だいは、ここに、いるよ。

男と女とおんぶおばけ。

さて、今日は今までの29年と９ヶ月の人生の中で考えたことを、
けっこう真面目かつ真剣に書いてみることとする。
 
こういう話をしたことある人もあり、
したことない人の中でも、
たぶん人生のベクトルが同じ方向を向いている(気がする)源ちゃんなんかとは話が合いそうな気がするが…
 
とりあえずそんなこんなで、
長文を読む余裕のある人だけどうぞ。
 
 
 
さて、
この齢ともなれば、
俺も、周囲も、いろんなことを人生に組み込んで考えなければならないわけですよ。
 
そこで、
男と女の哲学。
 
 
いやさぁ、
例えば、
俺は男なんで、男の観点からの話しかできないわけだけれども、
 
例えばこの齢になって、
自分の人生ってのが道筋がある程度ついてきて、
そういう中でさ、
特定の女のコと云々、ってのは、
もうそりゃぁ男にとってはえらく勇気と思い切りがいることですよ。
自分がさ、
今後行きてく上で、
ちゃんと守ってって、
ちゃんと大事にしてって、
ちゃんとしっかり全力で向き合ってくってのは、
そりゃぁ生半可な気持ちじゃできないことですよ。
 
ある意味でさ、
自分の人生の軸をその相手のためにある程度の部分は捧げなきゃいけないわけだし、
仕事とか、何だとか、
そういう生活の諸々を、
相手のために、
相手との生活のために考えて行かなきゃならないわけですよ。
自分一人の好き勝手な人生だったのが、
自分と相手との共通の人生って考えに変わるわけですよ、全面的に。
 
少なくとも男なら、
誰もがこの気持ち絶対にわかると思うけど。
 
 
一緒にいるってことは、
少なくとも別々の人生では無いわけだし、
厳密には別個であっても、
密接に関連した共通の一つなわけだし、
 
そうやって思って、
そうやって覚悟して守ってく決意をするってのは、
そりゃぁもう、
ありったけの思い切りと、
ありったけの覚悟と、
ありったけの勇気と、
ありったけの馬鹿と、
ありったけの脳天気を、
えいや！って総動員しないと無理ですよ。
 
そんで、そんなもん全部フル動員できんのはさ、
そりゃぁそんなもん、ありったけの愛があるからできることでしょう。
 
 
でもさ、
それはやっぱ、
そんだけのことやるにはさ、
相手がそれを少なくともちゃんと受け止めてくれる体勢じゃなきゃ無理だよ。
 
いつまで経ってもさ、
昔は良かった、なんつって、
昔の恋人の写真とか思い出の品とか、
そんなもんを後生大事に抱えてて、
自分を見てくれないような相手に対してさ、
いくらなんでもそこまでの覚悟持って対せないでしょ。
 
 
なんだかんだ言ってもさ、
人生の軸が、自分一人から相手と二人になるってのぁさ、
そんなもんは再スタートみたいなもんだよ。
二人の共通のコースのスタートってなもんだよ。
 
でもさ、
相手が新しいコースでスタート切ろうとしてないんじゃ、
自分が新しいコースに飛び込むなんてのはさ、
そんなんは無理じゃん。
 
 
なんだかんだ、
昔の恋人の写真やら思い出の品を大事に持ってたりとか、
昔の恋人と親しく連絡を取ってたりとか、
昔の恋人の思い出話を「あの頃は良かった」みたく言うとか、
今の恋人のできない所を、「昔の人はできた」とか言うとか、
昔の恋人との思い出を断ち切るくらいなら、貴方と思い出を作らないほうを選ぶとか、
 
そんな状況で、新しくスタートが切れるわけないし、
それは今の恋人に対して、
「貴方とのタームを新しくスタートさせる気はありません」
って言ってるようなもんじゃん。
 
 
 
よほどの度胸とよほどの決意でさ、
男が。
「よしっ！このコとの人生を今から作り始めよう！頑張ろう！」
って思っても、
肝心のそのコは、
結局昔の男との時間を見てました。
じゃぁ、
それは何なの、って話。
 
 
スタートするなら、
少なくとも見なきゃ行けない方向がある。
少なくとも置いて来なきゃいけないものがある。
 
 
ゼロからビルドしていくことってのはそういうことでしょ。
 
 
きちんとした土台を作ろうと思ったら、
土台を作る場所は、
一度まっさらにしないと、
しっかりとした土台なんてできないぜ。
 
 
 
違う男のことを心に抱えてる女のコを、
自分の人生の軸に組み込んで今後ずっと生きてくなんて、
男ってのぁ、
そんな器用じゃないし、
そんな強くもないと思うんだなぁ。
 
やっぱ、
自分だけを真っ直ぐ見てくれて、
そういう関係だからこそ、
自分の人生のいろんな部分を、
そのコにリンクさせていけるんじゃないかなぁ、
と俺は思うのだけれど。
 
 
 
 
新しいコースに足を踏み入れるなら、
 
自分が今まで走っていた古いコースを出なくちゃいけない。
そこのコースを走っていた事実は消えるわけではないけど、
その間にあったいろんなことは、
もう二度と足を踏み入れない、そこのコースにそっと置いてくればいい。
 
そう思うのだけれど。

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