film0069: THE GRAPES OF WRATH (1940)

March 18 2019 10:38

THE GRAPES OF WRATH
邦題「怒りの葡萄」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.76
国内映画レビューサイト偏差値:3.66
海外映画レビューサイト偏差値:3.96
だい評点:★
USA
1940年1月24日公開
監督:ジョン・フォード
出演:ヘンリー・フォンダ、ジョーン・ダーウェル etc
製作・配給:20thセンチュリーFOX
◎アカデミー監督賞、助演女優賞
◎NYFCC作品賞
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
とあるロードサイドの商店で、停まっていた運送会社のトラックに頼み込んで乗せてもらったトム。しかし、身の上に関わる雑談をしてくる運転手に逆上し、殺人で4年間服役していたと明かし、トラックを降りる。故郷に辿り着いたトムに、道端に座る男が話しかけてきて…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
社会の教科書にも出てくる、
有名なスタインベックの原作小説の映画化!
ってことで、
純文学に触れる!数少ない!機会!!
と喜んで観た!
観たぞ!!
 
うむ。
 
無能ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!
 
たぶんね、
地主・経営者階級に搾取される農民って構図を描きたい作品なんだろうな、というのはわかる。
わかるんだ。
 
だけどさ、
学もなく!
思慮も浅薄!
ヴィジョンもない!
 
これじゃしょうがないだろ…。
もともと、干魃のせいで不作になったんだし、
人が増えすぎたら給金を下げるのも当然だし、
これを何とかするのは政府の仕事だし、
実際政府は国営キャンプとかで救済策を行っているわけだし、
 
結局、
役所に相談したりしない農民側が悪いだけでは!?
 
現代的な感覚から観るとそう思っちゃうんだよなぁ。
食っていくために地上げ側に転職したやつのほうがよっぽどマトモに見えちゃう。
 
でさぁ、
行く先々でカッとなってもめ事起こして、
そんでもって家族で潜伏したり逃亡したりとか、
そりゃぁ、暮らしもどんどん底辺化するって!
 
 
そして最後に突如活動家に目覚めるトム。
目が完全にイっちゃってるじゃん…
衝動で暴れるやつが言っても説得力が無いんだよなぁ。
 
もちろん干魃で離農せざるを得ないってのは同情すべきとこではあるけど、
その後の振る舞いが、どうしても自業自得に思えちゃうし、
ジョード一家も民衆も何だかなぁ…って感じしか受けなかった。
 
時代ももちろんあるんだろうけど、
そう考えると現代ってやっぱり弱者向けにはなってんだよなぁ。
貧富の差は酷いけど、
それは古代以外はいつでもそうだったから、
そもそもの人間社会の問題だな。


Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

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