film0156: 聖の青春 (2016)

February 24 2020 23:48

聖の青春
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.16
国内映画レビューサイト偏差値:3.25
海外映画レビューサイト偏差値:2.98
だい評点:★★
日本
2016年11月2日公開
監督:森義隆
出演:松山ケンイチ、東出昌大 etc
製作:「聖の青春」製作委員会
配給:角川
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
1994年大阪。桜の舞い散る朝、町工場の経営者が外に出ると、ゴミ捨て場で男が倒れていた。救急車を呼ぼうとするものの、男は関西将棋会館に連れて行ってほしいと頼み込む。一人で歩けない男に肩を貸しながら辿り着いたのは、公式戦の対局室だった。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
だいはもともとそれなりに将棋好きなわけでございまして、
当然、故・村山聖氏のことはそれなりに存じ上げております。
特に逝去後におかれましては、将棋関係のコラムなどで紹介されることもそれなりに多く、
その人となりはそれなりに目にしてきたわけでございます。
ただ原作「聖の青春」は読んではおりませんでしたので、
本作をそれなりに楽しみにしていたわけでございます。
 
なるほど。村山聖。
 
 
こんな性格悪かった????????
 
 
まあそれなりに特殊な生い立ちもあるわけで、
それなりに奇人変人の類だったのは間違いなくて、
そういうエピソードには事欠かない人ではあるけど。
でもさ、
 
 
こんな性格悪かった????????
 
 
周囲の棋士とかの発言から窺い知る限りでは、
もっとピュアで、もっと雲のようで、
この映画に描かれているのとは、
「生きること」に対する向き合い方が違うように見えてたのだけど。
 
「全身全霊懸けなきゃ死んでるも同然やろがいぃ!」
っていうような豪傑感じゃなくて、
ただ目の前のものに全力集中!って感じで、
「生きるということはこうでなきゃいけない」
みたいな信念に沿って生きてるタイプじゃないと思うんだよなぁ。
現在という一瞬一瞬だけに生きてる感じ。
 
映画だからって、
そこを無用に脚色しちゃってたりしない?
 
原作読んでないから何とも言えないとこはあるけどさ。
 
あの性格の鋭さを映画のテーマに据えたんだろうけど、
逆にそれがテーマを薄っぺらくしちゃったように感じてる。
 
 
あと、いろいろと対比の演出もあるんだろうけど、
羽生さんってあんな素っ気ない感じじゃないよな!?
羽生さんもまたそれなりにおかしいとこのある人ではあるけど、
どっちかといえば多弁なほうだから、
あのマンツーで飲む場面みたいなぎこちない感じにはならないと思うけどな?
 
 
で。
聖役の松山ケンイチさん。
普段の姿を知らないんだけれど、
役作りに向けて相当増量したとか。
 
実際の村山九段よりはまだ痩せてるけど(笑、
それでもけっこうパンパンな感じを再現してるので、
普段もっと痩せてる感じなら大変だったろうなと。
日本にもそこまでやる役者魂ある人いるんだな。
 
見たことない人だけど(名前は聞いたことある)、
これから注目するわ。


Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

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