七大陸周遊記~第2章~ (4)雲の王国。

September 02 2003 13:14

(この文章は、2003年9月の日記を2015年4月3日に改題・改編・加筆したものです)
 
 
【2003年8月6日】
泊まった斜里セントラルホテル。
じゃらんにも楽天トラベルにも一休にもどこにも載ってなくて、
電話かメールで予約しなきゃいけないとゆー。
前時代的。
 
でも、わりと綺麗だし値段も安くて、
そこまでしてでもここは泊まる価値あると思うのよね。
 
部屋の窓から外を見ると斜里駅。
斜里駅には駐車場が併設されていて、自由に停め放題っぽい。
普通の都市じゃ考えられないよなー。
 
 
朝食会場には、スーツを着て新聞を読んでる人もいたりして、
こんな所に出張とかって、何があるんだろうな~、とか思ったりしつつ。
 
ともあれ、
このホテルは従業員もすごく感じがよくて(オカマっぽかったけど)、
すごく気に入ったなー。
斜里に泊まる時はここにしよう。
 
 
8時前にホテルを出て、
すぐ側にある以久科原生花園に立ち寄ってみる。
そんなに手の入っていない原生花園なので無料。
こんな感じの道が500メートルほど続くだけ。
うーん、さみしい。
いい時期に来たらもっと花が咲いているのかしら。
 
そんな中、名前のわからない綺麗な黄色い花が朝露に濡れております。
 
 
 
さて、以久科を出て知床半島へ。
 
昨年は夕暮れ時に寄ったオシンコシンの滝。
朝早くは人も少なくて、滝の近くでゆっくりマイナスイオンを浴びれる。
肌つやっつやになりそう!

角度によってはオホーツク海をバックに見ることもできる。
風流な感じ!

なお、日本の滝100選の一つだってさ!
あと99個回れるかな…
 
 
 
国道を走ってると普通に出てくるプユニ岬の看板。
知床八景の一つだって。
プユニ。
って、かわいい。
プユニプユニ。うはーん。
 
ちなみに「穴のある所」って意味らしいよ。
穴なんてどこにあるんだろう…
 
ちなみにここから見えるのはこんな景色。
ウトロの街を一望。
左側の浅瀬みたくなってる場所、あそこが昨年の旅でオホーツク海に沈む夕陽を撮ったとこですい。
 
 
 
知床半島は、根元の斜里町からどんどんどんどん登っていくわけだけれど、
昨日のサロマ湖展望台と一緒で、今日も登れば登るほどどんどん濃霧に。
視界がけっこう真っ白。とまではいかなくても、かなりの白い視野の中を走る走る。
 
昨年立ち寄った五湖とカムイワッカはカットして、まっすぐ知床峠方面へ。
知床峠方面への分岐路を越えた頃には、そうとう視界も悪くなっていて、
対向車が来ても気付かなさそうなので、慎重に運転。
 
地図的には峠まであと数kmかな?
なんかだんだん明るくなってきた?
と思ってアクセルを踏み込むと。
抜けたーーーーーーー!青空だーーーー!
 
ずっと続いてた霧が晴れて、
この旅で初めての抜けるような青空!
 
わ…わたし、雲の上に来たのね(うふん)
ドラえもん、ここが雲の王国なんだね…
 
 
ほどなく辿り着いた雲の王国の首都・知床峠には人がいっぱい。

そして。
峠から下を見下ろすとそこには。
 
 
雲海!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

生で見る雲海!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

飛行機で窓越しに見る雲海とは訳が違う!
自然の風を感じながら、
頭上に青空、目の前に緑、眼下に雲海が見える景色!
 
わたしが見たと、だいは言う。
 
贅沢です。
たぶん今まで生きてきた中でいちばん贅沢な景色。
贅沢は敵ではない。
心の贅沢。しなきゃね。
贅沢の贅は贅肉の贅だよ。
贅沢をしてつく肉が贅肉。
でもね、贅心なんて言葉はないの。
心はいくら贅沢しても、余計なものなんてつかないのだ。
だってさ、
こんな景色見たらさ、
こんな景色、自分の目で見て体で感じちゃったらさ、
ちょっとしたことなんてどうでもよくなるよ。
ちょっとしたことなんて、許せちゃうよ。
むしろ、心はきっとさ、贅沢しないと不健康になるよ。
心の贅沢は、心を健康にする手段なのだ。
 
 
そんなことを考えちゃうくらい生の雲海はすごい。
 
 
 
贅沢な時間をたっぷり堪能した後は、
峠を下って初の羅臼到達。
 
まずはマッカウス洞窟へ。
 
ヒカリゴケが有名な洞窟。
松浦武四郎が野営したとかなんとか。
洞窟っても、奥行きはそれほどなくて、
なんか洞窟というよりは岩屋と言ったほうがしっくりくる。
 
そして最大の問題。
どこにヒカリゴケがあるのかよくわからない。
なんせ一応は陽光が射し込んではいるから、
コケが光ってるのか、陽に反射してるのか全く判別できず。
夜ならもう少しわかるのかなあ。
時計台といえば日本の三大ガッカリとして有名だけど、
ここは知床の三大ガッカリの一つだとワタクシが認定する。
(残り二つは知らん(投げっぱ))
 
 
 
さあ羅臼の道をさらに奥まで進む。
羅臼っていう地は、
なんて言うか、
寂しい景色。

右手の海岸線には、延々と古い漁具、古い小舟、ボロボロの小屋が続く。

そして国道沿いで鹿が草を食む。
しかもねぇ、車がすぐ横を通ってもガン無視。
人間に完全に慣れきってるなー。
触ろうと思えば触れそう(触らないけど)。
 
 
そして道路脇に落ちる地味な小滝「セセキの滝」。

セセキの滝まで行くと、ほどなく道は行き止まり。
引き返して半島の根元方面へ。
 
 
道の駅「知床・らうす」。
知床半島の観光資源が斜里側に集中している中、
うちだって!うちだって知床なんじゃぁぁぁあああ!
という強い自己主張を感じる名前。
 
海産物を売ってるのがメインの、物産館的な要素以上のものはあまり無い道の駅だけど、
ソフトクリーム売場のコがすんごい好みだった(ほぅ)
羅臼に引っ越そうか真剣に考えた瞬間。
 
 
そんなこんなでだいは、
ソフトクリームを舐め舐めしながら、
知床半島を後にするのだった。


Categories: 旅。

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