標なき闇。

December 09 2004 19:52

結局、人は圧倒的な孤独の中に放り込まれているわけで。
この世に他人が多く存在し、その大勢の他人とのアクセスが容易であるがゆえに、その限界の無い孤独感はより一層増幅されて。
 
孤独の原因は孤独には無い。
孤独の原因は、他者とのコミュニケイトの中に在る。
それは所詮自分の中で生み出された錯覚でもあるし、同時に自分の中の所産であるからこその真実でもある。
 
何も依るべき処の無い焦燥感は、そこに何らかの外的要因を要求しているからこそ、それが充足しない場合に於いて、孤独という社会内位置に自らをロケイトする。
或る一つの焦燥は、程度の差こそあれ、いくつもの依存ベクトルを持っているわけだが、それの全てが拒否された状況にあるのが、俺の今の果てしない孤独感の源泉だ。
それは理論としては理解できるが、感情としては理解できない。
そこに俺では解けない問題がある。
 
 
全てのリレーションよ崩壊せよ。
今あるのは、自己の存在への絶対的な確信と、拭い難い不信。


Categories: トンガリ。

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