film0199: ON THE WATERFRONT (1954)

April 23 2020 13:44

ON THE WATERFRONT
邦題「波止場」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.67
国内映画レビューサイト偏差値:3.50
海外映画レビューサイト偏差値:4.02
だい評点:★★
USA
1954年6月22日公開
監督:エリア・カザン
出演:マーロン・ブランド、エヴァ・マリー・セイント etc
製作:ホライゾン
配給:コロンビア
◎アカデミー作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞、編集賞、美術賞、主演男優賞、助演女優賞
◎ヴェネツィア銀獅子賞
◎ゴールデングローブ作品賞、監督賞、撮影賞、男優賞
◎英アカデミー外国男優賞
◎伊シルバーリボン外国映画賞
◎NY映画批評家サークル作品賞、監督賞、男優賞
◎NBR最優秀作品賞
◎ボディル米映画賞
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
波止場の管理小屋から出てきた数人の男たち。その下っ端の男は、古びたアパートメントの外でジョーイという男を呼び出し、屋上に誘い出すことに成功する。男が下で待っていると、屋上からジョーイが突き落とされ…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
おい!
音楽うるせぇぞ!!
コントじゃねぇんだから、何かある度に音楽かけんじゃねぇ!
 
BGMの多用はマジでリアリティ喪失の元凶だって気付いてほしいんだよなぁ。
 
 
っていうかねぇ、
アカデミー賞8部門受賞??
 
わからぁぁぁぁぁんんんん!!!!!
 
この年、他にろくなの無かったん?
と思って調べたら、
ダイヤルM、裏窓、ケイン号、2万マイルとかだから、
まぁ確かにな…
 
 
この作品の何が何って、
 
登場人物の感情の変化早すぎて、
観てるほうついて行けないマッハのスピード感!!
 
葛藤のようなものがね、無いんですよ!
悩んで悩んで悩んだ結果、ついに決意!
みたいなのじゃなく、
ちょっとしたきっかけで音速でサイドチェンジ!!
 
テリーだってさ、
証言を決意するまでにそんなに悩んだ??
兄貴と恩人に楯突くってのに、
血を吐いて身を切るような悩み方全然無かったじゃん!
兄貴殺されて「よし、俺はやるキリッ」ってね、
重みが無いんですよ!!!
 
イディだってね、
兄が殺された元凶がテリーだって気付いて心を閉ざしたのに、
鍵ぶっ壊して家宅侵入されて、
ちゅぅされたらすぐに「信じるわ!」ってさ、
お前にとって兄とは?????
 
労働者たちもさ、
仕事の割り振りの時はテリーを白い目で見て、
誰一人テリーの味方してなかったのに、
殴り込みに行った途端、急に応援に回ったりとか、
なぁ、いつ気が変わったん????
テリーかわいそうだけど俺たちじゃどうにもならないしなぁ、
感すら少しでも漂ってたならともかく、
あいつ邪魔なんだよなぁ、からの、
急な「がんばれテリー!!」
わけがわからんですよ!
 
感情が変化していく過程って、
悩んだり、いろんな出来事が積み重なったり、
こっちにしたいな、でもやっぱこうなんだよな…
が繰り返されて、初めて何らかのきっかけで決意するのに、
 
きっかけ以外全部ぶっ飛ばしてるじゃん!!!!
 
 
なんかねぇ、芯が無いんだよな。
でもよく考えたら「エデンの東」の時も思ったから、
人の葛藤とかを描くのが苦手な監督なんだろな。
 
でもさすがに、
ゴールデンウォリアーの子供たちの葛藤は描いてあげないと、
テリーも子供たちも浮かばれんぞ…


Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

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