film0001: CITIZEN KANE (1941)

December 18 2016 23:06

CITIZEN KANE
邦題「市民ケーン」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.70
国内映画レビューサイト偏差値:3.48
国際映画レビューサイト偏差値:4.13
だい評点:★
USA
1941年5月1日公開
監督:オーソン・ウェルズ
出演:オーソン・ウェルズ etc
製作:RKOラジオ、マーキュリー・プロダクション
配給:RKOラジオ
◎アカデミー脚本賞
◎NBA最優秀作品賞
◎NY映画批評家サークル最優秀作品賞
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
大邸宅で一人の老人が今にも息を引き取ろうとしていた。彼の名はチャールズ・フォスター・ケーン。経営する新聞社を強引な手法で拡大し、自らも取り憑かれるように権力欲を求め続けてきた男だった。彼は最後の瞬間に「バラのつぼみ」という言葉を遺して永遠の眠りについた。
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
市民ケーン。
って、全然映画を観なかった中学生の頃の俺でも名前は聞いたことあったし、
観たことあるかどうかは別として、
知名度はたぶん世界でトップ10に入る映画だと思うのですよ。
 
「市民権」の駄洒落だと思ってたから、
コメディだとずっと思ってたんだけどね!
 
まあ実際、citizenを市民って訳すの違和感があるんだよな。
citizenの概念と、日本語の市民の概念ってちょっとズレがあるのよね。
 
 
そんなわけで!
それほど高名な名作の誉高い作品とあって、
身を清めて、禁欲の果てに神々しく視聴したわけですよ!かしこみ。
 
ふむ。
 
ふむむ。
 
ふむむむ。。
 
こ、これは…
 
 
面  白  く  な  い
 
 
ものの説明を読んでみますと。
 
入り組んだ時間軸の構成!
大胆なカメラパン!
タブーに触れる社会批判!
どれも市民ケーンが最初!!
 
ということで、
映画史的にすごい作品らしいんだけど、
映画史的にはすごいんだけど、
 
現  代  で  は  普  通
 
 
だからそこだと思うのですよね。
映画史的な意義を映画の評価に含めて考えるのか、
意義は意義として、後世の映画全てと比して面白さを比較するのか。
 
意義があるから高得点!
は違うと思うのですよね。
例えば本作と同時代でも、ヒッチコックだとか、今観ても面白い映画はある。
じゃあ市民ケーンは?というと、
ここで生み出した手法を使って、もっともっと面白い映画が後世にどんどん生み出されている。
であれば、やっぱり人にオススメすべき映画は、
「面白いほう」であるべきだと思う。
 
 
で。
同じく世界でいちばん有名なダイイング・メッセージ。
 
え、これってわざわざ「ばらのつぼみ」って訳す必要あった?
「ローズバド」で字幕入れて普通に良かったのでは?
日本語の感覚だと「の」で繋がれた言葉を名前に付ける感覚があまりないから、
ネタ明かし後もなんとなくおさまり悪いよね。
 
とかなんとか。
 
 
たぶんこの映画の感傷ポイントって、
暴虐の限りを尽くした新聞王の孤独感なんだろうけど、
孤独感に苛まれるくらいなら、
孤独になるようなことすんじゃねぇよ!!
ってしか思えなくて、共感度ゼロすぎたのが面白く感じなかったんだろなぁ。
 
ざまぁ!!!!!!
 
しか観た後の感想が残らない映画の後味の悪さよ。


Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

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