カテゴリーアーカイブ: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0043: BOHEMIAN RHAPSODY (2018)

December 14 2018 16:51

BOHEMIAN RHAPSODY
邦題「ボヘミアン・ラプソディ」
 
映画レビューサイト総合偏差値:4.07
国内映画レビューサイト偏差値:4.13
海外映画レビューサイト偏差値:3.96
だい評点:★★★★
USA / UK
2018年10月23日公開
監督:ブライアン・シンガー
出演:ラミ・マレック、グウィリム・リー etc
製作:GKフィルムズ、ニュー・リージェンシー・ピクチャーズ etc
配給:20thセンチュリーFOX
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
1970年のロンドン。ルックスや複雑な出自に劣等感を抱くフレディ・マーキュリーは、ボーカルが脱退したというブライアン・メイとロジャー・テイラーのバンドに自分を売り込む。類いまれな歌声に心を奪われた二人は彼をバンドに迎え、さらにジョン・ディーコンも加わってクイーンとして活動する。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
完コピwwwwwwwww
 
フレディはまぁ、似てはいるんだけど、
フレディ特有のあのムンムン感はさすがに出し切れてないよなぁ、
とか、そんな中。
 
 
ブライアン・メイ似すぎだろwwwwwwww
 
 
観てる間、
あれ?ブライアン・メイは本人が出演してるの??
ってけっこうマジで思ってたわww
 
 
まぁ、ストーリーは正直、どうでもいいです(ひどい
伝記映画なんで、
今までクイーンのドキュメンタリーとかで観たことある流れを、
映画っぽくいろいろ脚色してるなー、って。
ボヘミアン・ラプソディのレコーディングのアイディア出し楽しそう。
とか、
フレディ普通に人間としてただの嫌な奴やん。
とか、
いろいろ新発見や再発見もありつつ。
 
 
でもマジでそんなんどうでも良くて、
この映画の肝は、もうね、
 
 
ライブエイドの完コピ!!!!!!!!!
 
 
あの再現度、どう考えてもやばくね?
ピアノに置かれたドリンクやら何やら、
 
小物に至るまで完コピ!!!!!!!
 
 
ただでさえあの完コピで震えるのに、
残っている本物のライブエイドの映像では当然なし得ない、
あのライブエイドをフレディ目線から見た映像!!!!!!
あの時フレディからはこう見えていた!!
そんなもん、震えるしかないだろ!!!!!!!!!!
 
 
それまでは観ながらわりとダレた感じがあって、
うーん、あとどれくらいあるのかな?
なんてことを考えてたりもしたんだけど、
 
ライブエイドのシーンはもう全身鳥肌で半べそだったわ俺!!!!
 
 
この映画、
完全にあそこのためだけにあると言っても過言ではない。
 
というか、
わりとみんなそう思ってると思うわ。
 
 
BARBEEのライヴ上映観に来た時に予告編やってて、
期待しないながらも、まぁ観に行ってみるか、
で来てみてマジで良かった!!!!!!
 
 
これから観る人は、本物のライブエイドの映像をYoutubeで観てから行ってね★
ってか観てない人は、ネタバレしかない俺のレビューをそもそも読んじゃダメなんだけどな。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0040: THE LADY VANISHES (1938)

September 19 2018 15:22

THE LADY VANISHES
邦題「バルカン超特急」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.73
国内映画レビューサイト偏差値:3.67
海外映画レビューサイト偏差値:3.85
だい評点:★★★★
UK
1938年10月7日公開
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:マーガレット・ロックウッド、マイケル・レッドグレイヴ etc
製作:ゲインズボロー・ピクチャーズ
配給:MGM
◎NYFCC監督賞
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
バルカンの小国パンドリカにあるホテルのロビーは、ロンドン行の汽車を待つ人々でごった返していたが、そこに雪崩のため汽車が運休するという報せが入った。急遽ホテルの宿泊を申し込む人がフロントに殺到する中、先週から友人と3人で宿泊しているイギリス女性アイリスが帰ってきて…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
おっっっもしれぇぇぇぇ!!!!!!
 
名作すぐる!
どうでもいい騒がしいコメディ、からの~、
失踪した婦人を個人的に探すミステリィ、からの~、
なんか命を狙われ始める、からの~、
命の危機どころじゃない銃撃戦!からの~、
最初と最後が繋がる伏線回収大団円!!!
 
もうね。
 
盛  り  だ  く  さ  ん  !
 
 
ヒッチコックの、
面白くなる要素全部詰めといたろ!感すき。
盛りだくさんはいいことです。
 
 
最初から終盤まで、
ストーリーの目的とか何もわからず、
ただ不穏さだけを醸し出したまま進むのすごい。
 
ミス・フロイに何かあったのかしら、
何か隠してそうな人たちだわ。
からの終盤へ向けての急展開。
 
天才か!!!
 
 
ミス・フロイの遺志を継いで、
外務省にメロディを伝えなくちゃ!
でも忘れそう!
からの衝撃のラストシーン。
 
天才か!!!
 
 
そしてミス・フロイ役のメイ・フィッティが演技上手すぎやばい。
 
タイトルは直訳すると「婦人が消える」だけど、
邦題は「バルカン超特急」。
原題から離れた邦題嫌い勢だけど、
 
この邦題は評価するぞ!!!!!!!!
 
舞台が架空の国パンドリカだけど、
序盤の会話から、この路線が少なくともハンガリー→スイスを経由することがわかっているので、バルカン半島方面から来ていると仮定してのタイトルだと思うし、
バルカンというだけでやっぱり戦争の起こりそうなきな臭さ出るし、
さらに超特急というスピード感で、
もう降りられない危険の中にいる雰囲気すごい。
 
歴代邦題ベスト10には入ると思うわ。
ちなみに残りは「僕とアールと彼女のさよなら」とか。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0035: БРОНЕНОСЕЦ «ПОТЁМКИН» (1925)

June 07 2018 23:26

БРОНЕНОСЕЦ «ПОТЁМКИН»
邦題「戦艦ポチョムキン」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.65
国内映画レビューサイト偏差値:3.49
海外映画レビューサイト偏差値:3.97
だい評点:★★★
ソビエト連邦
1925年12月24日公開
監督:セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
出演:アレクサンドル・アントノフ、ウラジミール・バルスキー etc
製作・配給:ゴスキノ
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
1905年6月。戦艦ポチョムキンでは劣悪な環境の中で水兵たちが過ごしていた。所狭しと吊り下げられたハンモックで仮眠中に上官の八つ当たりを受けついに水兵たちの怒りが爆発。労働者と協調して革命を目指そうという機運が高まっていく。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
こんなワタクシでも知っております、
モンタージュ理論を確立した超有名作。
 
終盤に階段をものすごい数のエキストラがだだだーっと降りて、
ベビーカーがガガガーって。
っていう知識だけはあったけど、
サイレント映画あんまり得意じゃないし、
そこまで根気続くかなぁ。
って思ってたんだけど。
だけど。
 
 
目 離 せ ね ぇ
 
 
字幕画面に切り替わるテンポ絶妙。
いい感じでどんどん合間を飛ばしながら進んでいくストーリー。
展開早くて飽きないぃぃぃ!
 
中盤からちょっと間延び感はあるけど、
序盤で引き込まれてるから大丈夫。
 
 
市民ケーンやカリガリ博士の時にも書いたように、
映画史的な意義と面白さは別だし、
点数を付けるなら現代作品も全部比較したうえでの相対評価になるべきだと思ってるんだけど、
 
映画史的な意義以前に普通に面白いぞ!!
 
 
ついにやってくるオデッサの階段。
狼狽えてないで早く乳母車抱えて逃げんかい!
撃たれたぁぁぁぁ!
子供を心配して見上げてる眼鏡のおっちゃん、早く救ってくれぇ!
わぁぁぁぁ、おっちゃんも撃たれたぁぁぁ!!
 
展開音速超WAVE。
 
 
サイレント映画苦手な人でも大丈V。
これがモンタージュか(半分違う)。
 
 
でも一番印象に残ったのは階段のシーンではなくて、
 
肉の蛆虫気持ち悪いぃぃぃぃぃ!!
 
あれ食えって言われりゃ、そりゃ暴動も起こるわ。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0026: SUSPICION (1941)

March 04 2018 23:46

SUSPICION
邦題「断崖」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.38
国内映画レビューサイト偏差値:3.27
海外映画レビューサイト偏差値:3.62
だい評点:★★
USA
1941年11月14日公開
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ジョーン・フォンテイン、ケイリー・グラント etc
製作・配給:RKO
◎アカデミー主演女優賞
◎NY映画評論家サークル女優賞
◎キネマ旬報外国語映画賞
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
一等車に乗るリナの向かいの席に、煙草の煙から逃げて隣の車輌から移ってきたという男が座った。3等席の乗車券しか持っていなかった男は改札から要求された追加料金を支払えず、リナに支払ってくれるよう頼んだあげく、勝手に切手を取って支払ってしまい…。
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
ストーリー自体はね、さすがヒッチコックなんですよ!
何事にも嘘をつく夫、
お金にだらしなすぎる夫、
というのを様々なエピソードでこれでもか!と見せたうえで、
妻に内緒の生命保険、
毒薬について記載した書籍、
疑念が高まるようにしかできてない!!!!
 
上手いよなぁ。
 
 
でもね、あかんのです。
何がって、
 
 
ジョニーがクズすぎる!!!!!!!!!!!!!
 
 
全映画史上最もクズな男の可能性すらある!!!!
胸糞オブ胸糞すぎて、
ストーリーが入ってこない!
 
さんざん裏切られて嘘つかれても離婚しない妻も異常!!!!!
親からも悪評聞かされたうえで、
ギャンブルはやめない!
先祖伝来の椅子を勝手に売る!
会社で大金を横領してクビになる!
上記全部隠すために嘘をつき続ける!
新事業のリスクを考えていない夫を心配したら、口を出すなと激昂する!
 
す が す が し い ク ズ
 
 
これで踏み切れないリナって、
全映画史上最も頭のおかしい女の可能性すらある!!!!
さすがに横領は我慢しちゃあかんレベルやぞ…
 
 
あと、結末がどっちつかずになった感がひどい!
ウェイターの証言から、
ビーキーと一緒に飲んでたのは「OLD BEAN」と呼ばれていたジョニーの可能性が高い。
つまり、ジョニーはビーキーを事故に見せかけて殺害した。
ここから導き出されるのは、
「ジョニーは本当にリナを殺害するつもりである」
ということで、
それを裏付ける最大の証拠が、
妻の死亡時のみの支払となる保険証書と、
横領でクビになったことをリナが知る前に既に「違う方法で返済する」と元の職場に連絡しようとしていること。
 
ものの話によると、
原作ではリナが殺されて終わるらしくて、
ヒッチコックは原作通りにしたかったんだけど、
RKO側がバッドエンドを断固拒否したとか。
 
だからヒッチはせめてもの抵抗として、
ハッピーエンドに見せかけて、実はこれも夫の嘘なんですよ、
っていう含みを持たせた終わり方なんだろうけど、
そんな苦肉の策だからこそ中途半端になっちゃったな。
 
OLD BEANの件もはっきりさせちゃうとジョニーが殺人者確定して、
ハッピーエンドと辻褄が合わなくなるから、
結局有耶無耶なまま終わらせて、
「気付く人だけ気付いて!」ってやり方だよね。
 
 
製作・配給側が作品をダメにする好例だよなぁ。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0021: 風立ちぬ (2013)

January 29 2018 10:27

風立ちぬ
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.49
国内映画レビューサイト偏差値:3.32
海外映画レビューサイト偏差値:3.85
だい評点:★
日本
2013年7月20日公開
監督:宮崎駿
出演:庵野秀明、瀧本美織 etc
製作:スタジオジブリ
配給:東宝
◎日本アカデミー作曲賞、アニメ作品賞
◎東京アニメアワード映画賞、美術賞、脚本賞、声優賞
◎NBRアニメ作品賞
◎NY映画批評家サークルアニメ作品賞
◎NYオンライン映画批評家アニメ作品賞
◎EDAアニメーション賞
◎BSFCアニメ作品賞
◎トロント映画批評家連盟アニメ作品賞
◎中央オハイオ映画批評家連盟アニメ作品賞、外国語作品賞
◎シカゴ映画批評家連盟アニメ作品賞
◎ミルバレー映画祭アニメ作品賞
◎サンディエゴ映画批評家会アニメ作品賞
◎女性映画批評家サークルアニメ作品賞
◎国際映画音楽批評家アニメ作品作曲賞
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
大正から昭和にかけての日本。戦争や大震災、世界恐慌による不景気により、世間は閉塞感に覆われていた。航空機の設計者である堀越二郎はイタリア人飛行機製作者カプローニを尊敬し、夢の中で彼に励まされながら、いつか美しい飛行機を作り上げたいという野心を抱いていた。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
パートナーの好きな映画ということで、
半ば強制的に見せられたわけなのですけども。
けども。
 
 
ごめんなせぇ!!!!
ワタクシにはちょっとムリなやつでした!!!!
 
 
最序盤から、表現が過剰すぎてリアリティ皆無!
っていうか、アニメにもリアリティを求めるからこそ現代アニメ苦手勢なので、
ここまで過剰にされるとまずそこで引く。
 
で、
主人公、若さの皆無な親父声で、しかも最後までひたすら棒読み!!
今時、ペッパーくんでももっと感情あるぞ!
お経以上に抑揚がなくて、
マジで失敗した音声合成でもやってんじゃないかレベル!
「キャリー、どぅえ~~す」
初期のファミコンの音源ですら再生できるやつやぞ。
 
 
そして何より。
 
妻の身体より飛行機のほうが大事なら結婚すんじゃねぇぇぇ!!!!!
 
え?
頑張って静養してれば愛する妻が快方に向かうかもしれないんですよ?
それをね、
呼び寄せて環境悪いとこで生活させるとか、
え?
それってエゴじゃないですか?
本当に愛してるんですか?
相手の健康を望まないのが愛ですか?
 
なんかねぇ、
死ね!です。
氏ねじゃなくて死ね!です。
 
 
仕事やめてでも付き添うのが当たり前では?
仕事をどうしても辞められないなら、
一緒に生活するために今は離れて早く治そうね!
休みの度に会いに行くからね!
 
そうなるのが普通では?
 
何故仕事がやめられないんですか?
どういうヴィジョンで結婚したんですか?
まず身体を治させようと思わないんですか?
どうしてそこまで両立にこだわるんですか?
死ぬのわかってても側にいないとダメなんですか?
それはあなたにとって何ですか?
女中ですか?
性奴隷ですか?
そんなのお金で買えませんか?
 
たぶん、このタイプの男は、もう生理的にNGです。
NG HEADです。聞いてお願いゴルゴ13、俺あいつが大嫌い~♪です。
支払はいつもの北洋銀行にしますね。
 
 
うーん、ダメな要素しか出てこなくて、
いい要素探しても思い浮かばないわ。
 
敢えて言うなら、
主人公以外は基本みんないい人。
ってとこ?
 
周囲がいい人ばっかだからお前許されてるんやぞ!
 
才能があれば、
どんな子供でもOK!
なんて、マラドーナかよ。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0020: WE ARE X (2016)

January 02 2018 14:22

WE ARE X
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.88
国内映画レビューサイト偏差値:3.95
海外映画レビューサイト偏差値:3.73
だい評点:★★★USA / UK
2016年1月23日公開 (サンダンス映画祭)
監督:スティーヴン・キジャック
出演:YOSHIKI、TOSHI etc
製作:パッション・ピクチャーズ
配給:GEMエンターテインメント
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
日本が世界に誇るロックバンド、X JAPAN の軌跡に迫る音楽ドキュメンタリー。世界への挑戦やHIDEとTAIJIの死など数奇な歴史を映し出すと共に、マディソン・スクエア・ガーデンの公演や舞台裏に密着する。メンバーのYOSHIKIたちはもちろん、スタン・リーやKISSのジーン・シモンズらが出演。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
パートナーの母親がXの大ファンなもので、
「これ見とき!」
って見せられたやつなんだけど、
 
いや、俺もね、
中学生の頃はXのファンだったし、
BLUE BLOODとJealousyは死ぬほど聴いたし、
思い入れはそれなりに、ある。
 
 
でもね。
ドキュメンタリー見たいわけじゃねぇんだよなぁ(汗
なんか現在進行形のミュージシャンのドキュメンタリーって少し抵抗あって。
 
音楽系で今まで良かったな~、って思えたのって、
WE ARE THE WORLDのドキュメンタリーの裏話と、
あとロバータ・フラックのやつなんだよなぁ。
たしかどっちもNHK。
 
 
もちろんそれはそれで新しい発見もあります。
YOSHIKIとTOSHIが、自らの口であのTOSHIの洗脳騒動だったり、確執のことだったりを語るのとか、すげぇ撮れ高じゃん!って思うし、
日本ではなかなか目にできない、海外のXファンの雰囲気とか、
いろいろ良かったし、あー、さすがXだなって思ったし、
でもね、
俺の感覚が特殊なのかもなんだけど、
 
現在進行形だからこそ、
物語の途中までの総集編を観たような感覚なのよな。
 
機動戦士ガンダム劇場版三部作の、
第一部と第二部までを観たって感じ。
 
続きは本編で!
 
ってほどの思い入れはないし、
そもそもX自体そんなに活動してるわけじゃないし、
自分の中で尻切れ感が、ある。
 
 
Xの完全初心者か、
もしくは現在進行形のファン向きかなぁって。
 
俺みたいな昔ファンでした。クラスタには、
ノスタルジィはあるけど、
ノスタルジィしかないな。
 
 
でもね、
外タレの大物が証言に出てくるのは素直にすごいよ!!
それだけでも観る価値はある。
だって、ジーン・シモンズとかが日本のバンドを語るんだぜ!
 
やっぱXってすごいんだなぁ。。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0018: 遊び (1971)

October 16 2017 16:12

遊び
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.27
国内映画レビューサイト偏差値:3.33
海外映画レビューサイト偏差値:3.16
だい評点:★
日本
1971年9月4日公開
監督:増村保造
出演:関根恵子、大門正明 etc
製作:大映
配給:ダイニチ映配
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
ダンプの運転手だった父が死に、造花の内職をする母と病気の妹を抱え、十六歳の少女は町工場で働いている。受け取った給料はそのまま家に送り、彼女は休みの日も寮に閉じこもっていた。ある日、かつて工場で働いていたヨシ子がやってくる。今はキャバレーのホステスをしているヨシ子は店のマネージャーを伴っていて、ホステスの生活を話して聞かせるのだった。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
もしもし、わたしリカちゃん。
Gyaoで期間限定無料!
ってYahoo映画に出てたから、試しに観てみたの。
増村保造監督作品って総じて評価高いみたいだから、
わたし、試しに観てみたの。
 
 
くっっっっっっそつまらねぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
 
 
リカちゃん電話の真似でもしないとレビューできないくらいつまらねぇぇぇぇ!!!
え?
だってこれ、当時映画館で上映してたわけでしょ?
こんなクソ映画見せられたら椅子3つくらい叩き壊すまであるわ!
 
 
口調が大根でわざとらしさしかない役者たちの~、
白痴!短絡!おままごと!
そして突如の心中!!!!
 
共感ゼロどころの騒ぎじゃない!
行動原理!
意味!!不明!!!
理解!!!不能!!!!
 
 
そもそもな、どんな人をターゲットにしとるんこの映画?
チンピラが女騙して売ろうとしてます。
この段階でただの胸糞悪役やん!
それが!主人公とか!すでに!感情移入の可能性ゼロ!!!
 
そして簡単に騙される女!
バカなの?ねぇバカなの?
って、観てる人の99.99%が目が点になるやつ!!
 
 
「わたし、こうやって遊ぶの初めてなの~」
は、まあいい!わかる!貧しかったもんな!
 
からの~、
心中???????????
 
どんな感情の振れ幅!!!!!!!!
情緒不安定すぎだ!!!!!!!!
 
 
映画ってね、
登場人物の行動や感情に何らかの共感性がないと成立せんでしょう。
 
これに共感できるやついるのか!!!!!!
 
 
演技が下手だから余計にね、
オママゴート、エソラゴートにしか見えんのですよ。。
そんな状態で何を受け取れと?何を感じろと?
 
監督は何を訴えたくてこの映画を撮ったんですかねぇ。
訴えたいことを最適化する脚本や演出や演技だったんですかねぇ。
 
70年代~90年代の邦画が総じて沈没状態にあったのって、
こういうとこじゃないの?
って思っちゃった。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0016: THE OX-BOW INCIDENT (1943)

September 12 2017 10:45

THE OX-BOW INCIDENT
邦題「牛泥棒」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.98
国内映画レビューサイト偏差値:3.99
海外映画レビューサイト偏差値:3.96
だい評点:★★★★★
USA
1943年5月8日公開
監督:ウィリアム・A・ウェルマン
出演:ヘンリー・フォンダ、ハリー・モーガン etc
製作・配給:20thセンチュリーFOX
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
ギルとアートという2人の流れ者がネバダのとある町にやって来た。ギルはローズという女とこの町で落ち合う約束をしていたが、酒場の主人によると、ローズは美貌を妬んだ町の女たちに追放されて町を出て行ってしまったという。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
これはすごい!
 
超 ★ 名 ★ 作
 
今まで観た中で、ベスト3には確実に入るくらいの名作!
「名匠クリント・イーストウッドが生涯ベストに上げる隠れた名作~☆」
という触れ込みを見て、観てみたわけなんです。
クリント・イーストウッド作品を観たことのない俺が!
観てみたわけなんです。
結論、
 
クリント・イーストウッドに間違いはない
(観たことないけど)
 
 
何がすごいってね、
悪人がいないんですよね。
 
もちろん観てる側からすれば、
拙速に私刑を実行しようとする連中、
彼らは悪役ではあるんだけど、
彼らは彼らなりの正義でやってる。
 
町に馴染みの深い牧場主が殺された。
みんなに優しくて、真面目で町一番の敬虔な仲間が殺された。
しかも、牛を奪うためといういわば金目的の犯行だ。
 
殺された仲間のためにも、
そして何をしでかすかわからない凶悪犯から町を守るためにも、
何よりも牛という財産を尊重する西部の掟を守るためにも、
彼らは動かなければならない。
 
少なくとも、彼らの中では、
「悪いやつは絶対に許せない」
その気持ちが、たしかにあった。
 
 
だからこそ、冤罪がわかった後のみんなの茫然自失の姿があまりにも悲痛。
 
「悪人を成敗する正義のヒーロー」のつもりが、
実は悪人は自分たちでした、
と知ってしまった時の後悔と自責。
 
軽い気持ちなら、あそこまでの結末にはならなかった。
彼らは彼らなりにきちんと正義を追求してたからこそ、
それが間違いだったと知ったときに、
少佐は自ら命を絶つ道を選ばざるを得なかった。
 
「彼らは煽られているだけなんだ」
 
悪人に僅かの時間も、司法での裁きを受ける権利も与えなかった正義。
でも実際に悪人であった自分たちは赦されていたのだ。
 
 
犯人探しに行く前に、
「大丈夫だ、きちんと多数決をする」と、
多数決は常に正義であるかのように信じていた男たち。
 
間違った人が、
煽動された人が多数のときは?
 
そんな事実が、
今までの彼らの正しさの基準にNOを突き付けて、
そしてその時思うものは?
 
 
無実の男を3人殺した事実。
それを、町のほぼ全員がこれからずっと背負っていくということ。
彼らは、
自分のどの時間の、どの行動を悔やむのかな。
 
 
俺らは、
誰かを吊してないか?
誰かを吊してこなかったか?
 
相手の言い分を聞かず、
相手の言い分を嘘だと決めつけて、
勝手に断罪してこなかったか?
勝手に排斥してこなかったか?
 
3人を早く吊そう!という連中に嫌悪感を抱いたなら、
自分もそんな連中の顔をしているかもしれないことに気付かなくちゃね。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0013: 東京ゾンビ (2005)

June 03 2017 10:48

東京ゾンビ
 
映画レビューサイト総合偏差値:2.64
国内映画レビューサイト偏差値:2.56
海外映画レビューサイト偏差値:2.81
だい評点:★
日本
2005年12月10日公開
監督:佐藤佐吉
出演:浅野忠信、哀川翔 etc
製作:デジタル・フロンティア
配給:東芝エンタテインメント
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
ちょっと未来の東京。町の片隅にある消火器工場で、二人働くフジオとミツオは、毎日柔術の練習に明け暮れていた。柔術の師としてミツオを慕うフジオ、そんなフジオをかわいがるミツオ。二人は年齢を超えて兄弟のように親友のように、時にはそれ以上の絶対的な関係性で結ばれていた。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
38歳からシネフィルを目指す。
ということはね、なんだかんだ時間は限られてる。
特に俺の場合は趣味もいろいろあるから、
映画にかけられる時間ってそんなに潤沢にあるわけじゃない。
 
だから、
評価の高い映画をしっかりと選んで観ていこう、
と思っていたのだが。
だが!
 
偶然地上波でやっていた映画を見始めてしまったのが運の尽き。
 
だってさ、
おっ?東京ゾンビ?ブルハの東京ゾンビにインスパイアされた映画かな?
死にたかねえけど死ぬかもよ~♪フフン♪
とブルハ的青春の滾りを期待していたのですよ。
 
 
クソクソクソクソクソクソぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!
 
ジョジョでも発声しきれないくらいのクソの羅列!!!!!
 
 
いいですか皆さん!
ワタクシだいがこれまでの半生で観てきた映画のうち、
最低最悪最底辺は「ザ・キャッチャー」一択で、
これは永遠に塗り替えられることのない正真正銘のゴミofゴミを確信していたのですよ。
 
それを超える逸材、   現   る   !!!!!!!
 
 
ストーリー、不条理系だけど、
「こういう感じだと不条理でシュールな感じだろフヘヘ」
って頭でこねくり回した不条理感、寒い!!!!!!
そんなんで真の不条理が生まれると思うなボケがぁぁぁぁっっ!!!
 
映像、安い!
正直、そのへんの学生の初の自主製作映画よりも安い!
ホームビデオで仲間内のじゃれ合いを撮ってみましたレベル!
映像だけはきちんと映画っぽかったザ・キャッチャーのほうがマシ!
 
 
ってか、
こんなクソ映画で、
しかもハゲのヅラかぶってとか、
哀川翔よくOKしたな!!!!!
 
 
もうね、ダメです。
このレベルを許してたら、
日本の映画は永遠に劣化し続けるだけぞ!
 
「現代のノリ」って言葉で片付けると簡単なんだけど、
こんな!
クソ映画!
偶然にも観ちまった若者が!
どんどん映画離れするんじゃ!!!!!!!!!
 
 
もうね、
暗部で陰部で紜部で黤部でおんぶにだっこですよこんなの!
 
配給側はね、本当に真剣に考えてほしいなぁ。



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

film0010: LE VOYAGE DANS LA LUNE (1902)

February 22 2017 23:36

LE VOYAGE DANS LA LUNE
邦題「月世界旅行」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.77
国内映画レビューサイト偏差値:3.61
海外映画レビューサイト偏差値:4.07
だい評点:★
フランス
1902年9月1日公開
監督:ジョルジュ・メリエス
出演:ジョルジュ・メリエス、ジュアンヌ・ダルシー etc
製作・配給:スター・フィルム
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
天文学会では、教授から月についての説明が行われていた。そして学者たちは、ロケットを作って月を調査に行くことに決定するのだった。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
世界初のストーリー性のある映画、
世界初のSF映画として超超超超有名な月世界旅行!
 
100年以上前の作品だから当然といえば当然、
パブリックドメインとなっているので気兼ねなく動画サイトで観れます!ます!
 
 
うーん、100年以上前、
日本でいうと日露戦争より前、日英同盟を締結した年。
と言ってもいまいち実感が湧かないけれども。
ともかくそんな頃に、これほどの映画が地球の1/3裏側では撮られていたとか何とか。
普通にしゅごい。
 
ってか実際にさ、
特撮の技術とか、世界最古のストーリー映画の時点ですでにやってるとか。
 
それまで記録映画しかなかったような時代に、
ここまでできんの????
 
今見たら、おー、すごいいろいろな技術使って撮ってる!だけど、
当時の人から見たら、もはやわけのわからない映像だろうな。
おばあちゃんとか、本当の話だと思い込みそう。
 
 
ほんとすごいんだけど、
市民ケーンの時も書いたように、
すごさと面白さは別なので、評価は★1つ。
 
さすがに現代にこの内容で映画撮ったら酷評、炎上、
経理の智子さんに好きですって言える速さでスレ進むわ。
 
 
月行ってからの背景や実写以外のものの動きが、
なんとなーくモンティ・パイソンの頃のテリー・ギリアムのアニメに似てるんだけど、ここから影響って受けてるんだろか?



Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。