カテゴリーアーカイブ: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0145: ビンゴ (2012)

November 27 2019 12:28

ビンゴ
 
映画レビューサイト総合偏差値:2.42
国内映画レビューサイト偏差値:2.18
海外映画レビューサイト偏差値:2.91
だい評点:★
日本
2012年9月22日公開
監督:福田陽平
出演:清水一希、松井咲子 etc
配給:ジョリー・ロジャー
 
【ネタバレが限りなく少ないあらすじ】
正哉は幼少期に受けた虐待の夢を見ていた。目が覚め、真弓という少女の写真を大事そうに握りしめる正哉に、入ってきた刑務官が告げる。「執行だ」と。刑務官に連行されて辿り着いた部屋には、同じような服装の人が椅子に座っていて…。
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
たぶんデスゲーム系ってもうすっかり飽和してきていて、あとはどんな意外性のある設定を思いつくか、って状況になってると思うのだけれど、その意味では奇想天外で面白い設定となっているのが本作。
ただ、アイディアが先走りすぎてディテールがガバガバなまま突っ走っちゃった感強め。もっと囚人同士の葛藤、投票者同士の葛藤、囚人と投票者間の葛藤、いろんなものを盛り込めたと思うんだよなー。中国人や欧米人のくだりなんて必要なくない?
そして、設定の特性上、役者の人数が多く必要なせいもあるかもだけど、とにかく役者全員が大根。集中力を完全に削がれるレベルで大根。ただでさえ主要キャストの演技が酷いのに、声のでかいモブたちがそれに輪をかけて酷いので、死と隣り合わせの場面でも緊張感皆無。デスゲーム系は極限状態にあるからこそ、演技って超重要なんですよねえ。
いろいろと酷い出来の中で、最後の強度の高いどんでん返しだけは見所充分。最後の10分くらいだけは目が離せなくて普通に面白かったわ。



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film0144: ジョーカーゲーム 脱出 (2013)

November 25 2019 11:53

ジョーカーゲーム 脱出
 
映画レビューサイト総合偏差値:2.50
国内映画レビューサイト偏差値:2.07
海外映画レビューサイト偏差値:3.37
だい評点:★
日本
2013年8月17日公開
監督:芦塚慎太郎
出演:鈴木裕乃、松野莉奈 etc
制作:スタジオブルー
配給:AMGエンタテインメント
 
【ネタバレが限りなく少ないあらすじ】
自分がババヌキに負けた理由を語る少女たち。
そのうちの一人・大野真希は、自分が矯正施設に収容されたことで会えなくなってしまった妹との思い出を夢で見ていた。目が覚めてまた矯正施設での一日が始まる…。
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
前作の続編で、作中で語られていた大野香奈の姉を主人公にした矯正施設でのデスゲーム。
敗北が直接死に繋がるため、前作よりも描写がグロいのがきつい。
一部レビューでは、前作よりもストーリーに必然性があるようなことを書いてる人もいるけど、むしろ逆な気がするけどなー。
前作は、「世間の戦いに勝ち抜けない敗北者→矯正施設に送って鍛錬させる」だからまだわかる。
今作は敗北=死って、国家権力で何人殺してんだよと。
失敗が死じゃないと緊張感が高まらないって仕掛けはわかるけど、でも逆に作り話感が強まっちゃって感情移入できないんだよなあ。
ただ、設定はともかく、終盤の畳みかけるような波瀾の展開は良かった。
誰が生き残るのかも、主人公以外は全くわからなくて、予定調和が少ないから最後まで楽しめたわ。
あと、前作と違って、愛名ミラ演じる林沙織1人だけしか可愛いコが1人もいないのがリアル感あって良かった(失礼な言い方)
前作は主人公以外は可愛いコが大半だったから、こんなクラスあるか~い!ってリアリティなかったからな…
ただ逆に、前作と違って演技が大根すぎてやばい。演技上手いなーと思った尾が愛名ミラ演じる林沙織1人だけだった。制作陣は何を考えてキャスティングしたのか問い詰めたくなるレベル。
終盤のストーリーの良さを演技力で全て台無しにしてる感があるのが返す返すも残念。



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film0143: ジョーカーゲーム (2012)

November 24 2019 00:19

ジョーカーゲーム
 
映画レビューサイト総合偏差値:2.18
国内映画レビューサイト偏差値:2.01
海外映画レビューサイト偏差値:2.50
だい評点:★★
日本
2012年12月22日公開
監督:渡邊貴文
出演:北原里英、高月彩良 etc
制作:スタジオブルー
配給:AMGエンタテインメント
 
【ネタバレが限りなく少ないあらすじ】
文科省から送られてきたトランプを並べながら職員会議を始める教員たち。
ついに平均学力が先進国で最下位になってしまった現状の対策として、4日間の合宿を始めるというものだったが…。
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
ありがちなC級デスゲームを片手間に観たくて観たけど、レビューの評価の低さのわりに楽しめた感。
デスゲーム系って、だいたい死ぬ順番わかっちゃうのが多いけど、この作品はそのへんが上手くマスキングされてて緊張感が最後まで途切れなかったのは高評価。
主要キャラの多くは個性もしっかりしてて、演技もそんなに悪くなかったし、デスゲーム系が嫌いじゃない人なら一応観といていいと思う。
ただ、どうしても低評価にならざるを得ない最大の点は、
主役のコが、キャラ立ちしてないうえに見た目も悪くて演技も大根。
けっこう致命的ですよねぇ。。
左から、主役のコ、助演のコ、3番目のコ。
いや、別に必ずしも美人を主役にしろってわけじゃないんだけど、
キャラ立ってなくて見た目良くないから、
主役だってのをそうとう終盤まで気付かないで観てたわ…
 
ちなみにいちばん可愛いコは、
脇だけどこのコ。
脇すぎて女優さんの名前がわからないので、知ってる方いたら教えて下さい。
一瞬映る時の表情の演技とか上手くてけっこうマジ評価。



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film0141: マダム・マーマレードの異常な謎 解答編 (2013)

November 08 2019 11:29

ナゾトキネマ マダム・マーマレードの異常な謎 解答編
 
映画レビューサイト総合偏差値:2.46
国内映画レビューサイト偏差値:2.46
海外映画レビューサイト偏差値:--
だい評点:★★★
日本
2013年11月22日公開
監督:中村義洋 etc
出演:川口春奈、高畑淳子 etc
製作:テレビ東京、SCRAP
配給:テレビ東京
 
【ネタバレが限りなく少ないあらすじ】
スポーツカーの運転席に座るマダム・バルサミコ。自慢の愛車の運転席を譲りたくないマダム・マーマレードは憤慨し、運転を交代させる。そうして二人は再び故・藤堂俊之介の屋敷へと向かうのだった…。
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
出題編で出された謎の解答編。
SCRAPのリアル脱出ゲームで言うところの、タイムアップ後の解説の時間にあたる部分。
出題編を観て、その後解答編も観に行った人ってどれくらいいるんだろうなぁ。
ストーリー的にはあくまでも解説が中心なのでどうということはないけど、
SCRAP公演の「果たして、これで本当に良かったんでしょうか?」
が、マダム・マーマレードの態度という明確な保留シグナルできちんとストーリー化されてるのは好感。
泣かせからのどんでん返しって、本来は逆じゃなきゃダメだろー、とは思うけどね。
謎の質も含めて★3つ。
ただ相変わらず演技がひどいのはどうしても気になるんだよなぁ。



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film0140: マダム・マーマレードの異常な謎 出題編 (2013)

November 07 2019 09:54

ナゾトキネマ マダム・マーマレードの異常な謎 出題編
 
映画レビューサイト総合偏差値:2.70
国内映画レビューサイト偏差値:2.70
海外映画レビューサイト偏差値:--
だい評点:★★
日本
2013年10月25日公開
監督:中村義洋 etc
出演:川口春奈、高畑淳子 etc
製作:テレビ東京、SCRAP
配給:テレビ東京
 
【ネタバレが限りなく少ないあらすじ】
森の中を走るスポーツカーに乗る二人の女性。助手席の中年女性が出す謎を、運転席の若い女性は一笑に付して回答を出すのだった。やがて車は大きな屋敷へと辿り着き、執事と思わしき男性が二人を出迎えた。「よくぞいらっしゃいました、マダム・マーマレード」と…。
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
いつもお世話になっております、リアル脱出ゲーム公演で有名なSCRAPの製作による作品。良くも悪くもSCRAPらしい仕上がりだなというのが印象。
当初はあの伝説のフジ深夜番組「Trap-TV」のような「どこにヒントがあるかわからない」複層的な謎解きかなーと思って構えたものの、きちんとヒントがあって、普通に観ていればまずは最初の穴埋めは誰でも辿り着ける程度の低難度。
ただ、そこからがSCRAPの真骨頂。一度映画を見終わって穴埋めで出てきたヒントを元に、もう一度映画を見直さなければいけないという鬼仕様。
一昔前の、そのまま館内に残れる映画館と違って、完全入替制の今となっては、そりゃあそのやり方だと世間的な評価は低くなるわな。
さらにSCRAPお得意のどんでん返しもあるので、正しい正解に辿り着くには最低3回の視聴が必要。これ映画館で見て解いた人いたら偉すぎるやつ。
ただ逆に言えば、DVD等で観る分にはちょうどいいので、個人的にはわりとじっくり楽しめて良かった。謎解き勢なら観て損はない。
ただ唯一難点があるとすれば、川口春奈の演技が大根すぎてやばいとこ。主演がこんなに演技下手だったら、観るほうも集中できねんだよ!
日本映画界の最大の課題だよなぁ。。



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film0136: 銀河鉄道999 (1979)

September 01 2019 13:46

銀河鉄道999
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.74
国内映画レビューサイト偏差値:3.81
海外映画レビューサイト偏差値:3.62
だい評点:★★★★
日本
1979年8月4日公開
監督:りんたろう
出演:野沢雅子、池田昌子 etc
製作:東映
配給:東映洋画
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
地球の廃墟と化した下町で暮らす星野鉄郎は、駅で機械人間が購入した宇宙を走行する超特急”999″のチケットを孤児仲間の協力で盗み出した。機械警察に追われ捕まってしまう鉄郎だったが、そこで母親とうり二つの女性と出会う。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
実は999は原作未読で、TVアニメも数話チラ見したことがあるくらいなので、
きちんとストーリー追うのは初めてという事実。
 
もちろん、
星野鉄郎が肉体を機械化して永遠の命を手に入れるためにアンドロメダに向かう。
という大まかな筋書きは知ってるけど、
それ以上の詳細知らないのよね。
 
 
という中で、
総集編的な劇場版だから仕方ないんだけど、
ストーリーの駆け足感やべぇぇぇぇぇ!!!!
 
星ほとんど寄ってないじゃん。。。
 
 
序盤、とにかくひたすら子供でしかない鉄郎やばい。
学習能力の奇跡的な無さが危うすぎてイライラする。
機械伯爵の名を出すとみんな怯えるのをあれだけ見てて、
それでも伯爵のお膝元のパブで堂々と訊くとか、
 
頭 沸 い て ん の か ?
 
俺、慎重さの無いキャラが生理的にダメなんだろうな。
トチローの死からようやく大人になった感出て共感できるようになったけど。
それまでは悶絶してたわ。
 
 
そして最初から最後までひたすらにうさんくさいメーテル!
知ってること何も言う気がないやつ!
鉄郎もキレていいレベルやぞ…
 
 
主人公がそんな2人だからいまいち感情移入できないのに比べ、
脇役たちの魅力が満載すぎ!!!
 
キャプテンハーロック、エメラルダス、トチロー、アンタレスの侠気。
クレア、ミューズの純粋な憂い。
 
もうこいつら主人公にして作品作ってよ!!
(ハーロックとエメラルダスはあるけど)
 
ドカベンとかキン肉マンに通ずる、脇役のキャラ立ちすぎ問題だな。
 
 
冒険譚だから、
ハラハラドキドキのスリルはもちろんあるわけだけど、
それ以上に、泣ける話がやばい!
特にトチロー母子の物語!泣ける!!!
 
「男の子だから仕方ないんだよ」
って、
仕方なくないよ!!!
 
「家を出る時に別れは済ませてきた」
って、
そんなこと言うなよ!会いに行けよ!!
 
お互いのことを最期まで想いながらも、
今生の別れをとっくに覚悟してる母子の悲しさ。
 
つらい!!!!!!!!!!
 
 
このくだりが良すぎたし、
それを駆け足で見るのも勿体ないからTVアニメ版をちゃんと観たい気持ちになってるんだけど、
劇場版の公開当時って、レンタルビデオとかも無い時代だし、
劇場版観て本編観たくなった人ってどう解消してたんだろ?
今は自由に観れる時代なのって、すごいよな。



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film0134: 突入せよ!「あさま山荘」事件 (2002)

August 20 2019 09:58

突入せよ!「あさま山荘」事件
 
映画レビューサイト総合偏差値:2.92
国内映画レビューサイト偏差値:2.95
海外映画レビューサイト偏差値:2.87
だい評点:★
日本
2002年5月11日公開
監督:原田眞人
出演:役所広司、宇崎竜童 etc
製作:アスミック・エース
配給:東映
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
1972年2月19日、長野県軽井沢町。過激派連合赤軍メンバー捜索のためパトカーで警戒中だった、長野県警察機動隊は複数人の真新しい足跡を見つける。足跡がさつき山荘に続いていることから、パトカーに木戸隊員を残し偵察に向かうが過激派の急襲を受けてしまう。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
安い!安いよ!!
 
いや、俺もあさま山荘事件にそんなに詳しいわけじゃないけど、
でも、人質取った過激派相手にして、
 
緊迫感なさすぎ!!!!!!!!
 
 
特に演出がひどい!
張り詰めたシーンで、秒刻みでアングル変えるのやめて!
視点が安定しないと悲壮感が出ないよ!!
ここぞというシーンでBGMかけるのやめて!
BGMあると緊張感が全く出ないよ!!
 
このへんって、現代映画のいちばんの問題だよなぁ。
何でもかんでも派手にしようとするよね。
主観で緊張感を出すなら、ベタカメラの地音がいちばんなんだけど、
変にBGMつけるからどうしても安っぽくなる。
何なんだろね、この風潮。
 
ドキュメンタリーとか、その時、歴史が動いたなら、
あくまでも「事実」を客観的に見るだけだからいいけど、
映画をストーリーで観てる以上、
主観的な緊張感とか悲壮感は必要では?
 
正直、ストーリー以前にもうさ、
この演出だけで★1つしか絶対にムリ。
 
 
で、
どこまでフィクションでどこまで事実に基づく部分かわからないけど、
人間ドラマをメインにし過ぎて、
あさま山荘での攻防戦がおまけになっちゃってるんだよなぁ。
 
覚悟を持ってやってる男のドラマを描きたかったとは思うんだけど、
それにしては中途半端なんだよなぁ。
追い詰められてる感も吹っ切ってる感も出てない。
何か、信念とか哲学みたいなもの、
「俺は、これのために絶対にこうやってやり遂げるんだ!」
みたいな芯みたいなものが描けてないんだよな。
 
芯のない人間ドラマを中途半端にやって、
緊迫しているはずの攻防をBGMで盛り上げながら進めてさ、
そりゃぁ駄作にしかならんよ、そんなん。
 
 
なんでそうなるかってさ、
たぶん監督にこの作品に対する信念が無いんだと思うよ。
この作品でどうしてもこれを表現したいんだ!!!
っていうものが見えないもの。
見えた人、いる?
 
やってることが2時間サスペンスなんだよね。
むしろ娯楽に振り切ってる分、あっちのほうがマシ。
 
 
正直ね、
あの事件に実際に当たった機動隊の方々、
それぞれが死ぬ可能性が普通にある覚悟であの場にいたと思うんですよ。
彼らの世界では、
あんな雄々しい音楽も、哀しい音楽も無くて、
ただ銃声と男達の怒声だけが響き渡る中で死を予感していたはず。
 
それをきちんと表現してあげないと、
そうじゃないといけないと思うんだよなぁ。



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film0133: THE DAY THE EARTH STOOD STILL (1951)

August 17 2019 16:08

THE DAY THE EARTH STOOD STILL
邦題「地球の静止する日」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.52
国内映画レビューサイト偏差値:3.39
海外映画レビューサイト偏差値:3.78
だい評点:★★★★
 
USA
1951年9月18日公開
監督:ロバート・ワイズ
出演:マイケル・レニー、パトリシア・ニール etc
製作:ジュリアン・ブロースタイン
配給:FOX
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
地球上空60kmを時速6500kmで飛行する謎の物体が観測され、情報が軍部へもたらされた。インド、フランス、イギリスなど世界各地でこのニュースが報道され、アメリカ東海岸を通過すると観測されたある日、ついにワシントンの公園にUFOが着陸する。
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
SFの古典的名作として高名なだけあって、めっちゃ面白かった。
もちろん現代の観点から見れば、美術的な部分は荒削り以外の何者でもない(ゴートの膝部分の着ぐるみ感がすごい)が、先の読めないストーリー展開、示唆に富んだテーマ設定など、まさに大人向けのSFといった趣の腰の据わったいい作品。
結果的に地球に危機は訪れなかったものの、他人を攻撃する人のせいでみんなが危険に曝されるんですよねえ。



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film0132: TWELVE O’CLOCK HIGH (1949)

August 17 2019 12:08

TWELVE O’CLOCK HIGH
邦題「頭上の敵機」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.58
国内映画レビューサイト偏差値:3.48
海外映画レビューサイト偏差値:3.78
だい評点:★★
 
USA
1949年12月21日公開
監督:ヘンリー・キング
出演:グレゴリー・ペック、ディーン・ジャガー etc
製作:ダリル・F・ザナック
配給:FOX
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
弁護士のハーヴェイは、通りがかりの骨董品店のショーウィンドウに並ぶ陶器製のジョッキが目に入り、店に飛び込む。店主はもっといいものをと勧めるが、ハーヴェイはそれを大事に包んでもらい、製造地のアーチベリーへ列車で向かうのだった。
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
ヘンリー・キング監督作品を観るのは「海の征服者」に続いて2作目。
活劇を撮る人なんだな、という感じ。
ジョン・フォードの騎兵隊モノのようなとある部隊の1タームを描くもので、プロット的には「アパッチ砦」に似てる。
テーマ的には監督の思う軍人像というか男性像というかそういうものを表現したいんだろうけど、主人公も含め、「何のために軍隊にいるのか」という意思が全員希薄すぎて感情移入が難しい。
愛国心や、守りたいものや、そういう感情が作中で全く描かれていないため、人物の感情の動きに裏付けがなさ過ぎて理解がついて行かないのだ。
もしかすると当時の(もしかしたら現代でも)アメリカ人には理解できる何かがあるのかもしれないが、現代日本人にはいまいち動機の納得し難い作品のように思う。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0131: CHAMPION (1949)

August 17 2019 01:50

CHAMPION
邦題「チャンピオン」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.48
国内映画レビューサイト偏差値:3.43
海外映画レビューサイト偏差値:3.60
だい評点:★★
 
USA
1949年4月9日公開
監督:マーク・ロブソン
出演:カーク・ダグラス、アーサー・ケネディ etc
製作:スタンリー・クレイマー
配給:ユナイテッド・アーティスツ
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
貨物車で強盗に遭う二人の男。強盗によって貨物車から落とされた二人は、当初の目的地であるカンザスシティへ向かおうとヒッチハイクを試みる。親切にも止まってくれた車を運転していたのは、その日カンザスシティで試合予定のボクサーだった。
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
腕っ節が強い以外どうしようもないダメな男の話。
主人公が性格的にクソすぎて胸糞悪い感情しか残らない。兄はいい人なんだけど、さっさと弟を見捨てるなりしてほしい。不満を抱きながらも中途半端にグズグズしてるのってどうなの。
女性陣もみんな貞操観念が希薄。この時代の映画ってみんなそういうとこあるけど、当時の女の人って何なの。
結論、共感できる人物が皆無。敢えて言うならライバル役のダンだけがまともな人。ただし存在感は薄い。



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