film0166: TOUCHEZ PAS AU GRISBI (1954)

March 10 2020 14:28

TOUCHEZ PAS AU GRISBI
邦題「現金に手を出すな」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.77
国内映画レビューサイト偏差値:3.73
海外映画レビューサイト偏差値:3.84
だい評点:★★★
フランス=イタリア
1954年3月17日公開
監督:ジャック・ベッケル
出演:ジャン・ギャバン、ルネ・ダリー etc
製作:デル・デュカ
配給:コロナフィルム
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
ギャング仲間や愛人たちとディナーを楽しむマックス。手にした新聞には、彼が親友のリトンと共に秘密裏に5千万フランを強奪した事件の記事が踊っていた。そこに彼が目を掛ける若者マルコもやって来て、一同はナイトクラブへ繰り出す。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
マイベスト映画『穴』のジャック・ベッケル監督作ということで期待して視聴。
 
ジャン・ギャバンって、名前よく聞くけどどの人かな?
フランス映画の名優っていうから、アラン・ドロンみたいな色男なんだろな。
主役はそろそろ出てくるのかな?このマルコってやつかな?
とか思ってたら、
 
最初から出てる恰幅のいいおっさんがジャン・ギャバンかい~~!
 
おっさんがスターとして人気になるところが、
やっぱり欧米の文化の深さだと思うね。
 
 
観ていてとにかくリトンのうだつの上がらなさに終始イライラ。
マックスからの電話を受けてアンジェロたちを追い返したとこだけは格好良かったんだけど。。
 
新車を見て、「5千万フランに手をつけたのか!?」と憤慨したり、
ジョジィなんて放っておけというマックスの助言も聞かずに、寝たふりをした挙句こっそり乗り込んで捕まったり、
 
マックスにおんぶにだっこだって自覚しろやァァァァ!!!!!!
 
結果、5千万フラン失って、マルコも死んで。
もう断頭台の露となれ。
 
 
そんなお荷物に、
「あいつはもう嫌だ、どうしようもねぇ」
とひとりごちながらも、
何だかんだ見捨てずに命かけるマックスよ。神か。
 
聞くところによると、
本作以降、ギャングの大親分的な役での出演がほとんどになったとか。
わかるわ。
無表情で敵を殺し、
無表情で仲間を助ける。
そして女のオパーイを触る時だけはにかむ。
 
おやびーん、ってついて行きたい。
 
 
派手なアクションシーンがあまり好きじゃないので、
これくらいの渋みのあるギャング映画がちょうどいいです。
フランス映画らしい侘び寂び。
 
大人の友情って、
若者の友情よりも、
残された時間が少ない分だけ、重みがあるよね。


Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

wp-puzzle.com logo