カテゴリーアーカイブ: 考える。

これも!。

February 01 2007 00:31

『ケラの遺言』より。

「黙れブス!」
この頃、彼はステージでよくこんな暴言を放ち、その度に、当時現場マネージャーをしていた能野は神経をすり減らしていた。
「あれはマズイよ、ケラ」
不安げに能野が言うと、彼は表情を苛つかせた。
「だって本当にウルサイんだもん、あのガキ共」
どっちがガキだ、と能野は思った。
隣でハッカイが笑いながら言った。
「でも言われた子も喜んでたみたいだよ」
そうか、喜ばれちゃ、どっちみち負けだな。ケラは少し口惜しかった。
「最近少し客を楽しませ過ぎてる気もするよね」
衣装のボタンを外しながらコウが言うと、ケラは頷いた。
「何かもっとさ、何が起こるかわかんないみたいなライヴにしたいよな、フツーに楽しいってのには飽きちゃったしさ」
 
(中略)
 
この当時の客を客とも思わない暴言、身体障害者をギャグにした差別ネタは、周囲のスタッフ達をかなりあわてさせていたようだった。
「観客に向かって”バカ”とは絶対言うな」「”朝鮮”はやめろ」このことに関しては、江口もシビアだった。
しかしケラは、注意されればされる程、これらの言葉を連発した。彼にとっては全てが「単なる冗談」でしかなかったからである。
「日本人ってさ、冗談が通じにくい民族だよね。まあ俺も日本人だけどね、日本人に生まれて何がイヤかって、”笑い”に対して偏見があり過ぎるところだよね。ジョークとして笑い飛ばせないっていう」
問題発言に関して、彼はこんなコメントをのべている。そんな彼に対し、非常識、不道徳といった類の言葉を吐く者も、もちろんいた。
「言われて傷つく人間の気持ちを考えたことがないのか!!」
しかし、そんな忠告も彼は意に介さなかった。
やりたいようにやれば誤解は必ず生じるだろう。それは仕方のないことだ。
彼は自分が正しいと思っていることを非難されると、その非難の背後にある常識だとかモラルにますます腹を立てた。
「ウルサイから黙れと言ってなぜ悪いのか? ブスをブスと言ってなぜ悪いのか? カタワをかたわと言ってなぜ悪いのか? 自分を完全だなんて思ってない。それじゃそれらの悪口と平行して自分のことも卑下すれば問題は解決するのか?」
傲慢である。だが正直だ。

 
全てを首肯できるわけではないけれども。
でも俺は基本的にこの考え方に賛同する。
 
「言われた人が傷つくから言っちゃいけない」
それ自体は間違っちゃいない。
でも、何でもかんでもナーバスにそこに固執するのは、
それはケラの言っているように、
自分は相手に対して上位の存在であり、
相手は自分たちが庇護してやらねばならない存在だ、
という、それこそ傲慢な考え方だ。
 
 
だから昔から俺が主張してるのは、
例えばこと身体障害者に関してだけ論を絞るが、
みんなが障害者に対して優しく、助けてあげられるような、
そんな社会作りってのは、
世間ではもてはやされるけれども、
そんなのは一枚めくってみりゃぁ、それこそ差別の根源だ。
 
人間は他人に対して必ずしも優しいわけじゃないし、
必ずしも助けてくれるわけじゃない。
それを、
「障害者だから~」
って、
明らかに
「自分たちが何とかしてあげます」
みたいな。
 
本当に差別の無い社会ってのはさ、
それを個性として、上にも下にも見ない、
他の人と同じように接することであって。
 
まず自分を見ろ。
「○○してあげなきゃ」
その裏側には、何か優越感が潜んでいないか?
 
 
 
 
まぁ、非常に話はアレなほうに行ってしまったけれども、
「何かもっとさ、何が起こるかわかんないみたいなライヴにしたいよな、フツーに楽しいってのには飽きちゃったしさ」
これはウチのバンド(仮名書黙示録)のコンセプトまんまなんだよなぁ。



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ちょい真面目な愛だの恋だのいう話。

January 31 2007 01:41

惚れたの腫れたの、世間ではいろいろ。
齢28。
同じ齢の奴らも、好きの嫌いの東奔西走。
目ぇ輝かせたりさ、
そわそわしたりさ、
そんな感じもあるけど。
 
 
でも。
俺は。
齢28。
二十有八にして知る。
 
たぶんね、
俺はもう、そういうの無いんだろうな、って思うわけさ。
なんか、
どっかの女の子一人に対して、
好きだの嫌いだの、
なんかもぅ、人間って、そんなもんじゃない。
少なくとも俺にとってはね。
 
付き合うとかなんとか。
それって何?って。
恋人の枠組ってのは人によって違って、
どうしてもその枠組の中で、のっぴきならない利害が生じて、
そんで、疑ったり、疑われたり。
そんで、駆け引きしたりとか何とか。
 
そういうのがね、もぅ嫌なの。
すっごく大事な友達なら、すっごく大事にできるのに、
恋人であることによって、大事にできない部分が出てくるなら、
やっぱそれって、
自分とその相手にとって、ベストな関係じゃないじゃん。
 
そんで憎み合ったり、
そんで騙し合ったり、
何だよそれ。
 
 
一度の人生、
せっかくなんだしさ、
その中で知り合えた、できるだけたくさんの人と、
笑い合いたいし、
尊敬し合いたいし、
大事にし合いたい。
そのために、いつだって、ありのままでいたい。
 
だから。
 
 
 
振り返った時に、
そうじゃなければ、
今でも大事にし合えてるのかな。
そう思うこともあるから。



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長所。

January 30 2007 23:51

気付いた。
唯一誇れる処が有るとすれば、
 
 
料 理 が 得 意
 
 
ということだらうか。
幸いにして、俺の手料理を食べたことのある方からは、
たいへん好評をいただいているわけだが。
 
そこで。
だい様流料理のつくりかた。
教えよう。
 
 
1)とりあえずメインになる材料を用意
2)とりあえず何かで味をつけてみる
3)足りない部分をカバーできそうな食材を投入
4)足りない部分をカバーできそうな調味料を投入
5)スパイス等を使って深みをつける
 
終了。
 
すっげー適当。
 
実はわたくし。
何かのレシピを見ながら料理をしたことが一度も無く(倒)
 
深く考えない。
とりあえず作ってみる。やってTRY。
 
もちろん失敗することもよくあるが。
この前作ったパスタソースは、あまりにあまりで途中で挫折。
でも。
失敗は発明の母。
何故失敗したかわかれば、それで良い。
そしたら次回はそれをしないようにね。
 
そしたらいつしか、
美味しい料理ができてるってぇもんです。
 
 
どこかの店で美味しい物を食べる。
あ!これにはこんな隠し味使ってやがる!
そんで、自分の料理にも何かとそれ使って試してみたり。
そういうのの繰り返し。
 
だから料理って面白いと思うわけよ。
 
 
 
皿洗いが大嫌いで困っているが…



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ホテルの話。

January 12 2007 02:17

念のため言っておくが、
 
ビジネスホテルだからな。
 
期待するな。
 
 
 
俺の好きなホテル。
 
横浜出張に行った時以来、
ロイネットホテルが大好きなんだが。
 
ただしここで大問題発生。
 
 
 
 
どう略す?



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今日のこと。

January 07 2007 00:25

珍しく日記みたいなもの(曖昧)を書きますわよ(婦人)。
 
 
今日は、会社の新年会のジャンケン&ビンゴコーナーで、
何故か司会をやった。20分くらい?
 
 
俺はMCは苦手じゃなくて(何故か)、
まぁ人前でのベシャリってのは、
かしこまった内容じゃなければわりと平気なんだが。
 
 
そんな俺のMC魂に於いて許せないことがある!!
 
それは!!!
 
 
原稿を用意したり、
台本通りに喋ることだ!!!!
 
 
これはねぇ、、
なんか、みっともない。
言葉ってのはねぇ、感情なわけよ。
声色や、表情や、ちょっとした所作や、
そんで、その場その場の相手の気持ちに合わせたコミュニケーションがなきゃ、そんなのはただの文章。ざけんな。
 
人前で喋る時、
原稿にチラチラ眼を落とす人は、
聴衆と話してるんじゃないのよ。
原稿と話してんの。
だって、頭の中原稿で一杯でしょ。
 
予め喋ること決めて(ネタとか)、
そんでそれ通りに喋る人は、
聴衆と話してるんじゃないのよ。
ネタ仕込んだ時の自分と話してんの。
だって、頭の中、筋書きで一杯でしょ。
 
 
MCは水物。
場が暖まってる時もあれば、まだ冷えてる時もある。
その時その時の雰囲気を察知して、
アドリヴで場を仕切らないと、そんなんは聴衆に向かって話してることにはならない。
 
 
 
 
んなわけで、
 
偉い人やなんやら150人近くの前で、
 
何の事前打ち合わせもせず、
 
相方の白井くんとアドリヴやり放題やってきました。
 
 
 
相方は、
「台本無いと不安だよぉ」と情けないことを言うので、
「馬鹿野郎!なるようになる!なるようにしろ!」
と一喝して臨みましたが、
 
いざ終わってみると、
「アドリヴでむしろ良かった」
と、MCの醍醐味を理解してくれたようで良かった良かった。
 
 
長い人生、
おそらく人前でのMCってのが、
誰しも10回や20回はあると思うわけだけれども、
今後、
原稿やネタ仕込み無しで臨みましょう。
 
 
絶対楽しい。



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燃えてヒーロー。

December 27 2006 23:19

例えば猪木といえば「ダーっ!」
スタン・ハンセンは「ウィーっ!」
小島聡は「いっちゃうぞバカヤロー!」
棚橋は「愛してまーす!」
ガンちゃんは「毎度!」
ジェット浪越は「指圧の心は母心~」
ガブなら「I was gay」
 
というように、
人間たるもの、やはり決め台詞の1つくらい持ってないと1人前とは言えないのである。
ペーペーである。ペー・パー子。paper子。そういや電波子なんてのもいたなぁ。で、パーマン3号は星野スミレ。
 
それはさておき、
そう気づいたわけだが、振りさけ見るに、なんと俺にはこれといった決め台詞が無いのだ!未熟である。二流である。ニリューである。いい歳した成年男子が。
これはいかん。
と一念発起。
逆境ナインの高田ジローが一流を目指したように、俺もプルチーニを卒業するために決め台詞を今のうちに作らねばならぬ。
 
 
では、俺の決め台詞は何が良いか。
とりあえず俺の口癖を思い浮かべるに、
この野郎!
とか、
死んでしまえ。
とかあるが、
あまり攻撃的な言葉は盛り上がりに欠けるので却下。
やはり、棚橋の「愛してます!」みたいに博愛的なのがいいね(棚橋は嫌いだけど)。
 
そこで考えた。
 
 
俺の決め台詞は。
 
 
 
 
「愛してくれ!」
 
 
 
 
 
どうだこの博愛的な。
棚橋が能動的なので、俺は受動的に行ってやる!
どんな場面で使うのかまだ想像できないが、
毎日の会話の中に盛り込んでいってやるから覚悟しとけこの野郎!



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とある話。

November 19 2006 19:57

最近、ある事について思う所あったので、書いてみる。
 
 
束縛されるのが嫌いだと常々言い張る女の子。
その子に対して、その彼氏が、夜の電話で、
「今日何してたん?」
と訊くと、
「自分の行動について訊かれるのが腹立つ」
と言って怒り出すという、とある実話。
 
 
 
…俺には理解できないわけで。
 
今日何してたか訊くのは別に普通の会話じゃないのかなぁ?
「○○のTV観たよ!」
ってなれば、そこから話が膨らむだろうし、
「すごい腹立つことがあった!」
ってなれば、そこから話が膨らむわけだし。
 
そういう話の流れを全部拒否してしまったら、
会話なんてすごく一面的な物しか無くなってしまうのではないかと思うのだが。
 
「会ってる時以外の自分は全部シークレットで」
というのは、それは既に付き合ってる意味が無いのでは?
と、古い頭の俺は思うのだが、
現代の人たちってこんなもんなのかなぁ?
 
とりあえずその子の立場・価値観をフォローできる考え方をいろいろ思案してみたが、何も思いつかなかったので書いてみた。
 
 
世の中は不思議だ。



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正しい相合傘のさしかた。

November 12 2006 07:41

車に乗るようになってからというもの、
傘なんぞ使うことがついぞ無くなってしまったわけだが、
そりゃぁ俺も昔は人並みに相合傘など嗜んだこともあるわけだ。
 
そこで思うこと。
 
 
永遠の疑問。
 
 
 
濡れずに相合傘をさすことは可能か?
 
 
 
 
小学生ならいざ知らず、
少なくとも170cmやら150cmやらの立派な壮躯を持った大人二人が、
通常の傘1本のかかる範囲の下におわしますことは不可能と思えるのだが…
少なくとも俺は遠い昔の相合傘の記憶を紐解くと、
ほぼ毎回片肩が濡れ放題だった記憶があるわけだが。
 
 
傘の面積を考えると、
よほど密着しなければいけないわけで、
最も効率的なのは、向かい合って抱き合うような形だと思うが、
どう考えても歩きにくい。
ランバダかと。
 
 
 
とりあえず、俺がいつの日か再び相合傘をさす日が来るまでに、
正しい相合傘の方法を知っている人は教えてたもれ。
 
 
 
ということをふと思った雨の朝。



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しゃらららりー。

September 23 2006 00:58

きーんようの夜はねむらーなーい♪
しゃーらーららー、りー!いぇー♪
 
なんてコレクターズもカバーしてるわけですが。
さっさと寝ないと明日の仕事に差し支えるわけですが。
 
でも綽名について考察してみた。
 
 
最もスタンダードなパターンは、名字から連想される人名で呼ばれること。
 
石川という名字の人は、20%の確率で「五右衛門」と呼ばれます。
服部という名字の人は15%の確率で「半蔵」と呼ばれます。
猿飛という名字の人は97%の確率で「佐助」と呼ばれます。
 
仕方ないことです。



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