みすてりあすナイト。
November
19
2006
00:57
ミステリ野郎にはお馴染みのタイトル。
ハリイ・ケメルマン著
「金曜日ラビは寝坊した」
を今さらながら読んだ。
うーん、途中までは面白かったんだけどなぁ。
一応ラビが主人公ながら、
シーン毎に視点キャラが入れ替わる述法は、
クリスティの「ゼロ時間へ」みたいで、
だれずに読めたんだけど。
叙述がラビに絞り切れてからは、
最初にラビの性格に関するプロローグがあったせいで、
すぐに犯人が誰なのか想像がついてしまった点が残念。
あと、同じ余計な情報の垂れ流しながら、
ヴァン・ダインのヴァンスが衒学的で教養的な知識なのに対し、
ケメルマンのラビシリーズは、ユダヤ教に興味の無い人には少々無駄な叙述が多くて読みにくいかな。
でも、サラっと読む分にはそれなりに楽しめた。
次は何を読むかな。
コメントはまだありません