film0073: HOW GREEN WAS MY VALLEY (1941)

March 21 2019 18:14

HOW GREEN WAS MY VALLEY
邦題「わが谷は緑なりき」
 
映画レビューサイト総合偏差値:3.82
国内映画レビューサイト偏差値:3.84
海外映画レビューサイト偏差値:3.79
だい評点:★USA
1941年10月28日公開
監督:ジョン・フォード
出演:ロディ・マクドウォール、ウォルター・ピジョン etc
製作・配給:20thセンチュリーFOX
◎アカデミー賞:作品賞、監督賞、撮影賞、美術賞、助演男優賞
◎NY映画評論家サークル賞:監督賞
◎アルゼンチン映画評論家連盟賞:外国映画賞
 
【本編の内容が限りなく少ないあらすじ】
英国ウェールズ地方にあるロンダの谷。ここで生まれ育ったヒュー・モーガンだったが、50歳になり遂に谷を出て行くことに決め、若い頃のことを思い出していた。昔の谷は炭鉱町として栄えており、炭鉱夫として働く父や兄たちが真っ黒になって帰ってくるのを、優しく母や姉が迎える。それが当たり前の日常だった…。
 
 
【だいレビュー(ネタバレ有)】
炭鉱町!といえば!
夕張!赤平!歌志内!
 
俺が子供の頃には!
すでに石炭産業は斜陽どころか息の根が止まる寸前だったので!
 
小学校低学年の頃には、
「えっ、まだ炭鉱ってやってるとこあるの??」
って感じだったし、
生きている炭鉱町ってもの自体が記憶にないので!
 
そのへんの感覚の差ってどうしてもあると思うわ。。
 
 
ヤフレビでまさにクリティカルなことを書いてる人がいて、
これって、炭鉱町が生きていた時代の人にはわかるノスタルジィなんだろなぁ。
栄えに栄えていた町が、ひっそりと死んでいく様。
 
何かの産業の町が、
何かの産業の終焉で誰もが去って行く。
 
それをほとんど経験していない俺らには、
1つの町の1つの産業だけで、
家族も、近所も、
当たり前のように同じ暮らしをする。
っていう感覚に、
懐かしさもノスタルジィも何も抱けないんだよなぁ。
 
 
たぶん現代の価値観で見れば、
学校を主席で卒業して炭鉱夫になんなよ!!!!
とか、
仕事無いならとりあえず他で何か探せよ!!!!
とか、
やっぱ思っちゃうよね。
 
 
もちろん今のような簡単に遠隔地と連絡が取れる時代じゃないから、
例えば兄たちが家を出て行ったりとか、
そういうのが一大事だったのは、わかる。
 
でもでもさ、
だからこそ、現代人にはこの価値観は、
自分の心の風景として同位感を持てないと思うし、
そう考えると、
社会も、家族も、在り方って100年で驚異的に変わってんだなって。
 
 
そういうことは、
学べる映画。
 
 
ただたぶんノスタルジィに特化した映画だから、
ノスタルジィを持てない者には何も残らないんだよな。
それ以外の哲学があるわけでもない。
ただヒューの想い出だけを淡々と振り返る。
うーん、物足りなさは、あるな。
 
 
でも、
ボクシングを教えたのにあの謎のフォーム。
教えた奴、カンフーの使い手だろ!!!!


Categories: 38歳から始めるシネフィルへの道。

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