カテゴリーアーカイブ: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0209: FORBIDDEN PLANET (1956)

May 01 2020 10:58

FORBIDDEN PLANET
邦題「禁断の惑星」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.60
国内映画レビューサイト偏差値:3.53
海外映画レビューサイト偏差値:3.73
だい評点:★★
USA
1956年3月23日公開
監督:フレッド・マクロード・ウィルコックス
出演:ウォルター・ピジョン、レスリー・ニールセン etc
製作・配給:MGM
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
23世紀の太陽系惑星進出後、人類はハイパードライブ技術を開発し、他の星系への進出を積極的に行っていた。アダムス船長率いる宇宙連邦船C-57-Dは、特別任務のためアルテア星へと向かっていたが、すでに地球出発から1年もの年月を経過していた…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
内容は、すごい!
イドにある闘争心が増幅されて思念体の怪物を生み出すとか、
 
後世のSFアニメとかSFゲームとかにガンガン受け継がれてるやつ!!
 
当時はわかりにくいという声が相当上がったらしいけど、
そりゃそうだ。
現代でさえついて来れない人一定数いるやつやぞ。
 
その意味で設定はいいんだ、設定は…。
 
 
無駄なシーン多過ぎィィィィィィィ!!!!!!!!
 
 
博士の娘、そんなに必要あった!?
純粋無垢で出生についても多くを語られてないキャラ。
重要だと思うやないかぁぁぁぁぁ!!!!
 
正直、実際は博士じゃなく娘の思念体が正体だと思ってたわ。
 
でも、艦長と一緒にただ死にゆく父を見つめるだけ。
お前!
最初のキスシーンも含め!!
作品上!
何の存在価値があるんや!!!
 
その星には謎の文明がありました。
思念を実体化する力を開発したがゆえに滅びました。
その力を発見した地球人の博士がいました。
その技術を利用してしまったため、同じ災厄が訪れました。
 
筋書きはこれや!
この作品のエッセンスは全部これや!
ラブストーリーなんて!
必要か!?必要だと思ってんのか!?
 
もうね、
いい設定書けたならさ、
 
う~ん、このストーリーだと女のコが出てこないなぁ。
うん!本筋に関係ないけど可愛い女のコ出して、
本筋に関係ないけどイケメンと恋愛させちゃお★
 
みたいなの!
マジでそろそろよせ!!
 
テーマはな!
必要な分だけギュっと詰まってるからこそ、
全力で胸を打ちに来るんや!!
 
関係ない要素でびっちゃびちゃに薄めたやつ、
そんなもんが人に響くわけなかろうがぁぁぁぁぁ!!!!
 
 
バーボン出させた船員もそう!
あのくだり、本編に必要だったか!?
 
 
内容としては本格SFで絶対面白いやつなのに、
余計な要素でうっっっすうすに薄めたの、
マジでもったいないんだよなぁ。
 
あんなエピソードいくつも入れるくらいだったら、
その尺使って、設定のわかりにくさをかみ砕くようなエピソード入れたほうが、
よっぽど受け容れられたと思うんだよなぁ。



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film0208: ビルマの竪琴 (1956)

April 29 2020 12:08

ビルマの竪琴
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.75
国内映画レビューサイト偏差値:3.62
海外映画レビューサイト偏差値:4.02
だい評点:★
日本
1956年1月21日公開
監督:市川崑
出演:安井昌二、三國連太郎 etc
製作・配給:日活
◎ヴェネツィア映画祭サンジョルジョ賞
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
1945年7月、ビルマでの日本軍の戦局は次第に悪くなり、井上隊長率いる部隊はジャングルを抜けてタイへ抜けようと行軍を続けていた。疲労は蓄積していたが、音楽学校出身の隊長の合唱指導を受けていた隊員らは、水島上等兵の竪琴での伴奏に合わせて歌い、何とか士気を保っていたのであった…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
ざっくり言うと、
打ち捨てられたたくさんの戦死体を目にして仏教に帰依する話。
なんだけども。
 
 
構ってちゃんすぎやろ!!!!!
 
 
もうな、
ビルマに残って死者を弔うって決めたんなら!
部隊には戻らないって決めたんなら!
 
そもそも一言くらい元の仲間に伝えてもええやろ!!!!!
 
もし心が動くからどうしても会いたくないってんなら、
だったら潔く姿消せや!!!!!
 
 
それを何だ!
合唱に合わせて近くで竪琴弾いてみたり、
部隊の合唱見に行ってみたり、
 
お前、自分の存在アピールしすぎや!!!!
 
ぼく、ここにいるよ、チラッチラッ
みたいなの透け透けなんや!!
下手か!
コミュ障か!
好きな子の気を引きたいあれか!
 
 
女々しいんじゃ!!!!!
 
 
隊長も隊長!
お前の仕事は今生き残ってる部下たちを一人も脱落させないことだろ!
「みずしまぁ~、一緒に日本に帰ろぉぉ~~~」
って夜な夜なインコに語りかけるとか、
 
ストーカーか!
振られたのにずっと引きずるみっともない男か!
 
副隊長みたいなやつに「女々しいことはおやめ下さい!」
って喝破されとるやないか!
部下に女々しい言われて恥ずかしくないんか!!!!
 
 
女々しいリスカブスと、
女々しいストーカーの、
めんどくさい駆け引き物語★
 
そんなもん面白いわけあるか!!!!!
 
 
あおいさんとかから「ミャンマーいいよ!ミャンマー行こ!」
って言われたけど予算と休みの関係で行けなかったので、
パゴダのある風景を映像で見れたのは最の高。
しかも70年近く前のシュエダゴン・パゴダでしょ?
 
もはや映像凶器じゃん。
 
そういうとこは死ぬほど釘付けで観れた。
資料映像かよ。



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film0207: THE LAST FRONTIER (1956)

April 29 2020 07:02

THE LAST FRONTIER
邦題「シャロン砦」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.19
国内映画レビューサイト偏差値:3.24
海外映画レビューサイト偏差値:3.10
だい評点:★★
USA
1955年12月7日公開
監督:アンソニー・マン
出演:ビクター・マチュア、ガイ・マディソン etc
製作・配給:コロンビア
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
狩猟をしながら山で暮らすジェド、彼の父親代わりのガス、先住民出身のマンゴの3人は、ある日、毛皮を売りに町へ行く途中、先住民に襲われる。マンゴが通訳をすると、銃と馬と毛皮をよこせと言う。それらを差し出して一命はとりとめるが、今度川を越えると殺すと警告される。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
まあよくある、
功を焦る無能な上官の下で、それに反発する部下が軍紀違反に問われる話。
なわけだけども、
 
主人公が野蛮すぎて共感できぬぁい!!!!!
 
酔っ払って無茶苦茶する!
勝手に人の家に入り込む!
上官の妻を無理矢理奪おうとする!
挙げ句の果てには素直に自分を受け入れない上官の妻を殴る!
 
行動原理には理解できるとこもあるけど、
あるけどさ…
 
あの酔い方だけはダメだろ!!
 
結果、
いくらどんな行動をして、
いくら何を言っても響かないんだよなあ。
 
 
むしろその板挟みに遭うリオーダン大尉が有能でいい人過ぎて泣く。
現場を知らないララミー砦の将軍にまで悩まされて大変すぎだろ!
 
 
テーマ的には、
「文明化」を軸に猟師という半未開人が文明に馴化していく様、
ってのを描いてるとは思うんだけど、
 
全部中途半端!!
 
娯楽作としては起伏があってそれなりに楽しめるけど、
残るものは無いよなぁ。
 
最後にジェドを軍曹に登用するのも含めて、
リオーダン大尉の人間性がいちばんの見所だと思うわ。



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film0206: INVASION OF THE BODY SNATCHERS (1956)

April 28 2020 12:01

INVASION OF THE BODY SNATCHERS
邦題「ボディ・スナッチャー 恐怖の街」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.58
国内映画レビューサイト偏差値:3.47
海外映画レビューサイト偏差値:3.79
だい評点:★★★★
USA
1956年2月5日公開
監督:ドン・シーゲル
出演:ケビン・マッカーシー、ダナ・ウィンター etc
製作:ウォルター・ウェンジャー・プロダクション
配給:アリード・アーティスツ
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
カリフォルニアの小さな町で、見かけは変わらないのに別人になってしまったという報告が相次ぐ。町に戻った医師・マイルズは、宇宙から飛来した植物生命体が、人間そっくりのクローンをつくりあげ、寝ている間に入れ代わってしまうことを突き止め、恋人ベッキーと脱出しようとするが…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
普通にめっちゃ面白かった!
★4つにしたけど、もっと詳しく言うと4.4くらい。
すごくない?
 
最初から中盤までのひたすら漂う不穏さと恐怖。
状況的に、たぶん偽物に乗っ取られてる事案が出てきてるのはわかるけど、
会話する人の誰がもう乗っ取られてるのか全くわからないから、
いつ寝首をかかれるのかもわからない感じが、
 
マジこえぇぇぇぇぇ!
 
ってなって一瞬も目が離せないのすごい。
精神科医も、警官も、友人も誰一人信用できないからな。
 
ベネルはわりと終盤まで誰かかれか信用してたけど、
何故信用できるのか意味不明すぎた。
○○は信用できる!
とか、普通に考えてそんなわけないやろ!!
 
 
あと、レビューとかでよく指摘されてるけど、
複製育つ課程で、
だんだん顔似てきたり、指紋できたり、
複製が本物に成り代わるわけだよね?
 
ベッキーだけ何故本物が心だけ乗っ取られた??
 
そのへんのおかしい設定だけちょっと詰め甘いなぁ。。
って感じ。
最後の盛り上がりに向けての中でそこだけ気になって集中できなかったわ。。
 
 
最後、
実はもう他都市の警察も乗っ取られていて…
っていうオチかと思ったけど、
きちんと希望があって良かった!
あれでそんなオチだったら観た後どよーんとしかしない。
 
ただ、
当時の技術の問題もあるけど、
あれサヤっていうよりもナッツとかにしか見えないんだよなぁ。
硬そうな感じしかないじゃん!



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film0205: REBEL WITHOUT A CAUSE (1955)

April 28 2020 11:38

REBEL WITHOUT A CAUSE
邦題「理由なき反抗」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.47
国内映画レビューサイト偏差値:3.31
海外映画レビューサイト偏差値:3.79
だい評点:★★★
USA
1955年10月26日公開
監督:ニコラス・レイ
出演:ジェームズ・ディーン、サル・ミネオ etc
製作・配給:ワーナー・ブラザーズ
◎ゴールデングローブ新人女優賞
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
酔っ払って路上に寝ていたところを補導された17歳のジム。警察署では父への反抗で家出していた少女ジュディ、子犬を銃で撃ったジョンらが同じように補導されており、事情聴取を待つジムのもとへは両親と祖母が駆けつけてきたが…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
タイトルは超絶有名な「理由なき反抗」
若者が理由なく感情を持て余して爆発するようなやつかと思ってたら。
 
普通に理由ある反抗だった!!!!
 
むしろ反抗して当然なやつだったわ!
 
理由のない感情の爆発とか、
俺そういうタイプじゃないから共感できないやつだよなぁ。
と思ってたら、
 
共感しかないやつだった!!!!
 
これをwithout causeっていうのは、
大人の観点でしかない気がするわ。
俺はこの年齢で心が子供だから、
causeがはっきりわかんだね。
あー、そうなんだね、チョイナチョイナ。
 
 
っていうか、むしろ俺のほうがよっぽど爆発するわ。
あんな喧嘩売られたら、全く躊躇せずナイフで刺すし、
余計なこと言うことなく親父殴るし、
不良が襲ってきたら躊躇なく全員撃つわ。
 
さすがにあんな親父の下で暮らしたくないからな。
むしろある程度黙ってるだけジム偉いまである。
 
「めったにキレないけど、キレたら笑いながら人殺せるタイプ」
とかつて付き合った女性の何人かに言われたのはワタシです。
 
 
ってか、
ジュディの軽さヤバすぎでは?
昼、彼氏がジムをリンチする気満々なのを笑って見てる
夜、意気揚々とチキンレースの手伝いした結果、彼氏死ぬ
深夜、あぁジム、あなたしかいない、とか言ってベタベタ
 
節操なしかよ!!!!
 
こういう子に騙されてはいけない。
でも、あなたしかいないとか言われると騙されちゃうんですよねぇ。
男はちょろいものよ諸行無常。
 
 
「エデンの東」の時はディーンの何がすごいのかわからなかったけど、
とりあえず本作での顔芸は史上最強レベル。
顔筋やわらかすぎん??
もはや輪郭完全に変形するレベルで泣くのヤバい。
 
眉毛の角度90度くらい変わってるだろ!
 
泣いてる時に顔認証絶対突破できないやつ。
 
 
で、チキンレースのほうの事件、
めっちゃ有耶無耶になってるのでは?
あれだけ勇んで警察に相談にまで行ったのに、
結局どーすんだよ!



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film0204: 空の大怪獣 ラドン (1956)

April 27 2020 14:45

空の大怪獣 ラドン
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.33
国内映画レビューサイト偏差値:3.51
海外映画レビューサイト偏差値:2.99
だい評点:★★
日本
1956年12月26日公開
監督:本多猪四郎
出演:佐原健二、白川由美 etc
製作・配給:東宝
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
阿蘇の山間の炭鉱。炭鉱夫たちの交代の時間であったが、出発前に些細なことで由造と五郎が喧嘩をして、雰囲気の悪いまま交代の炭鉱夫たちは作業に出かけることとなった。しばらくして炭鉱内部から出水したと技師室に連絡が入り、技師の河村が炭鉱内に駆けつけるが、由造と五郎が行方不明になっているという…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
うーん、いろいろちょっとなぁ…って感じ。
 
いやね、スケールはでかい。
キングコングとかゴジラよりもでかい。
 
そりゃそうだろ、
退治のために阿蘇山噴火させるんだぜ!!!
驚愕!
今だったらわりとプロ市民からクレームつきそう。
 
でもね、
阿蘇が噴火したらあんなレベルじゃ済まないと思いますよ…
 
 
スケールはでかいんだけど、
それ以外はツッコミ所満載すぎてやばい!
 
あのヤゴの化け物みたいなやつ、
キュイキュイいう音、どこから出てるのん!?
ってかそもそも、ストーリー上、あんなに引っ張る必要あった??
中盤まであいつに苦しめられてたから、
あれがラドンなのかと思ってたぜ…
 
街のセットが明らかすぎるくらいチープなジオラマ感!
上空を浮遊するラドン、ワイヤー見えてるぞ!(隠す気ない)
めっちゃ不自然な森永ミルクキャラメルの広告塔アピール!
そして何よりも、
何で噴火してるとこでずっと上下動繰り返しとるん??
帰巣本能うんぬんじゃなく、普通逃げるだろ!!
 
 
むしろラドン出る前のヤゴ襲ってきてる時のほうが、
緊迫感もあって楽しめたという事実。
ラドンいらん子やん。
 
ヤゴの造形のキモさも含めて、寄ってこられたくない感がすごいからな。
 
 
ウルトラQ好きなので、
佐原健二が出てるだけで安定の特撮感出るわ。
回復が相当厳しい記憶喪失と診断されてるのに、
わりと簡単に治った(笑
 
この時代の邦画全体的にそうなんだけど、
台詞がめっちゃ聞き取りにくくて集中できないのはしゃーないのかね。
特に労働者役とか軽い訛りもあって聞きにくいんだよなぁ。



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film0203: TO CATCH A THIEF (1955)

April 27 2020 01:48

TO CATCH A THIEF
邦題「泥棒成金」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.32
国内映画レビューサイト偏差値:3.17
海外映画レビューサイト偏差値:3.62
だい評点:★★
USA
1955年8月2日公開
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ケイリー・グラント、グレイス・ケリー etc
製作・配給:パラマウント
◎アカデミー撮影賞
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
身軽に屋根を飛び歩く事から”キャット”と異名をとっていた宝石泥棒のジョン・ロビー。彼は、今はリヴィエラに別荘を持って悠々自適に堅気の生活を送っていた。そんな平穏な彼のもとに、”キャット”が再び活動を開始したというニュースが舞い込んできた。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
ヒッチ作品の悪いトコといいトコが両方綺麗に出た作品な気!
 
・いいトコ…常に捕まりそうで油断できないハラハラ感!味方だと思ってた奴が裏切り者なのが最後の最後で判明するプロット!
 
・悪いトコ…なんでいきなり恋に落ちとんねん!という段階踏まない御都合ロマンス!犯人が超簡単に自白!とりあえず腕力すごすぎ!
 
 
そして邦題!ダサい!
「成金」って何やねん。
ジョンがかつて泥棒稼業で財を成していい暮らししてるから、
ジョンのことを言ってる邦題なんだろうけど、
 
作品の内容にそこ全く関係ないやろ。。。。
 
こういう邦題付ける人って、
最初の5分しか観てないんじゃないか説さえ提唱できるわ。
 
 
ストーリーは特にこれといった特筆点はないけど、
だいたいの場合「めっちゃすごい冤罪から逃げながら真犯人を探す」
がヒッチによくあるやつだけど、
「冤罪が上塗りされ続けるのを防ぐ」っていうのはちょっとだけ新しい。
ちょっとだけだけど。
あと、保険屋が最大の協力者ってのは珍しくてすき。
 
盗品が出ない以上、
「手口が同じ」だけで逮捕できないんだから、
そもそも初動の段階で逃げんなよ!!
 
しか無かったのが、
最初からいまいち感情移入できなかった最大の原因。
なぜ逃げた?
 
 
ダニエル役の女のコ、
誰かに似てるのずっと思い出せなかったんだけど、
これ書きながらようやくわかったわ。
あれだ、
女子プロの里村芽衣子だわ。
 
やっぱりあの顔は身体能力高いのか。。



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film0202: THE SEVEN YEAR ITCH (1955)

April 25 2020 00:23

THE SEVEN YEAR ITCH
邦題「七年目の浮気」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.32
国内映画レビューサイト偏差値:3.26
海外映画レビューサイト偏差値:3.44
だい評点:★★
USA
1955年6月1日公開
監督:ビリー・ワイルダー
出演:トム・イーウェル、マリリン・モンロー etc
製作:チャールズ・K・フェルドマン・グループ
配給:20thセンチュリーFOX
◎ゴールデングローブ主演男優賞
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
マンハッタンの小さな出版社で働くリチャードは常人離れした想像力の持ち主で、その想像力を活かした過激な売り文句とカバーデザインで退屈な古典さえも売り上げを伸ばしてしまう敏腕編集者だ。マンハッタンでは妻子を休暇に送り出した夫たちが女性を追いかけ始める中、彼は浮つく気持ちをなんとか自制していたが…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
超有名な作品だから、観るまでは全く気にもかけてなかったんだけど、
観てみると、邦題にどうしてもわずかな違和感がある!
 
Itchってとこが大事なんだと思うんだけどなぁ。
リチャードの、
「自制しながらもついつい芽生える邪な感情」
っていう微妙な感じが肝なわけでしょ。
 
なんか、あれを「浮気」って断じちゃうのは違う気がする!
 
もちろん、
そもそも邪な感情を持つ時点でダメではあるんですけどね。。。
 
 
ストーリー自体は別にどうでもいいやつ!
有名な、スカートがぶわぁぁぁぁってなるシーン、
あぁ!この映画か!って思ったけど、
偶然なっちゃうのかと思ったら、意図的だった!
 
っていうか、
歯磨き粉の効果がどーのこーの言って、
簡単にキスしちゃダメでしょ。。。
なんかその辺の軽さが俺には合わなかったな。
 
リチャードの妄想力の強さゆえに、
いろいろ最悪の事態を想像して自制する、
っていう設定は良かった。
現代だったら妄想族って言われるやつ。
そう言えば、ヒップホップグループの妄走族ってどこ行ったんだろ。
 
 
でもね、
最強にキャラ立ってたのが、主人公でもマリリン・モンローでもなく、
どう見ても絶妙なキモさの髭の管理人なんだよなぁ。
 
どっかで見たことあるよね、
と思って調べたら、
第十七捕虜収容所のアニマルだった!
 
めちゃめちゃいい役者なのに、
Wikiで調べたら日本語版では同姓同名のプロレスラーの項に飛ばされたわ。
かなしい。



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film0201: THE NIGHT OF THE HUNTER (1955)

April 24 2020 16:11

THE NIGHT OF THE HUNTER
邦題「狩人の夜」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.82
国内映画レビューサイト偏差値:3.74
海外映画レビューサイト偏差値:3.96
だい評点:★★
USA
1955年7月26日公開
監督:チャールズ・ロートン
出演:ロバート・ミッチャム、ビリー・チャピン etc
製作:ポール・グレゴリー・プロダクション
配給:ユナイテッド・アーティスツ
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
自分を伝道師だと思い込んだまま、未亡人を殺しながら盗んだ車で旅を続けるハリー。ある夜、ダンスショーを観劇中に、盗難車を見つけられて逮捕され、禁錮30日の判決が下る。同じ頃、ジョンとパールの兄妹が庭で遊んでいるところに父が警察に追われながら帰宅し、銀行強盗で得た1万ドルを隠し始める…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
戦慄のサイコ。
ロバート・ミッチャム演じるハリーがサイコすぎる映画、
って見られがちだけど、
これ、映像の撮り方とか脚本とかも含め、
どう見ても監督のチャールズ・ロートンがサイコみあるよなぁ。
 
サイコみのない人が頭で作れるサイコ感じゃないんだよなぁ。
 
と考えてみると余計に怖いわ。。
 
 
でもね、何なんだろう。
ストーリー自体は悪くないんだけど、
パールとかルビーとか、頭悪すぎじゃね?
 
パールくらいの年の女のコってさ、
もうちょっと利口じゃない?
俺も昔音楽教室で働いてた時に、これくらい年頃の子たちたくさん見てきたし、
身近でも姪とか、マサーコの娘のりょーこちゃんとか、
みんなむしろ小狡くて警戒心強いよ?
 
パールみたいな、
「腕へし折るぞ」まで言われても疑わないとか、
こんな白痴みたいな子供じゃないんだけどなぁ。
 
「禁じられた遊び」とか「バニー・レーク」とかもそうだし、
この時代の映画の子供の描き方って、
頭悪すぎてやばいレベルだと思うんだけど、
当時はこんな感じだったん??
 
これがあるから、子供が出てくる映画って苦手なんだよなぁ。
 
でも当時の映画でも、
「疑惑の影」の妹とか、「わが谷は緑なりき」の主人公とか、
きちんとした子もいるから、
やっぱ監督の描き方の問題ではあるんだろうな。
 
 
だからこの作品も、
観てる間ずっと、怖いとかいう以上に、
パール頭悪くてイライラしかねぇぇぇぇぇ!!!!!
っていうのがモヤモヤする。
 
母親も近所も頭おかしいし、
船小屋の親父も頭悪すぎやろ!
「通報したら疑われる…」って、
いつも湖にいるのに、通報しないで後で見つかるほうがよっぽど容疑深まるだろ!!
 
 
ジョン以外にマトモな頭持ってる人がいないから、
ずっとただイライラし続けた中、
スプーンおばさんが出てきたのが観てるほうにとっても救い。
 
ってかジョンも、
ハリーが母殺しの容疑で逮捕された時に、
お金あげるから~、って、
お前、あの状況で母殺されてないと思ってたんか!?
だったらどこ行ってると思ってたんや!?
 
 
そんなわけで、
終盤までひたすらイライラしっぱなしの映画。
映画に求めてるのってイライラじゃないんだよなぁ。
 
 
母親役のひと、どこかで見たような、
と思って調べたら、「陽のあたる場所」の人か!
あのちょうどいいブス感、
田舎の純朴な娘役がハマりすぎててすごい。



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film0200: LES DIABOLIQUES (1955)

April 24 2020 10:40

LES DIABOLIQUES
邦題「悪魔のような女」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.88
国内映画レビューサイト偏差値:3.83
海外映画レビューサイト偏差値:3.96
だい評点:★★
フランス
1955年1月29日公開
監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
出演:シモーヌ・シニョレ、ヴェラ・クルーゾー etc
製作:フィルムソノール
配給:シネディス
◎ルイ・デリュック賞
◎エドガー・アラン・ポー外国作品賞
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
パリ近郊の私立寄宿学校デュラサール学園。Cクラスを受け持つ校長の愛人ニコルは翌日からの3連休を持ち家のある近くの町に帰る予定を立てていた。彼女は今朝校長に暴力を振るわれ怪我をしたのだが、Dクラスを受け持つ校長の妻クリスティーナとそのことで口論を始め…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
サスペンス映画のベスト本とかみたいなやつでよく名前の挙げられる作品なので、
めっちゃ期待して観たんですよぉ。
めっっちゃっちゃRomancin’気分ちゃちゃ。
ところがね…
 
クリスティーナ!
UZAI! UZAI! UZAI!
 
やると決めたなら最後までやれ!
中途半端なトコでヘタレたら事態悪化させるのわかるだろ!
あと、死体発見されないのなんて放っとけ!
っていうか本気で発見させたいならまず警察に通報せえ!
 
結果的にね、
クリスティーナの頭が悪すぎて、
イライラしっぱなし。
 
ストーリー的にはさ、
クリスティーナに感情移入しないと話面白くならないのに、
バカすぎて感情移入できないから、
終盤のストーリー展開も、
ああ、そうよね…
って感想しか抱けなかったわ。
 
 
っていうか、クリスティーナがこの体たらくだと、
死体発見されずに心臓の違和感出始めたトコで、
ああ、そういう筋書きか…
ってなっちゃうよね。
これでクリスティーナが心臓弱いけど切れ者、
とかって設定だったらもっと違う結末想像してたかもだけど、
あの様子じゃこれにしかならん。
 
 
そして何よりもニコール。
彼女の悪女っぷりに戦慄する映画っていう位置付けだと思うんだけど、
その後のファム・ファタールものとかで、
もっとヤバいレベルの悪女たくさんいるから、むしろ優しいレベル。
 
でもね、
最初のシーンからずっと、
“ミスター女子プロレス”神取忍にしか見えんのですよ!
 
そのせいで、死体を運ぶシーンも、
お前なら軽々行けるやろ…
とかつい思っちゃう!
 
もしミニョレ女史が当時美人扱いされてたんだとしたら(知らんけど)、
神取は生まれてくる時代も場所も間違ったわ…



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