film0163: THE SUN SHINES BRIGHT (1953)

March 09 2020 09:47

THE SUN SHINES BRIGHT
邦題「太陽は光り輝く」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.43
国内映画レビューサイト偏差値:3.46
海外映画レビューサイト偏差値:3.38
だい評点:★★★
USA
1953年3月13日公開
監督:ジョン・フォード
出演:チャールズ・ウィニンガー、アーリーン・ウェラン etc
製作:アルゴシー・ピクチャーズ
配給:リパブリック・ピクチャーズ
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
ケンタッキー州のとある町。南北戦争から40年経ってなお、この町では南軍出身者と北軍出身者の対立が続いていた。南軍のラッパ手であったプリースト判事に対抗して、次の判事選挙には北軍派のメイデュー弁護士が立候補し、激しい選挙戦を繰り広げていた。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
うーん、THIS IS USA!といった映画。
もちろん褒めてる。
選挙を社会派ドラマだけじゃなく、コメディタッチのヒューマンドラマのようなエンタテインメントの題材にできるっていうのは、選挙というシステムが日常にある環境じゃないとできないからね。
民主主義の奥深さを垣間見るわ。
 
口コミとかを見ても全然指摘されてないけど、
これ、南軍出身のプリースト判事が、黒人青年の冤罪を助けるために身体を張る、
そこがこの作品のいちばんの肝だと思うんだよなあ。
 
奴隷制維持のために戦った南軍出身者の下で、
黒人や娼婦が平等に扱われる町。
人々が自分たちの判断で自分たちのリーダーを決める町。
 
南北戦争の残滓のある町を舞台にすることで、
そんな町でも未来へ向かって進んでいる。
アメリカの未来の姿へ進んでいるよ。
ということをフォード監督は表現したかったんじゃなかろうか。
 
ワタクシは勝手にそう思とる。
 
 
なお。
南北戦争や判事戦といった、アメリカならではの事情が何の説明も無しにさらっと出てくるので、それを汲み取れることが必須という意味では、日本人ではわりと観る人を選ぶ映画。
 
 
日本で、こういう映画をさらっと撮れる監督が出てきて、
さらっと大規模上映できる配給会社が出てきて、
そしてみんながさらっとそれを楽しんで観れたら、
その時は日本も未来形になると思うわ。
 
当面は無理っぽいな。。


Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

wp-puzzle.com logo