カテゴリーアーカイブ: 自分という存在。

針。

December 27 2005 23:10

嫉妬とか、渇望とか、献身とか、人間のいろんな感情や理性の中で、
いつだって自分の幸福に向かって行く先は決まる。
ある事象について、それが半面、自分にとって幸福であって、
また他の半面、自分にとって望むべからざるものである場合、
奥底の針は、行く先を見失い、樹海の中のように激しく回転して。
それをえいやっ!なんて親指で強引に押し留めたりして、
そんで切れて返り血。
でも、傷はいつか治るから。
今は、そっちのほうが、大事。
ちょっと染みるけど、少しくらい我慢してみっから。



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少しだけの勇気。

December 13 2005 22:52

数年前までは信じられないくらい消極的で、
それが故に失敗ばかりしていた男は、
いつの間にか信じられないくらい積極的になったけど、
でも結局は失敗してばかり。
結果は何も変わってないけど、
一つだけ新しいことを知った。
 
自分で動いて失敗するリスクなんて、
昔思ってたほどたいしたことはなかった。



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あの夏、はじめて見た海。

October 18 2005 18:32

琴似、北大、市内から市外まで、
時間とともに活動のステージもどんどん広がっていって、
その一つ一つに、なんやかんやの思い出があって。
いいことも悪いこともひっくるめて、
通るたびにいろんな記憶が浮かんだりとか、
それは、西28丁目や中島公園から、恵庭や銭函や厚田に至るまで、
それぞれあのコだったり、
あのコだったり、
はたまたあのコだったり、ね。
そんできっといつか、
新しく好きになったコとの楽しいことやそうじゃないことなんか諸々を、
前の思い出の上に上書きしちゃったりして、
そんで今度そこを通る時に思い出すのは、新しい記憶。
 
そうやっていろんなことを忘れて、
それでみんな大事なものを失ったり、
もっと大事なものを抱きしめたり。
それでいいんだと思う。
 
だってその次には、
また新しい思い出が同じようにやって来る。



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せつなくて、晴れやかで、平凡な事を考えた。

August 29 2005 21:33

先日ムーヴを修理に出した時に代車で来たスプリンター。
車の形状から、前後の長さ、シートの高さ、ミラーの形、その他諸々何もかもが違う。何せセダンに乗るのは教習所以来なもんで、視界は悪いわ、車幅は掴めないわでもう散々。
「やばいなー、ムーヴ戻ってくるまで、すっげー慎重に運転しないとなー」なんて思ったりもして。
駐車したらしたで、ムーヴのコラムシフトに慣れきった左手は、あれ?あれ?なんつって、シフトを見つけられないでいるし、左足は、無意識にパーキング踏もうとして、キックが空を切る。そんな始まり。
 
スプリンターに乗ったのは、たったの8日だった。
電話があったので、ムーヴを工場まで迎えに行き、乗り込む。
あれ?
高い視界は妙に居心地が悪く、駐車した時は、今度は左手が無意識にシートの横を彷徨っていたのだ。
 
5年連れ添ったムーヴに慣れきった体の無意識の動作も、たった8日間のスプリンター生活で失われたのだ。もちろん、またすぐにムーヴとのタンデムを体は思い出すだろうけども、でも、もしムーヴが返ってこなかったら、俺の体はそのままスプリンター仕様のままだったんだろうなぁ、とも思う。
 
人間にだって、きっとそれは同じで。
どんなに深い、感情や、熱情や、記憶や、憎悪や、安心感や、不快や、そんなものも、きっと手放せばすぐに、消えてく。
だってほら、昔一緒にいた彼女のことも、頭では覚えているけれども、かつてはきっと、無意識に合わさっていた些細な行動のリズムやそういうものは、もう何も、覚えてない。相手に合わせて無意識にしていたはずのちょっとした行動規範なんかだって、もぅ全然、遠いもので。
きっとそうして、人生は進んでく。男のコは、女のコと出会って、愛して、抱き合ったりフラれたり。そんな無限ループの中で、いろんなことを覚えて、いろんなことを忘れて、そして少しずつ前へ進んでいくんだと思う。
過ぎ去った事は、あくまでも過去の「何か」であって、現在の自分の「何か」では無い。きっといい想い出はいい想い出として、心の中のあったかな部分でひっそりと存在はし続けるけどでも、それは現在の自分の行動やら価値観なんてものとはまた違う次元の場所にあって。で、男のコはまた女のコを愛して、そんでそのコに行動規範やら価値観やら口調やら気の遣い方やらそんなものも、すっと染まってく。それでいーんじゃないかな。
 
自分なりに、今この時間を真っ正面から向き合って、
で、自分なりの幸福を選択していければ、それでいいと思ってる。



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天空都市。

August 25 2005 22:54

一見意味の無いように見えるものまで含めて、
この26年以上積み重ねた全ての経験や見聞や自己愛や反省は、
マチュピチュの石垣のように一つ一つが複雑に組み合わされて、
そんで少しずつ高く、高く。
今立っている場所から見える景色は、望んでるものとは少し違っていたりもするから、
もちっと高く積み上げて、絶景が見えるまで。
 
新しいステップのために、
今あるものを想い出に変えよう。



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今ここに立つこと。

August 23 2005 23:10

きっとそれは必然。
タイミングが遅すぎたとか、いつかの後悔だとか、
そんなのは、今迄の人生の中ですれ違ってきた、
数多くの人に対する失礼と軽視。
一つ一つの経験や喜怒哀楽を踏み越えてきて、
そして今の自分がある。
だから、今迄の自分の道程を信じながら、
現在の自分を包む環境や状況や諸々のことに
自信を持って丸ごと身を委ねていたいのです。



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揺らぎ。

August 22 2005 22:41

普段なら別に何とも思わないような
ちょっとした喜びや悲しみやそんなようなものを
何倍にも増幅したりして
それでひどく落ち込んだりひどく嬉しくなったり
たまには誰かにつらく当たってみたりなんかしたり。
いろんな可能性を計算してる気になってはいるけど
結局答えなんて決まってるわけで
なんかムキになって自分を正当化しようと試みるけど、
最後には最初に戻って堂々巡り。
わかってるのに、心にあるものを素直に受け入れられない、
そんな不可思議で厄介な揺らぎを何と呼ぼう。



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悲しい顔をしてた。

July 31 2005 20:06

今思い返せば、何であんなに子供だったんだろう。と思うわけで。
比べると、今はずいぶんいろんなことを許せるようになって、それまでのことを後悔したりもするし、いろいろ考えたりもするけど。
でもそれも全部含めて、今の俺だから。
後悔はしても、後ろを向くつもりは無い。



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道。

January 20 2005 21:37

人生ってのは結局は旅なのか。
 
しっかりたくさん所持金持って有名な観光地に行って、綺麗で暖かいホテルに泊まり、いいものを食べたいって人もいる。
とりあえず最低限の金だけかき集めて、たまに野宿なんてもしながら、小さな片田舎を気の向くままに歩き回りたいって人もいる。
それは人それぞれの楽しみ方の問題。
 
わかってるのは、俺は前者にはなれないだろうなぁ、ってこと。
安心感や、
優雅さや、
そういうもんあんまり欲しくないし。
貧しいナリで北風と太陽に曝されながら自分なりのペースで。
そんな道を歩くことが願わくば許されますように。



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