卑近漫画論。
October
12
2006
23:06
漫画に必要な3要素がある。
・夢
・努力
・友情
この3つを完備している漫画こそが真の漫画である。と言える。
津村喬や梶井純、石子順といった著名な漫画評論家どもが何を以て漫画とは何ぞや、と定義するとしても、結局は、漫画なんてのはカタルシスに過ぎないのである。手塚が言うような「漫画とは批判精神」などと頑迷に執着することもない。
んで、そのカタルシスってのが、その場で何の余韻も無く終息するのではなく、読後に何らかの影響を残し続けること。それこそが重要。
人間は必ず何かから影響を受けて進んだり戻ったり。
じゃぁ、何を影響を受けて生きるか。
それはとても重要なことで、
そこを無視して漫画を評価することはできない。
俺らの時代は恵まれていたと思う。
物心ついた頃、
・キン肉マン
・キャプテン翼
・聖闘士星矢
といった漫画があった。
俺らの世代は、ほぼ例外なくここから大事な何かを身につけたと思う。
だって、キン肉マンの主題歌にもあるじゃないか。
「心に愛がなければスーパーヒーローじゃないのさ」
「愛する友の眼差しが倒れる度、傷つく度、俺を強くする」
今の子たちはどの漫画から、何を学んで育つ?
「カイジ」を読んですくすくと育った子にだけはなって欲しくない。
>こへ
少なくとも「カイジ」は小さい子が読む漫画じゃないから大丈夫だ。
「00年代のジャンプは糞、90年代が神」というひともいれば、「90年代のジャンプはカス、80年代が黄金時代」というひともいる。結局、こどものときの衝撃が、一生残るんだよな、まんがって。
だから、いま「ワンピース」や「アイシールド21」を読んでいるこどもも、10年後には「10年代のジャンプはだめ。00年代最高」っていってるんじゃないの。
こどもが、決めるんだよ。おとなじゃないんだ。
>まこ氏
それは違う。漫画は良い悪いっていうそれだけの問題じゃないんだ。
例えば、
「スタンド・バイ・ミー」を見て育った子供と、
「バトルロワイヤル」を見て育った子供が、
それは同じ方向に顔を向けれるか、っていう問題。
どんなに面白い作品でも、人生に前向きな影響を与えられない作品がある。それは刹那的な娯楽としては優秀な作品なのかもしれない。でも、もっと長いスパンで見た場合に、それは単なる娯楽以上の何かを持っていたの?って話。
漫画が娯楽としての性格を強く持つ以上、娯楽だけのために生産され消費される漫画の存在を俺は否定しないけれども、それだけだと困るんだ。それだけだと、何かに感銘を受け、それを心の糧に生きる、ということがなくなってしまうじゃないか。
もちろん、漫画以外にいくらでもそういう価値を持つものがあればいい。でもどうだ?今の社会には、漫画業界と同じように、それだけのテーマを持った何か、ってのが一握りしかないじゃないか。
友情のすばらしさを知らない子供が、
友情を大事にしようと心から誓える大人に育つわけがない。
夢のすばらしさを知らない子供が、
困難にも負けず夢を追って生きようと思えるわけがない。
おれだって感情では「直球でいいまんがが、減ったな」とは思うよ。
でも、自分がおとなになって、むかしほど本気でまんがを読んでないからそう感じるだけで、ちゃんといまもあるんじゃないの? おれたちにとってのキン肉マンみたいな、心の歴史に残るまんがが、いまのこどもにもあるんだよ。きっとね。
だから、心配しすぎるな。
いやいや、そうじゃなくて、
単純に、俺が知ってる範囲で今そういう漫画が「コナン」とか「ヒカルの碁」くらいしかなかったから、他に何かあるのだろうかと。
少なくともジャンプにはそういう漫画が見当たらないし、マガジンはどっちかってーと少し年齢層高めだし。
あるなら読みたいと思って。
なんでワンピースがでてこないのか(笑
なんとなく、だいくんは価値を認めていないような気はするが(笑
「ゴッドハンド輝」がもっと売れたらいいのにね… あれこそ親子二代に読ませたい秀作だ。
うむ。ゴッドハンドは面白い!!!!
が、あれは少なくとも中学生以上だろうなぁ。
小学生には少し難しい気がする。
ってか、やっぱ子供のための漫画は、
主人公が大人であっちゃいけない気がするんだよなぁ。
すまん。ワンピースは読んだことない(笑)
なんか俺にはダメだ(笑)
でもあれがいい漫画なのなら、それはそれでいい。