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七大陸周遊記~第1章~(2)オホーツクに消ゆ。

August 28 2003 21:56

(この文章は、2003年8月の日記を2015年4月2日に改題・改編・加筆したものです)
 
 
【2002年9月3日】
結局初めての帯広を堪能する間もなく、朝8時に出発。
憧れのあれやこれやが待っている。憧れじゃない帯広に構っている時間はないのだ(失礼)

音更町を抜けるとそこは大自然。
9月にもなるのにやたら暑い日。エアコンの風が好きではないので、自然の中だと存分に窓を開けて涼めるので幸せ。
足寄を抜けてすぐ、今日の第一の目的地・オンネトーへの脇道に折れる。
 
オンネトーはオホーツクに消ゆに出てくるスポットではないけど、ドライブマップとかを読んでて来てみたかったポイントの1つ。
なんてかさ、季節や時間によって七色に変化するらしいよ!
そんなロマンティックあげるよな場所、平成浪漫の旗手だい様ともあろう者が見過ごすはずがない。
 
オンネトーへ向かう小道は自然に溢れた田舎道で、快晴の下を窓全開にして気持ちのいい風を受けながら気分よく快走。
と、何かの物体が窓から車内に凄いスピードで飛び込んできて、運転中のだい様の胸元へ。
なんか葉っぱでも入ってきたかな?と思ってチラっと胸元を見ると。
 
デカい蜂ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!(涙)
 
ヘルプ!! I need somebody~♪
知ってるか、人間ホントにピンチな時は、ビートルズを歌ってる余裕がないんだぜ…
暴れて刺されたりなんかした日にゃあ、オンネトーすら拝めずに野垂れ死んじまうぜ。と考え、車を停めて冷静に(動作だけは)車外へ脱出。
しかし野郎は飛んでいこうとしないどころか、服の上で這い回っているので、このままではこいつの気まぐれ加減で
「ちょっと刺してみよーっと」
なんて軽い気持ちでKILL!KILL!される可能性すら。
ざけんなよ!こっちは遊びじゃねんだ!
 
もはや猶予は無い。
このまま黙って刺されるのも、立ち向かって反撃されるのも一緒や!
と覚悟を決めて、車内にあるロードマップでそっとはらう行動に出る。
 
えいやっ!
 
駄目だ、寸止めで風力を起こす程度ではこいつは微動だにしない!
とんでもねぇメンタルだぜ…
 
くそぅぅぅ、どりゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!
 
覚悟を決めて、ロードマップ(分厚い)を全力でぶち当てに行く!こうなったら殺るか殺られるかだ!
俺の殺意を全力で込めた一撃に奴もびびったのか、当たった瞬間についに俺の服からすごい勢いで離れる奴。
今だ!!!!
 
その瞬間を見逃さず、野生動物並みのスピードで車内に飛び込みドアを閉める俺。
奴はちくしょおぉぉぉぉ!とばかりに車の外を飛んでいるが、鉄の箱という鎧を纏った俺に死角はない。俺の、勝ちだ。
蜂に完勝した俺は、快晴のオンネトーへの道をエアコンをつけて意気揚々と飛ばすのであった。
 
そんな死地をくぐり抜けてついにオンネトーへ到着。
ほぼ全方位を木々に囲まれた姿はまさに秘湖と呼ぶに相応しい佇まい。
札幌っ子にとっては身近な湖といえば支笏湖や洞爺湖なわけだけども、
それらの湖が快晴がよく似合う「陽」の湖とすれば、
オンネトーは木漏れ日が似合う「月」の湖といったイメージ。
風にそよぐ木々の音だけを聞きながらのんびり眺めて時間を過ごしたい、そんな雰囲気でした。
なお今日の湖面は青緑っぽい色。
変わらないかなと思って30分くらいいたけど、さすがに変わらなかったわ(笑)
 
 
しばし走ると、標識に阿寒湖の文字が。
阿寒湖といえば、「オホーツクに消ゆ」で写真屋のおっさんが観光写真撮ってるあそこや…!

と思い阿寒湖付近を少し走ってみたものの、それっぽい駐車場が発見できず断念。
今度来る時にあの景色をちゃんと探してみよう。
 
 
13時過ぎ、弟子屈町に到達。
宿のチェックイン時間まで少しあるので、まずは摩周湖の展望台へ。
ついに…ついにオホーツクに消ゆの舞台へ…!
駐車場から坂を登って展望台に辿り着くと、

あったーーーーーーーー!!!!!!!
真ん中に小島の見えるあの景色や!!!!!!
双眼鏡は無いけど、でもあの景色や!!!!!
 
感動に打ち震える24歳男性。
しかも霧一つかかっていない快晴の摩周湖。
晴れ男すぎる!!

30分ほど感動に浸った後、摩周湖と弟子屈市街の中間くらいの大自然の中にあるペンション・風曜日にチェックイン。

まだ新しいのか、木の匂いがすごい!
完全バリアフリーがウリで、客室のドアも引き戸なのでなんか宿泊研修に来たみたいな感じ(笑)
 
チェックインを済ませてもまだまだ時間があるので、
もうこの際思い切って断トツ一番の行きたいスポット・トドワラまで行ってしまおう!
2時間半くらいかかりそうだけど、まあ何とかなるだろう。
 
もうね、トドワラだけはホントに特別なんですよねぇ。
「オホーツクに消ゆ」では、遂に連続殺人の真実に躙り寄ったかと思いきや、実は1件は無関係の事件でした、という重要な岐路となる場面。
あの!
景色を!
見たいんじゃ!

それほど思い入れのあるトドワラを見れる興奮で、100kmやそこらの道程など一瞬に感じるほどのアドレナリンMAX状態(やばい)
そんな状態で走ること約2時間。
国道272号線の何もない長い山道を抜けるとそこには。
 
おおおおぉぉぉぉ!海じゃ!オホーツク海じゃ!!!!
 
日本海側で生まれ育った男の、オホーツク海との初の邂逅。
別に変わらぬ海は海なんだけど、何がいちばん違うって、太陽の向きが違うから、何かすごく寂しい空気感!
なんかさ、
道の先にオホーツク海が見えた瞬間の感覚、
すごかったんだよね。
言葉にするの難しいんだけどさ、
あっ、これだ。
みたいな、なんか不思議なワクワクと感動。
あの瞬間の景色だけはさ、
生涯忘れることがないんだろうな、って思ってる。
 
そんな初めてのオホーツク海に感動しながら、さらに野付半島へと向かう。
地図を見た感覚だけだと、野付半島の根元まで来ちゃえば、先端まですぐ!みたいな感じなのに、実際にはけっこう長い。これぞ地図のマジック。
でも、途中からは右手にナラワラが見えてきたりもして、
おおおおおぉぉぉぉ、トドワラの仲間やーーーーー!
といちいち感動に打ち震えるだい。
そしてついに野付半島ネイチャーセンターに到着。
 
トドワラはどこじゃ?
と調べると、なんとトドワラはここから砂州のほうまで歩いて30分ほどかかるとのこと。
この日の野付は、数日前まで降り続いた雨から一転して快晴になった影響か、未曾有のレベルで蚊が大量発生していて、長時間野外を歩くのは危険だし、
もう陽も落ち始めていて、場合によっては戻ってくることが困難になる可能性があることから、憧れのトドワラは断念。泣く泣くネイチャーセンターから観光湯双眼鏡で眺めることに。くそー!来年また来てやる!
 
来た道を延々と戻り、弟子屈町内で夕食を済ませた後は宿でのんびり。
他の客が寝静まったであろう24時頃に館内を散策してみると、ロビーの近くに木製のおもちゃが。
わーー、輪投げ楽しそう~★
と思って輪投げやったら、バチぃぃぃン!!!!!!という凄い音が。
たぶん10人くらいは起こした。ごめんなさい。


[今日の運転距離:約360km]



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七大陸周遊記~第1章~ (1)サンセット浴びる黄金道路。

August 28 2003 18:50

(この文章は、2003年8月の日記を2015年4月2日に改題・改編・加筆したものです)
 
 
【2002年9月2日】
それまでは主に日帰り圏内に終始していた遠征圏を、
ついに拡大することを目指して道東へ向かうこととする。
 
もともと俺にとっては道東というのは特別な地であって。
 
何度も書いているとは思うが、
Dがもともと道内好き好きっ子になったのは、
子供の頃にプレーしたアドベンチャーゲーム「オホーツクに消ゆ」にドハマリしたからに他ならない。
ファミコン版と、リメイク98版合わせてたぶん100回はクリアした。

だから、
作中に出てきたシーンのことは今でもグラフィック付で頭の中に焼き付いている。
北浜、摩周湖、ウトロ、和琴温泉、トドワラ…
10歳やそこらでやったゲームの地に、
24歳になっても思いが消えないというのは、
つくづく執念深い男なのだな。
 
そんなわけで、
どこかへ行くとしたら、
まずは、
道東だ!
 
そうなるのは、
まあそれは自然なことなのだ。
 
 
というわけで。
地図を片手に、
青年は街を出るのだ。
 
浜省は、
「Road Mapも、書き込まれた予定表も破り捨てて俺と生きてみないか」
などと歌っているが、
残念ながら俺の生命線はロードマップである。
 
愛用の、150ページくらいある北海道道路地図。
伊能忠敬からわずか200年やそこらで、人類たるものはずいぶんと奥まで分け入ったものだ。
 
 
というわけで。
 
初日は襟裳岬を経由して帯広を目指す。
 
 
千歳を抜け、苫小牧からさあ日高路へ。
鵡川を抜けるとそこには…おおっ、海!
 
札幌っ子にとっては、海というのは特別な思いのあるものだ。
俺は前田育ちなので、札幌っ子の中でもまだ海に近いほうではあるけど、とはいえそれでも、年に何回も海を見る機会ってのもあるわけではなくて、海水浴やキャンプ、もしくは車でちょっと遠出、といった機会にしか海ってもんを目にすることはないから、
「お出かけの日」
のワクワク感を惹起させてくれる、ってぇもんである。
 
 
左手に山、右手に海。
日常生活では目にすることのないそんな道が延々と続く。
「おぉぉぉぉぉ!門別競馬場だ!!!!」
「ぐぉぉぉぉぉ!静内だぁぁ!!!!!」
5年ほど前まで競馬ヲタクだった俺の心を奮わせる景色が時折飛び込んできて飽きることがない。
そんな道をひたすらに、ただひたすらに、襟裳を目指す。
 
 
そして。
3時頃。
ずっと左手にあった山々が無くなり、
札幌よりも少し早くススキが生い茂る丘を走ること約15分。
 
「あの駐車場は!」
 
ついに襟裳着~~~~~~~~!!!!
 
 
少し時期を外れたからなのか、
それとも時間が少し遅いからなのか、
駐車場に停まっている車はたった4台。
売店も申し訳程度に1つ開いてるだけ。
そしてそんな駐車場にはかの森進一の「襟裳岬」が大音量で流れているというシュールな光景!
 
襟裳の春は、何もない春です。
 
 
大丈夫!秋も何もない模様!!!!!!
 
 
何ていうか、
積丹岬や神威岬と比べて、
華の無さというか、
この寂しい感じ、何なの!
 
そんな寂しい道を5分ほどテクテク歩き、ついに岬の突端へ。
うん、突端もやはり寂しい。
なんだか植生が硬い感じで寂しく見えるのかなぁ。
 
せっかくなので、
凛々しい(誤)男性を激写。
 

 
しかし時間も時間なので、こんな何もない所に長居は無用(暴論)。
襟裳岬を早々に出立し、
黄金道路を通って帯広へ。
 
詳しい話は知らないが、この道路を開削するのがめっちゃ大変で、
多くの人命と莫大な費用を費やして作られたから黄金道路と呼ばれてるとか何とか。
何かの本でそんな感じで読んだ。
 
左手はずっと急峻な崖みたくなってて、
なんつーかあれだな、漢中から蜀に入る時の蜀の桟道みたいなもんだな。
と、蜀漢政治史専攻のワタシは思うのであった。
学生の本分を忘れない偉さたるや!
 
そんなくねくねで覆道続きの狭い道で、あまりに遅いタンクローリーに引っかかり、ずっとノロノロ運転。
このままじゃ宿に到着でけん!!!!!
気は焦るものの、くねくねし続ける道はひたすら追い越し禁止だから抜くに抜けん。後ろの車ももう10分くらいイライラしてる感じだなー。
 
やがてある下りの山道で。
「ん!くねくねしてて追い越し禁止だけど、下りだから加速きくし、もしかしたらここで抜けるかな?」
と思った刹那、ずっとイライラしていた後ろの車が、
だい車のスリップストリームから車体を右へ持ち出し急加速、だい車とタンクローリーを一気に抜き去っていく!
 
こ、この抜き方は、往年のアイルトン・セナ(ゲルハルト・ベルガーも可)!!こやつ…できるっ!
 
よほどじれていたのか、タンクローリーを抜いた後もスピードを緩めることなく視界から消えていく一台の車。
悔しいが、俺の愛車ムーくんではこのタンクローリーを一気に抜かしきるだけの加速力がないっ…!
以前に、前の車を抜かそうとして抜かし切れずに対向車とトラブルになったことのある身として、泣く泣くここは自重。
仕方ない…長い直線が出てくるまでは、と思いながらくねくねの左カーブを曲がった瞬間だった!
 
さっきの車が脇道でパトカーに捕まってた…
 
危ない…ついて行ってたら俺が捕まるところだった…
 
 
そんなこんなでタンクローリーを追い越せる道に出るまでそうとうかかってしまい、大樹でトイレに寄った頃にはもう辺りは真っ暗。
くそー!少しだけでも何処か観光したかったのにー!
と思いつつひたすら帯広を目指し、20時過ぎ、ついに帯広到着。
 
こ、これが帯広かーーー!
 
っていう感動を味わいたかったけど、夜だし特に帯広らしい何かはなく。
いそいそと今夜の宿「みどりヶ丘温泉サウナビジネスホテル」に投宿。
温泉といえば聞こえがいいが、
なんていうか、
サウナ付の共用浴場がある、というだけだ。
そして壁が薄い。
隣室のTVの音もまる聞こえだ。
 
こういう所では、やることをやる時にも、声を押し殺させなければならない(何の話)
まぁ、ただ、部屋のしょぼいユニットバスのシャワーで済ませるよかは、
大規模でなくても、きちんとした浴場があるというのは、
旅の疲れを癒し、明日の体力を蓄えるという意味では大事なことだ。
 
明日はいよいよ、「オホーツクに消ゆ」の舞台へ。
ドッキドキするね!


[この日の運転距離:約380km]



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オホーツクの風に吹かれて。

October 03 2000 19:26

ロードマップを見てた。
野付半島に行きたい。道東の観光地としては、野付はそんなに有名なとこじゃないけど、自然の宝庫。昔から行きたい行きたいと思いつつも、いまだに果たせずにいる。来年こそ車で行って来るぞ!と密かな決意。



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東京遠征4日目・超詳細リポート

September 17 1999 23:55

◎9月16日(木)◎
 
どうやら、飛行機は問題なく飛ぶらしい。
朝、顎っちとともに出発。顎っちはそのままバイトへ。俺は空港へ。
浜松町でモノレールに乗り換え、坐ったとき、空港からこのモノレールに乗って東京に来たのが随分前のことのような気もするし、ついさっきのことのような気もした。
しばらくしてモノレールは動き出す。3日間の楽しい思い出を内包した街は、少しずつ、少しずつ背中の後ろで遠ざかってゆく。それが当たり前であることがとてももの悲しい。
 
空港ではAIR・DO機離陸までかなり時間が余ったので、とりあえずうろうろしてから昼食を摂る。食べ終わった後、ロビーの店で週刊ゴングを買う。週ゴンは木曜発売だが、北海道では土曜に書店に並ぶので、木曜にもう読めるというのは初めて。思わぬ新鮮な喜び(嬉)
早速坐って週ゴンを読んでいると、ようやく飛行機までのシャトルバスの時間。シャトルバスを降りてタラップまで歩く。この数歩は、今回の旅行の中で本州の地を踏む最後の数歩。
時間が来て、飛行機は滑走路を滑るように走る。フワッと宙に浮いて、斜めに角度を変えて旋回する。眼前にはさっきまで自分の立っていた風景が広がる。なんとも不思議な感じ。
東京-札幌間のフライトは約1時間。あっという間に自分は新千歳空港。快速エアポートに乗り、45分ほどで札幌駅へ。札幌駅はいつも利用している見慣れた駅。ここで繰り広げられるいつもと変わらない光景を見ると、急にたった2時間くらい前までのことが現実とは思えなくなってきた。桃源郷?胡蝶の夢? きっと浦島太郎はこんな気持ちだったのだろう。でも俺は玉手箱を持っちゃいない。それだけの差。
 
でも、家について荷物を開けたころにようやく実感が湧き、同時に淋しさもこみ上げてきた。絶対また行く。帰ってきたばかりだというのにはやくもそんな思いだった。
 
今回の東京遠征ではほんとにいろんな人にお世話になった。いろいろ案内してくれたうえにわざわざ泊めてくれたゆうき、顎っち。忙しい中二日も続けて相手してくれたジュンさん、たきょん。バイト前に遊んでくれたぷりんちゃん。横浜からわざわざ出てきてくれた鴨氏、のむまり。少しの時間だけだったけど、わざわざ出てきてくれたたきょん弟。今回の遠征ではホントにみんなによくしてもらって、すごく楽しい4日間だった。この4日間は、みんなの優しさ・暖かさでどれだけ助けてもらったことか。マヂで感謝(涙)。来年もまた行くと思うんで、そのときはまた遊んでもらおう。



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東京遠征3日目・超詳細リポート

September 17 1999 23:50

◎9月15日(水)◎
 
8時半。今日はゆうきが学校の用事で千葉行きなので、とりあえず一人で池袋へ出て朝食を摂る。荷物が重いのであまり動き回りたくなく、一番最初に見つけたマックに入店。
道路に面していて、朝陽の射す窓際の明るい席に座る。一昨日神保町で買った本を読みながらの優雅なぶれっくふぁ~すと。
9時40分。「そろそろ行ったほうがいいかな・・」そう考え店を出る。待ち合わせ場所は中目黒。
 
早起きのせいか、地下鉄の中で何度も眠りそうになる。少し早めに着いたので近くのゲーセンに入って少し遊んでからタキオンに電話をかける。駅まで迎えに来てもらうことに。
で、たきょんと、鴨氏が迎えに来てくれました。鴨氏は深夜~早朝にかけてチャットでもかなり会ってはいるのだが、その時間帯はほとんどワタクシ、ロムってる状態なので、あまり話したことはなかったのだが、なんとも江戸っ子風な感じのきっぷのいい若者でありました。
 
今日は祝日なので、試合はデーゲーム。開場ぎりぎりにドームに行ったのだが、それが甘かった(痛)
おそろしいばかりの人、人、人・・・。ダイエーのマジックははや一桁まで減り、祝日のデーゲームとあれば予想できたことなのだが、少々甘く見てました(泣)チケットは結局売り切れで、ダフ屋から買うはめに。
まあなんやかんやで入ったら入ったで超満員。一番後ろの通路で立ってる客までギッシリでまさに立錐の余地もない状態。だが、真ん中らへんで人数以上に席が占領されているところを見つけ、無理言ってあけてもらう。
さすがにこれだけの人数がいると幸雄ジャンプも片岡ファイヤーも大迫力。円山球場では味わえないビンビンくる臨場感に思わずトランス状態。得点が入ると、隣の席のおっちゃんと抱き合って喜んだりなど、ファイターズファンの連帯感を感じるホームグラウンドならではの最高の楽しさ。
試合は、ニエベスがまたまた特大ホームランを打つなどヒヤリとしたが、先発の新人・伊藤の好投で勝利!これでこそわざわざ東京まで遠征に来た甲斐があったというもの。しかし、この日一番感動したのは、勝ったことではなかった。
試合後に各選手の応援歌を応援団とともに歌っていた。これは勝った試合の後に必ずやることでべつだん珍しいことではない。「かっとばせ~!上田!」「かっとばせ~!金子!」全選手の応援が終わり、本来ここで終わるところなのだが、次に応援団長がとった音頭は、「絶対優勝ホークス!」
それを聞いて、まだ残っているファイターズファンは、レフトスタンドのホークス応援団に向かって声の限りに叫ぶ。「絶対優勝ホークス!」
ホークス応援団もそれを聞いて指揮をとる。「がんばれがんばれファイターズ!」
お互いのエール交換が何度か繰り返された後、解散となった。俺はこの出来事にものすごく感動を覚えた。これまで15年も野球を見てきたが、試合直後にお互いのチームのエール交換をするなんて初めてだ。チームは違えど、同じ野球を愛する者同士の連帯感はこんなにまで爽やかな感動を与えてくれるのだ。この日の試合の内容はいつか忘れるだろうが、この出来事だけは、野球を見ていく限り、一生忘れることはないだろうと思う。
 
試合後、軽い足取りで再びたきょんらと合流しに行く。駅までたきょんに迎えに来てもらって行ったゲーセンには、たきょんはもちろん、鴨氏、顎っち、ジュンさんと勢揃いだった。
だが、そのうち、店内にいた学生服の女の子が顎っちと話し出した。「????」聞いてみるとのむまりだった。絶対一般客だと思ったのに(死)だって、想像してたのとちょっと違ったし(まさかあんなに背が高いとは)。
でも、のむまりはのむまりで「中学生かと思った~」って言うし。21歳にもなって中学生に見られるとは不覚(倒)
ちなみに、のむまりはチャットやカキコのときよりもさらに元気で、すごくかわいい女の子でした♪
 
で、たきょんの弟(これがまたデカい!)を加えて7人で近くのデニーズに行った。なんせ札幌にはデニーズがないもんで、とっても新鮮。鴨の鴨による鴨のための(?)塩・砂糖混入事件などもあり、楽しいオフ会となった。いやあ、ホントに面白かった(満足)
 
解散後、今日はゆうきがいないんで、どうしようか路頭に迷う。とりあえずどっかカプセルホテルでも探そうと思ったが、顎っちが泊めてくれるというので、好意に甘えることとする。
顎っち宅では、天気予報が台風の接近を伝える。マズイ。明日飛行機は飛ぶのか?
で、いろいろと話しつつ、いつのまにか睡魔に襲われるのであった。



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東京遠征2日目・超詳細リポート

September 17 1999 23:45

◎9月14日(火)◎
 
8時過ぎ、起床。
身支度を済ませると、ゆうきに連れられてシャノワールなる喫茶店へ行く。ここのチリドッグは美味かった。俺はチリドッグに関しては一家言持っているが、非のうちどころのない出来だった。特に思ったのは、パンの質が良いこと。
ゆうきの大学に寄ってから、水道橋へ。待ち合わせ時間まではまだ30分ある。見たことのない相手を待つのも楽しいものだ。そう思いながら歩いていくと、待ち合わせ場所付近にゴツいあんちゃんが立っている。最初は別に気にもとめなかったのだが、気付くとゆうきと挨拶を交わしている。誰だ!
顎だった。
以前に見たことのある写真は、髭の印象があまりに強かったのでわからなかったのだった。
 
その後、相次いでプリンちゃんとたきょんも登場。全く会ったことのないとはいえ、やっぱりチャットでかなり話しているせいか、さほど違和感無く俺も溶け込む。浅草寺まで歩いて行ったり、いろいろ連れてってもらって大変感謝。夕方までそんなこんなでうろつく。
 
一時解散し、俺とゆうきと☆プリンセス☆嬢の3人で東京ドームへ。
初めて見る東京ドームは、デカい。その威圧感に気圧されるが、気を取り直してチケットを買い、グッズを買い、さて、球場に入るぞ。
まず手荷物検査。円山球場では手荷物検査がないので少し驚いた。そのものものしい雰囲気に、試合を控えて奮い立っていた心が少々萎えないでもないが、まあ、ライヴとかのときだって必ずあることだしと思い、すぐにまた奮い立つのであった。
そして外野席裏の通路から外野席スタンドへ入った瞬間に目に飛び込んできた痺れるような野球空間。鮮やかな緑の人工芝。嗚呼、これがドームだ。外界と切り離されたような別天地の雰囲気の中で観戦に没頭できる環境。全てが俺にとってカルチャーショックなドームとの初遭遇。
いつも円山では御一緒させていただいているぽんちゃんに挨拶したあと、はるばる札幌から持ち込んだ応援グッズをフル装備して観戦モード。
 
スタメン発表などを経ていよいよプレイボール。1回表をなんとか0点で切り抜けた後の裏の攻撃。先頭は石本。「かっとばせ、かっとばせ石本ぉー!」円山のときとは違うものすごい声援。大音声。やはりドームはモノが違う。
「アクセルぅ~全開ぃ~魅せろ快速だ石本♪」応援団のトランペットに合わせてみんなで石本の応援歌を歌う。この感覚がたまらない。
試合は、若田部の前に全然ヒットは打てない中、柳田の今シーズン初本塁打で1点を先制される苦しい展開。
そんな中で迎えたバッターはニエベス。なんか嫌な予感はした。ニエベスのフルスイング。ポーンと舞い上がった白球は外野席上部に座っていた俺の頭上の遙かに上を飛んでいった。「看板に当たる!」この軌跡で看板に当たると、跳ね返ってきたボールが俺のとこに落ちてくる(ひぃ)と思っていたところ、あれ?落ちてこない。どうやら看板のさらに上の部分に引っかかったようだ。嗚呼、今日の若田部の調子からすると、絶望的な追加点だったが、それはそれで納得できるほどすごい特大ホームランだった。
7回裏、この試合初のチャンス。打席には主砲・田中幸雄。この瞬間、我々ライトスタンドはものすごい盛り上がりを見せた。まるで今まで抑えられていたフラストレーションを一気に爆発させたようなすごい応援だった。「行け~よ幸雄、ホ~ムランっ!センターオーバーホ~ムラン♪」曲間の幸雄ジャンプもこれだけの大人数でやると大迫力。だが、この日ことごとくブレーキとなっていた幸雄の凡退で、この試合は完敗で終わるかに見えた。
だ~が~、野球は9回2死までわからない。0-4と4点のビハインドで迎えた9回裏。またもや大チャンス。「行~けよ~打てよ~篤史~、かっとば~せ~篤史~、ファ~イヤーファイヤ~篤史~、白球~飛~ばせ~篤史~♪ かっとばせ~片岡!」この回、ライトスタンドは完全に一つになった。メガホンを鳴らす音、足を踏みならす音、そして応援の声・・・
結局、抵抗も及ばなかった。1-4。完敗。身支度をしてドームを出たが、不思議と晴れ晴れした気持ちだった。せっかく来たのに負けた悔しさはもちろんある。でも、それ以上に7回と9回にファイターズファンみんなの心を一つになったあの瞬間の充足感で満ちていた。これも全てドームのなせる業。東京ドームはファンの心を全て受容するキャパシティを持った球場だった。
 
試合後、ゆうきと二人で秋葉原の駅へ。みんなで夕食会だ。基本的なことは顎っちとたきょんが万事セッティングしてくれている。
秋葉原駅で我々を出迎えてくれた顎っちとたきょんの後ろには背広姿の青年の姿が。
ジュンさんだ~~~~~!!!
以前にまい嬢から「ジュンさんはねぇ、チャットのまんまのヒト。」と聞いていたが、まさにその通り!もっと小柄な人だと思っていたので、思っていたより大きい人だったけど、それ以外は口調もなにもかもがチャットの時のジュンさんを連想させる人でした(笑)
で、5人で焼き肉を食べに。んまかった~♪その席上で、明日集まれそうなやつらを電話でオファー。俺のたっての希望でのむらまりを呼び出す。思えばこの時初めて話したわけだが、すごいパワーでした。若いなぁ(笑) その他にMASAも呼ぶが、都合つかず断念。
で、明日の再会を誓いつつ解散。そのあと、今日も好意に甘えて、ゆうき宅に泊めさせてもらうことに(激感謝)。今日も昨日と同じく布団にくるまって睡魔の降臨に身を委ねたのであった。



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東京遠征1日目・超詳細リポート。

September 17 1999 23:40

◎9月13日(月)◎
 
朝7時起床。
すぐ駅まで行って、新千歳空港行き「快速エアポート」に乗車。ゆらり揺られて新千歳空港へ。
 
空港のAIR-DOカウンターへと歩いている間、たかぶるばかりの我が心。
AIR-DOのカウンターではけっこう人が並んでいた。でも空席はちゃんとあるようだ。
「8000円になりまーす」チーン。体を削って貯めた8000円と引き替えに受け取る航空券。
1時間後には俺も空の上。嗚呼、セレスティアル。
とりあえず機内で食べるためにケンタッキーでチキンを買い、金属探知器を通過。
程なく搭乗時刻になったので、エスカレーターで下りてバス乗り場へ、エスカレーターを降りたところでANAとAIR-DOの乗り場が分岐している。後ろの二人連れはどうやらANA客らしい。「えあ・どおって何だ?」・・道民以外のAIR-DOの認知度は低いらしい。先々月は「宮尾すすむの日本の社長」でも取材されてたのに。
しかも「えあ・どお」って・・どう見ても「えあ・どぅー」だろ(倒)
 
混み合ったバスに乗り、AIR-DO機へ。
タラップを登る途中、ビートルズばりに手を振ったろうかと思ったが、やめた。意味ないから。
席はド真ん中。ひたすら緊張。
なんせ過去飛行機に乗ったのは高校の修学旅行の時のみ。あまりの緊張に堪えきれなくなり、読書に集中しようとする。
走り出した。総身にGがかかる。浮いた。ひぃ・・・思わず手足に力がこもる。安定するまではまるでジェットコースターのよう。ああぁぁぁーーー!ぎゃぁぁぁーーー!さすがに機内で絶叫するわけにはいかないので、心の中で絶叫する。
ピコーンピコーン。シートベルト着用サインが消える。ふぅ。震える手でシートベルトを外す。息は絶え絶え、目は虚ろ、その憔悴しきった表情を誰かが見たら、こいつヤバい!って思ったろうなぁ。
飛行中や着陸時、何度も機体が不安定になり、その度に卒倒寸前(死) だが、なんとか11時ちょい過ぎ頃に無事羽田空港に到着。飛行機から降りたその瞬間・・「暑い!!!!!!!!!!」なんだこの異常な暑さ~(泣) 立ってるだけで汗が滲む。
 
札幌で既にモノレール券を買っておいたので、一目散にモノレールへ。
初めて乗るモノレールにちょっと困惑。「なんやこれぇー!?カーブで斜めに傾くでぇー!」正直、落ちるんぢゃないかと不安でした(汗)
浜松町から乗り換えて東京駅へ。とりあえず昼食でもと思い、地下街へ。八重洲名店街とかいう所らしい。しかし流石に昼時。何処も混んでるのよ~(泣) で、何処で食べようか考えながら2~3周ほどして、結果、一番無難なマックに(死)
いつも通り、コーラS、ナゲット5P(マスタードソース)、ポテトMというメニューを頼む。で、食べながら、これから何をするかを思案。まず宿泊場所を確保しようといういまさら当たり前な行動に辿り着く。
そこで「みどりの窓口」へ行くが、今日は一番安いところで7900円だと言われて諦める。なんせ宿泊予算は一泊5000円以内(貧)
もういいや。夜になったら明日の待ち合わせ場所の近くのカプセルにでも泊まろうと考え、とりあえずウロウロすることにする。
 
適当に歩いてたら大手町駅に着いた。とりあえず営団地下鉄一日乗車券ってのを買い、動き回る準備は整う。荷物が重かったのでコインロッカーに入れておこうと思ったが、生憎全て使用中だった。
半蔵門線とかってのに乗って神保町へ。今度こそロッカーに荷物を入れ行動開始。道はよくわからないがとりあえず適当に歩いてたら古書街に着くだろうと思って気儘に歩く。雨が降ってきたがかまわず歩く。
予想通り古書街に出たので、手あたり次第入る。欲しい本はたくさんあったが、なんせできるだけ荷物を増やしたくないので、中公新書を一冊だけ買う。
もうこうなったら今日は観光したるわい。と思い、まず不忍池に行くことにする。なぜなら「キン肉マン」でアトランティスとロビンマスクが闘った場所だからである。
上野広小路で降り、公園へ。とりあえず東照宮も見ようと思い、行ったのだが、ちょうど閉まるとこだったので見れずじまい。泣く泣く不忍池へ。
途中、顎(番長)に電話して明日の待ち合わせ場所と時刻を聞く。水道橋に11時とのことなので、その付近で泊まろうと思っいながら歩いていたら、電話が鳴る。ゆうきだ。今日東京に戻ってきたらしい。池袋で会うことになる。
不忍池を横断し、湯島から大手町経由で神保町に行って荷物を出し、池袋へ。松屋で牛丼を食べ、その後に居酒屋へ飲みに行く。で、今夜は泊めてくれるというので好意に甘えることにする(感謝)
彼の部屋はきれいだった。それなりに整頓されていて、性格が出てる感じというか。そして俺は床で布団一枚にくるまって眠りにつくのであった。



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帰還。

August 18 1999 19:19

ただいま~♪
弓道部版・男女七人夏物語からたった今帰ってきました。めっちゃ楽しかったよぅ♪
やっぱり旅っていいわぁ(愛) 免許取ったらいろんなとこ行くぞ~! 一人で(枯)



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