だいは、ここに、いるよ。

見ない見ない見ない。

どの人からも、
「絶対に上手くいかないし、こうなって良かった」
って言われるし、
やっぱり人を裏切ることに罪悪感を感じない人って、
少なくとも自分の性格では一緒にいることは無理って思うし、
どんな理屈をどういじくっても、
幸福な未来なんて無いってことは、
ある意味で途中でとっくに気付いてはいたから、
結果そのものには何の後悔もないし、
前向きな未来しか自分の中では描いていないんだけど、
だけど。
 
同じ趣味界隈の中にいて、
そしてその界隈の一大イベントのせいで、
どうしても何かかにかで目にする機会は否応なくやってきて、
その度にまだ何かモヤモヤした気持ちがあるのは何なんだろうな。
 
別に相手のこと自体は憎しみとか嫌いとかもないし、
そういうネガティブな感情じゃなくて、
なんか、
何とも言えないすごく落ち着かない感情だけがある。
 
 
自分が思い描いていた未来と、
そしてあの頃の現在地。
 
腕や脚を切断した人って、
無い部分をあるように認識するのがしばらく続くんだって。
 
繋がっていた未来が無くなったことを、
きっと脳がまだ認識していないんだな。
そうだな。
 
 
楽しそうな姿に安堵したり、
誰かと寄り添う姿に嫉妬したり、
早く、
早く認識してよ、
もう無い未来、
頭では納得してるじゃない。
見る度に生まれるナニカ、
わけわかんないよ。
 
 
一大イベントが終わって、
目にする機会もきっと、無くなる。
 
そうしてきっと、
視覚からも聴覚からも完全に消え去ったら、
認識するんだろうな。
そうなんだろうな。
 
 
寂しいけど、
早く。
早く。

Categories: 感情。