上なんて最初から目指してない。
自分がありのままいられることが最も重要だと思って生きているので。
周囲がどうこうじゃないし。そんなんで自分のペースを乱すことのほうが俺には問題だ。
なんか、昔から、人と何かを張り合うのが好きじゃなくて。
ゲームみたいなものなら好きだけど、
真剣勝負は嫌い。
人に勝って自分が上がろうとはこれっぽちも思わない。
そうやってきた経験も無いし。
だから、競争社会の中で、
俺は社会不適合者なんだろうなぁ、と思う。
特に仕事の面で、すごくそう思う機会が多くて。
今、自分に向いてない部署に遷って、
他の人がしゃかりきになったり、悔しがったり嬉しがったりしていることが、
俺には悔しくもないし、嬉しくもないし。
その過程において、自分が自分でいられるかは興味のうちだけど、
結果がどう、とか、評価がどう、とか、
そんなのは興味の外。
そんなんで、会社中ほぼ全ての人から白い目で見られてるわけだけど。
でも、俺からすりゃぁ、
自分を偽ったり、相手を騙したり、押したり引いたり、
そんなことをして数字が上がったり、
誰かから評価されたりとか、
そんなんで喜んでる人のほうがわかんないや。
今、仕事だからどうしても仕方なく、
相手に何かを買ってもらったり、入会してもらうために、
そういう風に誘導するトークやアピールをすることはある。
でも、そういう話をした後、
いつも吐き気と強烈な胃の痛み。
相手に何かをしてもらったり、気に入ってもらったりするために、
自分が思ってもないことを言ったり、
何倍にも誇大にして言ったりとか、
そうすると、自分の中の何かが、
孫悟空の緊箍児みたく、一気にギュっと締め付けてきて、
自分がどんどんダメになってく。
ありのままでいられない生き方は、たぶん、できない。
躰が拒否反応示すから、無理っぽい。
それが、現代人としては、失格の烙印なんだってさ。
俺自身は、高校生くらいの時から気付いてたけど。
そんで最近よく聴いてる、
よく共感できるベビサイのうた。
「少年老い易く、学成り難し」と、
遠い大昔、誰かが言いました。
だけど僕は、いくつになっても大人っぽくなれないなぁ。
みんなずいぶんしっかりしてるなぁ。
どうやら僕は脱落したんだなぁ。
「天は人の上に人を作らず」と、
遠い大昔、誰かが言いました。
だけど僕の周りにいるのは、人を見下すような奴ばっかりだ。
みんなずいぶん自信があるんだなぁ。
どうやら僕は脱落したんだなぁ。
いいや別に。
脱落してたほうが素直に生きてられるよ。
いいさ別に。
脱落してたほうがよっぽどマシだぜ。
「朱に交われば朱くなる」と、
遠い大昔、誰かが言いました。
だけど僕は、どこのクラスでも、いつも「得体の知れない変な奴」さ。
どう周りに溶け込めばいい？
どうやら僕は脱落したんだなぁ。
このままずっと脱落するんだなぁ。
死ぬまでずっと脱落するんだなぁ。
僕は脱落者。
（Baby & Cider「僕は脱落者」）