(も)あ・えくすくうぃじっと、もあ・べたー。

July 19 2013 21:54

既報の通り、
今夜はNPBのオールスターに無理矢理行かされたわけだが。
 
正直、
10年前までは重度の野球オタだったDは、
それこそ20年に渡ってスタジアムに通っていたわけだけれども、
約8年ぶりくらいに野球を生観戦した結果としては。
 
以前と比べて、
興業としての質の低下があまりに著しすぎる、と。
 
 
もともと長らくの野球オタだったから、
野球に対してはいろいろ思うところも、ある。
 
そんな経験も含めて言うならば、
 
演出というものが、
素人レベル。
というか、素人でももっと気が利いてる。
 
 
緊張感も、
ショーシップもない。
 
 
メジャーみたく、
エンタテインメントな雰囲気にしたいのは、わかる。
 
だが、
やり方があまりに中途半端すぎる。
 
 
昔、
野球を毎年観に行ってた頃は、
打者がバッターボックスに入る時に、
入場テーマみたいのがかかることはなかった。
 
せいぜい、
煽りの映像やSEくらいだった。
 
今日来てみたら、
SMAPだの、夏祭りだの。
 
別にそれ自体が悪いと言ってるんじゃなくて、
そうするなら、
それをきちんと演出にしなければならない。
 
なんの煽りもなくいきなり曲が始まって、
サビの途中も行かないうちに、
5秒くらいで急速フェードアウト。
 
すごい尻切れ感。
 
音楽ってのは、
キリのいいとこで切ってやらないと、
人間の意識下に未解決感が残ってストレスになる、
というのはコード理論の常識。
 
そのためにトニックコードへの解決がある。
 
曲の途中で切るということは、
リズムも中途半端で、
さらにドミナントやサブドミで終わらせるということ。
 
恐ろしいほどの尻切れ感。
 
演出において、
メリハリが最も大事。
という、
演出の基礎の基礎の基礎もできていない。
 
いや、
バッターボックスまでの時間は限られているから。
なんて言うなら、
最初から曲なんてかけなきゃいい。
 
一昔前の、
手拍子を煽るSEだけでいいじゃん。
 
盛り上げるためにやっても、
やり方が悪かったら盛り下がるだけ。
 
 
プロレスで入場が盛り上がるのは、
 
照明を落とす、という準備をすることで、
今からだ!という導入をして、
観客の意識を入場に集中させる。
 
そして、
イノキ・ボンバイエや、ハンセンのサンライズ、ジャンボのJのように、
イントロをまず流して客をまず音楽に乗せてから、
充分ためて、サビで入場してくるから客は最高潮で入場を迎えられるわけだ。
 
 
音楽を使った演出ってのは、
そこまでやって初めて効果がある。
 
 
俺は、
野球というスポーツ自体は好きだし、
だからこそ、試合そのものをしっかり見たい。
 
であれば、
よし!今から勝負が始まるぞ!
というタイミングで、
盛り下がる演出でテンションを下げられるのは勘弁。
 
 
野球なんて、
1つ1つプレーが切れるぶん、
演出のしやすい興業なんだから、
もっとやり方があるだろうに。
 
昔は、ボールパークではなくて野球場だった。
今は、ボールパークでも野球場でもない。
 
 
 
演出ってのは、
何かをすることが目的じゃなくて、
観客の意識をメインに向けて昂らせることだ。
 
その意味では、
何も外的なことをしてない相撲のほうが、
よっぽどいい演出ができてる。
 
 
クライマックスのシーンで、
雰囲気にそぐわない曲が唐突に流れて、
しかも中途半端にフェードアウトする映画があったら、
果たしてどう思うかね?
 
 
元・野球オタだからこそ、
ちょっと許せなかった今日の不満。
 
 
何見てても、
演出のことばっか気になる俺もどうかとは思うけど。
 
 
今日は、
怒っちゃう!


Categories: 考える。
  1. さすらいの番長

    相撲も実は観客の集中力を切らないために結びの三番は品物売り子引っ込ませるんだぜ!新しいものを追い求めるのはいいけど伝統ってのは意味があって続いてるんだから守らんといかんものもあるよなー。

    2013年7月20日 12:30

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