film0065: LE BÊTE HUMAINE (1938)

March 06 2019 10:04

LE BÊTE HUMAINE
邦題「獣人」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.57
国内映画レビューサイト偏差値:3.49
海外映画レビューサイト偏差値:3.73
だい評点:★★
フランス
1938年12月23日公開
監督:ジャン・ルノワール
出演:ジャン・ギャバン、シモーネ・シモン etc
製作:パリ・フィルム
配給:仏リュクス・フィルム
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
蒸気機関車の機関士ジャックは、相棒のペクーと共に、パリからル・アーブルへ向かう機関車を走らせていた。ススだらけになりながら駅に辿り着いた二人を駅長のルボーが出迎えるが、彼は犬を連れて乗ろうとする財界の大物に対する女性客の苦情の対応に巻き込まれてしまい…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
最初の感想。
映像すげぇぇぇぇぇ!
 
蒸気機関車の車輪の付近から撮ってる映像の迫力やば!
当時なんて今よりもずっとカメラも大きかったし、大変だったと思うわ。
 
 
最後の感想。
クソしかいねぇぇぇぇぇ!
 
みんな!
結婚を!
何だと思ってんの!!!
 
え、フランス人ってみんなこんな感じなの??
こんなに欲の獣ばっかりなの?
 
あのさあ、
当然、ジャックのあの殺人欲が「獣人」なんだろうけど、
俺から見たら不倫ばっかしてる登場人物、
みんな獣人にしか見えねぇよ!!
 
 
故郷の女に好きだと言いながら、
すぐに人妻に熱上げ始めるジャック。
 
今ほしいのは友達。と言いながら、
離婚もしないまますぐに男に媚び始めるセベリーヌ。
 
もうね、理解できない!!!!
グランモランを殺したのはともかく、
妻を愛してる分だけルボーがいちばんマトモに見えるわ。
 
 
ストーリーを楽しむよりも、
当時のフランスの社会ってこんなんなんだ、
って観点がこの映画観るうえでの一番の楽しみ方。
 
鉄道が車輛ごとの個人経営なのかー、とか、
風向きでめっちゃ燃費気にしてるなー、とか、
修理の間、路線ダイヤどうなるんだろう、とか、
トイレ番とかも含め、駅で働く人みんなファミリー感なんだなぁ、とか。
 
高度に組織化されてる現代日本から見ると、
羨ましいところが、たくさん、ある。
 
チャップリンの「モダン・タイムス」の2年後のフランスは、
まだモダンじゃないタイム。
タイムはゴーズでバイなんだけど、
ゴーでバイしてない時代に、俺らは何を感じるのかな。


Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

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