film0212: THE SEARCHERS (1956)

May 02 2020 09:10

THE SEARCHERS
邦題「捜索者」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.73
国内映画レビューサイト偏差値:3.65
海外映画レビューサイト偏差値:3.90
だい評点:★
USA
1956年5月16日公開
監督:ジョン・フォード
出演:ジョン・ウェイン、ジェフリー・ハンター etc
製作:C.V.ホイットニー・ピクチャーズ
配給:ワーナー・ブラザーズ
◎ゴールデングローブ新人男優賞
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
南北戦争終結後のテキサス。南軍に参加していたイーサンは、牧場を営む弟のもとを訪れる。数年ぶりに会う弟の子供たちはすっかり大きくなっており、さらには昔孤児となって打ち捨てられているのをイーサンが助け、その後弟夫婦によって育てられたマーティンもやって来て、勢揃いで夕食となるが…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
なんでこれが名作扱いされてるのか不明すぎる!
原作ある作品だから、バックストーリーが原作を読んでね★
なのかもしれないけど、
それって映画としてどうなん?
 
Wikiとかを読むと、
もともと弟の妻とイーサンが恋仲だったって設定らしいけど、
 
そんなん映画の中だけで読み取れる人いる!?
 
 
カリフォルニアに行ってない、って話で弟夫婦が一瞬間が開くシーンとか、
戦争終結後の3年間何やってたん?って問いに一切答えないのとか、
持ってきた硬化が発行されたばかりなのを何故弟が訝しんだのかとか、
イーサンはなぜコマンチの言葉を喋れるのかとか、
何故あんなに先住民に対してもの凄い憎悪を持っているのかとか、
そもそもマーティンの生い立ちとか、
 
映画の中で中途半端に語られてない部分多過ぎ問題!!!!
 
登場人物の内面に関わるそういう底流が提示されてないから、
結局行動だけの薄っぺらい描き方になっちゃってんだよなぁ。
 
行動様式の基になってるものがわからないまま、
ただひたすら追跡の鬼になってたって、共感度ゼロじゃん?
 
 
しかも、共感のないままの「憎悪」だけが繰り広げられる中で、
急にコメディタッチな部分ちょこちょこ入れ込んでくるのやめて。
緊張感だけで保たれてた興味が、
あれで全部腰砕けになるのよな。
 
モーズのロッキンチェアのくだり、
結婚式での殴り合いのくだり、
大佐の息子がグダグダなくだり、
本編に必要あった!?
 
 
レビューとか読んでも、
これを名作だ!って言ってる人って、
ジョン・フォードが~、とか、
ジョン・ウェインが~、とか、
最後のシーンが~、とか、
そういうことしか書いてなくて、
 
この作品のどういう部分が名作なのか、
そこを突っ込んで言及したものが無いんだよなぁ。
 
ここまで観たフォード作品って、
駅馬車     ★★★
怒りの葡萄   ★
わが谷は緑なりき★
荒野の決闘   ★★
アパッチ砦   ★
黄色いリボン  ★
太陽は光り輝く ★★★
 
って評価だから、たぶん俺とフォード作品の相性がめっちゃ悪い!ってのはあるけど、
基本的にフォード作品の登場人物の共感できなさがすごいから、
そもそもの価値観が違いすぎるんだろな。
フォード作品って「古き良き」と「言わなくても察しろ」だけで押し通してる感ない?
主人公に共通する言わなくても察しろ感がたぶん無理なんだな。
 
俺は、
言わないと周囲の人に伝わんねぇよ!!
って価値観で生きてるから、
水と油感がすごい。
 
レビューとかでさ「男の哀愁」みたいなこと言ってる人もいるけど、
言わないから周囲の理解を得られてないだけなのを哀愁なんてさ、
 
そんなんただの怠惰なんだよ!!!


Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

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