ぶっく。
February
14
2007
19:38
最近読んだ本の中で、久々のスマッシュヒットがあった。
星新一『妖精配給会社』
星氏は時期によってムラがあるというか、
後期のものは、オチ系が多く、
また、短く短く読後感のあっさり感を追究しすぎというか、
どうも深みが足りない感じがしてあまり好きくないのだが、
やはり初期のはひと味違う。
そして何より、
他の初期作以上の、
全編に漂う無情な終末感。
人類が終末へ終末へ突き進む、その様を、
妙に牧歌的に、客観的に、
当たり前のことのようにさらっと描く筆致は、
初期の星作品の最大の読み処。
Coccoの初期作みたいな感じ。
久々に満足できたよ。
で、
今、近田春夫の本を読んでるんだけども、
やっぱこの人はミーハーな世界の人。
プレジデントBPMやビブラの頃は、
もうすっかり昔の話なんだなぁ。
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