film0170: RIVER OF NO RETURN (1954)

March 15 2020 13:44

RIVER OF NO RETURN
邦題「帰らざる河」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.26
国内映画レビューサイト偏差値:3.31
海外映画レビューサイト偏差値:3.15
だい評点:★★
USA
1954年4月29日公開
監督:オットー・プレミンジャー
出演:ロバート・ミッチャム、マリリン・モンロー etc
製作・配給:20thセンチュリーFOX
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
ゴールドラッシュで沸く西部の町に馬に乗ってやってきたマット。偶然出会った牧師は「この町は邪悪な町だ」と言う。マットが交易所の主人にこの町に息子を連れてやって来たはずのマービンという男の行方を尋ねるが、マービンは山へ行った、息子は知らないという。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
これはねぇ、
男の女、父と子の融和の物語ですよ!
 
男と女はね、いいんです。
お互い大人だから、
きちんと誠実に相手に接してさえいれば、誤解は絶対に解ける。
誤解が解けないのは、どちらかが相手に誠意を持っていないからです。
 
でもね、
父と子はそうは行かない。
子供はいろんなことが未体験だから、
「その時」の父の気持ちが推し量れない。
「理想」と父を比べてしまう。
 
「その時」の体験を自分でもしてみることで初めてわかることがあるんです。
 
大好きな父。
そんな父が人を殺した。
しかも背後から撃って殺した。
考えるほど芽生える疑念と軽蔑。
 
「仕方なかった」
その言葉を発した瞬間に、
マークにとって父は本当に愛する父になった。
 
「生きる」とは、
「守る」と同義なのですよ。
 
守ろうとしない人は生きられない。
その全てが込められた行為によって父子が一つとなり、
そして父子が次に守ろうとしたものは?
 
この作品はそういう作品ですよ。
きっとね。


Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

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