眠れる夜の不定理論。

February 16 2006 02:31

それはさほどの問題じゃない。
人はいつだって、頼りたいし、頼られたいし、
それを何らかの理屈で押し殺して生きているからだ。
シュレディンガーの猫のように、
所詮誰かにとっては、自分の存在など証明できないし、
かといって、じゃあ誰の中で、俺という人間は実存の存在と言えるのか、って。
そんな漠然とした不安にいつも苛まれながら今日も生きる。
 
帰ってきた部屋は真っ暗で、誰もいなくて、独りで次の朝を迎えて。
その間、自分の存在は、何だ。
そんな空虚な感覚を塗りつぶすために、誰かとの愛情の機微を求めたりするけど、
それをまた俺の下らない理屈で押し殺して生きている。
 
独りという物理的な距離が生み出す俺の中の絶望。


Categories: 感情。

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