七大陸周遊記~第4章~ (1)北の国へと。

May 04 2005 23:16

(この文章は、2005年5月の日記を2019年5月16日に改題・改編・加筆したものです)
 
 
【2005年4月30日】
さぁ、今年も旅ですよー!
Drive my carってわけで、Around the world、いや、around the 北海道。
俺様がやって来たヤァ!ヤァ!ヤァ!(謎)
 
毎年夏前後に行ってたわけだけど、今年は夏にまとまった休みが取れなさそうなんで、GWに強行。
今回は社会人ということで財布にも少し余裕があるんで、
今までのように超ターボな旅ではなく、
あちこち見て回って、
ちゃんと食べるものも食べて、
優雅な旅をしようかと。
 
正直、今までは毎回、夏休みを外して、
しかも平日に行ってたんでスイスイだったけど、
初の行楽期旅行なんでちょい不安はあるものの、
キャリーバッグに着替えと愛用の枕(笑)を詰め込んで、9時、いざ出発~♪
 
 
とりあえずはまず行き慣れた道。
石狩街道で海まで出て、あとはずっと北上。
途中、俺の最愛のドライヴスポット、厚田の高台公園で海を見ながらマートで買ったざるラーメンを食す(笑)
 
ここからはひたすら北上北上。
浜益を過ぎ、増毛で国稀酒蔵に寄って甘酒をいただきます。
完全にそれだけのために寄ったやつ(笑)
昨年の春、サークルでドライヴに行ったときに甘酒が美味かったんですよね~。
今日は気温低いし風も強いしだから、甘酒で暖まろうというエクスキューズ!
何も買う気が無い客ですが、こうやって宣伝してるのでお許し下され…。
 
さらに北上して留萌到達。
今までこの道をこれより北に行ったことは無い。
サークルで来た時もここから東の方に抜けてったのよね。
この道を行けば、どうなる(略)。ドッキドキなの(純)
 
まあ、せっかく来たわけなので、
とりあえず留萌一の(たぶん)観光スポット・黄金岬に立ち寄る。
まぁ正直、特に絶景な岬では全くないな。
夕陽が映えると綺麗なのかもしれないけど、今日の天気だとちょっとね…。
下に降りてみたかったんだけど、あまりに寒いので断念。次へ行こう。
 
 
時刻はすでに12時近く。そろそろランチのことも考えねばならぬ。
っていうか、こっから先は食べるとしたら道の駅しかないなぁ。
どこで食べよう。
と思案しつつしばらく走って辿り着いたのは、道の駅「おびら鰊番屋」。
ここからの道の駅は初物。
あからさまに興奮してスタンプを押しに行くだい(笑)
ここで昼食をとってしまおうかと思い中の食堂を覗くものの、
正直、食べたいものが無かったんで、次へ行くことに。
にしん尽くしなので、にしん好きにはいいかもなんだけど。
 
なお、道の駅には重要文化財・旧花田家番屋が併設されてる(番屋に道の駅が併設されてるというほうが正しいかも)けども、
今日は道程も長いので、入らないで次行きます(笑)
暖かくなってからまた来るよ~。
 
 
さぁオロロンラインをさらに北上。
左手には天売・焼尻が見えております。
初めて見る天売焼尻。感動(涙)。
未知の風景にテンションが上がりつつ、苫前を過ぎ、羽幌へ。
さあいざ、道の駅「ほっと・はぼろ」へ!
国道から「道の駅は右折よん★」って標識に従って行ったものの、
あれ?道の駅が?ないよ?
ぐるぐる回ってみたものの、あるのはサンパレスみたいなでっかい温泉ホテルだけ。
おかしいな~?
と思って調査すると、温泉ホテルの裏手の奥のほうに建物発見!
でも駐車場がない。。。
道の駅なのに駐車場がないなんてこと、ある!?
と思い、敷地にあった案内板を見てみると、
その建物は道の駅ではなく野鳥センターとのこと(倒)
 
じゃぁ道の駅はどこにあんのよ。と思ったらさ、
さっきの温泉ホテルの中に道の駅があるんだってさ(再倒)
たしかに入口の前まで来たら道の駅って書いてるけどさ、、、
そんなもんわかるかーーーーい(殴)
 
なんせ温泉ホテルの中にスタンプがある。
みたいな感じなので、スタンプだけ押してさっさと退散。
野鳥センターと併設のバラ園へは、バラが満開になった頃にまた来る。きっと。
 
 
食べれるとこまだかな~、と思いつつ、さらに北上を続け、初山別突入。
天文台があるという噂を聞きつけ、元宇宙少年のだいは勇んで行くのじゃ。
 
こ・・・これは。。。
 
なんか旧時代感漂う天文台がありました(萎)
入口で茶色のスリッパに履き替えて下さいっていう。
なんか学校開放で行く、ちょい古い体育館の雰囲気。いやーん。
 
しかもさ!
外には超チープなUFOのベンチが(汗)
しかも1基だけ。
隣にある食堂も、かなりアレ(想像しろ)だったので、
ここでも昼食は諦めてそそくさと退散。
なおも北上を続けることとする。
 
 
左手には、天売・焼尻に代わって利尻富士が見え始め、
絶景を愛でながらフフフ~ンな気分でどらいびん。
2時を過ぎ、そろそろ食べねば、ホントに食べる場所がなくなってしまう。
という危機の中で、最後の砦・道の駅「富士見」に到着。
可愛いのか可愛くないのか微妙なマスコット・モモちんがお出迎え。
昔の学研の学習マンガによくいたようなタッチ。
 
この道の駅にはわりと人気のあるらしいレストラン「とんがり館」がある。
中はすごく上品な雰囲気。
売りは海鮮らしく、海鮮がそんなにお好みではないワタクシですが、背に腹は代えられぬ。
和風カレーを注文し、待つこと5分。さぁ食べるぞ~、おなか減った。
「!」
わ~、スパイシーさが微塵も無い、昔ながらの家庭のカレーみたいなやつ!
俺のあんまり得意じゃない味のやつだ!
あれですあれ、そば屋のカレーみたいな。
次来た時はラーメンにしよう…
 
 
とりあえず満腹になったところで次は道の駅「てしお」へ。
まあ、なんて言うかこれといって見所のない地味な道の駅なんですけども、
スタンプの絵柄のセンスがやばい。
まるで20年前のセンスの絵に「おーいしじみ」ですよ。
何だよ「おーい」。
とてもシュールで、一度見たら忘れられないスタンプ。
狙ってやってるんだとすれば超ハイセンスだが、たぶん狙ってない(決)
個人的には好きすぎて泣ける。
 
 
ひたすらオロロンラインを北上してきたけど、遂にここで迂回。
何故って、目的地は幌延。そう、トナカイ牧場ですねぇ。
昨年、本で見てからずっと行きたかったの。
 
内陸に切り込み、山道を走ることしばし。
全く何も無い景色の中に遂に出てきましたよ!憧れのやつ!
想像してたよりかなり小さい感じだけど、
ログハウス風の建物がいい雰囲気!北欧風!
中の券売機でチケットを購入~、いざ入場。
わー!トナカイだ!角がトナカイ!絵本とかで見たやつ!
お鼻が真っ赤じゃないのは何故…。
 
ここではね、店内で100円でエサを買って、トナカイにあげれるのよ!
さっそくエサの袋を開けると、その気配を感じて、
ものすごい数のトナカイがわさわさこっちに寄ってきた。怖いよー(泣)
それー、食えー!
と思い、足下に一掴み投げてやったところ、
「貴様!余が地べたに落ちた物なぞ食うと思っておるのか!たわけ!」
って感じで、一頭たりとも食べる気配がない。。
こんなノーブルな動物初めてだよ!
 
そこまで言われては(言われてないけど)仕方ない。
「へへー、どうぞお召し上がり下さいませ」と、
掌に乗せて、おそるおそるトナカイの口元に近づけてみる。
もう奪い合うかのようにトナカイたち、殺到。
狂ったように舌でベロンベロンに舐め回してくるんすよ。
もう、髄の髄までベロンベロン。
ベロンベロンのバー。
掌に乗せた分が無くなったら、
もっとよこせー!もっとよこせー!
って勢いで鼻息フンフン。
追加分を乗せたらまたベロンベロン。
いやーん、掌がヌルヌルして気持ち悪いよー(泣)
 
もうね、後ろから後ろからどんどん来るの。
牧場の人は一切エサをやってないんじゃないかと疑うレベル。
ヌルヌル地獄の中、なんとかエサ一袋分全部をトナカイの胃袋へ納めることに成功。
それすら足りないのか、エサが入ってた紙袋まで奪って食っちまいやした。
山羊だけじゃなくトナカイも紙食べんのか!
という新鮮な感動。よりも、
そこまで空腹なことがちょっと心配になったぞ。
 
エサも無事終えたし、
容赦なく寒風が吹き付けてきてもぅ耐えられない寒さなので、屋内に撤退。
この寒さの中でも他に客が3グループいるのがすごい。
 
中の土産物コーナーには、トナカイの肉が缶詰で売っております。
トナカイを可愛がった後にトナカイの肉を食べるのもいろいろ感じるものがあるが、まあそれも生物の理。
なお缶詰は味噌煮と大和煮だけ。
そのままの味の製品はいっさい無いってことは、きっと味にクセがあるんだろうなぁ。
 
それにしても考えると素晴らしい商業サイクルよね。
普通の食肉産業ってのは、育てるためのエサ代はコストなわけだけど、
トナカイ牧場の方式ではエサは観光客が買ってやってくれるわけだから、
エサ代がコストじゃなく収入になるわけよね。
もちろん毎日全頭にエサやるのに充分な入場者あるわけではないだろうから、
さすがに実際はコストのほうが多そうではあるけど、
少なからずエサ買ってくれる客もいるわけで、
それが全く無いトコと比べればコスト的には絶対いいに決まってるよね。
よくできとる。
 
 
そんなことを考えつつ、お次は豊富温泉へ。
ものの本によると、ここのお湯は原油が含まれていて、
肌にめちゃめちゃいいとか何とか。
原油が肌にいいって何だよ!と思ったけど、モール泉も突き詰めれば同じ理屈か。
豊富の温泉郷に入ると、町営の「ふれあいセンター」って施設の看板が出ていたので、そこに入ることに。
 
これはすごい。
浴室に充満する石油の匂い。
湯船に浮く黒い油。
こんな温泉初体験なのでめっちゃ新鮮。
でもね、肌触りは別にヌルヌルしてるとかではなくて、
肌当たりのさらっとした感じ。ふっしぎー。

1時間ほど入浴。
肌に効いてるかは実感ないけど、
きっと効いてるんだろう!(ぷらせぼ)
 
 

もぅ時間も時間だし、このまま目的地の稚内まで行くのがいいんだろうけど、
せっかくここまで来たのでどぅしても見たいサロベツ原野。
ということで、思い切って迂回してサロベツ原生花園へ。
 
しかし!
気候的に予想はしてたけど、まだ全然咲いてないのな。
まだ完全に冬の気温だからな…。
ただ、ここはけっこうスケールデカいから、ハイシーズンにまた来たいやつ。
 
 
んで、そのまま国道までとって返し、南下してパンケ沼へ。
 薄暗くなってきてさらに寒い中、湖岸まで行くと、わりと壮観。
なんか木道の感じが、春国岱とかあのあたりを思い出す。
何もない寂しい景色を眺めながらちょっとぼんやり休憩。
さらに南下しサロベツ原野のビジターセンターに行くが、
さすがに5時半とあればもう閉館してた。まぁ予想はしてた…。
すぐ裏には長沼があって木道もかなり続いてるようだけど、
こちらももちろん何も咲いていないので、ちょっと行ったとこで引き返します。
 
 
後はオロロンラインに戻ってひたすら北上。
途中、浜勇知園地にも寄ってみるけど、もちろん何もない。
やっぱ夏に来ないとダメかー!

そして18時半過ぎ。
ノシャップ岬到達~!!!!!!!!!
さすがにこの時間だし人っ子一人いませぬ。
わーい貸し切り。嬉しくねえ。
時計つきのモニュメントって珍しい。
イルカが「おいお前、こんな時間に何しに来てんだよ」
って時計を指してるように見える。ごめんよ。
 
 
さぁ、いよいよ初めての稚内市街。
下調べによると、喫茶「お天気屋」のリシリアンカレーが美味しそうだったので、近くのサツドラに車を置いて食べに行く。
昼もカレーだったとかそういうのは気にするものではない!
 
近所の学生や、ライダーもよく来る店な感じで、小綺麗ないい雰囲気の店。
リシリアンカレーは簡単に言うと、ドライカレー(笑)
盛り方が利尻富士をイメージしてるとかなんとか。
スパイスがしっかり利いてて、軽い酸味も食欲をそそる感じでマヂで美味かった。
マスターの話だと、サロマ方面は今日は雪が降ったらしいよ(死)
明日どうすんべ。。。
でもなんか明日は少し天気が回復するとのことだったので、それに望みを繋ぐ。てるてる坊主作らなきゃ!
 
 
今日の宿・全日空ホテルはさすがに全日空だけあって格調高い。
明日は実際に走ってみて時間次第でルート考えればいいから、
明日のことは特に何も考えず、寝ます。
少しでも暖かくなりますように。。
道北寒すぎんぜ!
 
 
今日の運転距離:約390km


Categories: 旅。

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