film0222: BOB LE FLAMBEUR (1956)
BOB LE FLAMBEUR
邦題「賭博師ボブ」
映画レビューサイト総合偏差値:3.78
国内映画レビューサイト偏差値:3.78
海外映画レビューサイト偏差値:3.79
だい評点:★★★
フランス
1956年8月24日公開
監督:ジャン=ピエール・メルヴィル
出演:ロジェ・デュシェーヌ、イザベル・コーレイ etc
製作:OGC、プレイアート etc
配給:モンディアル
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
夜明け時のモンマルトル、街では勤めに出る家政婦やあても無く彷徨う者が行き交う中、かつて賭博師として知られたボブは、ギャンブルに負け家路についていた。しかしいつも通り新聞を買ったところに旧知の刑事が通りかかり…。
【だいレビュー(ネタバレ有)】
うーん、メルヴィル作品の独特の間、好きだなぁ。
渋さがすごい。
プロット的には、
ちょっと前の「現金に体を張れ」にめっちゃ似。
仲間を集めた犯罪計画。
迂闊な奴が、女の興味を惹きたくて計画を話しちゃって破綻。
計画が客観的にナレーションで説明されるとこまで一緒。
公開時期は現金の3ヶ月後だから、
インスパイアされたとかでもなく、
キューブリック、メルヴィルという巨匠2人が、
大西洋を挟んで同時期に同じ筋の映画を撮ってるって凄いよなぁ。
ロマンだぜ。
誰一人にでも外部に漏れたら即タイーホな案件で、
妻に計画話すとかもはや愚者の極みでしかないわけだけども、
実質行きずりの素性もよくわからない女、
しかもどう考えても頭の悪い女に話すとか、
ポロはもはや愚者とかいう括りですらないんだよなぁ。
人間としてマトモな実務遂行能力を有しているかも疑わしい。
重要な物事は、
完了するまで他人に話してはならない。
匂わせるような発言は完全に禁忌。
いい年齢になってもそんなことすら学んでないんかぁぁぁ!!!!
構ってちゃんかよ…
ってかねぇ、
ボブも、ポロが情報漏らしたのわかった段階で計画ストップしなきゃでしょ。
警察が罠張ってる可能性の中で強行するのは無理あるだろ…
ってか、仮に成功したとしても、さすがに逮捕待った無しだよなぁ。
アンヌ役のイザベル・コーレイって女優さん、
あれ見た目で完全に圧倒的魔性感あるよなぁ。
あのタイプは信用しちゃダメです。
と俺の中の負の経験が叫んでいる。
でもさ、
ボブがアンヌに感じているものって、
たぶん同類感なんだよな。
目的もなく、
ただ何となく生きているだけのアンヌ。
目的もなく、
ただ何となくギャンブルしながら生きているボブ。
その漂泊感をボブは助けたかったんだろうな。
そしてボブの漂泊感を埋めたものが、カジノ襲撃という一世一代の大勝負だったんだろうな。
人間はね、
やりたいことを無くしちゃ生きられないんですよ。
今この瞬間じゃなくて、
未来のために生きてるんだな。
うん。