film0224: THE MOUNTAIN (1956)
THE MOUNTAIN
邦題「山」
映画レビューサイト総合偏差値:3.53
国内映画レビューサイト偏差値:3.66
海外映画レビューサイト偏差値:3.28
だい評点:★★★★
USA
1956年11月14日公開
監督:エドワード・ドミトリク
出演:スペンサー・トレイシー、ロバート・ワグナー etc
製作・配給:パラマウント
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
雪山の上空を飛行するインドの旅客機が、岩山に接触して炎上・墜落した。麓の村は、観光ホテルがある他はこれといった産業のない山村で、クリスはそのホテルで雑務をしながら慎ましい生活をしており、20歳年上の兄ザカリーも、羊飼いをしながらクリスの面倒を見ていた。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
これはね、どう考えても兄も悪いやん?
「もうこんな貧しい生活は嫌だ!この村にこだわる必要ない!家を売る!」
→わかる
「飛行機に積んである金を回収しに行ってやる!」
→法的・道義的にどうかという問題はともかく、気持ちはわかる
それをね、
きちんと論理的に説得できないとか、
目の前に何らかの人参ぶら下げれないとか、
兄がしっかりせえ!!!!!!!
とは思うのよな。
いやもちろん、
弟もクズなんですよ?
「死んだ人だから金持っててもしゃーない」までは、
それ一応遺族のものやからな?というのはともかく言ってることはわかるけど、
「証拠隠滅のために、殺しちゃおうZE★」
はダメだ。それはクズだ。
とはいえな、
いくら弟がクズでも、
置いてくのはそれはあかんで。
最後のとこも共感全くできないのがなぁ。
死んだ人間の名誉も大事だけど、
それ以上に大事なのは「正直」であることなんじゃないのかねぇ。
そのへんの感覚が最後まで相容れなかったな。。
というか、
そりを引いて下山できるようなルートあるなら、
登るときもあんな登攀必要なかったのでは?
とかいろいろあるけども。
65年も前の映画で、
ハーケンの耐久にハラハラ、
バディの墜落にドキドキ、
雪橋の危うさにヒヤヒヤ、
雪山ものの醍醐味がこんなに贅沢に味わえるのは最強じゃん!
「男の叫び」の時も書いたけど、
基本的に雪山もの好きなんだよなぁ。
雪山の危険性にめっちゃ実感持てるのが我ら道民だからな。
なんかねぇ、
兄弟ともに、共感できる部分とできない部分が半々にあって、
でもそんな諸々も全部吹き飛ばすくらいの自然の脅威。
だからサバイバルものは面白いんだよなぁ。