film0123: ザ・オーディション (1984)。

August 11 2019 12:49

ザ・オーディション
 
映画レビューサイト総合偏差値:2.73
国内映画レビューサイト偏差値:2.73
海外映画レビューサイト偏差値:-
だい評点:★★
日本
1984年11月17日公開
監督:新城卓
出演:世良公則、セイントフォー etc
製作:フィルムリンク・インターナショナル
配給:東宝東和
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
とある撮影現場。ナンパしてくる男たちをあしらう祐三子だったが、その下手な演技に監督から容赦なくカットの声が飛ぶ。祐三子のマネージャーを務める修平は、もっと怒りを出せと指導するが、今度は男を突き飛ばした際にロケのセットが壊れてしまい…。
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
「30年早すぎたアイドル」セイントフォーの売り出しのために制作された映画。
セイントフォー、アイドル歌手としては個人的にはとても好きです。有酸素系ダンスはキレッキレで、歌も下手じゃない。ただ、演技はダメだ。売れてないうちにこういう形で粗の目立つ仕事をさせるべきではなかった。
4人の中でダンスも歌も劣る祐未子に違う部分での活路を見出したいかのようなメイン抜擢だが、残念ながら演技も最もいまいちだった。
ストーリーもお粗末で、レイカーズのサクセスストーリーをテーマにするのであれば、修平の元妻とのロマンスは全く必要なかったし、愛人の隠し子エピソードももっとエンディングへの伏線として使えたんじゃないかという勿体なさ。
ただ1つ、TV芸能最盛期の当時にあって、芸能界の裏側なんてこんなもんだよ、と曝け出してしまった強気な作りだけは喝采に値する。ちょっと音楽業界や芸能業界のことを噛んだことのある人には暗黙の了解だった賞レースが「裏金」や「枕」で出来レースとなっていることも、実際にそれが広く認識されるようになったのがここ10年くらいのことであることを考えると、この時代にこれをやったのは衝撃と言う他ない。
その後セイントフォーが事務所のトラブルの関係で尻切れになったのも、結局それが遠因なんじゃないかとさえ疑ってしまう。
ただ何にせよね、劇中でメインで歌わせる曲はRock’n Roll Dreams come throughじゃなく不思議Tokyoシンデレラであるべきだったと思うよ。


Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

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