偽瞞に満ちた世の中で、いろんなことに絶望したり疑問を持ったりする人間達へ。

November 24 2003 23:33

信じられるものや支えになるものの不在が、バランスを崩した精神の小さな傷を広げていくとしても、それでも誰もが愛だったり愛によく似たものだったりを希望として持ち続けようとするのは、結局、自己の中に自身の平衡を保つべきシステムが存在しないという不可避の条理によるものなのかもしれないわけで。
人間が絶えず自身の安定を保とうという、保身にも似た原感情を持つがゆえに、逆にその平衡が、微かな風にも倒れてしまう危うさを抱えているとすれば、永遠に揺り返し続ける振り子のような不安と盲目との前後運動の中に精神を置くことこそが、外界からの圧倒的な力にも揺らぐことのない安定を生むかもしれないし。
そのために必要な推進力。
それが、人によっては夢だったり、欲望だったり、愛だったり、愛によく似たものだったりするのかもしれないけど。
 
そんな七面倒くさい俺ら人間たちへの、七面倒くさい憧憬という名の、俺なりの七面倒くさい信仰告白。


Categories: 感情。

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