七大陸周遊記~第2章~ (1)パープル・ヘイズ。

September 01 2003 17:07

(この文章は、2003年9月の日記を2015年4月3日に改題・改編・加筆したものです)
 
 
【2003年8月4日】
昨年の大遠征からおよそ1年。
その間は、またも日帰り圏内での小遠征を繰り返しただいの日々。
 
機は、熟した!
 
前回は、どうしても行きたい所があったり、
薄く広く行こうという感じだったり、
そもそも初めての長征だったりで、
いろいろと勝手がわからずに時間の見立てや夕食の探索がアレだったりとか、
まぁ改善点も多かったので、
今回はそういう諸々も踏まえて、
更なる濃密な遠征を試みるのでR。
 
 
まずは札幌を出て樹海ロードへ。
南からずずいと富良野に突入するのじゃ。

富良野は5年ぶり。
大学2年の時に、免許を取り立てほやほやホッカホカのケスコ氏の運転で、
レンタカーの3列シート車で富良野・美瑛めぐり男女七人秋物語。
ちなみに男5人、女2人って相当にバランスが悪い。
こんなんじゃあすなろ白書にもいちご白書にもならねぇよ!
 
ってか、免許取り立てで3列シートとか、
今となってはケスコ氏の蛮勇に感嘆と喝采しかない。
しかも旅の間、ナビはずっとタケちゃん。
我々は後ろで遊んでただけだ。
すまんのぅ、すまんのぅ…。
 
そんな思いを胸に占冠を越え、いざ行かん。敵は富良野にあり!
と意気上がりながらロードマップを見ると、
おや、近くに湖があるじゃないのよ。
湖好きとしてはこれは行かねばならぬが道理。
 
おお、でかい。
情報によると、どうやらダム湖らしい。
北岸にはかなり大きいキャンプ場があって、あちこちにテント張ってるし、走り回ってる子供もいて、けっこう賑わってる。
そっか、このへんだと海にキャンプに行けないから、水辺のキャンプは湖畔になるんだな。

キャンプ場にはステージもある。
きっとこのあたりでは随一の野音に違いない。
「俺たちにとっては、ここが日比谷野音だぜ!」
くらいの誇りを持ってコール&レスポンスを繰り返すフラーノなオーディエンスが目に浮かぶゼ!Oi!Oi!
フラロックがフジロックを超える日は近い…
 
これ以上書くと富良野民から怒られそうだからやめる。
 
 
そんなかなやま湖の東岸には、道の駅・南ふらの。
敷地には噴水あり、ラベンダー畑ありでとっても綺麗。
でもそんなに人いない。
これ、穴場スポットじゃね?
 
道の駅の中を入るとまず真っ先に目に飛び込んでくるのは、
「幻の魚イトウ」
と書いてある大型水槽。おお!!!!!これが幻の魚なのか!!!!
わりと雑に展示してあって、幻な感じが全然ない。
でも幻というからには信じよう。素直な子★
 
 
さて、かなやま湖への寄り道から本線へ復帰します。
富良野市を通り過ぎて中富良野町へ。
単に富良野富良野言いますけれども、
ラベンダーの本場は中富良野町だとかなんとか。
有名なファーム富田があるのもここ中富良野町。
 
ロードマップを見ながら走ってると、
「彩香の里」ってのが目に入ったので行ってみる。
わぁ!駐車場の花壇からもはや綺麗!(乙女)
とウキウキWake me upしながら車を降りて園内へ。
おおーーー!一面のラベンダー!
 
上のほうにはラベンダーだけではなく、いろんな花が咲いてますよ。



ちなみに、
「あやかのさと」かと思っていたら、
「さいかのさと」だそうです。
特別花が好きってわけじゃないワタクシでもめっちゃ癒やされましたよっと。
ここはオススメだなぁ。
蜂が多いのだけが難点だけど、花にはつきものだから仕方ないね!
花とみつばち。モヨコモヨコ。
 
 
彩香の里でお腹いっぱいなので、
もはやファーム富田行く必要なくね?(暴論)
と思い、ファーム富田の駐車場だけ見て、さっさと次へ。ひどい。
 
 
上富良野町で、日の出公園という公園を通りかかったら、
なんだか斜面がすごいことになってるのを発見。

この左下の丸いやつ、
どう見ても逆境ナインの男球である。
島本先生に伝えてあげたい。
 
 

さて、そろそろ15時になんなんとしているので急がねば。
徒手空拳で美瑛に挑むわけにはいかないので、
とりあえず美瑛駅に直行し、
駅前の観光センターみたいなトコで美瑛観光マップをゲット。
 
実はね、5年前にもワタクシ、美瑛回ってるんですよね。
しかしその頃、オホーツクに消ゆスポット以外の道内観光に全く興味の無かった19歳おとこのこ。
ケスコ氏の導くままにただ着いて回っただけなのでありました。
まるでボコスカウォーズ。
しかし!!!
今回は俺が!俺の!!主体的な意志によって!!!美瑛を往くのだ!!!
待ってろオゴレス。
 
前回は、
ただの木じゃ~ん、
と甘い気持ちだったリベンジ。
 
 
まずは哲学の木。
何が哲学なのかはぱっと見はよくわかりませんが、
なぜこれが哲学なのかを考えていると、
何が哲学なのかをよくわからない木をたくさんの人が見に来る理由、
そして実際にここに自分も見に来ている理由、
旅とは。人間とは。
なんだか哲学的な思索に入り込んでいる気がするので、
もうこれが哲学の木でいいです。

ちょっと走ってクリスマスツリーの木。
まぁ、この大きさのクリスマスツリーがあったら子供が喜びそう。
大人は「倒れてタカシが潰されたらどうしましょうザマス」ってハラハラするんですけどね。
タカシくんのために飾りつけてあげたい。
 
国道を渡って西側へ。
ケンとメリーの木。
手元のリーフレットによると、
日産スカイラインのCMに使われたらしいです。
俺が生まれる前の話。
そんなん知らんよ!
ケンとメリーって名前は何かそれに因んでるらしいんだけど詳細不明。
誰なんだよケンとメリー。
外国人ってことくらいしかわからんな…。
ちなみにこの木の傍らには、そのものズバリ「ケンとメリー」ってペンションが鎮座しております。
便乗商法ばんざーーい。
 
 
すぐ近くになんか不思議な建物が。
UFO呼びそう。
興味津々で行ってみたら、展望台でした。
UFO好き(アダムスキー型より葉巻型)の俺、ざんねん。
 
でも景色がいいので満足。

広大だなあ。
北海道はでっかいどう。
道外観光客みたいなことを言ってみた。
一度言ってみたかったんだテヘ。

もうずいぶん陽も傾いてきたので、最後の木スポット、セブンスターの木へ。
なんだかモッサモサの木です。
激しくピンボケごめんなさい。
これまた手元資料によると、昔、セブンスターのパッケージとCMに使われたことがあるとか。
いつって。
俺が産まれる前。
だからそんなん知るかーーーい!
 
 
結局のところ思い入れがあまり無い美瑛で、
思い入れが全くできずに旅立ちます。
産まれる前のCMの木に思い入れは無理だよバーニィ…
ただし5年前のリベンジはした!
 
満足して今夜の宿、旭川ワシントンホテルへ向かうのである。
[今日の運転距離:約340km]


Categories: 旅。

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