film0121: 砂の器 (1974)

August 05 2019 10:02

砂の器
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.79
国内映画レビューサイト偏差値:3.86
国際映画レビューサイト偏差値:3.66
だい評点:★★
 
日本
1974年10月19日公開
監督:野村芳太郎
出演:丹波哲郎、加藤剛 etc
製作:橋本プロダクション
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
秋田県の羽後亀田駅に降り立った今西警部補と吉村巡査。二人は、東京・蒲田の国鉄の操車場内で発生した身許不明の殺人事件の手がかり、東北訛りの「カメダ」という言葉を頼りに、捜査に来たのだったが、これといった情報は得られず…。
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
申し訳ないけれども、評価が高い理由が少しもわからない作品。終盤の構成の新しさ(当時にしては)が肝なんだろうけど、普通に観たら、逆に和賀のみっともなさが浮き彫りになるだけのシーンで、しかもそこまでの真相を探るサスペンスタッチのストーリーも全部ぶち壊しで、もうね、もうね。
前半だけなら★3.5くらいの出来なんだけど、終盤は★0と言ってもいい。
終盤の演出に尺を取るためか、中盤で急にあっさり真相に辿り着く今西。
情婦を酷く扱い、婚約者にも冷たい態度を取り、さらに自分の正体を知られたくないあまりに恩人まで殺す和賀を、まるで悲劇のヒーローのように扱う演出。
わけがわからないよ。
つらい過去があるなら、そもそも不正することなく、周囲に誠実に接し、偏見と戦うべきじゃないの?それができなかった殺人者を諭すようなテーマが欲しかったな。


Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

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