film0155: 犬神家の一族 (1976)

February 24 2020 19:55

犬神家の一族
 
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.59
国内映画レビューサイト偏差値:3.64
海外映画レビューサイト偏差値:3.50
だい評点:★★
日本
1976年10月16日公開
監督:市川崑
出演:石坂浩二、島田陽子 etc
製作:角川春樹事務所
配給:東宝
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
昭和22年2月、戦前戦中の時期に製薬業で財を成した犬神財閥の当主・犬神佐兵衛が、その屋敷で3人の娘や孫、顧問弁護士らの見守る中、静かに息を引き取った。間もなく、探偵・金田一耕助が那須にあるホテルに投宿する。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
あの有名な犬神家!
誰もが知ってるあのシーン!!
 
あれほど有名なシーンだからさ、
遺族たち阿鼻叫喚!
謎が謎呼ぶ超絶トリック!
捜査陣大パニック!
この謎を解くことこそが事件の解決に繋がる…!
 
みたいなのを期待してたわけ。
でもね。
今か今かと待ち受けて、あれ?なかなか出ない?
中盤くらいになっても、
どんどんみんな殺されてるのに、出てこない??
 
と思ってたら、
けっこう後のほうになって、
出たーーーーーー!!!!!!!!
 
「とうとう、すけきよさんまで…」
「水草が絡まってるな」
 
みんな全然冷静!!!!!!!
 
しかも。
 
数分後には誰一人触れなくなった!!!!!
 
あれほど有名なシーンなのに、
わりとあっさり終了!!!!!
 
これに焦点を当てて観てたの大失敗!!!!!
 
 
もともとね、
プロット的には純粋推理物というよりは、
人と人の怨念とかそういう部分に焦点を当てた筋書きだと思うんだけど、
映画の尺の中でそれがあまり表現できてない気がするのよね。
 
遺産を巡る姉妹間の葛藤、
実利と愛情の絡んだ珠世への想い、
息子を殺された者の、残った者への恨み、
生い立ちに関わる復讐心、
同性愛、不倫といった愛憎、
 
盛り込まれすぎてて、
きちんと全部表現するには映画の尺じゃムリぃぃぃぃ!!
 
そもそもステークホルダーが多すぎて、
1人1人の表現サラっと流しすぎなんですよ。。。
 
 
文字での情報処理量多めのミステリってさ、
どうしても映像化した時に消化しきれない場合が多いよね。
ヴァン・ダインとかアシモフの黒後家とか無理だろしなぁ。
 
原作読んでないからアレなんだけど、
そういう感じかな、
って思った。


Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

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