方、
といったまったりしたありがちドラマからの~、
 
アンジェロの敵討ち!
さらに、
突如日本軍の襲撃!!
 
後半3割で一気に畳みかけすぎ!!!
 
 
序破急というけれど。
急すぎるくらいの展開!!!
 
そして何より。
基地側から見た空爆のド迫力!!!!
 
今まで見た映画の戦争シーンの中で一番の迫力。
よく撮ったなこれ。
 
 
で。
最初から戦闘ありきじゃなくて、
いい奴も悪い奴もいて、
それはそれなりに部隊の人間関係がいろいろあって、
それを一気に無にするくらいの戦争の理不尽さ!!
 
いろいろ悩んでる人も、
好きな人も嫌いな人も、
こうなったらもうそんなこと言ってる場合じゃないのな。
 
 
ホントね、
めっちゃ練られてると思うわ。
 
もうこの構成が秀逸すぎて、
正直途中のストーリーどうでもいいw
 
っていうか、
プルーとアンジェロとロリーン以外、
顔の見分けが全然つかねぇw
軍服だけじゃなく、私服もみんな同じようなアロハ着てるし…
 
っていうか、
ロリーン役のひと、
素晴らしき哉、人生!の奥さん役なのな。
顔で見分けつかないくせにめっちゃ好きだなと思ったから、
たぶん生理的に好みなんだな。
 
 
かの名作・ローマの休日(観てないけど)を抑えて、
アカデミー賞8部門受賞ってだけあって、
観る価値は充分すぎるくらい充分だったわ。
想定外の名作うれしい。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0168: LES VACANCES DE MONSIEUR HULOT (1953)

March 12 2020 09:29

LES VACANCES DE MONSIEUR HULOT
邦題「ぼくの伯父さんの休暇」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.65
国内映画レビューサイト偏差値:3.64
海外映画レビューサイト偏差値:3.67
だい評点:★★★
フランス
1953年2月25日公開
監督:ジャック・タチ
出演:ジャック・タチ etc
製作:ディシナフィルム
配給:ディシフィルム
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
フランス西部の海辺の避暑地ブレストへ向かう大勢のバカンス客が駅に押し寄せてきた。しかし列車の到着ホームを知らせる放送ははっきりせずみんな右往左往し…。一方でユロ氏のポンコツ車も壊れそうな爆音を響かせながら精一杯ブレストへ向かっていた。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
何も知らずに観た人、
 
「ぼく」って誰やねん!!!!!
 
となっていることでしょう。
あなたは何も間違っていない。
なんせ原題は「ユロ氏のバカンス」。
 
伯父さん要素、
ゼロ!!!!!!!!
 
5年後に公開された続編「ぼくの伯父さん」が、
日本では本作よりも先に公開されてしまったため、
本作公開時に邦題を「ぼくの伯父さんの休暇」にしてしまったわけですが。。。
 
マジでそういう邦題のつけかたやめぃ!!!!!
 
撮影手法の変遷とか、
監督の哲学の変遷とか、
もっと言うなら社会自体の変容とか、
芸術作品ってさ、
順を追って考えるのが大事な部分ってある。
 
順番わかりにくくすなーーーーー!!!!!
 
「サスペリア」「サスペリアPart2」なんか、
順序逆転なうえに連作ですらないとかひどいだろ。。。
 
 
まあそんなわけで本作時点では誰の伯父さんでもないユロ氏のドタバタ劇ですが。
 
爆笑というよりは、
クスっとした小笑いが続く。
延々と続く。
 
強いストーリー性がなくひたすらドタバタしてるだけなことに否定的な意見も見かけますけども。
でもね。
人の日常ってそんなもんじゃないですか?
コミュ力が決して高いわけではないユロ氏が、
あまりにあまりに天然すぎて、小さなトラブルを巻き起こしていく。
現実的だと思うけどなぁ。
俺は好きです。
 
ってか、
隣の客が口を拭こうとしているときに、ユロ氏のせいで袖で拭いちゃうスケッチとかめっちゃ笑ったわ。
 
後作の「ぼくの伯父さん」とはまたテイストの違う笑いなので、
本来はやっぱりこっちを先に観るべきなのだとは思う。
まだどっちも観てない人は、本作を先に観て下さい。
 
そのほうが仕掛けがスケールアップしていくのを楽しめる気がする。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0167: LES TRADUCTEURS (2019)

March 11 2020 11:40

LES TRADUCTEURS
邦題「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.44
国内映画レビューサイト偏差値:3.63
海外映画レビューサイト偏差値:3.04
だい評点:★★★
フランス=ベルギー
2019年11月23日公開(香港フレンチフィルムフェスティバル)
監督:レジス・ロワンサル
出演:ランベール・ウィルソン、アレックス・ロウザー etc
製作:フランス・ドゥ
配給:マルスフィルム
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
アングストローム社の経営者エリックは、世界的ベストセラー『デダリュス』の第3部の独占出版権を得たと大々的に発表した。2ヶ月後に全世界同時発売するために、主要言語の翻訳家を一同に集める計画を立てるが…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
キノのスケジュールを見てて、
あ、面白そうやな。
と思ったので観に行くことにしたやつ。
 
友人の堂本さんからも「面白かったよ!」と言われたので、
それなら間違いないなーと確信はしてた。
堂本さんは翻訳家だからこのプロットが好きなのは当然としても、
ポーとかドイルとか翻訳してる人だから、
ミステリ好きが薦めるミステリは間違いないと思てる。
 
観ていて思ったのは、
とにかくカット割りが上手い。
 
エリックが話してる相手だったり、
エリックが銃を向ける相手だったり、
「誰なの!?」
と思わせて勿体ぶる作り。
 
じらしに定評のあるワタクシはわかります。
よく、わかります(ヲトナ)
 
自分がじらすタイプだからこそ、
そこのカット割りに隠された重要な叙述トリックにすぐ気付いちゃったんですけどね。。。
たぶん同タイプの方には6割くらいの時点で、
「出版権を巡る交渉の行方」と、
「アレックスが第3部の冒頭を言い当てた方法」
が予想できたはず。
ネタバレ有だけどさすがにここはぼかした言い方するよ。
 
まあそうだろうなとは思いつつも、
何だかんだで二転三転振り回される程に、
あれ?違うのかな?
とは思わされるあたりはよくできてます。
 
で。
監督あまり聞いたことない人だったんだけど、
あー、タイピスト!の監督なのね。
タイピスト!はストーリーは好きじゃなかったけど、
映像の撮り方はめっちゃ綺麗だったので、
たぶんどっちかと言うと映像型の監督。
 
今作も、
時系列と視点が行ったり来たりパッチワークのように組み合わされていて、
それでいてストーリーを1つのベクトルからぶれさせないのは普通にすごい。
 
プロット的にも、映像的にも、
観るべき価値は充分にある佳作かなあとは思いました。
映像的な伏線がしっかりと張られているので、
DVDになったらもう一回観たい。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0166: TOUCHEZ PAS AU GRISBI (1954)

March 10 2020 14:28

TOUCHEZ PAS AU GRISBI
邦題「現金に手を出すな」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.77
国内映画レビューサイト偏差値:3.73
海外映画レビューサイト偏差値:3.84
だい評点:★★★
フランス=イタリア
1954年3月17日公開
監督:ジャック・ベッケル
出演:ジャン・ギャバン、ルネ・ダリー etc
製作:デル・デュカ
配給:コロナフィルム
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
ギャング仲間や愛人たちとディナーを楽しむマックス。手にした新聞には、彼が親友のリトンと共に秘密裏に5千万フランを強奪した事件の記事が踊っていた。そこに彼が目を掛ける若者マルコもやって来て、一同はナイトクラブへ繰り出す。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
マイベスト映画『穴』のジャック・ベッケル監督作ということで期待して視聴。
 
ジャン・ギャバンって、名前よく聞くけどどの人かな?
フランス映画の名優っていうから、アラン・ドロンみたいな色男なんだろな。
主役はそろそろ出てくるのかな?このマルコってやつかな?
とか思ってたら、
 
最初から出てる恰幅のいいおっさんがジャン・ギャバンかい~~!
 
おっさんがスターとして人気になるところが、
やっぱり欧米の文化の深さだと思うね。
 
 
観ていてとにかくリトンのうだつの上がらなさに終始イライラ。
マックスからの電話を受けてアンジェロたちを追い返したとこだけは格好良かったんだけど。。
 
新車を見て、「5千万フランに手をつけたのか!?」と憤慨したり、
ジョジィなんて放っておけというマックスの助言も聞かずに、寝たふりをした挙句こっそり乗り込んで捕まったり、
 
マックスにおんぶにだっこだって自覚しろやァァァァ!!!!!!
 
結果、5千万フラン失って、マルコも死んで。
もう断頭台の露となれ。
 
 
そんなお荷物に、
「あいつはもう嫌だ、どうしようもねぇ」
とひとりごちながらも、
何だかんだ見捨てずに命かけるマックスよ。神か。
 
聞くところによると、
本作以降、ギャングの大親分的な役での出演がほとんどになったとか。
わかるわ。
無表情で敵を殺し、
無表情で仲間を助ける。
そして女のオパーイを触る時だけはにかむ。
 
おやびーん、ってついて行きたい。
 
 
派手なアクションシーンがあまり好きじゃないので、
これくらいの渋みのあるギャング映画がちょうどいいです。
フランス映画らしい侘び寂び。
 
大人の友情って、
若者の友情よりも、
残された時間が少ない分だけ、重みがあるよね。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

ぱろすぺ。

March 10 2020 11:41

そう言えば、
Vlidgeの『BE WITH』のジャケ。

特徴的なジャケだよなぁ。
と思ってずっと記憶に残ってたんだけど、
何年か前に、これが映画『HOUSE PARTY』の完パロだと知った時の衝撃よ。

こんなマイナー映画のパロディやっても誰も気付かねぇよ!!
案の定、HOUSE PARTYとVlidgeで検索かけても、
言及しているサイトが1つもHITしませぬ。
 
誰も得しない、
デザイナーだけがグフフ…ってなってるパロディ。
だいすき。



Categories: カルチャーの嵐。

film0165: 七人の侍 (1954)

March 10 2020 11:25

七人の侍
 
映画レビューサイト総合偏差値:4.28
国内映画レビューサイト偏差値:4.28
海外映画レビューサイト偏差値:4.30
だい評点:★★★
日本
1954年4月26日公開
監督:黒澤明
出演:三船敏郎、志村喬 etc
製作:東宝
配給:東宝
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
山間のとある農村が野武士に襲撃され、略奪されていた。収穫した米も奪われ日々の糧にも事欠く中、百姓の利吉たちは爺さまと呼ばれる長老格・儀作に知恵を借りる。儀作は他の村で侍を雇って自衛した例があることを利吉たちに話すが…。
 
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
長年観よう観ようと思っていながら、
3時間半という長さになかなか腰が上がらずここまで来ましたが。
ついに。
ついに。
有給をいいことにチャレンジしてみましたよっと!
 
 
うん。
うん。
 
 
もっと早く観ておけば良かったやつやんけ~~!!!!!!
 
 
悪いことは言わない。
まだ観てないやつは観とけ。
 
 
古くさい?
難しそう?
長い?
 
うるせぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!(殴)
 
 
少年漫画やアニメのエッセンスの大元はここじゃ!
最近のヲタ向けアニメのほうがよっぽど難しわ!!
ドラマ1クール観るよりよっぽど短いわ!
 
観たくない言い訳ウダウダ探してねぇで!
さっさと!!
観とけ!!!!!!!
 
言い訳探して観てこなかった代表の俺が言うから間違いねんですわ。。。
 
 
もはやこの時代の映画何観ても出てくる志村喬が最初に出てきて、
まあ、志村喬が主役の話なんだな、と思ってて、
なんだかよくわからないうざいキャラが出てきて、
こいつマジうざくて観る気なくすんだけど、まさかこの後も出てくるの?
と思ってたら、これがまさかの三船敏郎で、
(出演作で唯一観た羅生門は苦手な作品だったせいで、三船敏郎の顔覚えてなかった)
 
水戸黄門的に、
最後に志村演じる勘兵衛が大活躍して勝つんだろ?
なんて途中まで思ってたわけですよ。
 
 
あのさ。
 
 
これ、ほぼ主役は久蔵じゃん!!!!!!!!!!
 
 
勘兵衛?
後半すっかり影薄いじゃん。勝四郎の尊敬は久蔵に移ったじゃん。
菊千代?
ギャーギャーうるさいだけじゃん。五郎兵衛はお前のせいで死んだんじゃ。
 
昔の人の価値観でどうなのかは知らん。
でもな。
現代の価値観に照らしたら、
圧倒的に久蔵による久蔵のための物語!!!
 
 
何て言うか、
久蔵の存在感と言動だけで3時間半観る価値ある。
っていうか、久蔵メインで6時間くらい観たいわ!!!
 
 
この物語を成り立たせてるのって、完全に久蔵であって、
だって、勘兵衛の役って、
頭の切れる百姓のリーダーや僧侶だとしても成り立つし、
菊千代なんて、向こう見ずな百姓や浮浪人でもいい。
 
でもな。
 
久蔵だけは侍じゃなきゃ成り立たんのや!!!
 
 
たぶん観た後に久蔵の名場面で真っ先に思い浮かぶのって、
種子島を奪いに単身乗り込んで帰ってくるシーンだと思うんだけど、
たしかに!
あれは!
久蔵の魅力を最もわかりやすい形で伝えたシーンだけど!!
でもな!
久蔵の本当のヤバい場面は!!
 
「言ってほしいのか?」
 
これしか!!!!
ないやろ!!!!!!!!
 
 
いいですかみなさん!
これだけ長い間七人の侍を観ない言い訳をしてきたワタクシが!
これだけ!
エクスクラメーションいっぱい付けて!!
久蔵を語る!!!
わかるだろ!!!!観とけ!!!!!
 
 
「だってぇ~、そう言いながら★3つじゃん?」
 
菊千代がウザかったので★1つ減らしたのと、
メインの数人以外の名前と顔が見分けれなかったから★1つ減らしただけじゃ!



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0164: ESCAPE ROOM (2019)

March 10 2020 09:56

ESCAPE ROOM
邦題「エスケープ・ルーム」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.12
国内映画レビューサイト偏差値:3.21
海外映画レビューサイト偏差値:2.98
だい評点:★★★★
USA=南アフリカ
2019年1月3日公開
監督:アダム・ロビテル
出演:テイラー・ラッセル、ローガン・ミラー etc
製作:コロンビア・ピクチャーズ
配給:ソニー・ピクチャーズ
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
投資会社に勤める有能なビジネスマン・ジェイソンは大口顧客からの感謝の電話を受けていた。女子大生・ゾーイは教授から新しい経験をしろと諭されるが、友人からの誘いも断り数字パズルに没頭していた。しがないフリーター・ベンは、レジ係への異動を希望するも断られ、商店のバックルームでラベル貼りをしていた。やがて3人に謎の荷物が届き…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
リアル脱出ゲームクラスタとしてエスケープ系映画は大好物なんだけど、
アジト札幌はルーム型の更新遅いから、
せめて映画だけでもルーム型を味わいたい!
と思って通常上映ではなく、初の4DXでの観覧。
 
これが大正解。
 
何が起こるかわからない緊張感が4DXにより増幅された感じ。
リアル脱出ゲームというよりは、
フラッシュとかの脱出ゲームの緊張感に近いので、
本当の意味でのリアル脱出ゲームといった雰囲気。
 
 
注文をつけるなら、
本当はもっと論理的に謎解きをする場面が多いといいんだけど。
 
普段脱出やらない人だったら、
よかった、鍵が見つかった!
みたいな感じになるかもしれないけど、
脱出クラスタ的には、
 
ただの探索ゲーやんけ!!!!!!!
 
って印象不可避やん。
初期のフラッシュの脱出思い出すよなぁ。。
 
マイベスト脱出ゲームが『監獄脱出少女Lie』のワタクシとしては、
探索よりも、すっきりした謎が大事です。
そもそも、極寒部屋の鍵の取り出し方って何が正解なん?
トラウマ部屋の脱出の仕方も力業すぎるだろ…
 
最後の部屋だけやたら謎解き感あるけど、
いくらなんでも制限時間短すぎるわ。
賭博覇王伝・零の鏖の魔女でももう少し慈悲あるぞ。
生き残りのカキネ。
 
最後の部屋をもっとボリューム増し増しで、
10分ちょいかけてじわじわと壁が迫り来る感じ出せたら神映画になった。
 
スクラップもマダム・マーマレードなんて作ってないで、
純粋に命のかかったリアル脱出ゲームを映像化してくれれば良いのよ?
 
 
まあ、そんなこんなで脱出クラスタだからこそいろいろ言いたいことはあるけど、
エスケープ映画としては普通に万人が楽しめる出来では、ある。
ゲームマスターが出てきちゃったのだけは大減点だけどな。。。
目的がわからないくらいのほうが観た後の不気味さが余韻になっていいのにな。
そう考えるとやっぱり初代CUBEは神。
 
主催を倒しに行く、
みたいな展開を残しちゃうのってUSAの国民性かね。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0163: THE SUN SHINES BRIGHT (1953)

March 09 2020 09:47

THE SUN SHINES BRIGHT
邦題「太陽は光り輝く」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.43
国内映画レビューサイト偏差値:3.46
海外映画レビューサイト偏差値:3.38
だい評点:★★★
USA
1953年3月13日公開
監督:ジョン・フォード
出演:チャールズ・ウィニンガー、アーリーン・ウェラン etc
製作:アルゴシー・ピクチャーズ
配給:リパブリック・ピクチャーズ
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
ケンタッキー州のとある町。南北戦争から40年経ってなお、この町では南軍出身者と北軍出身者の対立が続いていた。南軍のラッパ手であったプリースト判事に対抗して、次の判事選挙には北軍派のメイデュー弁護士が立候補し、激しい選挙戦を繰り広げていた。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
うーん、THIS IS USA!といった映画。
もちろん褒めてる。
選挙を社会派ドラマだけじゃなく、コメディタッチのヒューマンドラマのようなエンタテインメントの題材にできるっていうのは、選挙というシステムが日常にある環境じゃないとできないからね。
民主主義の奥深さを垣間見るわ。
 
口コミとかを見ても全然指摘されてないけど、
これ、南軍出身のプリースト判事が、黒人青年の冤罪を助けるために身体を張る、
そこがこの作品のいちばんの肝だと思うんだよなあ。
 
奴隷制維持のために戦った南軍出身者の下で、
黒人や娼婦が平等に扱われる町。
人々が自分たちの判断で自分たちのリーダーを決める町。
 
南北戦争の残滓のある町を舞台にすることで、
そんな町でも未来へ向かって進んでいる。
アメリカの未来の姿へ進んでいるよ。
ということをフォード監督は表現したかったんじゃなかろうか。
 
ワタクシは勝手にそう思とる。
 
 
なお。
南北戦争や判事戦といった、アメリカならではの事情が何の説明も無しにさらっと出てくるので、それを汲み取れることが必須という意味では、日本人ではわりと観る人を選ぶ映画。
 
 
日本で、こういう映画をさらっと撮れる監督が出てきて、
さらっと大規模上映できる配給会社が出てきて、
そしてみんながさらっとそれを楽しんで観れたら、
その時は日本も未来形になると思うわ。
 
当面は無理っぽいな。。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

最近ラ・ブゥム。

March 09 2020 00:08

今日は釧路勢(+ぐらむ)が一座に行くというので、
珍しく早めの時間からの日曜一座!
 
 
そんなわけで1村目。
 
 
(わー、久々に狂人引いた!とりあえず占い出る準備始めよ…最初の1分くらいは御主人様探しながら狼探してる素振り見せて…)
 
 
とか考えてたら、
あさひ「おはようございます、ではだいさん何か作戦を!」
 
 
!?
 
(やめてやめてプラン崩れる!でも何か言わなきゃどうしようあー!!!)
 
 
 
 
 
 
だい「ぼく狂人です」



Categories: 人狼。